はてなキーワード: ビスタサイズとは
むかしはテレビで映画をよく放送していた。地上波しかない時代。
むかしのテレビは画面の縦横比が 4:3 だった。今のワイドテレビよりも正方形に近い。
それに対して、映画はもっと横に長い縦横比だ。細かい比率はわからないけど、今の縦横比(16:9)に近いのやもっと横に細長いのもあった。
そういう横長の映画を、4:3のブラウン管にどうやって放映していたかというと、画面の左右をトリミングして画面いっぱいに表示していた。
テレビの画面が大きくなった今では、レターボックスやピラーボックス放映(上下や左右に余白を持たせてアスペクト比の違う映像を欠損なく投影する)が普通だけど、むかしは左右をぶった切るのが普通だった。
多少の情報は欠損しても作品の中央部を大きく鮮明に見せることが優先されたのだ。
画面左右をそれぞれどのくらいちょん切るかというと、古いシネスコサイズで20%以上、一般的なビスタサイズでも14%近く。つまり左右合わせて作品の面積の3割~4割ほどが捨て去られていたことになる。
そんなに切り捨ててしまうと、
という疑問がわく。
そういう時は、画面をパンしていた。画面の端のほうにいる人物がセリフを喋る時とかに、「ずるり」と画面がそっちのほうに動くのだ。
カメラを振っているような感じだが、もっと機械的で不自然な動き方。古いシネスコサイズの映画などでは飛距離が伸びるので特に顕著だった。
これはテレビ局側の編集でやっていることであり、作品の演出とは関係ないパンニングである。オリジナルではふたりの会話を定点でじっくり撮っているはずのシーンなのに、テレビ放映では画面がひっきりなしに左右に動いてやけにアクティブなニュアンスになってしまうこともあった。それでよしとされていたのである。
さらに、
という疑問もわく。
そういう時は、画面を横方向に圧縮していた。アッチョンブリケしていたのである。
これが多かったのは、出演者の名前が画面いっぱいに列挙されるようなオープニングロール。役者さんの名前は絶対に見切れてはいけないからね。
画面に映っているすべてのものが縦長にゆがんでしまうが、縦横比を保って縮小すると字がかなり小さくなってしまう。
テレビ放送の水平走査は525本、ここにビスタサイズの画面をレターボックスで投影すると高さの解像度は284本分にしかならない。これでは「山城新伍(友情出演)」みたいな小さい文字はツブれて読めなくなってしまう。
詳しい事情はわからないけど、他の局みたいに地デジは16:9にして、アナログは上下に帯付ける様にするとか何とかできないの?
「おおきく振りかぶって」もそうだったけど、今やってるクラナドは、
16:9で制作されたものを、地上波では両サイドをカットして放映している。
Bs-iなら16:9で放送するんだから良いじゃんという事なのかも知れないけど、
そう簡単には納得いかない。色々と問題がある。
Bs-iで放映されるのは、地上波での放送があってから約三週間後。
つまり、言ってみればほとんど再放送扱いなのだ。こっちはカットされていないのに。
だからBSで視聴する場合は、ネットや何かでそのアニメ(今はクラナド)の話題に参加できない。
それどころか、地上波組のネタバレが恐くて情報を収集する気にすらなれないのだ。
観る人を二分して、何の利益があるんだろうか。
さらにもうひとつの問題。
まぁこの話はリンク先の方が分かり易いのでそっちで。
http://afterapg.blog97.fc2.com/blog-entry-86.html
こっちも参考に。
「ビスタサイズを極める。(ぱにぽにだっしゅ!とか)GilCrowsの映像技術研究所」http://gilcrows.blog17.fc2.com/blog-entry-497.html
まぁつまり何が言いたいかと言うと、