2022-03-04

ねこがガンになった

ねこかわいいねこ

世界一美人ねこ

生後5ヶ月で私が拾ったねこ

実家の子になったねこ

猫嫌いの母と弟を猫バカにしたねこ

実家とは疎遠になろうとしていた私を繋ぎ止め、家族のかすがいになってくれたねこ

頭良くて人の顔うかがいながらイタズラするねこ

18歳(人間なら88歳)なのにとても元気で、よく遊んで欲しがっていたねこ

病気という病気をしなかった。

甘えん坊なので皆が忙しくてかまってもらえない時にストレスでちょいハゲができるくらいだった。

毎日よく食べ、よく水を飲み、よく運動し、よく甘え、よく毛繕いし、よくンコもする健康優良猫だった。

もう、歳だからそろそろ覚悟をしなきゃと思ってはいた。

いや、正直10歳過ぎた頃から覚悟をしなきゃと思ってはいた。

でも、とても健康で元気だから覚悟なんてしていなかった。できてなかった。

ねこが8歳のころに私は生まれ故郷を離れ、帰郷するのは年に2回となった。

それでもねこは私のことをちゃんと覚えていてドアを開ければ鳴きながら走って出迎えてくれていた。

とても賢い。

親と電話すればその背後で鳴いてアピールをしていた。

とても可愛い

離郷して9年目、新型コロナウィルス世界蔓延し、突如パンデミックの災禍に巻き込まれた。実家に帰れなくなった。

その頃からねこは少し夜泣きをしたり、たまに乱暴になる事があった。

親は「痴呆では?」と心配していたが、名前を呼べば反応するしご飯もわかるし過剰に要求しないし、私は違うと思ったし主治医問題ないと言っていた。

今思えば身体異和感不安だったのだろうか。

一年半後コロナが少しおさまりかけ、実家に帰ったがやはりちゃんと私の事を覚えてくれていた。18歳だけど毛艶も良く、夜は昔からの習慣で布団に入ってきたので一緒に寝た。

元気な姿はそれが最後だった。

数ヶ月後、母からLINE

ねこの口腔内に腫瘍ができた。手術でとって病理検査してもらう」

即調べた。

手元の小さな箱で調べた。

猫 口の中 腫瘍

「猫の口腔内腫瘍は8割が悪性といわれています

「癌になったら余命は1〜3ヶ月ほど」

信じないでおいた。信じたらしまいだ。

残り2割の可能性がある。

結果は8割の方だった。

残酷

診断が出たのは昨年、2021年11月中頃。

それから3ヶ月半。

ネットで調べた寿命は乗り越えた。

主治医も言う「強い子だね。奇跡的だよ」

知り合いの獣医も言う「19歳で全身麻酔の手術なんて、それだけでも凄いよ」

手術も抗がん剤放射線治療も無しでの事だ。

何故なら手術で腫瘍を採るには目をとり顔を半分削ぎ落とすから。それでも完治は保証できない。

抗がん剤腫瘍の由来が不明のため効果的に投与できる薬を特定できず、放射線治療負担が大きい。

結果的に見守るしか無くなってしまった。

それからねこ可愛いお顔は左半分が少しづつ膨れ上がり、鼻は曲がり、左目はほぼ見えなくなった。

口の中も再び肉腫が大きくなり、鼻を圧迫して髭も抜けて無くなってしまったのでご飯が食べづらい。

口の下の腫れが気になるのか顔洗いながら爪を立ててしまうので毎日顔と両手が血まみれになる。血の海に浸したみたいに赤黒い。

あんなに沢山食べたご飯は1日にウェットタイプパウチ半袋。

ウンチも週一。

お水もうまく飲めないのか傷にしみるのか苦戦して量が減る。

癌診断の後、私は一週間の自主隔離PCRを駆使して月一で帰郷した。帰ったらリモートワークしながら一週間滞在してはねこと密に過ごした。

帰ると嬉しいのかご飯の量が増えたりしてくれた。

毎晩一緒に寝て、泣きながら沢山話しかけた。

沢山撫でた。

昼間も寝床近くで仕事してると寝床から「にゃーん」と呼ぶ。

元気な時はそんな事一切なかったのに、体力ないからか、寂しいからか、辛いのか、痛いのか。

どうしたの?と撫でてあげると安心してまた寝た。

それが2週間前。

昨日からまた食事量が減ったとの報告。

匂いを感じないからか、食べづらいからか、実家近辺にて買えるウェットフードで食べてくれるものが尽きた。

ネットでなんでもいいからウェットの食べやすそうなものを手配した。

体重は全盛期の2/3の2.6kg。

もう、近いかもしれない。

毎晩泣いてきたけど、いまだに涙が止まらない。夜になると考えてしまう。

何かできたことは無かったのか、事前にわからなかったのか、いや分かるわけない、人間でも予防は無理だ、でもあの子は左目に昔からアレルギーがあったからアレが遠因じゃないのか、その時の獣医アレルギーと言っていたから分かるわけない、内臓のガンの方がマシだったのか?、いやそれはお前のエゴしかない。

そもそも彼女は私に拾われてしあわせだったのだろうか?

よい猫生だっただろうか。

昔はねこ虹の橋を渡ったら遺灰を小さくて可愛い骨壷にいれて手元に置いておこうと思っていた。

今はそれすら良いのか分からない。

そんなものを今から手配するのもましてや探すのなんて体が動かない。

あなたが今、ただただ苦しんでいない事を。

痛くないことを。穏やかでいられる事を。

世界中の猫とこれを読んでくれた貴方貴方の猫が少しでも永く一緒に幸せでいられる事を。

祈るしかない。

  • 美味しかった

  • (^^)https://www.irasutoya.com/2015/04/blog-post_206.html?m=1

  • そもそも彼女は私に拾われてしあわせだったのだろうか? よい猫生だっただろうか。 これはいつも考えてしまう。猫が亡くなった後も考えてしまう。 答えは無い。 でも一年半前に...

  • うちの猫ももう16歳でだんだん色々覚悟をする時期 最近の検査では腎臓がちょっと弱ってきてるみたいなこと言われた 大富豪じゃないのでかけられるお金は限られてるからどうしてもの...

  • 🐈が🔫になった

  • 私も祈るよ。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん