「ボーカロイド」を含む日記 RSS

はてなキーワード: ボーカロイドとは

2010-09-20

初音ミクと見せかけの魔法

 海外blog初音ミクについて熱い(長い)文章を書き込んでいるのを見かけたので試しに翻訳してみた。無断翻訳なので匿名で。urlは以下の通り。

http://deliciouscakeproject.wordpress.com/2010/09/20/hatsune-miku-and-the-magic-of-make-believe/

=====以下翻訳=====

 初音ミクと見せかけの魔法

 初音ミク歴史は18世紀のヘタリアイタリアに始まる。

 そこにはバルトロメオクリストフォリって名前のすげえヤツがいた。こいつの得意技は楽器を作ることだった。何でも作ったわけじゃない。当時はひどく弱々しいちっこいもので、しょぼい羽柄が並んだ弦を引っかいて金属的なチャリチャリした音を出すもの、つまり鍵盤楽器を作っていた。いわゆる「バロックミュージック」ってヤツだ。クリストフォリが音楽技師として、また機械技師としてやったのは、弦を異なる強さで叩くハンマーを使った仕組みづくりで、それによって演奏家は小さい音(ピアノ)や大きな音(フォルテ)で演奏できるようになった。だもんで皆それをイタリア語ピアノフォルテと呼んだ。もちろん、今ではお前も俺もそして誰もがクリストフォリの発明品をピアノと呼んでいる。

 イタリアピアノ発明することによって、日本初音ミク発明するための扉を開いた。

  ***

 俺は今、ここサン・フランシスコの150席しかない小さな映画館で、秋のアイドル公演を待っている。チケット完売した「39[ミク][[Sankyu!]] Giving Day」コンサートの上演を見るために、愚かな時間無駄遣いをする連中が集まっている。コンサートじゃ電子的に創造されたポップアイドルつまり緑の髪をした女神が、ゼップ東京コンサート会場で生演奏するバンドにあわせて踊り歌っている様子がスクリーンに映し出されている。それはまるで、一部はライブなんだが、本当はそうではなく、「本物」のボーカロイドコンサートでお目にかかれるのに近いものだった。言ってみればゴリラズを見に行くのとそれほど違いはない。伴奏は本物のミュージシャンが作り出しているが、客が見ているのはいわば巧妙なごまかしの表層であり、音楽に命を持たせるために使われる動くペルソナだ。これがミクの魔法である。それは見せかけの魔法だ。

  ***

 クリストフォリがピアノ発明した頃、J・S・バッハ平均律クラヴィーア曲集を書いた。そこでは要するに鍵盤楽器の各音程間で一通り数学的な調整をすれば、突然どのような調号でも十分演奏できるようになるということが言われている。言い換えれば、何か妙なことをしようとした際にいつも調子はずれの音を出すのではなく、初心者から中級までのピアノの生徒がやらかす糞を抑えるような5フラットとか7シャープとかそういったことが完全にできるようになる。これによって18世紀の鍵盤楽器は初めて、いちいちくそったれな調律をしなおすことなく新しい楽想を試すことができる原始的なワークステーションとなった。

 数十年後、ようやくピアノ価格が下がり十分なほど生産できるようになったことで、それは非常識なほどの大金持ちだけの特別な楽器ではなくなった。代わりにそれは有名な王族たちのような常識的な程度の金持ちが購入できるものとなり、彼らは好んで地元作曲家を雇い自分たち(とその客)を楽しませるために音楽を書かせた。こうした作曲家の一人があのヴォルフガング・A・モーツァルトであり、彼の特別な才能は主に下ネタ女性音楽生徒に対する性欲の面で発揮された。もちろん鍵盤楽器からふざけた音を引き出す才能もあり、その短い人生の間にモーツァルトは最も好きな楽器ピアノに決定した。彼が書いた27のピアノ協奏曲(本当に素晴らしいのは最後の10曲ほど。アニメシリーズのようにモーツァルトレパートリーは後半になるほど良くなった)は、単に協奏曲形態にとって画期的な礎石となっただけでなく、ピアノ音楽の基礎を築いた。モーツァルト協奏曲はこう言っているようなものだ。「これこそピアノにできることだ! ピアノだけでなく、オーケストラと一緒でもいい! まさか今更ハープシコードに戻ろうってんじゃなかろうな?!」

 モーツァルトより後の時代の人間は皆彼に同意した。ひとたび音量の大小を調整できる鍵盤楽器を手に入れてしまえば、弱々しいチャリチャリした機械になぞ戻れっこない。これが230年ほど前の出来事だ。ミクへの道は一日にして成らず。

  ***

 ミクの公演にやって来たファンの男女はいろんな連中の寄せ集めだ。彼らの5分の1ほどは当然ながらボーカロイドコスプレをしている。何人かはケミカルライトまで持ち込んでいる。コンサート全長1080ピクセルの巨大なスクリーンで始まり、全劇場サウンド・システムが炸裂し、観衆は最初はためらいがちに見ていたが、最初のいくつかの歌の後は雰囲気が盛り上がってきた。彼らはスクリーンの中の群衆と一緒にリズムに合わせてケミカルライトを振り、曲が変わると歓声を上げ、各ナンバーが終わると拍手をした。単なる録音と録画じゃねえか、などというたわ言は知ったこっちゃない。理論的にはゼップ東京の群衆だって同じように録画を見ていたんだ。本当に「ライブ」で演奏される音楽など、現代においてはクラシックオーケストラ民族音楽演奏くらいしかないし、それにシンフォニーホールですら今日ではマイクが使われている。誰もが電子的な助けを借りて音楽を聴いている。ひとたび電子機器楽器として受け入れることを覚えてしまえば、ミクを愛するのは簡単だ。彼女モーツァルト魔笛アリアを歌っている動画を聞いてみよう。

