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はてなキーワード: 有機合成化学とは

2021-02-19

研究イメージが思ってたんと違った

おっすオラ入試期間で大学入れず休み中の修士

就活で死にそうだぞ!

それは置いといて本題に入るわ。

自分有機合成化学を専門としているんだが、なんか研究というものを2年やって、研究室入る前後認識ギャップがあったかちょっと書いてく。

愚痴っぽいし、純粋に俺の実力不足な部分も多分に含まれるだろうことを最初に言っておく。

研究ゲームで例えると、配属前は、50レベルの敵を倒すために、自分もコツコツレベル上げして、段々と改善を重ねて倒してクリア

みたいな感じのイメージだった。

でも配属後、自分レベルとか関係なく、どれが敵に効くか分からん大量の武器の中から、とにかく順番に投げて効けば勝ち。効いた理由?分かれば分かったでいいけど、次の敵を倒すのが先ね。

みたいな感じ。

要は実験第一主義運ゲーみたいな面が思った以上に大きかった。

なもんだから、正直実験が上手くいっても大して嬉しくないんだわ。

自分の実力とか頭で考えた結果とかより、体力に任せて実験した結果だから

自分がこう感じるのは多分、有機合成の実力がないか、向いてないかなんだろうな。

2019-10-07

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/twitter.com/TJO_datasci/status/1180411468300222464

野依センセだけじゃない。有機合成系の研究室というのは,基本的ブラックになる傾向がある。

合成の論文を見ると,少ない場合で数ステップ普通は数十ステップの合成経路が書かれている。この合成経路の完成には膨大な人手がかかるからだ。教授やら偉い人が「なんとなくこの物質はこういう経路で合成できるんじゃないかな」とあたりをつける。場合によっては何通りもの経路を考える。で,そのステップの一つ一つを下っ端の助手やら院生やら学部生やらが実験してみる。

一発で合成が成功することなんてほとんどない。で,そうなると「溶媒変えてみろ」となり,数十通りの溶媒を試してみる。だめだと「触媒変えてみろ」になって,全部の溶媒と数十種類の触媒の組み合わせを試してみたりする。それでもだめだと「温度変えてみろ」「圧力かけてみろ」「光当ててみろ」とかなる。それらの膨大な試行錯誤によって一つのステップが完成したりダメと判明したりする。

一歩一歩が院生の数ヶ月をつかう作業迷路を解いていく。それが有機合成化学という分野だ。でもって,多くの研究分野では複数研究室競争してたりする。たとえ合成経路が完成しても,他の研究室に先を越されたら何の意味もなくなる。

かくして盆正月も帰れない,始発から終電まで実験をひたすら繰り返すブラック研究室誕生するのだ。

2014-04-12

http://anond.hatelabo.jp/20140412102755

ポスドク崩れはいっぱいいるのに、日頃あまり怨嗟の声をきかないのはなぜかわかるか。今の境遇自分のせいだ、自分無能から仕方ない、と考えているからだよ。

ところがこの事件は「おまえが無能だろうと有能だろうと捏造して業績稼ぐやつがポスト持っていくんだよ」と大声で教えてくれた。

おれのような卑屈で無能ポスドク崩れが自分を慰めるその最後の手段が奪われたんだ。だから

本当にお前らは小保方をどうしたいのかわからん

顔を醜くゆがめて鼻水を垂らしながら「ずびばぜんでじだー」って泣くところを見たいの?

そんな結末で許すわけねえだろ。

酷く酷く制裁されて産まれてきた事を後悔しながら死んで行ってほしいんだよ。

理研早稲田関係者も同じ。

全国のこの手でちょろくポストをゲットした捏造野郎もだ。チャンピオンデータを持ち出して合成収率を自慢した有機合成化学者も全員死ね

最後に、ポスドク1万人計画を実行した文部省(当時)の担当者自分のしでかした結果を思い知ってから震えて死ね

そうしたらおれも満足して死んでやる。生きていても他人の迷惑しかならないからな。

2010-10-08

http://anond.hatelabo.jp/20101008001916

当選したてのオバマ大統領へのインタビューで「アメリカってここですか?」と地図アフリカを指すレベル

相手の貴重な時間を取ってるんだから、ちゃんとした質問ができるインタビューアーをだすのが礼儀。そうじゃなくても、知らないは知らないなりに「先生の専門分野の有機合成化学はどういうことを研究しているのお聞かせ下さい」とか「これを使うと、どういうことができるようになるんですか」とか聞きようがあるだろうに。

