2020-10-14

すべてのダメリーマンに愛をこめて

 朝、目が覚める。ああ今日仕事か、行きたくないなあ、もう仕事やめたいなあ、週休5日がいいなあ、と、毎日同じことを思う。しかしそうは言っても給料をもらわないと生活できないし、今日も渋々家を出て会社に向かう。

 一体、何がそんなに嫌なんだろう。そりゃ、今日休みなら家でだらだらしていたいし、家に積み上げている小説漫画を読みたいし、天気がよければ散歩もいいし、もし一週間休みなら旅だって行きたい。私の時間を返してくれ。そもそも、好きでやっている仕事じゃないんだから嫌いになるのが当然の話ではある。・・・とは思うのだが、試しにもう少し詳しく、場面場面で分析してみよう。タスク管理は細かく割ることが基本だと言うし。ついでに、嫌な側面だけでなく、無理矢理にでも良い面(あるのか?)を見つけて相対化してみよう。

 まずは朝だ。もっと寝ていたいのに起きないといけない。起きて着替えて出社しないといけない。ああ嫌だ。・・・でも、生活リズムは心身の健康を守ってくれるし、半ば強制的にベッドから起きる理由があることは良いことなのかもしれない。暇は薬にも毒にもなる。

 通勤も嫌だ。電車は混んでいるし、周りの人も憂鬱な表情だし、仕事に行くまでにヘトヘトになってしまう。最悪。・・・でも、最寄りの駅に行く途中にある保育園で楽しそうに遊ぶ子どもを眺めたり、金木犀香りに秋を感じたり、ふと見上げた空の広さに驚いたり、スカート自転車に乗っている女性を見てドキドキしたりするのは、悪くないかもしれない。

 職場に着く。パソコンを開くとメールがぎっしり。もうこの時点で心が折れる。To Do Listなんかで管理できる量ではない。ああ嫌だ、もう帰りたい・・・でも、職場で同僚と無駄話をしたり、ほうじ茶を飲みながら昼飯を何にしようか考える時間は、わずかながらも楽しみな時間だ(ちなみに好きなテレビ番組は「サラメシ」だ。)。

 とにかく業務量が多すぎるし毎日忙しいし内容も難しい。クレーム処理では心が疲弊するし、締め切りに追われる日々は息苦しい。何のためにやるのか分からない社内タスクも盛り沢山だし、突発的な来客でスケジュール乱れるもつらいし、やっぱり仕事は嫌だ。もう辞めたい。来世はナマケモノに生まれ変わろう。・・・でも、大なり小なり仕事ひとつ仕上げたときはホッとするし、(稀なことだが)自分仕事で人から感謝されたときは嬉しくなるし、可愛い後輩から質問にうまく答えられたときは得意気になれる(プライベートでは、自分のようなオッサン若い女性と話すことは皆無なので、そういう機会があること自体仕事感謝しないといけないのかもしれない。)。

 退社するときも、「一日中働いていたはずなのに、仕上げた業務と新たに降ってきた業務差し引きゼロ・・・働いても働いても我が暮らし楽にならず」と自分能力の低さを恨み、「あれもしなきゃ、これも残ってる」と明日以降のタスクを思って憂鬱になる。・・・それでも、これで今日給料分働いたぞ、自分なりに頑張って家族生活を支えているぞと自分に言い聞かせて帰路に就く。夕飯時のビールけが心の支えだ(この美味しさは、ある意味仕事のご褒美なのかもしれない)。

 振り返ってみると、残念ながら仕事の良い面はさほど見つからなかったし、やっぱり基本的仕事苦痛なのだが、かといって一日中絶望しているわけでもないようだ。ひとつ気づいたのは、「社会とのつながり」や「日課ルーティン」はあった方が良いのだろうな、ということ。だから私も嫌々ながら仕事を続けているのかもしれない(まあ、それが今の仕事である必要性はないのだが)。私は日頃から宝くじが当たったらすぐに仕事を辞める」と口癖のように周囲にこぼしているが、当たる確率ゼロなので(何故なら宝くじを買っていないから)、当面は仕事を続けるしかない・・・

 以上のように、私のようなやる気のない中年リーマンでも、こうして騙しだまし日々を送っている。皆さんはいかがだろうか。キャリア向上を目指して頑張っている人や、社会的意義の高い仕事従事して貢献している人、または純粋に「好き」を仕事にして楽しい日々を送っている人ばかりではあるまい。「粛々と業務をこなす」、「仕事は60点でOK」、「会社に期待し過ぎない」をモットーにして、「ああ、今日行きたくないなあ」と思いながら毎日を送っているような人たちからブコメがもらえると嬉しい。いいじゃないかダメだって

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