http://www.youtube.com/watch?v=gr9fbQzNpqA

  ***

 19世紀欧州で、もしお前がピアノ演奏ができない作曲家だったとしたら、お前は存在していなかっただろう。それはもはや単に大小の音量で演奏できる楽器にとどまらず、巨大な和音構造物であり、多音パッセージワークであり、一人の演奏家の手で「あらゆる音符を見ることができる」ものとなっていた。もしピアノがなければきっと「2人のバイオリニストビオラ及びチェロ奏者各1人をかき集めて旋律が上手く行くかどうか調べにゃならん」てなことが起きていただろう。そしてもちろんチェリストは、ある音符について「どぅんどぅんどぅんどぅんどぅんどぅんどぅんどぅん」と演奏するようお前が何度も何度も何度もお願いするのにうんざりして1時間後にはそこを立ち去ったことだろう。

 少なくともピアノがあれば、お前の小さな指以外に迷惑をかけることなく「どぅんどぅんどぅんどぅんどぅんどぅんどぅんどぅん」とやることができる。

 かくして1800年代においてピアノは中心的な作曲道具となった。そして同時に社会中産階級が暇と屑な時間を持つところまで進化し、そしてもし彼らがスポーツゲーム発明しなければ、彼らは音楽その他を演奏したいと望み、そんでもって家に持ち込むためピアノを注文できるようになった。欧州だけでなく日本でも、少なくともウィリアムペリーが彼らを開国して西洋化が始まった後には、同じことが生じた。基本的にピアノ文明化の証と見なされ、そして有名な山葉寅楠ってヤツがイケてる連中のため日本製ピアノを作り始めた。

 19世紀末20世紀音楽制作にとって黄金時代だった。楽譜を買って他人の歌を演奏する方法で「音楽を作る」こともできたし、あるいは作曲理論について十分に学び自分の曲を創造するというやり方で「音楽を作る」こともできた。そうした取り組みの多くはピアノの周辺で起きた。ピアニストが力を得た。鍵盤があれば、お前はスターになることができた。

 そして、とんでもないことが起きた。

  ***

 ミクだけじゃない。巡音ルカとリンとレンも公演に出てきたぜ! 全ボーカロイドパーティだ。彼らの異なる声質と、ミクと組む様々なやり方は、見事な音の見本集になっている。他のキャラクターが登場するのを見た観客たちは熱狂している。異なるシンセサイザープログラムマスコットに過ぎないにもかかわらず、彼らはまるで我々の友であり家族であるかのようだ。ようつべニコ動を使って彼らを我が家へ招待しよう。彼らの声を我らの生活のサントラにしよう。電子的に作られたアニメキャラが本当のミュージシャンになれるのかって? おk、ならお前に聞いてみよう。魂のない箱がお前の周囲の空気を震わせているけど、それは本当の音楽なのかい?

  ***

 それこそが実際に起きたとんでもないことだ。録音された音楽。録音された音楽こそ、音楽史の中で起きた最悪の出来事だ。

 ひとたび蓄音機を、ラジオを、レコードプレイヤーを、カセットプレイヤーを、CDプレイヤーを持ってしまえば、音楽を楽しむのに「音楽を作る」必要はない。コンサートホールチケットを手に入れる必要もない。単に座って、電気を使った箱にお前を楽しませればいい。ピアノ専門家のための道具に成り下がった。それは淑女が結婚に必要な才能を覚えるためのものに、あるいは子供が(1)それを憎んでいることに気づく(2)両親が子供に才能があることに気づいてプレッシャーを積み上げ始める――まで稽古を受けるものとなった。もし(2)の現象が起きたなら、最後にはピアノを本当の演奏楽器あるいは作曲用の道具として使うようになるだろう。しかしそれはもはや「音楽制作」の中心にはない。

 さらに悪いことにロックギターをポピュラーにしてしまった。ギターが人気になり、ピアノは役立たずとなった。お前が鍵盤楽器を学ぶのは、ビートルズにしてくれるものを持てずバッハベートーベンにしがみつくしかないある種の意気地なしだからだ。誰が決めたルールか知らねえが最低だ。10代のころ、俺はピアノを使ってランキング上位40の曲を弾けたおかげで女の子たちに「いくらか」いい印象を与えられた。けど、結局はクラスの野郎どものうちその曲をギターで弾けるヤツがいつも勝ちやがった。くそったれ。

 だがここで思い出してくれ。俺は、イタリアピアノ発明したことが日本初音ミク発明への扉を開いたと言ってきただろ? ピアノ21世紀に飛び込むときに今一度変革に見舞われたんだ。

http://www.youtube.com/watch?v=-7EAQJStWso

  ***

 もし音楽を生み出す小さな電気の箱が「本物」であるなら、録音済みのコンサートに向かって「アンコール! アンコール! アンコール!」と叫ぶのは極めて正常だ。その音楽はお前を感動させたんじゃないのか? もっと聞きたいと思わないのか? というわけで映画館の観衆はもっともっとと叫び、そして彼らはアンコールを聞けることが分かっていた。なぜならそういう風に録音されていたから。ミクが公演を終わらせるため最後舞台に出てきた時、もう一度鑑賞力のある人々から歓声が上がった。それは人工的なものだが、とことん楽しむため我々はそれを本物だと見なした。まるでドン・コッブが[ネタバレ注意!!]インセプションラストで回転するコマから歩み去るかのように。ミクは夢のような存在だ。サウンド・エンジニアCGアーティスト音楽家が作り上げた美しい夢であり、決して卒業することも年を取ることもスキャンダルを起こすことも業界から追放されることも惑星上から姿を消すこともない完璧アイドルだ。彼女は実際、いくつもの「映像」を持っている。我々は皆、この音楽的見せかけの共犯者だ。過去の聴衆がモーツァルトオペラを、ガーシュウィンミュージカルを、あるいはかのすさまじいレ・ミゼラブルを本物であると信じたように。我々は十分深く信じられるようになるまで偽りの世界を本物だと信じるふりをする。その世界を感じるまで、見せかけの魔法を感じられるようになるまで。