2009-10-05

生命男子化学彼女生命世界を軽く紹介するための10コンセプト

まあどのくらいの数の異所属カップル誕生するかは別にして,「生命科学専門でもないが理系化学系の知識があり,生物にもそれなりに好奇心がある」ような人を想定してコンセプトを選択してみようと思う.(彼女を専門に引き込むというよりか自分の興味がこんなことなのだよと紹介する意味で.同じことを彼女にもしてもらうとよいかもしれない.)あくまでコミュニケーションとしてなので,あまり概念中にたくさんの専門用語がでてくることは避けたい.多くて半ダース.あといくら基礎だとはいっても,いきなり宇宙エネルギーのあり方で生命はその一形式だというそもそも論も避けたい.

彼女中学生物は大体覚えているが高校の生物は習っておらず,専門は理論化学よりの有機合成化学の学部生で頭は切れて時々おっちょこちょい生化学分子生物学には興味がないわけでない,というきわめて好都合な条件の下紹介すべき十概念を考えてみた.以下の順番はちょっとした思想配列として少し気を使ったがあからさまにそれを伝えなければいけないほどのものでもない.



遺伝子・転写・翻訳

まあ,いきなり大御所だがここははずせない.物質科学全盛の時代に生命科学もそこにアクセスする活路を切り開いたということで.ただここであまりの情報の蓄積を彼女にぶつけてしまうとうんざりさせてしまうかもしれない.素材自体が一級なのだから彼女の興味と質問とが誘起されるような語り口がよいと思う.


タンパク質の修飾・代謝マップ酵素の機能制御

生命科学系の学生が考えるに有機化学学生に受け入れられそうな概念(思い込んでいるだけ.実際は全然受け入れられない)」そのものという意見には半分賛成・半分反対なのだけれど,それを彼女にぶつけて確かめてみるには一番よさそうな素材なんじゃないのかな.

彼女酵素構造が機能と密接にかかわっていることは知っているだろうし,それを酵素分子機械で実現することの面白さをぶつけてみたり,代謝が全体として大きな制御システム回路のようなものになっていことをぶつけてみたり,その中で彼女生物特有の機構への興味が増せば儲けもの.


iPS細胞細胞創造生命起源

iPSはノーベル賞をとるといわれているし鉄板かな.案外作るために必要なことは制限酵素ウイルス遺伝子の挿入が本質でわかりやすく応用可能性も広い.

細胞創造生命起源の話はいままでの話よりはコアかなと思う.でも彼女有機合成が専門だし細胞を合成するという巨大なプロセスに興味をもってくれるかもしれないし,それが一回地球の表面でおこっただろうということはロマンだよな.地雷でもあるかもしれない.


システムバイオロジー

これはもう完全に僕の興味とスケベ心からで,マニアックすぎるかもしれないけれど,これからの生物学の方法としてかなり有力だし,分子数が多い細胞の中の各要素(components: DNA, RNA, Ribosomes, Electrolytes, water, cytoskeleton etc)間の関係性をシステムとして記述することの重要性と難しさとを語ってみたい.もし彼女が難しい素反応がたくさんある合成との類比で興味を抱いてくれるとよいのだけれどあまり深追いはできないな.


進化行動生態学におけるゲーム理論の簡単な例(ESS理論

そんなに新しくないし,フォンノイマンみたいな人が見たら不動点定理に過ぎないと怒り出すかもしれないが,線形で静的で平衡系が非線形で動的で非平衡の系のちょっとしたヒントになることと分子細胞・個体・生態のどのレベルでも同じような思考ができるというこれまでの話をちょっと豊かにする意味はある.遺伝子で始まり生態で終わるのも少し対比があってよいかと思う.ただこの話題には全然自信が無いからよければもっとぴったりするものを提案してほしい.

つづき:http://anond.hatelabo.jp/20091006002250

元ねた:http://anond.hatelabo.jp/20080721222220 

 
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