https://codeiq.jp/magazine/2016/08/43256/
で、ヨッピーが取材していた春日学園の研究発表があったので行ってきました。
http://www.tsukuba.ed.jp/~2020manabi/
んで、感想。
誇らしげに言っていたけど、それは校長のマネジメント能力がないという自己紹介になっているし、そこまでしないとできないならやめた方がいいと思う。
やっぱり、あのヨッピーが取材していた先生は残業してたんだろうなぁ。と。
つくば市は小中学生のプレゼン大会が開かれるほど、プレゼンテーションに力を入れている。
それなのに、まずパワポがまともに使えない。
読み上げているだけの発表で、ん?って感じ。
次、公開授業。
小中一貫なのに、小中学生が入り交じっての授業はなし。導入でビデオレター流すくらいだった。
素晴らしい授業もいくつかあったけれど、そこには思考ツールがその思考ツールである必然性がちゃんと研究されており、子ども達に無理のない使用法であることが根底にあった。
無理やり思考ツールを使った授業では、子ども達はその思考ツールが書かれたプリントを埋める作業にほとんどの時間をとられ、その結果何が学べたのかまでは至っていなかった。
社会の所信演説を考えるという授業では、プリントに思考ツールで考えた内容を、そっくりそのままパソコンに打ち直している子がいた。それっていらないと思う。写真撮って貼り付ければいいのでは?そして、ここに中学生を入れて、中学生は国語の書く単元として6年生の所信演説を直すというタッグが組めたら面白いだろうにと思った。そう言うのが一貫の強みなんじゃないのかな。パソコンの操作方法を教えるサポートセンターじゃないぞ。
ICTの面では、Kinectとスクラッチを組み合わせたプログラミング学習が、完全に失敗している。全然楽しそうじゃない。
そもそもKinectとスクラッチを組み合わせる必然性はあったのか。彼らのスクラッチの習熟度を見るにまだそこまで達していない。
マイクロソフトからKinect借りたのでやってみました感が半端ない。さらには、10インチかそこらのSurface1台で5人のグループ学習は無理だと思う。スクラッチのプログラミングがプリントに印刷されているのも、まだまだ使いこなせてない感がある。
パーツだけ開始条件をつながない状態で用意しておけばいいのでは?
ふと見た家庭科の授業(公開ではない)では、まち針の使い方を、子どもたちを前に集めて授業してた。あれ、そここそ、実物投影機の出番じゃないのかな。要するに、日常的にICT機器を使っているわけではないということだ。
職員室も外から見えるのに、パソコンの画面がログイン状態で見えるようになってたし、セキュリティ意識もかけている様子。
というわけで、大々的に、2020年代の学びと銘打っている割には、ただの金持ち学校がドヤ顔でくだらないことをしていると言うのが私の結論。ほとんどのクラスで死んだような目で授業している子どもたちが可哀想だし、「書写ノート進める」としか書かれていない黒板で自習を静かにやっている子どもたちもかわいそう。
成績はいいんだって。でも、その代わりに子ども時代でしか経験できないワクワク感を全部捨て去っている気がして、ボクは今回のほとんどの授業で行われている提案には反対。逆に賛成なのは音楽と体育でした。
音楽では教育用の初音ミクを用いて、1年生に贈る歌を4年生が制作。初音ミクというお手本がいるから、子どもたちも一緒に歌うことに抵抗感がない。あちらこちらでミクと一緒に歌う班がたくさんで和む。試行錯誤できる環境をちゃんと与えているのがいい。何よりも、VOCALOIDをちゃんと研究してある。歌詞を考えるワークシートから既にピアノロールの画面を意識したものになってるし、後から音程は変えられるという特性を生かしてまずはメロディのリズムだけを打ち込んで無理がないか確かめるというステップをちゃんと踏ませている。
体育は少ししか見られなかったけれど、無理やりタブレットを使わず、アナログでできること、そっちの方が効果があることは割り切ってアナログでやるというのがはっきりしていていい。
自分の校内研修では、ワクワクしながら思考ツールを使ってみたり、あーでもないこーでもないって面と向かって話し合ったり、結果をデジカメで撮っておいて次に活用したりできる子どもたちを育てていこうと、強く思った。