  ***

 ピアノ最後の変革とは、もちろん電子化のことだ。

 真空管からトランジスタを経て迷宮のような電子回路まで。もしピアノの鍵盤が「あらゆる音符を見る」ことのできるインターフェイスだとしたら、それは作曲家に最も未来を感じさせるインターフェイスだ。そして我々にはシンセサイザーキーボードとMIDIコントローラーワークステーション世界が与えられており、そこでは遂にピアノが単なる「楽想を試す場所」から超越した。ちょっとした波形の調整によって、ハンマーと弦の機構に制限されることなくこれらの楽想を正確に響かせることができる。新しい音を作り上げることもできる。楽想の断片を記録し、他の楽想をその上に並べて電子キーボードを個人的な架空オーケストラに仕立てることもできる。ピアノピアノを超えた。それは作曲家の手の延長どころか、作曲家の心の延長となったのだ。

 一つだけ欠けているものがあった。声だ。

 そして、ご存知の通り、日本日本であり、彼らはやってのけた。彼らは人工物を誰よりも巧みに操った。彼らは本物の料理だと見栄えが悪くなるからという理由でプラスチック製の小さな食品サンプルを作った。本物の労働者は間違いを犯しがちだから製造ライン用のロボットを作った。本物の音楽家を家に入れるのは大変だから編曲家のために電子キーボードを作った。そして、人間の声を合成する技術が十分に発達した時、そしてそれが人工音声のためのペルソナ創造するというアイデアと衝突した時、ミクが見せかけの音楽における21世紀スーパースターになるのは当然のことだった。

 中にはボーカロイドというアイデア音楽家の全てを破壊するという人もいるだろう。全ての仕事ソフトウエアがやってくれるのに、誰が人間を必要とするんだ? 俺が思うに、ボーカロイドってのは偉大なる民主化の旗手であり、音楽家のために沢山の扉を開いてくれるカギなんだ。過去において、もしお前が作曲家編曲家あるいはプロデューサーなりたければ、まず自分の曲を書いてそれから演奏家を探し見つけ出すしかなかった。何しろお前の傑作に生命を吹き込みたければ、5人編成のバンド、20人編成のオーケストラ、そして3オクターブ半の音域を持つ歌い手がいないとどうしようもなかったのだから。マジ悲惨。だがミクがいれば誰もが作曲家になれる。誰もが自宅のスタジオで曲を作り、正しい機材があれば、電子機器を使った完全なポピュラーソングを生み出せる。ボーカロイド音楽家仕事を奪うわけじゃない。それまでミュージシャンには決してなれないと思っていた人々の中からミュージシャンを作り出すんだ。動画投稿サイトで毎日そうしたことが起こっているし、こうしたコンサートではそれまで決して聞いたことのないような人々が突然電子王国の宮廷音楽家になれる。非常識なほどの大金持ちだった王家の人々の手にあった手製の楽器から、平民たちの手に握られた緑の髪の女神へ。それがこの大きな3世紀の違いだ。

