はてなキーワード: よう太とは
この間情報システム部ですって人がいた。
「今、会社でスクラムを導入する大きなプロジェクトを任されてて、、、」みたいなこと言ってた。
なんかこれみよがしに分厚いスクラムの本読んでた。スクラムマスターになるんだって。
まずそもそもスクラムというのはIT界隈でシステム開発を進める際のお仕事のやり方です。私も詳しく知らないのでラーメン屋で例えます。
ラーメン屋で新しいラーメンを開発するときに、スープの開発、チャーシューの開発、麺の開発、メンマの開発があるとします。
スープ担当が開発を始めるとチャーシュー担当はこう言いました。
「僕はスープに最高に合うチャーシューを作りたいので、スープの味がわからないとチャーシューを作れません。スープできるまで待ってます。」
「僕もスープとチャーシューに最高に合う麺を作りたいので、スープとチャーシューの味がわからないと麺を作れません。二つができるまで待ってます。」
「僕も。。。
これでは一つの素材を開発している間に他の担当は遊んでしまうことになります。
そこで、みんなが同時に開発ができるように、最初に大まかな仕様を決めて、そのサンプルを作ったりして進めることにしました。
見た目がわからなければスケッチ描いたり、食品サンプル作ったり
大まかな仕様が分かれば、あとは各担当が作業に取り掛かります。
でも進めていく間に、改善できる点や問題点が出てきて、仕様に変更が出るかもしれない。
よーし、そいじゃあ毎朝、進捗をみんなで確認しあおうや。みんな忙しくてあんまり時間取っても良くないし、立ち話で済ませよっか。そうだな名前はスタンドアップにしよ。
毎朝スタンドアップでお互いの進捗確認して、何か変更とかあれば共有しよっか。
あと、進めてく上でいろんな意見交換した方がいいから、週一でよかった点、悪かった点、あとは共有事項とか話し合おうか。そうだな、一週間の振り返りだから英語でカッコよくレトロスペクティブにしよか。
週の終わりにレトロで振り返りを行う。
店主はみんなを纏めたり円滑なコミュニケーションができるようにする、そう彼がスクラムマスターです。
さて話は戻り、知り合いの情報システムの方がスクラムマスターになるんだと。
システム開発じゃないよ。
Hello Worldも知らないんだよ。
ラーメン屋に例えるならこうです。
ある日ラーメン屋でいつものように新メニューの開発をしていると、一人の客が入ってきて言いました。
客「君たちのラーメンを僕の会社の食堂で出したいんだが、何か僕の会社だけのラーメンを開発してくれよ。名前は情シスラーメンがいいなぁ。」
店主「本当ですか!ありがとうございます。是非作らせて頂きます。」
客「うむうむ。それじゃあ明日から早速スタンドアップをしよう。困ったことがあればなんでも僕に相談して。僕は潤滑油だー!」
店主「は?」
客「は?」
店主「いえ、開発は我々が責任を持って行いますので、お客さまは出来上がりまでお待ちください。もちろん途中経過はご報告させて頂きますが。」
客「バカを言わないでくれ。僕はスクラムマスターなんだよ。みんなの意見をまとめてコミュニケーションを促進させなくちゃ。潤滑油だし。」
店主「えっと、、、あ、ラーメンについてお詳しいんですか?」
客「ラーメン?いや?作ったこともないし。見たことはあるけど。それが?」
店主「は?」
客「は?」
なんかこういうウワベだけを真似すること多いよね。
テック企業はみんなスクラムやってるから儲かってるんだ!スクラムするぞ!
なんかシリコンバレーの企業はみんな儲かってるんだって!よし!シリコンバレー営業所作るぞ!視察して表敬訪問だー!
スクラムについて間違ってたらごめんなさい。
僕の今いるところではそこまでスクラムに沿ってやっておらず、スタンドアップでは軽く進捗共有したらみんなでおしゃべりしたりしてます。
スクラムマスターなんてものは見たことなく、いるのはEMとPMくらいです。
多分こういったものは厳しいルールを作り、資格にして、お金を稼ぐ人がいるんだろうなーって思います。
スクラムはただのツールであって、それだけを手に持ってやってこられても、うーん何しに来たのって思っちゃいます。スクラムの創始者だってDeveloperだったわけでしょ?エンジニアの知識なしにスクラムやってもなんのこっちゃわかりません。ましてや外注してたらもう。。。。