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はてなキーワード: SIerとは

2008-05-21

ソフトウェアエンジニアとして、日本で何が出来るのだろう

議論しても仕方のないことだけれども、このテーマだけはどうしても一度は向き合わずにはおれない。自分の頭を整理するためにも、文字にしてみたいと思う。

米国にはSI業界ってあまりなくてコンサルティングとかプロフェッショナルサービスに分かれているのに対し、欧州では日本的なSIerが結構あって、富士通サービスなど日本勢も頑張っている。この違いはどの辺からきているかというと、結局のところ雇用流動性だ。米国では要らない社員をいつでも切れるから、プロジェクトの中核には技術を分かった人間をインハウスで採る。そういう連中を必要に応じて雇える労働市場の厚みがあり、要らなくなったらクビにしても問題ない。

日本ソフトウェア産業が弱いと言われる一つの理由として、この説明は自分にはしっくりくるし、それが政策的な問題だと言われると、とても悲観的な気持ちになる。職場環境の上でも技術の上でも、本気でソフトウェアをやるなら海外に行った方がいい、というのは少なからず感じるのだけれども、じゃあ自分も海外へ、という気持ちにはなれない。一度は暮らしてみてわかった。自分は日本が好きだ。

だから大前提として、日本で何が出来るんだろう、という話になる。あるいは、日本ソフトウェアエンジニアは何に力を振り向けるべきなんだろうか。

コスト競争力

今の時代、どんな業界でもソフトウェアは必要とされるし、仕事がなくなることはないだろう。そして日本人が必要とするソフトウェアは、どうせなら日本人が作った方がよいだろうと思う。別に世界に打って出るようなものではなかったとしても、必要とされるものは誰かが作らないといけないんだ。

問題は、コストか。日本の優秀なエンジニアがみんな海外に出て行くのだとしたら、誰に仕事を頼むのかということになる。同じお金を出すならば、日本の平均的なエンジニアよりも、アジア各国の優秀なエンジニアに頼む方がいいのではないか。少なくとも日本経済的優位が続いている限りは。

日本ソフトウェア仕事がなくなるわけではないけれども、日本エンジニアが負けないためには、海外エンジニアと比べてコスト優位性がなければならない。そのためには安い給料に甘んじる・・という選択肢は考えないことにする。前向きに行こう、うん。

人件費を下げることなくコスト競争力を上げるには、どれだけ付加価値のあるものを作り出せるか、ということだ。

集中と分散

どうすれば価値の高いものを生み出せるか、なんてのは自分にはわからないし、自分はただ目の前で必要とされているもの、自分が価値あると思うものを精一杯作り続けるだけだ。

ただ、それでもなんとなく時代の変化みたいなものは感じている。

ただ著者は、物理インフラが集中する一方、情報は各ユーザーがつくるuser-generated contentとして分散化し、ウェブが「バルカン化」する可能性が高いと予想する。その結果、在来型のメディア無料化して産業としては縮小し、新聞広告媒体となり、映像音楽インフラ産業のプロモーション・ツールとして買収されるだろう。意外に時代は、ソフトハードのおまけだった時代に戻るのかもしれない。

コンピュータ世界は集中と分散を繰り返すと言われるが、今はまた集中の時代へと向かってきている。Googleの言う「クラウドコンピューティング」が成功するかどうかはわからないけれども、そうでなくともサーバの集約や仮想化といった話はとても身近だ。

インフラが集中し、ハードウェアコストが上がれば上がるほど、ソフトウェアコストは相対的に小さくなる。ソフトウェアの開発費が「おまけ」と言われるくらいに小さく出来るならば、逆にソフトウェア付加価値は非常に高くなる。集めたハードウェアを生かすのはソフトウェアなのだから。

集中の時代には、ソフトウェアを作りやすくなるのかもしれない。

努力の方向を意識する

そうであるなら、自分たちも集中の時代に合わせたソフトウェアを作るというのはどうだろうか。必要なものはいくらでもあるだろう。多数のマシンを効率的に活用する基盤システム。多数のユーザサービスを届けるウェブシステム。業務をサービスとして行なうSaaSアプリケーションシステムを集中管理し、プロセス改善していくバックエンドの技術。

個々の技術がビジネスとして成功するかは全くの別問題なのでここでは考えないけれども、個々のエンジニアの立場として考えるならば、集中の時代を意識して技術を磨くというのは一つの方向ではないかという気がしている。

未来のことは誰にもわからない。だけど、次の20年を生き延びる技術は何かというのを意識して、腕を磨いていかねばと思う。

2008-05-12

転職面接に落ちた

大手のSIerで10年間SEをやってて、会社では結構優秀なやつ扱いされてた(と自分は思いこんでいる)んだけど、年収アップとモチベーションリフレッシュを狙って同業他社転職面接を受けたら、最終で不合格になった。

あたりまえだけど、この歳になってそれなりの年収転職をしようと思うと、能力や経歴を結構厳しく見られるんだな、と再認識した。新卒だったら、専門とか経験なんか関係なくポテンシャル的に優秀な奴なら取ってもらえるけど、中途だとポテンシャルだけじゃ通用しない。

もちろん、そんなこと頭ではわかっちゃいたんだけど、明確に「NO」を突きつけられたのが就職してから初めてだったので、はっと目が覚めた。

どこの会社でも同じだと思うけど、会社内の昇進や異動のタイミング仕事内容がガラッと変わる事はあって、そういうのには会社チャレンジさせてくれる。だから中途もそんな感じなのかなーと、ちょっと甘く見てた。

10年前に就職したときには、「就社ではなく就職」「スキルを磨いて、いつでも転職できる人間であれ」とかいう威勢のいいキーワードが世間を賑わせていて、自分もそういう気分だったし、実際そういうふうにスキルを身につけてきた気でいたんだけど、今回の結果を受けて、俺自身も10年前に俺が(正直言って)バカにしてたバブル入社組と同じように、会社内でしか通用しないサラリーマンになってるのかと思って怖くなった。ほんとに焦る。

2008-05-05

増田に限らずはてブコメントしたりしているプログラマはなぜかWEB屋とSIer(下請け含む)を混ぜて語ってるのだろうか?