 何であれ多くの人々が音楽を作ることは、単に大人しく聞いているだけよりもいいことだと俺は信じる。俺は魔法を、ボーカロイドを、ミクを信じている。

=====以上翻訳終了=====

 誤訳は当然あると思う。でも面倒なので修正はしない。

2010-08-14

事実関係の認識に誤りがあるので

http://anond.hatelabo.jp/20100814023501

ボーカロイドを使って楽曲を発表、販売することに対してはクリプトンもそんな躍起になってないのだけど、

VY1と同じ形式で使う限り、手も口も一切出せない。

契約上はVY1もミクも一切違いはないはずだし、この点はVY1が出たからといってなんの変化もないはず。

ブラックロックシューターで名をあげたhukeは、

BRSはミクじゃない」って明言することでそのマージン請求を逃れた。

あれをミクだって言うことの方がよほど不自然だし、「まともなプライドを持った」クリエイターなら口が裂けても言うはずがない。

マージン云々が発生しないのはあくまで「後付」。

最初にミクじゃないから、と明言していたことの消極的な効果に過ぎない。


勘違いしている人が多いのだけれど、「キャラクター権」なんてのは法的に存在しない。

ブラック★ロックシューターキャラクターをミク曲と組み合わせてどうしようが、

唯一「映像作品において動いているキャラクターの歌声をミクにする」ことを除けば、

どうしたっていい。


クリプトンマージンを取れる根拠は、たぶん製品契約書。

ここに「CDの商品名に初音ミク名前を使うときは許諾を取れ」の一文が入っているおかげで、

マージンが発生している。

逆に言えば、初音ミクという名前を入れない限り、マージンなど一円も払わずにCDを出すことができる。

すると、別にこれはVY1と何も変わらない。


マージンを払っている理由は、別にクリプトンみかじめ料を請求しているからじゃない。

商売として、「初音ミク」の名前を入れなければ数が売れない、とクリエイターレコード会社も思い込んでいるからにすぎない。

だから、レコード会社側が自分から進んで金を払っているのであって、ここの因果関係を逆に見ると本質を見誤る。


つまり、VY1と同じように初音ミクを使うことは可能だし、今までだってそうすることはできた。

にもかかわらず、そうする人はほとんどいなかった。

これが、「単に試行機会が少なかった」のなら、VY1コロンブスの卵となることもありうる。

けれど、「そのやり方ではダメ」なのなら、ボカロジャンルキャラ人気におんぶにだっこだった、ということになる。


結論として、「VY1による権利上の変化」ということはそもそもないだろうということ。

ここで言われていることは、別にミクであってもできた。

ボーカロイド『MIZKI』が権利関係を変えるか否か

mizki関連の情報のまとめ。

■なにそれ?

YAMAHA(クリプトンではない)が作った権利的には一番本家ボーカロイド

■どんな絵なの?

→無い。好きに作れってことらしい。

■声はだれが担当

→非公開。あまり先入観を持たせたくないってことらしい。

■歌声は?

→こんなん【http://www.youtube.com/watch?v=5iMAX6UpLYQ

■いつ発売?

2010年9月1日

価格は?

ソフトのみの「標準パッケージ」が1万1800円

 VY1を使った楽曲を収録したアルバム、特製Tシャツタオルなどを同梱した化粧箱入り「DXパッケージ」が1万4800円

■VY1てどういう意味

→なんかバイクとか楽器とか関係なく、YAMAHAが本気の時にしか付けないコードだった気がする。

■1ってことは2も出るの?

インタビューでは出したいらしい。

詳しくは公式

http://www.vocaloid.com/VY1.html

権利関係の話

従来のボーカロイドはご存知の通り、クリプトンが開発したDTMプログラムな訳だけど

初音ミクを初めとしたボーカロイドシリーズでなにが特殊かというと、

そのキャラクター単体に対する権利がどこにあるかって話になる。

ボーカロイドを使って楽曲を発表、販売することに対してはクリプトンもそんな躍起になってないのだけど、

ミクという名前を使って金を稼ぐことに対しては結構強気に出たりする。

厳密な話をするとマージンを取られる。

形としては京アニに「ハルヒ使わせてください」っていうのと大して変わらない。

ブラックロックシューターで名をあげたhukeは、

BRSはミクじゃない」って明言することでそのマージン請求を逃れた。

それがアリかナシかはわからないが、権利上は「アリ」になった。

現状このやり方が、ニコニコボーカロイドコミュニティを活用して、

最もマージン的にロスの少ない形と相成ったわけで

そうすると、初音ミクという『ビジュアル』が、

ボカロで有名なPたちを使って上手いこと儲けたい企業側にとって足枷となる。

『ミクというビジュアルネームバリューは活用したいが、そのマージンは取られたくない』

そのタイミングでMIZKI。

>このボーカロイドには決まったキャラクターや設定はありません。顔も無ければ、性別すらありません。

このビジュアルがない。自分たちで自由に作ってくれっていう

ある意味真っ当なソフトウェアとも言えるし

ブラックロックシューターみたいなのを後押しするタイプボーカロイドとも取れる。

>VY1はあくまで、ボーカロイドという新しい楽器であり存在です。

まあそりゃそうだと思う反面

ミクみたいな話題性も無いのも事実

とりあえず初回特典CDHPhttp://vocaloidsp-cd.com/index.html)を見た限り

YAMAHA的にはこういう風に使って欲しいんだろうってのが伺える。

このBRS流のやり方がユーザーに受け入れられるかどうか、という点はおそらく問題ない。

現状、ボーカロイドブランドを保っているのは、ユーザー側の技術と労力に他ならない訳で

正式中の正式である今回のmizkiはニコニコボーカロイドタグから弾かれることも無いだろうし、

逆にそこから出れない以上、一定数のMIZUIが確実にユーザーの目に入る。

クオリティの高い作品もそれなりに生まれるだろうし、多分かなり早い段階で馴染む。

独自の世界観で曲を作りたいっていう、もう既にボカロオリジナル絵を使って楽曲を作ってる、

ミクに執着しない層には好意的に受け入れられるだろう。

ミク並にビジュアルインパクトの有る作品が有名になれば、それこそBRSコース。

フィギィア化、アニメ化もない話じゃないだろう。

少なくともミクを使い続けるよりかは。

もしVY1が想像以上に起動に乗った場合、一番得をするのが絵描き側だ。

ニコニコユーザーは金の絡まないアマチュアを好むので、知名度のあるプロ絵描きは起用されないにしても

ビジュアルインパクトのある絵を出せるイラストレーターは重宝される。

ボカロ界隈に蔓延る「一応ミクを使ってみた」っていう売名感からも開放されて

割と健全コミュニティになるのではないかと踏んでいる。

と、試しにVY1を持ち上げてみたけど、多分ミク主流の現状は変わらないだろうな。

それほどまでに統一化されたビジュアルイメージは強い。

 

VY1がコケて埋没しないことを祈る。

2010-06-15

ボーカロイドの曲ってどうせ歌詞聞き取れないんだからリズムに合わせてテケテケテケとか言ってるだけで良いのでは。これなら誰でも聞き取れるし。バリアフリーってやつだね。

テテテテテテテケテケテケ、テケテケテケテケ、テテテテケテケテケ!

