素材無断使用やらポーズトレスやら構図パクやらキャラデザ・設定・シナリオパクやら、
最近だと作品のお話そのものをスタッフが私物化していたやらあれこれ、
不定期にだが、昨今その手の問題の発覚が後を絶たず
私も、そういうのは良くないと思っている。
素人目にも他作品からの盗用だと分かるような商品を、企業に出してほしくない。
誰しもがそうだろう。
あらゆるジャンルのあらゆるアプローチの作品が次々生まれてゆく長い歴史のなか、
それでも、せめて創作者ならば、“浅い”ことをしてくれるなよ。そう思う。
そして、その度にその問題を糾弾するTwitterアカウントや検証Wikiやブログ記事などが上がり、
皆「パクりだと声をあげて公式に訴えていくことが大切なんです!」と口を揃える。
中にはパクりをしたとされるゲームを批判する内容のツイートをし続ける為だけのアカウントを
一年365日ずっと稼働させている人まで居る。
すごい執念だ。
絶対に許すつもりはない、自分は好きなものをパクられて怒っているのだ、
許せない許せない、公式は回答しろ、対応しろ、とみんなが言う。
じゃあ、なんでさっさと集団訴訟に踏み切らないんだろう。
問題を周知させるツールとしては、確かにブログもWikiもTwitterも有効だけれど
そんなにも許しがたいのなら
一年間も「公式は自分たちの指摘を無視している!」と言い続ける情熱があるなら
その熱意を持った人たち同士でつながり、専門の弁護士を雇い、
自分たちはパクりで精神的に被害を受けた被害者集団だ、と法的に訴えを起こす手があるじゃないか。
証人として、盗用された側の作品の製作者と連絡を取るのも手だ。
匿名個人のTwitterアカウントでの糾弾を、企業が一々伺いに行って、真摯に受け止めたりするだろうか。
「大企業様はパクりを認めて謝るのがイヤだから腰を上げないんだ」と怒り狂いながら、
自分もその重い腰を上げていないのは、矛盾してはいないだろうか。
怒っている人たちは、その作品が確実に盗用をしているという自信があるように見える。
企業が既に経緯を報告し、画像を一部差し替え、代表者が実名を出して謝罪しても
「こんな経緯はウソに決まっている」「反省していないに違いない」と言っている人たちもいる。
説明された経緯がウソだという証拠があるなら、司法の場でそれを突きつけられる。
法的な面で公に出来ないことや、詳細を公にしないことを被害者側から要望されることもある。
ついこの間犯罪をおかした有名人のご家族が会見で「詳しいことは申し上げられない」と言ったのもそれに近い。
周囲はそれを不誠実に思うかもしれないが、加害者側も被害者側も、
だからこそ、腸が煮えくり返るほどに怒りを覚え、傷つき、
公式の詳細な回答がほしいのであれば、当事者になるのも一つの案だと思う。
そんな面倒で費用のかかることまでするほどの怒りでないのなら
SNSや掲示板で解決しない問題を憎む書き込みを一生続ける生き方も有りなのかもしれない。
ここまで書いて、匿名が何を偉そうに言っているんだろう。と思ったので、終わり。