はてなキーワード: 青眼の白龍とは
その時は強いカードが何なのか分からないし、ルールも全然知らなかった。
僕が持ってたカードといえば『バーバリアン1号』や『死の4つ星てんとう虫』みたいなノーマルカードばっかりで遊戯や海馬が使ってた『ブラック・マジシャン』や『青眼の白龍』は持っていなかった。それでも『人喰い虫』や『寄生虫パラサイト』みたいにキラキラ光ってるカードを当てた時は嬉しかった。
当時、自分からせがんたのかそれともお父さんが見つけてきてくれたのか忘れてしまったが、ストラクチャーデッキが2つ入った『EX-R』を買ってくれた。
そのデッキには『ブラック・マジシャン』や『青眼の白龍』も入っていたのだが、僕が一番カッコいいと思ったのは『クロス・ソウル』だった。
どうしてかっていうと光り方が当時の自分が初めて見たシークレットレア仕様でキラキラと光っていたこと、海馬がこのカードを使っていたことを覚えていたからだ。
でもデュエルする相手もいなかったし、当時の僕はルールも分からなかったからしばらくすると遊戯王以外のカードゲームを遊んだり、ゲームを遊んでいたのでしばらくは遊戯王から離れていた。
もう一度遊戯王カードで遊び始めたのは高校生の頃、友達みんなと夢中になって遊んだことを覚えている。きっかけは何だったのか全然覚えてない、でも周りの友達が一人、また一人と遊戯王にハマっていき、気づいたらクラスの友達で固まって遊ぶようになってた。
学校帰りに少ないお小遣いで新しいパックを買ったり、週末は僕の家に集まって何時間もデュエルして遊んだ。新しいパックに入ってる強いカードの情報が出るとこのデッキは俺が組む!とかこのカードの効果おかしいだろって教室で騒いでた。
本当に色んなことがあった。
スーパーで1台しかないデュエルターミナルに友達と一緒にしがみついてようやく目当てのカード『氷結界の龍 トリシューラ』が当たった時は本当に嬉しかった。友達のスキドレ次元にボコボコに負けたり、テキストを勘違いして『パイナップル爆弾』を使うと全てのモンスターが破壊されるデュエルを観戦して笑ったり、アニメで遊星がイリアステルと戦ってる時はバイクと合体してるってゲラゲラ笑ってた。遊戯王wikiと自分のカードを睨めっこしながらどんなデッキを作るか悩んだりした。カードショップのストレージコーナーに何時間も張り付いて目当てのカードを探したり、流行ってたゲームのスリーブをデッキにつけて自慢したり、VJUMPの特典カード目当てに色んな本屋を梯子したりした。思い返せばあの頃の遊戯王に関わる全てのことが僕の、僕たちの青春だった。
当時の友達とは全員ではないけれど今でも連絡を取っている。お互いに遊戯王は遊ぶことはほとんどなくなってしまったけど、あの頃の思い出をよく語りながら通話したり、気まぐれで買ったパックのカードを見せたりしている。通話で話すたび、何回同じ話をしてるんだろうって思うこともあるけれどそれだけ僕らにとって楽しかったんだと思う。いくつになっても楽しかった思い出は色褪せない、それが僕にとって遊戯王に関わる高校時代の思い出だった。
この文章をここまで読んでくれた人の中にはきっと遊戯王の思い出がある人がいると思う。それをTwitterでもLINEでもどこでもいいから書いて、昔の友達と話して『遊戯王』って楽しかったなって気持ちになってくれたら嬉しいです。
日本でも沢山出ている。
海外でも沢山出ている。
そしてレビューが沢山書かれる。
あんまり沢山あってどれをやればいいのか分からないからレビューを読む。
どれも決まって出てくる言葉が「ハースストーン」「パクり」だ。
まあそれはいい。
そんな事を今更考えても仕方ない。
よく出てくる言葉がもう一つある「レアカード」「バランス」だ。
確かにそこは自分も気になる部分だ。
カードを組み合わせて戦うゲームでいつも同じ組み合わせで戦っていては楽しくない。
強いと分かっている組み合わせがあるのにあえてそれを使わないというのも何だか茶番のようで楽しくない。
だが同時に思う強すぎるカードぐらいならいてもいいんじゃないかと。
レビューでよく見るフレーズのようなものに「レアカードが強すぎて課金ゲー(意訳)」という物がある。
強いデッキが1つか2つだけあってほかは皆弱いデッキというんじゃなければ良いんじゃないだろうか。
デッキの力じゃなくてカードの力で勝ててしまうというのは確かに組み合わせて勝つというカードゲームの面白さを奪っているのかも知れない。
でもTCGってのはトレーディングカードゲームだ。
キンキラのレアカードを友達に自慢しあう文化の中で生まれたものがTCGだ。
そういうのがあってもいいんじゃないかと思う。
出されたらずるいと感じるようなカードがあってもいいんじゃないかと思う。
トレーディングカードゲームは元々そういう俺はこんな凄いカードを持ってるんだぜと自慢する遊びだったんじゃないかと。
遊戯王の漫画でカードゲームが始まりだした頃の青眼の白龍が強すぎてバランスなんて滅茶苦茶だったあの状態もまたTCGの在り方として間違っていないんじゃないかと。
そう自分は考える。
なんだか皆ピリピリしすぎている。
強すぎるカードがいてもいい、レアなカードが強くてもいい、自分はそう考える。
でも強いデッキの数は絞られないで欲しい。