2010-06-06

http://anond.hatelabo.jp/20100606160757

重要なのは「言ってるだけ」だってところだな。

結局初音ミクで売れてる曲ってのは商業主義の下でつくられるような「耳触りの良い音楽」「レベルの高いイラスト・PV」「王道な歌詞」のどれか(または全て)の要素が入ってるから。

それに気付いていないだけ。

クラシックCDがそのままじゃ売れないのに、のだめみたいなドラマアニメと関連付けたコンピレーションになると途端に売れるのと一緒。

初音ミクボーカロイドっていうラベルをありがたかってるだけ。商業主義を批判するのもポーズに過ぎない。

2010-05-30

http://anond.hatelabo.jp/20100530165556

ボーカロイドに何持たせるかとか「あの人がこういう付加属性をつけた」っていうステータスを持ちたがるのは何となく分かる。

 

ちょっと脱線するけどこういう既にあるキャラに本編以外で設定つけたがるのってドラクエ4コマ漫画劇場あたりから始まったのかな。

2010-04-20

http://anond.hatelabo.jp/20100420005743

どう考えても普通人間ボーカルいれたほうがいいに決まってるし、ボーカロイドを使った曲で

名曲といわれているものでも、ボーカロイドのおかげで名曲になっているとは到底思えない。

ボカロの有無で、作曲する人の才能は変わらないと思うけど、

ボカロがなきゃ生まれてない曲はたくさんある(初音ミクの消失とか)し、

ボカロっていう共通の土台を通して色んな人の曲を聞くことができた、と

ただの聴き専門である自分は思う。

ボーカロイドって

素人ながら音楽演奏したり作ったりしてきたんだけど、

ボーカロイドに全く魅力を感じない。

DTMに手軽にボーカルを使うことができる、っていうソフトとしての魅力であればわかるんだけど、

通常のボーカル曲よりいいとか、音楽制作革命だ、か言ってる人は全く理解できない。

どう考えても普通人間ボーカルいれたほうがいいに決まってるし、ボーカロイドを使った曲で

名曲といわれているものでも、ボーカロイドのおかげで名曲になっているとは到底思えない。

ボーカロイドを崇拝している人達って何が良くて褒めちぎってるんだろう。

2009-12-02

ボカロニコ厨のものになったのか

国内ボーカロイド2004年から存在してたことに驚いた。

まぁ本来音声合成ソフトなんてマニアックなものに触れる機会はない。

ミクで初めて知った/結局何なのかは今もよくわからん って人は結構いると思う。

ここまで有名になって広がってったのは

①ミク以降押し出されるキャラクター性、萌えの力

 (MEIKOKAITOパッケージにも人の絵は載ってるけど決してかわいくない)

ニコニコ動画という新しい場所の力

 (発表すると的確に反応が返ってきて更なる創作につながるすごいとこ)

が大きいと思うんだけど

元々のDTMファン(ボーカロイドユーザー)ってこの動きをどう思ってるんだろう?

純粋に曲を発表する場としてニコ動を使おうとしても

サムネからもわかるようにキャラクターありき。

単に「音声合成ソフト」、楽器ひとつとして考えて使ってるような、

萌えオタク文化にさっぱり触れないような人からしたら、別に何も変わらないのか?

2009-06-08

ボカロオリジナルを歌ってくれない(長文)

ボカロより「歌ってみた」の方がいいこともある

自分ニコニコ動画ボーカロイド初音ミクとかのことね)のオリジナル曲をよく聴いている。

そんな自分でも、例えば、以下のような動画を見るにつけ、ボーカロイド――つまりロボット、が歌ったものより人間の歌ったものの方が断然いいなと思う。

 紅一葉

 オリジナル:黒うさP

 http://www.nicovideo.jp/watch/sm2465784

 歌ってみた:ヤマイ

 http://www.nicovideo.jp/watch/sm7231024

黒うさPのオリジナルボーカロイドの調整は相当にできている方だが、人間とは比べるべくもない。ボーカロイドコアなファンほど、案外、人間のよさをよく知っているのではないだろうか。

好きな曲が歌われない

さて、自分ボーカロイドオリジナル曲だと、ボカロぼそぼそ歌っているようなものが結構好きだ。

 Jupiter Pop

 http://www.nicovideo.jp/watch/sm4309620

 夕凪豪雨

 http://www.nicovideo.jp/watch/sm5388856

 はなればなれ

 http://www.nicovideo.jp/watch/sm5837532

上述した通り、自分ボーカロイドより人間が歌った方がいいと思っているので、これらの曲も人間が歌ってくれないかあと思うけれど、まあ、ほとんどない。

なぜか?

再生数の問題があると思う。上記3本はいずれも再生数が10000以下だけど、あまりに再生数が少ない場合、そもそも歌ってみたの歌い手がその楽曲認知しないだろう。知らない歌は歌いようがない。また、再生数が少ない動画を歌ってみることに躊躇することもあるかもしれない。せっかく歌うのだからたくさん聴かれる方がいいに決まっているし、元々人気のある曲の方が初動は大きいだろう。

けれども、自分にはボーカロイドオリジナル曲の中でも「歌い手に好かれる曲」と「そうでない曲」があるのではないかと思えてならない。なぜかというと、どうも再生数が多いオリジナル曲の中にもあまり歌われていないものがあるような気がするからだ。

気がする、だけではよくないので、定量的に説明できるかと調査してみた。

調査してみた

方針としては、再生数の多いオリジナル曲を抽出し、そのオリジナルに対する歌ってみた動画再生数を見れば、人気オリジナル曲の中でも「歌い手に好かれる曲」と「そうでない曲」の傾向がつかめるのではないか、というもの。