どう見てもWEB屋の話であり、腐ったSIerの話ではないのに元請けが作った仕様書がとかいい加減にしてほしい。

もうこの2つの間には大きな隔たりがあるのだから職業として別物として考えた方がいい。

それを理解できない奴らは

WEB屋の仕事幻想だとおもっている

SIerの話を大袈裟と思っている

のどちらかでしかない。

そこを理解せずごちゃ混ぜで話すから、一方では3Kだ8Kだという話になり

その一方でやりがいのある楽しいお仕事ですと言った両極端の意見が生まれてしまう。

それを誤解した人がWEB屋の夢を見てSIerに入社し、絶望してやめていく。

SIer悪循環が断ち切れない一因になっているといっても過言じゃない。

求人サイトでも別職種として扱って頂きたい。

2008-03-28

人月計算とExcelスーツ世界より・アフター

http://anond.hatelabo.jp/20080323175904

半年前に「人月計算とExcelとスーツの世界より」を書いた増田だけど、この増田が他人に思えなかったので、半年ぶりに自分の話をしたいと思う。

半年前のエントリの内容、読んでない・読むのたるいって人のために簡単にまとめておく。

俺はCOBOLっていう昔々の言語を使って巨大な金融システムのお守りをしていた。それは誇らしい仕事「これ読んで「転職考えろ」とか言ってるやつってアホだろ」的な意味で。これももっともな話だよね)ではあるんだろうけど、俺はやっぱりキャッチーな新技術がやりたくてたまらない。

そんなふうに増田愚痴ったところ、なんか400以上のブクマがついた。以上がこれまでのあらすじ。

話の続きを始める。

あれほどのブクマを集めたことなど初めてだった。戸惑いながらも、日々増えていく皆のコメントを噛み締めた。

転職を勧めるコメントもついていた。うん、転職したいねいつかは。

でも、と半年前の俺は思った。そう簡単に転職できるものなのか? なにしろまだ会社に入って1年半。勿論今の会社にいても転職後に活かせるスキルがつくわけではないが、その前に個人で勉強できることもあるだろう。それからでも……っつーかそもそもスキル皆無なのに転職とか無理だろ。

だから、出来心だった。

エントリを書いてからいくらか経った頃、ホッテントリにもよく上がってくる某ブログに、プログラマ求人のお知らせが出た。

そこからはクリックひとつだ。あのエントリを短く要約してそこの会社に送りつけてみた。たいした作業ではない。転職への一歩を踏み出したという気持ちはあまりなかった。

でも当然ながら、先方からは連絡がきた。言われるまま、翌週の金曜日会社を定時で上がってから面接に行った。いきなり社長が出てきて驚いた。

面接が始まった。キョドりながら、あのエントリの内容をまた繰り返した。

「うん。熱意は分かったけど……COBOLかー」

COBOLです。今はなんもできないですサーセン

「そうかー、ちょっと評価しづらいなー。PHPって分かる?」

「えっと……Webのビューとかに使うスクリプト言語でしたっけ?」

「他にも色々できるんだけどね。それ使って、ちょっと今から言うようなの作ってみてよ」

帰りがけに書店PHPの入門書を買って、言われたプログラムを週末使って作ってみた。

formに書いた内容を日付やUserAgentとともにファイルに書き込んで表示するとか、その程度の簡単なものだ。PHPファイルの読み書きができるとすら知らなかった俺でも、土曜だけで作れた。

日曜が余ったので仕様拡張してSNSメッセージ機能もどきに仕立て上げたりはしたけど、この程度のアピールはちょっとでも熱意のある奴なら誰でもやるだろう。

どちらにせよ大したものじゃない。

完成したソースメールで送った。

翌週、採用の通知が届いた。

俺の転職活動は2週間で終わった。

面接のとき社長が言っていた。技術的な向上心をもって受けてくる人は珍しいらしい。

意外だった。だってホッテントリでもよく見かける会社だぞ。そんな会社がわざわざ、ブログ求人までしているんだぞ。

ブログ就職とかTwitter就職とか、いつも華々しく話題になるあれは何だというのだ。

社長言葉リップサービスでなかったのは、正真正銘素人にも劣るレベルの俺が、この少数精鋭で構成される会社に、おそらく志望動機だけで、あっさりと採用されてしまったことから分かる。言っておくが大量採用ではない。求人経由での採用は俺一人だった。

現実はこんなものなのだ。

そんなこんなで、あまりに展開が早すぎて事後報告になってしまったが、転職を決めたことを会社に話した。

そんな中で、印象に残ったやりとりについて書いておきたい。

まず、他部署の人。

「勿体無い! 本当に勿体無い!」と彼は俺に詰め寄った。

「前、会社のイントラに君の作ったツールをアップしてただろ? その時からずっと、こいつと一緒に仕事できたらって思ってたのに」

技術より業務知識、巨大な金融システムを今までどおり動かし続けることを最大の目的とするこの会社では、ITを活用してプロセスを効率化しようという意欲を持つ人は多くない。

彼はそんな中で、VBJavaの知識を蓄えて、プロセスをもっと良くしていきたいと願う人だった。だけど、

「いくら俺が呼びかけても、誰も興味を持たない。ツールを作っても使われなくて無駄に終わることもある。本当は俺も転職を選べるんなら選びたい。でも、俺の道はこれしかない」

彼は妻子持ちだった。生活のために、今の仕事を辞めるわけにはいかないのだ。

一方俺は、家庭を背負っていない今だからこそ好きな道を選べた。その俺が羨ましいと、彼は言った。

こういう環境に留まらざるをえない人がいることを、それでも戦っている人がいることを、俺は心に留めておきたい。

それから、とある同期。

彼は同期仲間の中でも飛びぬけて優秀な奴だった。

何をやらせてもまず成功する、万能型の秀才だ。元増田イメージが被る。

技術力があり、コミュニケーション力もあり、ついでに顔もよかった。そして、この会社では珍しく、技術志向を持つ奴だった。

研修時代にも技術をやりたいと度々公言していた彼だが、こういう優秀な奴を会社が放っておくわけがない。配属先では協力会社への指示や客先とのやりとりに追われる日々が待っていた。

そんな中で彼は思っていた。この会社にいる限り、技術的なことをやることはできない。いつか転職したいと、彼も望んでいたらしい。だから、

転職するって聞いたとき、やられたって思った」

やられた? 何故か。それは彼の迷いのせいだ。

「最初は別の仕事がやりたいと思ってたよ。でも仕事が分かってくると、これが面白く感じてくるんだ。俺がこのシステムを把握してるんだ、俺がシステムを回してるんだっていうのは充実してて、このままでもいいかなって思えてくるんだ」

万能だからこその迷い。

IT業界(SIer)の未来や、汎用的でないスキルばかり身に着けることの問題も彼はよくわかっている。でも、今の会社ビジネス的にも安定していて、当面は抜け出す意味がないというのも事実なのだ。

俺の場合、プログラミングのセンスはあっても運用PMなんてとてもできない。偏っているから転職決断することができた。でも彼には、金融システムSEという仕事が適職すぎた。

