「子どもは若いうちに産んだ方がいい」って言われたり感じたりする今日この頃。
言ってくる相手によっては、シンプルに「は?」と返したくなる。返したくなるのをぐっと堪えて「そうなんですか~」と返すしかない。
あまり細かく書くと特定されるのかなと不安を覚えつつ、こんな内容を話せる友人がおらず、ここで腐っている。
夫が望み、夫の両親が望み、言いこそしないが私の両親も望んでいることを肌で感じている。本人たちが望んでいるのだから、夫を父親に、両親を祖父母にしたい。
姉妹の長子として生まれ、結婚後も妻側の姓を名乗ることを選んだのだから、その姓を継ぐ者を産まずして何故その姓を名乗るのかと思う。
子どもを産むことによって、我々夫婦、ひいては家族・親戚の今後の人生における各種イベントが発生してくる。それは時に各々の生きる理由ともなり得る大きなことではないか。
その一方で、様々な不安も拭いきれない。
果たして経済面で上手くやりくりしていけるのだろうか。人付き合いが苦手であるのに、上手くやっていけるのであろうか。
妊娠・出産に伴う体調や環境の変化に対応していけるのだろうか。夫へ精神的な不安を増幅させやしないか。
すべての妊娠が無事である保障などないのに、もしものことがあったらどうすればよいのだろうか。煩雑な手続きや届出を失念することなく進めていけるだろうか。
そして何より、私というだめな人間が母親になることができるのだろうか。子どもを心から愛せるだろうか。
故に、結婚から数年以内ということもあり、いわゆる妊活もせず、交際期間同様避妊具を用いての性交渉を行っている。
そんな心の内をつゆ知らず、結婚報告の際に「妊娠はしていないよね?」とデリカシーゼロの質問をしてきた距離感バグ過干渉の伯母。
帰省した際に酔った勢いなのか「(子作りの)ご予定は?」と時代錯誤な質問をしてきた昭和人間の義父。
そして極めつきは、破局寸前の彼氏との間に子どもがデキたことにより、内定を蹴って卒業後間もなく結婚した女性からの
若くしてデキ婚を選んだ女性全般を批判するつもりはない。その選択は尊重されるべきだ。
私が苛立ってしまうのは、発言した女性のその後の人生に理由がある。
第二子を設ける→間もなく離婚→実家に出戻る→家族による金銭および育児の援助を受ける
その間、彼女は一切の労働をしていない。学生バイト以来に就労したのはアラサーになってから始めたバイトのみという状態である。
つまり子どもたちが小学校に入学するまでは一切お金を稼いでいないのだ。
そして幾年も過ぎた今も尚、実家に住み続け、あまつさえ行政には虚偽の申告をしてひとり親として恩恵を受けているのだ。
そのような経済的にも精神的にも自立できていない生き方をしてきた女性に「子どもは若いうちに産んだ方がいいよ」と言われても困る。
経験談をもとにしたアドバイスだと思っているのならば、自らを客観視してほしい。デキ婚と離婚がありふれている彼女のコミュニティでは難しいのかもしれないが。
若い方が母体として母子ともに様々なリスクを軽減できることはわかる。子育てに体力が必要なこともわかる。
早く産んだ方が人生の中で長く一緒にいられるということもわかる。祖父母となった際に実子をサポートしやすいこともわかる。
ママ友のコミュニティでは妹のように可愛がられたと満更でもなく話す彼女。
子どもたちの小競り合いでうちのママは若いと言われたことを喜ぶ彼女。
もしかしたら、誰しも自分の生き方を肯定したいだけなのかもしれないなと思い至る。
ノリと勢いで生きていった方が生きやすいのかもしれないな。