再生数順位曲名作者歌い手本体再生数(A)歌ってみた再生数(B)B/A(小数第5位で四捨五入本体投稿日
1みくみくにしてあげる♪ika歌和サクラ6,372,090195,8530.0307 2007/9/20
2ワールドイズマインsupercellうさ2,638,733887,6120.3364 2008/5/31
3初音ミクの消失cosMomassΩ1,649,182206,7620.1254 2008/4/8
4ハジメテノオトmalothat1,389,425258,3950.18602007/10/14
5サイハテ小林オニキスuinona1,147,430106,4030.0927 2008/1/16
6Packagedkz青もふ1,042,10053,9580.0518 2007/9/25
7歌に形はないけれど dorikoTHAT&歌和サクラ886,630351,3430.3963 2008/1/20
8ミラクルペイントOSTER projectmitten831,12036,4850.0439 2007/11/22
9ロミオシンデレラdoriko花たん828,126426,5700.5151 2009/4/6
10初めての恋が終わる時supercellちょうちょ815,142325,0010.3987 2008/12/12
11初音ミクの暴走cosMo内緒828,126111,7220.1349 2007/10/22
12私の時間くちばしP委員長725,0089,1550.0126 2007/10/22
13コンビニcokeshihaloyosy707,939978,6231.3824 2007/12/30
14あなたの歌姫ボクP青もふ663,73416,9370.0255 2007/9/18
15えれくとりっく・えんじぇぅヤスオP青もふ614,01835,4930.0578 2007/10/10
16桜の季節ゆうゆP合唱585,61960,3840.1031 2007/11/2
17ハト秦野P大吟醸549,57725,9510.0472 2007/12/20
18ぽっぴっぽーラマーズPタイツォン510,007209,2860.4104 2008/12/11
19夢みることりはややPヤマイ&うさ503,442140,1450.2784 2008/2/5
20永久に続く五線譜デッドボールPヤマイ464,34125,9240.0558 2007/11/29
21ファインダーkz歌和サクラ455,986116,5170.2555 2008/1/5
22magnet流星Pclear&蛇足443,904239,4350.5394 2009/5/1
23白の季節ゆうゆP合唱441,90460,3840.1366 2007/11/29
24celluloidbakerサリヤ人419,86868,0270.1620 2007/10/5
25日坂dorikoうさ409,819117,4330.2865 2008/3/22
26サンドリヨンゆのみPうさ & トゥライ400,921315,5520.7871 2008/8/25
27Dear19's Sound Factory合唱386,989477,1881.2331 2008/3/15
28Soar流星PF9370,495257,7000.6956 2008/3/19
29Melodymikuru396雌豚348,32486,9830.2497 2007/10/27
30ぶちぬけ!2008!dorikoヤマイ346,70243,8470.1265 2007/12/24
メルトsupercellhaloyosy4,438,5171,906,0880.4294 2007/12/7
ブラックロックシューターsupercellゴム1,971,8681,027,3860.5210 2008/6/13
恋は戦争supercellピコ1,506,165403,5950.26802008/2/22
恋スルVOC@LOIDOSTER project青もふ1,196,31127,9230.0233 2007/9/13
調査方法
この調査の欠点
  • タグは荒れがちであり、荒れてなくても不確定なので、本来調査対象に含めるべきものが抜け落ちてしまう可能性がある。
  • 調査を簡易に行うため、歌ってみたの再生数は最も多い動画1件のみから取得している。この場合、突出した1本の動画はないけれど幅広く歌われているような曲があったとしたら、低く評価される可能性がある。
  • ボーカロイドの種類を初音ミクに限定しているため、鏡音リンやその他ではまた違った傾向が出るのかもしれない。
  • そもそも「歌ってみたの再生数が多い」=「歌い手に好かれてる」と言えるのか? 単に人気のある歌い手が歌ってるだけ、ではないか? 一応ここでは、「人気歌い手がつくような曲」≒「歌い手に好かれる曲」と苦しい言い訳をしておく。

調査結果から言えること――作者要因が大きい?

調査結果を見て自分でも、へー、と思ったのは、オリジナルより再生数の多い歌ってみた動画のあることだ。「コンビニ」と「Dear」がそれである(いずれも比の値が1より大きい)。ここに歌い手に好かれる鍵があるのだろうか?

また、比の値が0.1以下、つまり、最も人気のある歌ってみた動画でもオリジナル動画再生数の1/10以下、と極めて低いものが10件(「みくみくにしてあげる♪」、「サイハテ」、「Packaged」、「ミラクルペイント」、「私の時間」、「あなたの歌姫」、「えれくとりっく・えんじぇぅ」、「ハト」、「永久に続く五線譜」、「恋スルVOC@LOID」)あるけれど、10件中9件が、オリジナル2007年に投稿された古いものだ(初音ミクの発売は2007年8月)。古い時代はまだボカロオリジナルを歌ってみたが流行っていなかった、という仮説は妥当だろうか? そうい傾向は強いにせよ、おなじ2007年投稿動画でも、「コンビニ」や「メルト」は比の値が大きい。だから、それだけとも言えないはずだ。

作者によって異なるというのはどうか。supercell流星P、dorikoはいずれも比の値が大きい。彼らに共通する作風が、歌い手を引き寄せるということはないだろうか?