半年後の今も、彼とはしばしば話をしている。

彼の答えは、まだ出ていない。

最後に、上司

彼女は、完璧な検証や客先での要求詰めで皆の尊敬を集めるキャリアウーマンだ。

その上司が、俺が最後に出社する日、目に涙を溜めていた。

「ごめんね、雑用みたいな細かい仕事ばかり渡しちゃってたし、忙しくてあまり見てあげられてなかった。そのせいでこんなことになって。後悔してる。本当にごめんなさい」

違うんだ。そういうことじゃないんだ。あなたのせいじゃない。

俺はただ、仕事スキルをそのまま使って、Twitterの@発言を抽出してクラスタ可視化してニヤニヤしたり、ニコニコに上がった新着ボーカロイド曲を自動処理でiPodに入れてみっくみくになりたいから転職するだけなんだ。

そんな趣旨のことを言葉を選んで伝えたけど、たぶん彼女には伝わらなかっただろうと思う。

俺や、はてなで色々言っているような技術系の奴らは、世の中では特殊な人間で、普通の人にはなかなか理解できない。

壁は厚い。そう思った。

そんな諸々の出来事を経て、俺は今、憧れのWebプログラミング職場にいる。

Linuxlsコマンドすら分からなかった俺には、毎日が学ぶことだらけだ。毎日終電だし、まだ休日出社はないけど、もうちょっと俺がまともに仕事できるようになったらそういう状況は確実に待っている。

だけど、すごく楽しい仕事のために得る知識がすべて、自分の生活と地続きになっている。人生ベクトル仕事ベクトルが噛み合ってるから、俺は成長している実感を持ててる。

だから、きっと俺はこの先ずっとこの会社で頑張れると思う。

ところで、

はてなを見てると、どうしても自分も向学心の塊みたいな錯覚を持ってしまうことがあるんだよな。

実際、熱に浮かされるのはブクマしたりするそのときだけで、その情熱はそんなに長続きしないくせに。

について一言。

Web系やりたいって半年前から言ってて、そして実際やってみたら超楽しんでる、そんな俺でもこれは同じですよ。

やっぱりはてブの[あとで読む]は日々溜まっていくし、これ全然業務とかかわりなさそうだって技術だとイマイチ乗れない。

転職決まってからの半年も同じだった。半年前、「転職するなら自分でスキルつけてから」って思って転職活動先延ばしにしていたら、たぶんいまだにApacheって何?って状態だっただろう。

だってプログラミングの他にもやりたい趣味はあるし。別の仕事やりながら勉強するには、この世界は広すぎるし孤独すぎるし何から手をつけていいのかわからない。

でも今楽しいよ。プログラマ

確かに、はてな見てて熱浮かされるだけってことは、人生かけて技術を追いかけるクレイジーギークでないことの証左ではある。

でも、そこから情熱が継続しないからっていって、仕事として楽しめる程度に技術を追いかけていけるギークではないことは意味していない。わかりにくいな。つまり、はてな見てて熱浮かされる程度にはギークであるとは言える。だって楽しくないなら見ないじゃんそんな記事。

だから、そこをもってプログラマとしてやってけるかどうかの疑問を抱く必要はないと思った。

そういう意図で書いてるわけじゃないならいいけど。ていうか一言じゃないなこれ。

やたら長くなったけど、俺の転職の話は、大体そんな感じ。

あと、転職を通じて実感したのは、楽しい仕事をするのが一番楽しいよねってこと。

頭悪いこと言ってる気がするけど、これが俺の結論です。

2008-03-24

くびきらー

社員数○○○名(バレそうなんで伏せ字)のSIerで人事やってる増田です。

近々従来の年功序列的な給与体系を一新して、成果主義的なモデルを目指すことになりました。

 

今でも業界・年齢平均より上の給与(30歳で600万ぐらい)は出てるし、残業代も全額支払っ

てるけど、これからは30歳で400-1000万ぐらいの給与水準なるみたい。

 

もちろん「レイオフ」とは言っていないけど、上層部は10-20%の「使えない人材」の退職

期待しているみたい。こいつは恨まれる仕事だなぁ、と新年度前に鬱な気持ちになりにけり…。

 

2008-03-23

http://anond.hatelabo.jp/20080323011733

問題は、結果としてスキルに大きな差が出ているのに、当人がそれに無自覚だということ。

おまけに業界ぐるみでそういう奴を甘やかすこと。「技術力よりもコミュニケーション能力」とかいって。

かくして、上流SIerなんちゃってエンジニアが下請け会社の熟練プログラマ搾取する歪んだ業界構図のできあがりだ。

これは典型的な部分最適で、業界全体の技術力は決して向上しない。そして、オフショア先の中国インドにひさしを貸して母屋を取られて終了。

2008-03-22

いやそれは全然だめだろ

http://anond.hatelabo.jp/20080321212322

大手SIer東大理系院生にとって面白いところとは思えないなあ。少なくともSEになるってのはあり得ない。楽して金儲けがしたいと考えたとしても大手SIerは基本的にメーカーだから給料は悪いし、東大で学んだ専門知識が使える職業では全然ないんだから。「コミュニケーション能力」が大事だと言われるんだしな。研究所ならまだあり得るけど、研究畑の人間にとってSEとの付き合いは正直疲れる。

ちなみにそういう俺自身、旧帝大の院を出て大手SIer(というかメーカー)の研究所に勤めてる身分だが、SI系の研究所にきたのは後悔してるね。もっとハードというか重電系の部門を選べばよかった。情報システム業界人間の文化が俺の肌には全然合わない。技術よりも「コミュニケーション能力」を重視して「エンジニア」を名乗ってる人たちと付き合うのはかなわんよ。正直、「コミュニケーション能力」こそ大事とか言ってる奴は、自分の技術力の不足を丸投げ能力で糊塗しようとしてる奴が多いしな。


あとちなみに関係ないが

東大で全部可で単位そろえて卒業しても企業からみたらそんな学生要りませんよっと。

http://anond.hatelabo.jp/20080321214620

大学の成績なんてもんは全然アテにならんぞ。正直、成績表の中身と研究能力は全然関係ない。真面目にやっても単位が取れない奴は論外だが、遊んでて留年した奴でも研究室に配属されて化ける奴とかいる。研究室鳴かず飛ばずでも就職して化ける奴もいる。はっきりいってそんな簡単な指標はないぞ。

なんでかっていうと、大学入試より余程一夜漬けの成果が大学の成績には反映されるからな。だから、学生の中には「単位が取れればいい」程度の勉強しかしてない奴が多い。最初から院に行く気の奴は、院試とか卒論とか必要なときに勉強できるだけのポテンシャルを整えることだけを考えてて、得意科目とか趣味とかにリソースを傾斜してたりする奴が多いんだよ。そして、旧帝大みたいな大学は基本的に6年制だからね。3年目までの成績に意味があるなんて意識を持ってる奴はほとんどいない。

2008-03-21

http://anond.hatelabo.jp/20080128232125

古いエントリトラバを飛ばして申し訳ない。

東大生の残念な就職事情」を書いた元増田です。

先日、5人のうちの1人とまた会ってきた。どうやらうちを第一志望で受けてくれるらしい。嬉しいね。おっちゃん奮発して普段行かないようなしゃぶしゃぶ屋に連れて行っちゃったよ。

他の4人は?

