もともと会社員だったが、妻の要望もあって育休は最低でも一年、できれば二年取得するつもりだった。
これ子供つくれないわ。
家計は共働きではなく俺の一馬力。残業代込みでようやく生活できてる状態。貯金はゼロ。
妻は身体が弱く病気も多いので、仕事には向いておらず、また出産直後の大変さも大いに予想できた。
当時の収入ではどう計算しても、育休を取得して国からの7割の補助金のみが唯一の収入源になったら、夫婦2人の生活ですら破綻する、ましてや子育てなんて無理だと思った。
会社の同僚はどうしてるんだろう。
と思って相談したが、うちで育休を取得した事があるのは女性社員1人。
聞けば補助金+夫側の稼ぎで乗り切ったらしい。
じゃあと思って男性社員に聞いてみたら、育休をとる選択肢を持ってる人間が誰も居なかった。
なぜか。
シンプルに金が無い人ばっか。
もし育休取得したらバイトして稼がないと暮らしていけない。そうなったら本末転倒なので結局育休は取れない。
最終的に育休を諦めるか、子供を作らない選択肢をとる人も多かった。
会社は決して育休取得に無理解な会社ではないと思う。育休とってもキャリアに響いたり理不尽な左遷に遭ったり部内でイジメに遭う事も多分ないだろう。
でも、この会社にいる限り育休取得なんて無理だと思った。
俺は散々悩んだ末に、会社を辞めて起業する事にした。リスクは大きいけど、上手くいけば労働時間を削ってかつ収入は増やせるから。
下手すれば妻を路頭に迷わせるが、コレしか無いと思う程に精神的に追い詰められてた。
そして今は自営業者をやっている。
幸い適性があったのか運に恵まれたのか、今は会社員時代の半分以下の労働時間でもそれなりに稼げてる。
時給換算したら以前の倍くらいか。
最初の1〜2年はトータルで収入は大きく下がり苦労したし借金も作ったが、3年目くらいから会社の収入に追い付いてきた。来年は会社員時代の収入超えてると思う。超えてるといいな。
予定より歳を食ってしまったが、もし年齢的問題で不妊になったら、その時は潔く諦めようと思う。
で、俺が言いたいのは、起業しろとかそういう事じゃないんだよ。
よくネットニュースで男性の育休問題を取り上げる際に、家計の問題をスルーしてるのは何故?って事。
育休取得関連のニュースに載ってる謳い文句と言えば、男性の意識改革とか、マタハラで育休取得した男性が出世できないとか、会社の上司の無理解で育休取得に積極的になれず〜、みたいな精神論の話はよく読むけど(それも大事だけど)、生活費とか育児費用の話を書いてる記事が殆ど無い。
正直冷めた目で読んでいる。
俺にはもう必要がないものだけど、全国の子供つくれない家庭の為に国はもっと補助金出してくれよ。
半年後に50%になったらやっぱり暮らしていけない家庭は多いと思うよ。
そしてメディアは、育休中の金の問題にもっと焦点を当ててくれ。
絵心のある人には良い選択肢だね。よかったな。 育休とかの制度も増田が言うように、フェミ闘争を妄想の世界でやっていないで 子育ての暮らしが回していけるような制度として運営で...