三人に共通するのは、いずれも電波色やキャラクターソング色がなく、歌い上げるような曲調が多いことだ。こういったところが、歌い手に気に入られる要因なのかもしれない。

2009-05-14

このままのスピードGoogleストリートビューカメラ位置が下がれば

x年後カメラの高さ類似の数字 主な出来事
0年2.45m走り高跳び世界記録(ソトマイヨール1993年2.45m 
1年2.05mシロナガスクジラの陰茎2.00m 
2年1.65m山崎邦正身長1.65m 
4年0.85mボーカロイドの手の届く距離0.85m 
6年0.05mさくらの花びらの落ちる速度(秒速)0.05mパンチラショット社会問題化する。Google社「自動認識では黒の下着は判別しにくい。パンティーは明るい色のものを着用すれば自動認識されやすくなります。」とコメント
x年後カメラの高さ類似の数字 主な出来事
約1250年地下500m海洋深層水の取水地点約500mGoogleストリートビュー温泉源を発見する機能「Google Spa」が実装。硫化水素による異臭問題発生。Google社「この濃度で問題にするのは日本過剰反応。異臭が気になる人は検索してくれれば対処法はGoogleが教える。」とコメント
約1万年地下4000m海底の平均水深約4000mGoogleストリートビュー油田発見する機能「Google Oil」が実装。
約18万年地下75kmモホロビチッチ不連続面の深さ約75km人類、上部マントルに到達。Googleストリートビューに早期地震感知機能「Google Quake Alert」が実装。Googleエンジニア地震予知なんていったらゲラーさんが怒っちゃうじゃないか」とtwitterで漏らし、なぜか炎上
約625万年地下250kmスパルタスロンの距離約250kmGoogleストリートビューに好きな場所で人工ダイヤを生成する機能「Google Diamond Maker」が実装。遺骨をダイヤにするのが社会常識になる。Google広報「故人の個性によってダイヤに色がつくのが好評です。」とコメント
x年後カメラの高さ類似の数字 主な出来事
約4250万年地下1700km月の半径約1737km人類、下部マントル到達。
約7500万年地下3000km稚内から石垣島までの直線距離約3000km人類、核(コア)到達。
1億と2000年地下4000km戦闘機F-2の最大航続距離約4000kmGoogle社の単純なオペレーションミスから地球のコアの回転が停止。人類滅亡。Google信者断末魔の叫び「Googleストリートビューを公開したときから愛してる!」

参考:

お詫び:625万年以降一桁多いwww。

2009-05-02

元増田理不尽さと誠実さに好意を覚える

増田ボーカロイド騒動を思い出した

2009-04-29

初音ミクメルト聞いてて思ったんだけど

これ息継ぎっぽいもの入れたらすごいんじゃね?

てかボーカロイド関係で息継ぎみたいなもの入れてる作品ってあるのかな。

あったら紹介してくれ。

2009-04-27

ボーカロイドによる音楽作りの際に行われるパラメータ調整に関して

未だに恥ずかしげもなく「調教」という鬼畜エロメタファを使うメディアに対して

嫌悪感を抱きつつも

今日今日とてページをスクロール

2009-03-31

http://anond.hatelabo.jp/20090323210017

うーむ、あまりに拙すぎる。ニコニコ動画「外」でドットをパクったものを使用したものを売るとか、ニコニコ大百科に「露骨に宣伝とわかる宣伝」を書くのがな、下記のケースの何分の一かでもうまく立ち回れば良かったのだがなあ。

朝目新聞にある某ギャグ漫画東方に置き換えたパロディ漫画を投稿

(朝目新聞ブログが紹介されて朝目からブログに人が流れ込む)

          ↓

そのパロディ漫画動画に仕立ててニコ動に投稿

(朝目経由で人が流れ込みランクイン→ランキングを見た新規層が流入)

  ↓

途中から自作初音ミク曲をその動画シリーズ主題歌とし、

またその曲単体の動画もアップする

(動画シリーズ視聴者が曲の動画を見てランクイン→ランキングを見た新規層が流入)

          ↓

例大祭サークル参加し、あっという間に完売(自分は12時前に行ったがその時には全部無くなっていた)

ホワキャンで委託も行う。もちろんこの頒布物はオリジナル絵の二次創作ギャグ漫画でありトレスパロは無い

  ↓

パロディ漫画最終回を描いて幕をひく。

とにかく宣伝認識させない宣伝で広く人を集めるのがうまいと思う。

(人を動画に誘導してランクインさせて、新規層を取り込む。それも「朝目新聞の閲覧者」「東方ファン」「ボーカロイドファン」とそれぞれ立ち位置の異なる層を集めている)

まあ、音楽センスとパロディセンスが良いからこそその人気が定着したわけであるが。叩かれている件の人も、ドットパクリだのと言った得にもならない行為(絵をかいて取り込めばいいのだから)をせず、自分でなく視聴者が進んで自ら宣伝するように巧みに誘導していけばなあ…金銭的にそんな余裕も無かったのだろうなあ。