なんとまあ4人とも外資投資銀行に行かれるそうで!

しかし、元エントリを書いて二カ月弱、世の中の流れに疎い俺でもわかるくらい世界経済がやばいこっちゃになって、特に金融機関てんやわんや。ベアーなんとかなんてつぶれちゃったんでしょ?

別に弊社に来てくれないから言うわけじゃないんだが・・・東大生、センスねぇな。。。。。

ここで質問! もしお前らが東大大学院生で、ある程度どんな企業にでも入ることができそうだったら、今の時代どこの企業に入るよ? もちろん企業に入らず自分でやるぜってな選択肢もありで。

(俺ならやっぱり自分の今の会社・・・って言ってもつまらんので、そうだなぁ、理系院生で入るなら大手SIerが狙い目な気がする。俺もセンスねぇか 笑)

2007-12-27

スイーツにはスイーツの道がある

スイーツ側の人は業務内容が密接にプロジェクト会社の中の話と結びつくことが多いので、はてな界隈ではなかなかスイーツ側の人はスイーツ側の濃ゆい話を書くことが出来ないことが多いようだ。圧倒的にスイーツ側の人間はてなを始めとしたブロゴスフィア全体で少ないなぁとつくづく思う。QAも少ないけど。この辺をアツく語るブロガー出てこないかなー。

私は200X年に今の会社に入社して、数年間WEBアプリケーションの開発をやった。多くはJava案件だった。最後の案件は去年の夏ごろだ。前任のPMが逃げるように辞めていってしまい、非常に複雑なロジックを自分が担当することになった。1500行越えktkr。それを参考にして(これが大間違いだったんだよセニョールorz)2週間かけて作ってみたはいいものの、テストを繰り返しているうちにどんどんボロがでて、結局その当時のPMパートナーさんに相談して設計からやり直した。パートナーさんの英知を借りて結果としてコード数が半分以下になり相当イケてるコードになった。今となっては英断だったと思うがその代償でほとんど土日を使い潰してしまった。コードの怖さを思い知った夏でした。

昔話はこれぐらいにしておいて、と。

でもって今は仕事ではコードを書かずにひたすらPowerpointに魂を込めるプレゼンの日々を過ごしているのですが、これはこれで意味のある仕事なんだなと思っている。この業界においてスイーツの人はやっぱり必要なはずなんだと思う。全員が全員エンジニアだったらビジネスにならないと思うのです。技術それだけでは1円も生み出さないのだから。私はずっと内製回帰すべきであると言い続けているけれど、誰かがスイーツを着なくてはならないと思っている。マネージャは必要なはずだと思ってる。誰かが顧客と向き合わねばならない。誰かがチームをまとめあげなくてはならない。できれば、その人は技術も業務も語れるハイブリットな人材が望ましい。このあたりの議論はSIerの中では絶対出てくるはず。

ただ回りを見渡してみれば、はてな界隈フルボッコされている「スイーツなおやぢ」がマジョリティなのも事実技術のこと、実装のことを肌で感じることができないし、感じようともしない。大規模になれば細かい所なんて見れるわけが無いので僕の仕事工数を管理するだけなのでーす、という立ち位置人間が多いのも認めざるを得ないし*1、そういうスキームになっている部分も否定できない。ごくまれにコードが好きだけど年齢的に管理職になってボヤいているなんて人もいるんだけどね。それにひたすらプログラマー現役続行状態でリスペクトされている方もいるのも事実。今あなたが立っている場所によって全然見え方が違う。

以前エジケンがニッポンIT業界絶望論の中で受託開発にはイノベーションなんてねぇよと切り捨てたけど、本当に革新的なものを生み出すことが全てでは無いだろうとも同時に思う。イノベーションは結果であって目的では無いだろうという見方もあるんじゃねーの、と。これは賛否両論だろうね。コードでなければ世界を変えられないとはてなおやは言うけれど、コードよりも何よりも人間を動かせばすぐに世界は変わるだろうとも同時に思うのです。

スイーツ寄りの人間が最もやらねばならないのは、人を動かすことだと思うのです。顧客を動かす、チームを動かす。プロジェクトが成功する方向に。人を動かすために必要なスキルと、システムを動かすために必要なスキルは全く別物です。Powerpoint1つとっても、結構ディープだよ。言いたい事を正確に伝えるのはスイーツでもエンジニアでも必要だと思うけど、そこで真剣勝負をする人は少ないのが残念。また、スイーツエンジニアの間にはお互いリスペクトがあればそれだけでいいはずなのですが、上流から下流にお金が流れていってしまうため立場的に下流側にしわ寄せが来る。職業に貴賎は無い。技術神経が死んでいるおやぢほど技術者を十把一絡に捉える傾向が強い。これはガチだと思う。

スイーツにも新陳代謝が必要なんです。むしろ、スイーツにこそ新陳代謝が必要なはずなんです。政治家・似非管理者としてのスイーツが全てではないだろう、と。「ウェブリテラシー」を持っているスイーツが色々と面白い企画を立ち上げていく。会社を、回りをよりよい方向に持っていく。そういうスイーツがこの業界にはもっともっと必要なんじゃないでしょうか、と。そういうスイーツにはこれから色んな「けものみち」があるんじゃないだろうか、と。私はずっとエンタープライズにいる人間ですが、技術リテラシーが死んでいる人間が立ち上げたプロジェクトが砂上の楼閣のように崩れ落ちていくプロジェクトをそれなりに見てきたし経験してきました。だからこそ、そういうスイーツが要るんじゃないか、と。エンジニアスイーツになってもいいと思う。エンジニア寄りのスイーツってめっちゃ希少価値高い気がするけどなぁ。いざとなれば自分でコード書ける自分でありたい。そこは失いたくない。

全然考えがまとまってないんだけど、スイーツスイーツで結構奥深く多面的に色々なことを求められるのが本筋であり、スイーツにはスイーツロールモデルがあって然るべきだってことが言いたいのです。スイーツ着たら負けだと思いたくないのです。そういうことを語り合いたい!!

