おっ、脅しをかけてきましたよ。やっぱ好きなんすねえ♥
うっぜー うっぜー あー、あー
あー、あー、あー
時価総額1兆円ある大企業のくせに、けつくせぇ、うっぜー、うっぜー
更衣室で汗くせーワキガ野郎大量にいるし、エイトフォーくっせー、うっぜー
盆明けに働くのが嫌というより、あのクソ暑い会社を思い出すと嫌気がさす
あー、うっぜー
子供に戻れるのなら 戻りたいと願ってた
今生きる子供たちへ 僕が伝えられることがあるのなら
今目の前にあるその瞬間を 抱きしめられるなら
見えているそのすべて 全身で楽しんどけ
今見えるその景色目に焼き付けとけ
僕が子供の頃は この町を離れるなんて考えず
大人になってもみんな ここにいると思っていた
いつの間にか僕らは 気づけば離れ離れになって
変わりゆく 時代の中で 町も変わったつもりだけど
今生きる子供たちへ 僕が伝えられることがあるのなら
今この町にいるその瞬間を 愛しているのなら
生きているそのすべて 大切につないでおけ
今過ごすこの町を心に焼き付けとけ
久しぶりに実家に帰ったら墓が無くなっていた。
いつものように家紋が刻まれた墓石のあるはずの場所に行くと、そこは更地になっていた。
後ろから婆の声が聞こえる。
「おじいさんは、今度はこっちに入ったよ」
見ると、そこにはマンションの表札みたく何人もの名前が刻まれた廟がある。
共同の永代供養塔に入れ替えたらしい。
引き抜かれた墓誌についた土が生々しい。