2014-04-02

寂しがり屋な人間地雷

「どのような人と友達になるべきか?」と聞かれても、「あなた友達に求めるものによる」としか答えられないが、

「どのような人と友達になるのを避けるべきか?」と聞かれたら、私は「寂しがり屋」と即答するだろう。

特に自称寂しがり屋」は100%地雷だと思っていい。彼・彼女らは他人の精神リソース無限に吸い取る悪魔だ。

恋人としても、彼らはすぐに浮気するので適さない。ビジネスパートナーとしても、彼らはすぐに保身に走って当初の目的を見失うので適さない。

「世の中カネだよ」なんて言ってるスレた奴の方が、結果としてよっぽど信頼できるのだ。

 

このような持論は、"ウェーイ系"と揶揄されるようなコミュニティに属していた大学時代経験から導き出したものだ。

高校までのガリ勉生活から解放され、調子に乗った末のキョロ充化という典型的な話だが、その結果、多くの「寂しがり屋」と接する羽目になった。

しかったため体力はついたし、コミュニケーション力も磨かれたし、一応知人の数も激増したが、精神的には悲惨で、学業については無益な日々であった。

ウェーイ系時代の友人も残っていないことは無いが、今でも個人的な付き合いがあるのは大半がガリ勉時代からの友人だ。

 

自称寂しがり屋」たちは、他人の精神リソースを吸い取っている自覚が無い。

自分では自分のことを優しい善人だと思っているし、その自己認識を否定する人は悪だと思っている。

その論拠として「オキシトシン」というホルモンの働きを挙げたい。

 

スキンシップをすると、した人もされた人も脳内からオキシトシン」というホルモンが分泌されるそう。このオキシトシンが分泌されることで愛情が育まれ、信頼する気持ちがお互いに強まるという。

スキンシップの秘密!! 脳内ホルモン「オキシトシン」が愛情を深め記憶力を増すとの調査結果

 

オキシトシンが出ると幸福感を得られるだけでなく、ストレスからくるイライラも軽減される。さらに、お酒を飲んだ時のほっこり安らぐ感じに似たリラックス感も得られるとのこと。とにかく、オキシトシンはさみしがり屋に効く特効薬なのだ

【さみしがり屋必見】さみしさを一瞬で消せる幸せホルモン「オキシトシン」を簡単に分泌させる3つの方法

 

東京大学 医学部 附属病院において40名の自閉症スペクトラム障害の成年男性対象として二重盲検注4)など最も客観性の高い厳密な方法医師主導臨床試験を行った結果、オキシトシン投与が自閉症スペクトラム障害群において元来低下していた脳活動を有意に上昇させ、それと共に対人コミュニケーションの障害が有意改善されることを世界で初めて明らかにしました。つまりオキシトシン点鼻スプレーを1回投与したことで、健常群で観察される、表情や声色を活用して相手の友好性を判断する行動が増え(図1)、内側前頭前野の活動が回復し(図2)、それら行動上の改善度と脳活動上の改善度が関与しあっていました(図3)。これは、オキシトシンによって脳の活動に変化を与えて、同障害を治療できる可能性を支持する結果です。

自閉症の新たな治療につながる可能性~世界初 オキシトシン点鼻剤による対人コミュニケーション障害の改善を実証~

 

今回の研究で、オキシトシンの影響下では、同じグループに属する仲間への優遇が増えることを確認できた。これは、裏を返せば、自分グループに属さない人を排除することでもある

「愛情ホルモン」オキシトシンのダークサイド

 

嘘偽りとは対極的な感じのする愛情ホルモンだが、イスラエルのBen Gurion大学のShaul Shalvi氏及び、蘭アムステルダム大学のCarsten de Dreu氏が共同で行った調査によると、オキシトシンを投与された人の方が躊躇なく、スラスラと嘘をついていたという。

偽薬を投与した被験者比較した結果なのだが、チームのためや、他の人の幸せのためなら、人は平気で事実ねじ曲げ、倫理に反する手段に出るのに加え、オキシトシンがこの傾向を助長することがわかった。

愛情ホルモンが多い人は嘘つき?オキシトシンが“良い嘘”を助長することが明らかに

 

まり「寂しい」と言ってつるみ、相手のための嘘をスラスラとついて、嘘への罪悪感は無く、

グループのための行為なら平気で倫理違反の真似もし、根本的な問題解決からは逃げ、

「愛されてる感じ」「信頼されてる感じ」「ほっこり安らぐ感じ」を追い求める。それがオキシトシン至上主義者だ。

 

私は上述したように"ウェーイ系"だった過去のある人間で、現在も営業系の仕事をしているが、

「寂しがり屋」よりは「周囲からアスペ扱いされ煙たがられているコミュ障」と話している方が、よっぽどストレスが無い。

 

現代オキシトシンが足りないと思われる自閉傾向人間が叩かれている。

反面、仲間内でナデナデし合ってるだけの人間「絆」「心のあたたかさ」やらの言葉で美化されている。

ナデナデし合ってるだけなら良いのだが、他のグループへの敵意・嫉妬や、そのための非倫理的行動までがセットになっているのがタチが悪い。

私はオキシトシン過剰な人間戦争を招いていると思っている。"仲間とほっこり"するために外人を殺すのだ。

当人らは自分のことを「仲間を大事にするイイ奴」と思っているのだろうし、一面的見方をすればそれも間違いではないのだろうが。

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