はてなキーワード: 007は二度死ぬとは
テレビでやってた「007は二度死ぬ」(日本を舞台にした1966年のジェームスボンド映画)を見ていた。
ボンドが優雅にウイスキーを愉しんでいるシーン。ところがテーブルに置かれている瓶はサントリー・オールド、「ダルマ」だった。
歴代ボンドガールに劣るとも勝らない容貌を持つ妻と二人で「そこでダルマかよwww」と指さして笑った。
英国スパイが嗜むウイスキーとしてダルマを出すとは、いくらなんでも場違いに見えてしまったのだ。
よほどサントリーがゴリ押しでタイアップさせたのだろうが、主演のショーン・コネリーは生粋のスコットランド人だし、無粋だなあと思った。
だが。
今でこそダルマはかなり庶民的なイメージのウイスキーだけれど、どうも調べてみると、60年代当時はもっとグレードの高いイメージのお酒だったようだ。
サントリー公式サイト オールドの歩み 60's~70's にはこうある。
“原酒100%のウイスキー”であるサントリーオールドは、中元歳暮の時期を除いて店頭に並ぶことがないとさえいわれる高嶺の花でした。働く男たちの憧れの酒──1950年代から60年代にかけて、オールドは「出世してから飲む酒」の象徴だったのです。
高級品だった!
ええと、『007は二度死ぬ』だっけ?
日頃かく汗といったら冷や汗ばかりの私が唯一健康的な汗を流すことが出来る行為が入浴だ。
毎日44度のお湯に1時間近く浸かっている。アチチなお湯だと思われるかもしれないが、家賃5万円のアパートのユニットバスでの44度は保温してくれないし、あっという間にぬるくなる。あっついのは最初の10分間だけ。
尋常じゃないほどの汗を首から上にかきながら本を読んだり音楽を聞いたりしていると、たまに上がるタイミングを逸することがある。
本や音楽がいい感じに盛り上がってきて、ここで中断するのは惜しいと思ってしまう時だ。
こんな時、私は死を覚悟する。既にお湯はぬるくなっている。少し寒さを感じるほどだ。
それでも風呂から上がれない。脳みそがそれを許さない。正直なところ身体はだるい。風邪を引く。こじらせる。死ぬ……かもしれない。
このことを友人に話すと馬鹿にされるが、「007は二度死ぬが、俺は毎日死にかける」とわけのわからないことを言って反論したつもりになっている。
最近はこのスリルがクセになってきた。トランス状態とでも言うのか。万引きをやめられない主婦やロッククライマーの気持ちがわかった気がする。
ぬるいお湯に浸かりながら。
なんとなーくゴールドフィンガーとかロシアより愛をこめてとか一部だけ聞きかじってた程度だったけど、Wikipedia見て鼻血出そうになった。
全部かっこ良すぎる。
イっちゃいそう。マジで。
カジノ・ロワイヤル Casino Royale (1953年)
死ぬのは奴らだ Live and Let Die (1954年)
ダイヤモンドは永遠に Diamonds Are Forever (1956年)
ロシアから愛をこめて From Russia, With Love (1957年) 映画版の邦題は「ロシアより」であるが、小説は「ロシアから」である。
わたしを愛したスパイ The Spy Who Loved Me (1962年)
女王陛下の007 On Her Majesty's Secret Service (1963年)
007は二度死ぬ You Only Live Twice (1964年)
黄金の銃を持つ男 The Man With the Golden Gun (1965年) 映画版の邦題は「黄金銃」であるが、小説は「黄金の銃」である。
バラと拳銃 For Your Eyes Only (1960年) 旧邦題『007号の冒険』
危険 Risico
珍魚ヒルデブラント The Hildebrand Rarity
オクトパシー Octopussy and the Living Daylights (1966年) 旧邦題『007/ベルリン脱出』
オクトパシー Octopussy