はてなキーワード: ブラウンシュバイクとは
ここんとこ老人方がコンプライアンスでやらかすたびに『銀河英雄伝説』のメルカッツの言葉を思い出す。
ブラウンシュヴァイク公という森元首相みたいなおじいちゃんが音頭とって東京オリンピック的なもの開くぞっ!って二階派とかに呼びかけて、すごく豪勢な会食パーティを催すんだけど、そこでコロナが大発生して参加者がバタバタ死んじゃうわけ。東京はもうむちゃくちゃですわ。
で、本心では東京五輪反対だったけどしがらみで準備委員会に入ってたメルカッツっていう有能な爺さんがいて、そいつが若い秘書に漏らすんだよね。
その病気を育てたのは500年にも及ぶ貴族の特権そのものなのだ。
100年前ならあれで通じたのに不運な人だ」
これ、まんまアップデートできてない老人に対する同情なのよ。
メルカッツさん自身も比較的古風な人間だから、森元首相がああいう感じのムーブを出しちゃうのを(自分は絶対やんないんだけど)心情的にわかっちゃうから、つい、あわれんじゃうんだよね。
これだけなら、まあそうだよね、って感じなんだけど、田中芳樹が敏かったのはそれを聞いた若い秘書の方の反発も視点として挿入したこと。
メルカッツはすごい偉大な上官(カープでいえば前田か黒田)だからその場では反駁しなかったんだけど、あとでこうぼやくんですね。
そうなんですよ。若い世代にとってはなまじ権力や影響力のある老人にボケボケムーブとられて自分の人生潰されたりすんのは完全に理不尽でしかないわけで、メルカッツみたいに哀れんでる余裕なんてないんですよね。哀れむには哀れむだけの余裕がいるんですよ。森元首相に人生邪魔されてる余裕がないヒトは「まあ老人は価値観アップデートできねえよなあ〜」みたいなコメントできませんよ、そりゃ。まあ、このあとメルカッツさんは国を逐われるんですけどね。
こういうふうに、二つの世代がそれぞれ置かれた立場から相反しあう見方を短いページにさりげなく織り込んだ田中芳樹は、やはりうまい作家だったのだなあ、と思います。
麻生とか管とか仙石、小沢など、今までの国の重要なポストにいた人が続々と出てきます。
そう、ヨブ・トリューニヒト本人の画像以上に。
ヨブ・トリューニヒトは確かに悪い政治家ではあったが、妖怪じみてると評価されるほど「保身」とか「人気取り」には長けていたのだ。
つまり彼らは嫌い、と言われているだけでトリューニヒトのような存在ではないと思う。
ブラウンシュバイクとかリッテンハイムとか良くてオーベルシュタインで、トリューニヒトほどの力はないと思う。
じゃあトリューニヒトって誰なんだよって言うと。わからん。
・民衆からはかなり人気を得ているが、一部からはかなり懐疑的に見られている。
・扇動が上手で、弁舌に優れる
たぶん本当のトリューニヒトは、その人の死後とかでないと酷評されないと思うよ。