2007-11-18

http://anond.hatelabo.jp/20071118193432

そこで放置したらSIer入社決定であり、

きちんと問題を解き明かして対処も施せれば、まともな情報系の仕事ができる。可能性が残る。

2007-11-15

ニッポンIT業界絶望論についての考察

http://japan.cnet.com/blog/kenn/2007/11/09/entry_25001425/

↑これについての考察です。

アメリカなら、ソフトウェア世界で本来の意味でモノ作りに携われる仕事がたくさんある。グーグルとかマイクロソフトとか、メジャーどころを足し上げていくだけでも10万人以上の雇用吸収力があるから、ごく平凡なスキルプログラマでも大企業でそういった仕事に就く機会がある。それなりにいい給料で、ステータスもあって、定時に帰るという満足な生活を営むことができる。そういう意味では、外国人労働者との競争とかレイオフみたいな要素もあるけど、アメリカ人にとってのソフトウェアエンジニアという職業日本に比べたらずいぶん楽できているのは間違いない。

これは極端な例を挙げているに過ぎない、日本だけそうであるとは到底考えられない。更に下の引用のように(日本の)IT業界が忙しいのは競争が働いていないからではない。(詳しくは下に書く)

しかし、本来ならそんな生産性の低い企業市場メカニズムによって退場させられるはずなのだけど、なぜか日本ではそういうことが起きない。情報大航海プロジェクトみたいなのに代表されるトンデモなバラマキ政策などで植物状態にもかかわらず酸素だけは供給されているから、もうそろそろ死なせてあげるべき企業が死ねてないのだ。みじめとしか言いようがない。

これも視野が狭い。今の社会では政府の役割として市場の原理から競争力の無い人を守る仕事が含まれる。なぜ今、格差社会がこれ程大きな問題となっているかという現状が少しも理解できていない。赤城智弘が『若者を見殺しにする国』で戦争するしかないとまで切実に訴えているようなワーキングプア、働いても働いても楽にならない人たちがいるということを今この時期に見落としているのは最早致命的だ。

更に言うと見通しが浅すぎる。明石散人が『日本語千里眼』で書いているように、250年の平和を維持した江戸時代は敢えて「不便」を採用した。大きな川に橋を架けないことにより宿場町をつくり、参勤交代により街道を賑わした。それに日本には馬車がなかった。そして、この不便がバッファとなり明治維新の原動力となっていく。江戸幕府が先を見据えて「不便」を信条としていなかった可能性と、今の政府バッファ(産業のパイの大きさ等々)を作り出すために非効率な施策を打っている可能性が同じくらいだったとしても、少なくとも市場による競争原理を至上とするネオリベラリズム全開の考え方は明らかに偏っている。

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先に書いた「IT業界が忙しいのは競争が働いていないからではない」これも当にこのことによる。1つ例を挙げると分り易いと思う。「米の品種改良が奇跡的に進み、苗作りから収穫までが1ヶ月で行えるようになった。」この時、稲作農家仕事は楽になるだろうか?米の収穫が年10回になり、稲作農家が今の数倍多忙になることは想像に難くない。市場競争原理とはそういう風に働くものだからだ。

IT業界の忙しさは上の例の歪(ひずみ)だ各産業は市場競争に勝利するために何をするか?宣伝と効率化、落ち着くのは大方そういうところだろう。各産業の各社が効率化、IT化を図る。スピード勝負だ。それも1回こっきりではない。繰り返し何度でも効率化する。当然、IT業界(SI)の開発納期は短くなる。新しい技術など導入している暇が無い(あるいはそれを突破するほどの技術革新は起こっていない)、技術者(管理者)は忙しい、労働時間必然的に長くなる。そしてまた「宣伝」もITの分野となった。

上で引用したアメリカメジャーどころが楽に仕事をしているとすれば、間違いなく競争しなくても勝てるところまで成長しているからだ。金持ち喧嘩せず。ある意味市場競争というスゴロクでアガリになった企業だからだと言える。余暇にこそ文化的な創造が可能になるということの緩い体現なのだ。

ネオリベの支配は相当だ。外国に行ったくらいで逃げられるはずが無い。それがグローバリゼーションだ。IT業界はなかなか滅びないだろう。ネオリベという軍隊の尖兵だからだ。新兵がいなくなることは有り得ない。(不人気の煽りで金銭的な待遇は今より良くなる可能性はある。ただ、今は技術者の質を落とすことで凌いでいるようだが・・)

そういう意味でIT業界絶望だと言えるだろう。

その結果、そもそも本質的には供給過剰だった多くのSI企業倒産するか併合され、おそらく数社の大手ブランドと超小規模なブティックに収束することになるだろう。そして一時的には今以上に「見かけ上のサービス供給不足」が起きるが、ユーザ企業はむしろ「無きゃ無いで、割と平気だったのね」という真実に気付かされるだろう。

こんなハッピーエンドは無邪気すぎる。

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だからと言って全てを否定する分けではない。

受託開発の世界のどこにイノベーションがあるのだろう?

受託開発の世界には、そういったエキサイティングな革命歴史とはどこにも接点がない。

こういうことを切実に考えるSIerがいることは、事実なのだろう。上の2つの問い、これは重要だ。これを憂うべき問題として表出させたことには大きな意義がある。そして、これを解決し「イノベーション」や「エキサイティングな革命歴史」を実現すれば仕事の忙しさ、辛さに耐えていけるのだ!!・・・一時的に。

上に書いた米(こめ)の例を顧みるまでもなく「イノベーション」や「エキサイティングな革命歴史」がIT業界を楽にすることは無い。ネオリベの新兵に休息は似合わない。ここまで読んできて大袈裟なと考える人もいるだろう。けどそれは、これらの自体を大袈裟だと感じてしまうほどネオリベに染まっているのだと言っておきたい。

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ただ、上の絶望は(SIerである)私の絶望ではない。IT業界絶望でもない。ネオリベリスト絶望だ。勿論、市場経済資本主義の全てを否定する気はさらさら無い。今の社会でその生活は辛すぎる。しかしかくのごとく、ネオリベの果てには救いが無い。

私はもっと別のことを考え続けたい。(世界に)救いが無いわけでは無いと。1つ言えるのは、極端なところには答えが無いということだろう。

ネガキャン

社内ネットSIerネガキャンについて書いてる人がいた。

このままでは新卒がこない。

何とかすべきだと。

その人もSI業界を取り巻く状況を理解しているとは思うけど、7Kは事実だから仕方ないだろう。

7Kを隠すんじゃなくて改善しないと、ほんとに新入社員はこなくなるよ。

うちの会社だと大半はそんなこと考えるきっかけもないだろうな。

休日は酒とゴルフだっけ(笑)

2007-11-11

イノベーション目的にしない

ニッポンIT業界絶望論が注目を集めてるね。

http://japan.cnet.com/blog/kenn/2007/11/09/entry_25001425/

SIerに勤務する知り合いを見てると、そんなに絶望的な感じはしないんだけどな。

プライドもって働いている気がする。まあ、勤務先は元請け会社っぽいので、状況はちょっと違うのかもしれないけど。

でね、思うんだけど、江島さんはSIerにいた方が高いバリューを発揮できたんじゃないかなぁ。

自分で企画するんじゃなくて、ひとから要件をきいてモノを作る方があってるんじゃない?

