自分のポンコツ社会不適合者ぶりを冷静に見直した結果、専業主婦として男に庇護され養われることを選んだ。
半端に地頭はあったおかげで、子供時代はサボりがちだったがなんだかんだ地元公立高校→地元私大の文学部に進学できた。
しかし大学では地頭だけじゃ全然通用せず、不登校でもないのにただただ単位が取れずに留年、ファミレス等のバイトを一ヶ月足らずで連続バックレ、サークルのイベントをバックレしサークル自体もバックレなど弱者性を存分に発揮し、これは将来マトモに社会人をやれないな?とうっすら自覚した。
ゼミは噂で一番楽だと聞いた所に入った。ゼミの定期発表も当日までサボって博士課程の人にパワポを全部作ってもらうような有様だったが、夏目漱石の小説を3本読み読書感想文に毛の生えた卒論を書いてなんとか卒業した。
学生時代に告白され何回か付き合ったこともあった。が、みな数ヶ月で向こうから振って行った。多分気づかないうちに私の弱者性が出てたんだと思う。
ゼミに入ったころから専業主婦になる未来しか描いてなかったが、周りに合わせて就活はやった。当初サボってもクビにならなそうな(出世にはミリも興味なかったため)公務員に憧れていたが、参考書をパラパラめくって秒で諦め、結局実家から通える大手の孫会社のさらに下みたいな小さい企業に引っかかることできた。
仕事には正直何の興味もなく、実家で毎朝母に叩き起こしてもらえなければ半年でバックレていたと思う。この件もふくめて親には感謝しかない。
だがぶっちゃけ最初から寿退社しか頭になく、就職後すぐ自分で色々調べて県庁所在地にある結婚相談所に登録した。
相談所に登録するとき、スタッフの人に希望を聞かれ「すぐ結婚して専業主婦になりたいです。それ以外の希望はあんまりないです」と正直に答えた。
さすがに怒られるかなと思ったが「将来転勤される方や、お父様の会社を継ぐ予定の方で専業主婦をご希望の男性もいますよ」と案外具体的な提案を受け、これはもしや上手く行けちゃうのでは?と期待が膨らんだのをよく覚えている。
相談所で何回かお見合いを重ね、さすがに人としてどうなのという男性も何人かいたが5~6人目に今の夫と出会った。隣県の10歳上の33歳で、見た目はチョイブサくらいで普通にデートも奢ってくれる普通の人という印象だった。仮交際に入ってから聞いてみると、やっぱり何年後かは分からないけど転勤がありそうと。申し訳なさそうに言われたので「私は全然着いていくよ!」と答えてこっちからグイグイ押し、そのまま社会人1.5年でゴールイン。無事寿退社して夫の職場近くに引っ越した。
その後、予言通り結婚2年目に予言通り東京へ転勤、その後3年してまた別の地方の工場へ転勤。その間今までずっと専業。東京時代に子どもも生まれた。
イージーモード定期
中年のおっさんだけど婿養子にしてくれ