江島さんの過去の成果についてはよく知らないけど、少なくともLingrからはイノベーティブな才能は感じないな。

小技は効いているのかもしれないけど、コンセプトレベルで目新しい点はなさそう。

ああ、こういうのが欲しかった、と思わせるにはひと味もふた味も足りない気がするし、理解を超えた新しいコンセプトみたいなものもない。

(例えばTwitter。個人的にはTwitterの面白さは理解できないけど、マイクロブロギングという分野を確立したという意味ではイノベーティブだよね。)

別のエントリ新生銀行のオンラインバンキングについてどうこう言ってるけど、はっきり言ってかなりどうでもいい話。

いいサービス作りたいなら、そんなどうでもいいこと考えてないで、自分が作りたいサービスについて考えなよ。

イノベーションなんて既存サービスの分析からは生まれないんだからさ。

一連のエントリをみていると、この人は「イノベーティブな自分」を実現したいだけなんじゃないかな、という気がしてくる。

イノベーション目的になってる。

世の中をこうしたい、この課題を解決したい、という目的があって、手段としてイノベーティブな技術なりアイデアなりがあるんじゃないのかな。

江島さんが3年石にかじり付いてでも実現したサービスって何?アメリカイノベーションチャレンジする、ってことが目的化してない?

江島さん、これはエールです。

2007-11-08

やったー携帯小説できたよー(^o^)ノ ライフハック(笑)

 

 ───オレの名前はヒロユキアルファブロガーとしてブロゴスフィアでは名高くもあるSIerアーリーアダプタークリエイティビティ溢れる自由人

オレとつるんでいる同僚は、いつも週末に仲間とフットサルにいそしむミキオ、消費者にナイショで

バイラルマーケティングを裏で操作しているユウジ。訳あってビジネスセミナー「デキる男の仕事2.0」に参加しているアキヒコ。

 同僚と仲が良くてもやっぱり会社上層部老害化。今日CTOのやり方や社内ソリューションについて上司口論になってしまった。

会社内だとこんなこともあるからマインドマップ乱れるよね☆そんな時オレは一人でアキバを歩くことにしている。

自分の世界を大切にする男の生き様ってやつ?ワークライフバランスとも言うかな!

 「あームカツク」・・。そんなことをつぶやきながらメイドカフェのしつこいプロモーションを軽くあしらう。

「いかかですかー?おねがいしまーす。」どいつもこいつも同じようなキャッチフレーズしか言わない。

メイドさんはカワイイけどなんか薄っぺらくてキライだ。もっと少年の心をもったオレの内面を見て欲しい。

 「すいません・・。」・・・またか、とちょいワルなオレは思った。ついにオレのスルー力にも限界がきて、

チラっと女の子の顔を見た。

「・・!!」

 ・・・チガウ・・・今までの子とは何かがクリティカルに違う。アルファギークとしての感覚がオレのカラダを

駆け巡った・・。「・・(カワイイ・・!!・・Win-Win関係になりたい・・)」

女はキャバ嬢だった。ついていったらぼったくられそうになり、とんずらしようとしたら893に囲まれた。「うわっやめろ!」何かを注射された。

「ガッシ!ボカッ!」オレは死んだ。ライフハック(笑)

ライフハック(笑)

http://anond.hatelabo.jp/20071107131654

http://d.hatena.ne.jp/keyword/%a5%e9%a5%a4%a5%d5%a5%cf%a5%c3%a5%af%28%be%d0%29

スイーツ(笑)

http://d.hatena.ne.jp/keyword/%a5%b9%a5%a4%a1%bc%a5%c4%a1%ca%be%d0%a1%cb

元ネタ

http://alfalfa.livedoor.biz/archives/51089138.html

やっぱSIerは回避で

http://anond.hatelabo.jp/20071107024012

情報工学系でUI専門だけど、同じような感想を抱いた。

結局、今までの努力を無にされる方向でしかSIer新卒を採らないんだなって分かってやる気を無くした。

2007-11-07

SIer現実

 最近SIerオワタ論が各地で叫ばれている。

 僕は鼻で笑っていた。

 僕が就職した先は大手SIer従業員数も多く、新聞に載らない日はないほどの有名企業だ。

 僕はこの間ようやく後輩に仕事の指導をした程度のぺーぺーSEだ。だけど、自分の会社技術レベル

高いと信じてたし、事実自分の周りの先輩にはギークと呼ばれてもおかしくない、その道の

スペシャリストが何人もいた。僕と3,4つしか変わらない人が、Googleで名前を検索すると山ほど

引っかかるなんてのもあった。

 僕は、彼らの後を追っかけて必死で勉強していた。いや、彼らだけじゃない。僕の短い会社生活

だけでこれだけの人に出会えたのだから、この大きな会社の中にはもっとたくさん、もっとすごい

人がいるのだろう。まだ出会っていないそういう人達に追いつきたい。追い越したい。そしてきっと、

他の人たちもそうやって研鑽を積んでいるのだろう。そういう会社なのだ。

 僕の会社は違う。

 そう信じていた。

今日までは。

 僕は今日会社の中での最大の開発拠点を訪れた。そこではソフトウェアからハードウェアまでの

開発を一手に引き受ける、社内でも重要な拠点だ。当然、技術者レベルも高いに違いない。

…まあ残念ながら僕の仕事上司と一緒に開発部門の一部長(これがまた冴えないおっさんだった)と

打ち合わせをするだけのつまらない仕事だったので、そういう技術者と接触する機会はなかったけど。

 昼食を済ませ、次の打ち合わせまでまだ時間があったので、拠点内の社員向けショップを訪れた。

 そこは僕の職場のような、雑居ビルにおまけのようについているキオスクのようなショップとは違い、

まるで総合大学生協のような大きな店だった。食料品はもちろんのこと、CD、服、本なども十分な量を

とりそろえていた。

 僕の向かう先はもちろん書籍のコーナーだ。何せ社内最大の開発拠点の書籍コーナー、量質ともに十分な

技術書が取り揃えてあるに違いない。僕は期待に胸を膨らましながら本の並ぶ一角に向かった。

 衝撃だった。

 ないのだ。

 技術書が。

 全く、ないのだ。

 一瞬、僕は自分の目と頭を疑った。

 そんなわけない。

 だって、技術で食ってるってあれだけ豪語している会社が、技術書書店に置いてないはずないじゃないか。

 何度も本のタイトルに対してシーケンシャルサーチをかけた。

 しかし結果は同じだった。

 

 あるのは、ビジネス関連の書籍文庫本TOEICの本、それに旅行の本ばかりだった。

 

 なんでだよ?

 

 僕は思った。

 

 なんでPHPの本じゃなくてPHP文庫の本ばかり並べてあるんだよ?

 

 雑誌はまだマシだった。いわゆるIT関連の雑誌がいくつも並んでいた。

 それでも平積みされているのは漫画雑誌女性誌と週間アスキーだった。

 

 何か、おぞましい虫のようなものが無数に全身をはいあがってくるのを感じた。

 

 確かに、置いてない理由ならいくらでも推測することができる。

 

 専門書は部門で購入してるから、とか、ソフトウェア部門だけじゃなくてハード部門もあるじゃない、とか。

 

 でも、でも。

 

 多分真実はそんな幻想の中にはなくて……。

 

 技術書を置かないのは会社のせいじゃない。だって、会社だって売れる本は置くはずだ。

 置かないということは、売れない、需要がないということ。

 技術書の需要がない開発拠点、そこに支えられる大会社……。

 

 何かが、頭の中でうわんうわんと鳴っているような気がした。

 

 真実はどこにあるかはわからない。

 

 ただ、目の前に詰まれた漫画雑誌女性誌と週間アスキーだけが僕の現実だった。

※この話はフィクションです。実在の人物・組織・場所とは一切関係がありません。

http://anond.hatelabo.jp/20071107135517

それってメーカじゃね?

レス

まあメーカSIerの垣根なんてあってないようなもんだけど。

おまえら

SIerSIerとかいってるけど、

具体的な企業名あげてみろよw

NTTデータNRIIBMとかは誰でもいえるとして、

ほかに何がある。

お前らがSIerSIerっていってるけど、

SIerっていう言葉に踊らされてたりしてないか?

SIer云々の話みてたけど

組織看板を頼りにしないと仕事が出来なさそうな人間ってのは

とことん魅力が無く見えるね。あくまでも看板頼りの人間

組織の同僚を頼りにできる人間はまた別だとも思う。)

看板に頼らずに生きていると語れる人間って

何であんなに魅力的に見えるのかね。

やっぱ種として優秀な立ち位置にみえるからかな。

人気エントリーに居座ってごめんなさい。

ついに400超えたかー

ネタじゃないのにいっぱいブクマ集まるのって楽しい。自分のダイアリーよりはるかに多いね。でも顕名じゃ書けない。

関連の記事もいっぱいたどってみた。

  • 驚いてくれた人
  • 同意してくれる人
  • 何をいまさら常識だろって言う人
  • これだから理系は。死ねばいいのにって言う人
  • そんなのお前の周りだけだ俺の回りは違うって言う人
  • 私を否定にかかる人
  • 藁人形を叩き始める人

いろいろいるなあ。

まあ2ch的に「うそはうそであると見抜けない人には難しい」の精神でお願いします。丸ごと見渡すとおもしろいよ。

できればデータさんやTISさんに面と向かって正面から否定して欲しいね。現場理系SEの方から。それやらせたらそいつ辞めると思うけどね。白々しい演技に耐えられなくて。

あの討論会は、最初から無理がある。最悪の組み合わせの人間を合わせて討論会。

学生を猛烈に釣って話題になるのが目的だとしか思えないほどだ。よりによってデータさんとはね。

あれは、私から見た真実を書いた。

誰もが同じ経験をするわけではないから、同じ結論に到達しない人もいるだろう。

同じ経験をしても、何が悪いのか全くわからないどころか楽しい人もいるだろう。

桃源郷に住んでいて私の経験を理解できない人もいるだろう。

でも私と類似の価値観思想スキルを持っている人が、理由がわからずに悩んで苦しんでいるとしたら。また、心構えもなしに同じところへ飛び込んでいくとしたら。

そのために、私の文章が必要だと思ったので書いた。

技術頑張って、習得して、実践して、経験積んで、その結果居場所が無くなる。なぜなら誤った努力だから。

そうですよねプログラミングは1年ぐらいで卒業ですよねー(笑)見積もりと発注覚えなきゃだめですよねー(笑)

SIerの人事の人は技術者を募集するって言わないで欲しいんだ。まっさらじゃないと困るから理系は絶対に来るなって言って人を集めてください。

2007-11-05

まぁな

http://anond.hatelabo.jp/20071105005919

SIerだが、悪いところが建設業界そっくり。いかに耐震偽装してGPを稼ぐかを考える業界

採用も上流になるほど文系いっぱい採ってるけど、理系の学部生も専門力ないし大差ない。

俺は理系院卒でSE就職したけどあまりの惨状にアホらしくなって社内の経営部門に異動した。

で、週末に家でプログラミングしてる。いずれ自分のやりたいことやる会社を興すための準備。

今のIT業界に文句言うのもいいが、自分がどう進んでいくかを考えた方がいいんじゃね?

どうせ理系出身者なんていらねえんだよ。

いまさら言ってもしょうがないだろうが、SIer就職希望したり内定した人たちに一言いっておきたい。

http://blog.miraclelinux.com/yume/2007/11/post_1ab2.html

http://d.hatena.ne.jp/itoyosuke/20071101/1193932945

http://www.atmarkit.co.jp/news/200710/31/ipa.html

元の報道参加者ブログエントリ見たりすると、ありがち過ぎて泣けるのだ。はっきりいうと、SIerの人事は情報工学科出身者は求めていない。それどころか理系出身者すら求めていない。

口先では求めているというよ。また、現場で最後に「技術的になんとかする」のは理系に期待されることが多いし、実際に期待通りに解決するのは大抵理系だ。しかし評価はされないし感謝もされないよ。とくに給料に反映するような意味では。口先だけならもらえるかもね。

私のような工学を学んだものがいるとして、学生生活の最後に企業に対して就職活動をするとき、目指すものはまあ大体

のようなもんだ。でもSIerにはこの3種類のうち一つとして必要な職種はいないのだ。でも口では求めているというからやっかいだ。

あのね、SIer仕事でとてもとても絶対に重要であるにもかかわらず、大学で「情報工学」なり「科学技術の基本」を学んできた人たちが苦手にする仕事群があるの。これはヤバくて実名では言いづらいことなんだけど。

例えば、

  • あからさまに「愚民にITを授ける」仕事になっても、愚民にみずからを愚民であると悟らせない
  • バカの夢を壊さないであげて、夢を捻じ曲げて、こっちの都合のよいように洗脳し、不要なものを売りつける
  • 責任のケツもちゲームに自社が勝つ

まだまだいろいろあるけど、ヤバさわかる?臆病な私がAnonymousDiaryにしか書けないくらいにはヤバいの。

残念ながら理系はSIは電算機の周辺で起こる事を中心に考えがち。でも、SIの本質はバカに金を出させて仕事をしないで責任顧客か下請けに押し付けることにあります。それ以外はただの遊びです。

普通の社員は、この本質を明文化して教えられることはありません。だってそんなこと考えてるっていうのが客にばれたら仕事来ないじゃんね。だから、文系出身者や理系でも察しのよいもの、つまり「コミュニケーション能力が高い人材」は現場空気を感じ取り、その本質をつかんで正しい目的に向かって邁進すんの。そうすると社内でも出世して、対外的なフォーラムに出席して学生の質問を受けるような立場になるよ。

一方、尋常理系や察しの悪い子はシステムなんかを真面目に作っちゃったりするわけですよ。顧客目的を十分に満たして良いシステム作ろうなんて無駄なことしちゃったりなんかして。頼まれたとおりに作ったらお客様が損するからってお客様仕様の詳細をきっちり問い合わせちゃったりベターな解決策を考えて提案しちゃったりする。だって表向きはそれが良いことって言われてるし新人研修でもそういうのちゃんとやれって言われるしね。

でも違います。最終的な作戦目標が間違ってます君たち。だから出世しません。そして、そのために人事部は理系を真面目に採らずに文系ばっか採ります。

繰り返します。SIの本質は「バカに金を出させて仕事をしないで責任顧客か下請けに押し付ける」ことで、それをやったにもかかわらず顧客が金をとりかえそうとしなければ大成功です。

情報工学科出身の諸君、自分の作りたいようにシステム作りたかったら、自分で会社を興しなさい。または作りたいものを既に開発中の企業に入りなさい。そのシステムで直接ビジネスしなさい。

SIer仕事を頼んでいる皆様。良いシステムが使いたかったら、直接に理系出身者、特に情報工学出身者を雇い、自分たちの仲間にし、仲間を助けさせなさい。SIerなんかに頼んでる場合じゃないですよ。

追記

たくさんのブクマコメトラバありがとう

まあそんなわけで、私は「作りたいものを既に開発中の企業」に転職したのです。工学、やりたいじゃんね。作ったものを使う人、裏切りたくないじゃんね。黒ひげ危機一髪みたいな仕事、楽しくないじゃんね。自分の作ったもので、誰かによろこんで欲しいんだもんね。

2007-11-04

SIer氏ねとかいうけど

SIerが死んだら食い扶持無くなるような低レベル技術者に限ってそんなこと言ってそうな気がする。↓こことか。

http://b.hatena.ne.jp/entry/http://japan.cnet.com/blog/0040/today/2007/11/02/entry_25000892/

SIerではないどういう業種が勘定系作って、流通業の基幹系作れば納得するんだ?

自前ですればいい?ハァ?そういう奴に限って「だってアメリカじゃSIerないじゃん。」とか言い出す。

だれだそんな寝言言ってるのはー?向こうはSIerって業種名じゃないだけだぞー?

2007-10-07

寺田さんの発言がラヴリーすぎる件

はてブの人気エントリに「今回のmixiのリニューアルについて - 専門家に聞く」ってのがあるんだけど、そのページのにある寺田さんの発言がステキすぎて目が離せません。

今回のmixiリニューアルですが、デザインのみならずCSSや文書構造の設計も話にならないほど悲惨な状況です。

そのような目に見えない内部的な問題にくらべるとデザインはまだ一般的なレベルと言えると思います。

文章構造、悪くないと思うけどね…。

とりたてて良くもないけど、そこそこいい感じじゃないすか?具体的にどう悲惨なんだろね。

今までの化石みたいなTableレイアウトソースに比べれば、死ぬほどマトモでしょ。

個人的にはHTML要素のidclass指定にLowerCamelCaseを使うのは好きじゃないとか、onmouseover・onmouseoutみたいなDOMイベントHTMLソース上に書かなくてもいいじゃんとかはあるけど。

但し、せっかくCSSにしたんだからHTMLソースを短くする努力をした方が良かった気がする。

PVが半端ないから、HTMLソースの量でも結構大きく響いてくるはず。

そもそもせっかくリニューアルといっているのに、いまだにphpではなくperlで動いているあたり。。。

本当にそうですね…!やっぱり時代はPHPですよね(笑

今回のリニューアルは「テンプレートリニューアル」であり、「システムも含めた全面的なリニューアル」ないんでそりゃ変わらないでしょ。

数千台のサーバで運営されており、実績のある現在Perlベースシステムを、PHPベースに変更することで何のメリットがあるんですかね?

PHPだと、Perlと違い実行時にプロセスが立ち上がらないので高速です」とか言いそうな予感がプンプンしますが…。

Javaベースにして、Oracleにしましょう」といった話であれば、はいはいSIer乙って気分になるんだけど、PHPが出てくるところがなんとも微笑ましいです。

どう考えても創業以来からの身内で開発をしているとしか思えません。技術や知識が古く、独自の思考をもった温室エンジニアたちが、権限ばかり与えられて新しく入ったデザイナーやコーダーと上手に連携できていない様子が目に浮かぶようです。

んー、1000万IDあるサイトを、運用する技術とかだけでも結構なもんだと思うけどね。

サイトのスケールアウトの難しさとか… 知ってるのかな?

どこまでいっても「なぜ上場したのか・・・」という問題に尽きます。

上場なんかせずに気の知れた仲間たちと、古き良き馴れ合いマイミク世界を堅持すれば良かったものを。。。

この辺は同意。mixiって上場して何したかったんだろね。

リニューアルについての個人的な雑感

なんかあんまり触れられてないけど、今回のmixiデザインリニューアルで一番強く思ったのは「mixiが持っていたキャッチーさが薄くなってしまった」ということ。

同時期に開始したGreeと、mixiの二つのSNSの内、mixiだけが圧倒的な勢いでユーザ数をのばしていった理由。

それが「mixiの持っていたキャッチーさ」だと思う。

他のウェブサービスでは見ない原色系の色遣い。パッと見て親しみやすい感じ。オタクっぽくない感じ。

そこがmixiアイデンティティだと思っていたので、普通なっちゃったことにビックリした。

初期のデザインコンセプトが「人と人をつなげる楽しいウェブサイト」だったとすると、

今回のリニューアルデザインコンセプトは「ソーシャルプラットフォーム」みたいな感じで独自色を薄くした感じなのかねぇ…。

あと、非常に分かりづらいメニュー構成(操作メニューが2つあって、その意味づけがはっきりしていない)は、変わらないのが相変わらず駄目だと思った。

2007-10-03

http://anond.hatelabo.jp/20071003003914

そもそもなんでそんなことになっちゃったの? 大卒?専門?

高卒です。

http://anond.hatelabo.jp/20071003004509

プログラマのくせにSIerになんぞに関わるからだ。バカメ、と言ってやる。

まったくおっしゃる通り。でも自社開発の仕事なんてそんなにない気がするよ。

http://anond.hatelabo.jp/20071003004750

担当者上司や年上のプログラマをどううまく使うか、つまりどう人を動かすかって趣旨の質問をしてるって認識でいいのかな?

こういう言い方するとあげ足とってるようで申し訳ないが、増田の言い方では人を動かせないと思う。

このエントリみてて愚痴に聞こえる。

愚痴と明記しているはず。行間を読むのは結構だが行やタイトルも読んでほしいな

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