http://anond.hatelabo.jp/20090331163908

ニコニコ内のムーブメントなんてごく小さいもんであって、別に無理してついていく必要は全然ないと思うよー。

ボーカロイドで一番人気の人ですらCD5~10万が限界なわけだしねえ。

そんな俺は海馬社長とKBCが好きです。

初音ミクとか話題になるけど

話はボーカロイドがアンディ・デリスとマイケル・キスクの声が出せるようになってからだ。

2009-03-23

http://anond.hatelabo.jp/20090323034755

アイドルについては、んー、グラビアアイドルなんかはまあ好きだけどw、

ここでは関係ないので除外する。

歌って踊ってバラエティドラマ出て、みたいないわゆるアイドルについてだけど、

うん、たしかに俺はテレビを見ないので、アイドルは詳しくない。

知らないのに語ってみたわけだが、不快に思ったのなら謝る。申し訳ない。

で、申し訳ないついでに、さらに知らないのに語ってしまう。

ミクについては、「アイドル」としても捉えられるんじゃないかと思うんだ。

単純に割り切っていえば、もちろんただのソフトウェアだ。「楽器」だ。絵だ。

でも、「初音ミク」というブランドとして、キャラクターとして、完全に一人歩きしている。

誤解を恐れず言えば、今、同じ楽曲中川翔子初音ミクがそれぞれ同時に出せば、

初音ミクの方が売れるだろう。

それはさすがにない、というかもしれないが、少なくともいい勝負にはなると思う。

それは何故か。

初音ミクが、「楽器」としてではなく、アイドルとしての商品価値を持っているからだ。

ここでクリプトンの「初音ミク」のページを見てみよう。

http://www.crypton.co.jp/mp/pages/prod/vocaloid/cv01.jsp

バーチャルアイドル歌手」を自宅でプロデュース

まるで可愛らしいアイドル歌手を、自宅スタジオプロデュースしているかのような感覚を味わえるでしょう。

最初から「アイドル」として明記してある。

初音ミクは当初、どちらかというと、「ボーカロイド」という「新しいソフト」、

もう一歩進んで「バーチャルシンガー」として認識されていたかも知れないが、

当初から「アイドル」として設定されているのだ。

多少歌が下手でも、そのタレント性、スター性、かわいらしさで許される「アイドル」。

ただここにきてsupercellの躍進で一気にメジャーに殴り込みをかけ、圧勝して見せた

(もちろんlivetuneの活躍もあったが、今センター街を見てみれば、supercellの凄さが分かる)。

ここで、アイドル意味を広げてみよう。

「歌って踊れるカワイイ女の子」ではなく、偶像としての、「時代」としての「アイドル」だ。

初音ミクの登場以来、何が起こったか。

初音ミクソフト自体の驚異的な売り上げ、

ニコ動でのボーカロイド旋風、はちゅねの登場、ねんどろいどfigmaの爆発的ヒット、痛車コラボ

星雲賞受賞、グッドデザイン賞を受賞、「桜ノ雨」旋風、そして、supercell

もちろん「人間」ではないし、「アニメキャラ」ともいえないので、

単純に比べられないが、社会現象としての「初音ミク」は発売2年が過ぎようとしても、まだ続いている。

ブームではない、まったく新しい現象。

今までも声優アニメキャラ名義でCDを出して売れる、てのはいくらでもあったが、

当然ファン自体が作った曲ではない。

たとえファンが勝手イメージソングを作ったとしても、声優が歌うわけではない。

その意味で、「アイドル」のために歌を作って、その「アイドル」に歌わせることが可能な初音ミク存在は、

既存のアイドル概念破壊する革命的な存在でもある。

俺は初音ミク教科書に載ると思う。

音楽教科書か(「桜ノ雨」は載りかねない)、社会科教科書かわからないけど、

日本だけでなく世界中クリエイターを刺激して、もっと面白い革命を起こしてくれると思っている。

ビートルズ音楽アイドル偶像だったように、初音ミクは21世紀のネット界のビートルズになる。

さすがにこれは言い過ぎか。

http://anond.hatelabo.jp/20090323034755

そもアイドルってそのの所作を受身で楽しめるものだけど、ミクは受身じゃなくファン自身が人格を作ったりそのるつぼの中から新しいキャラや設定が生まれるところやアマチュアの作る曲をミクという共通コードを儲けることでみんなが楽しめるところが受けたんじゃないかと思うので、生身のアイドルとミクを並列で語るのはお門違いなんじゃないの。

ていうか、どっちにも失礼に見えるし、増田は生身のアイドル好きじゃないんだろ?ならその論調は実に礼を欠いている。みんなが自分意識拡張した女の子を愛でたいなら、みんなこんなに赤の他人で思い通りにならないはずのアイドルを渇望したりしないだろ。

ミクは「ボーカロイド」であって、アイドルではないんじゃないの。

2009-03-16

ボーカロイドってすごいんですね……

ぼかりす」というのがすごい。技術的なことは一切解らないんですが、すごい。

いや、知っている方などからと今更なのかも知れませんが、私はつい先ほどその存在を知りまして、ちょっと衝撃を受けました。

ニコニコアカウントを持っている方は、騙されたと思って「ぼかりす」関連の動画をご覧になってみて下さい。再生数が多いヤツあたりを。

あと、それとは直接関係ないみたいですが、yuukissさんって方が上げている動画も素晴らしいので合わせてどうぞ。

ニコ厨乙ってなもんDEAT

http://anond.hatelabo.jp/20090316124748

ボーカロイド否定の理由が「有料」しか見つからなかった情弱なんだろ。

そもそもソフト使う気もないだろうし。

2009-03-15

今更ながら「釣り」に色々と突っ込んでみる

http://anond.hatelabo.jp/20090308152436

http://anond.hatelabo.jp/20090312233645

 

あれ機械じゃん。機械の声だよ? 誰だってあれ聞いて機械だって言うのは一瞬で分かる。それで感動するって本気で馬鹿なんじゃない? 

あれがいいっていうのは、頭がおかしいとしか言いようがない、というか、脳が退化してるんだよ。それしか説明がつかない。つまり、人間の声と機械の声が区別つかなくなってるんだよ。

映画小説テレビ漫画ゲームも言われてきたよね。「あれをやると、妄想現実の区別がつかなくなる」って。初音ミク聞いてる人で、人間の声だとでも思って聞いている人いないと思う。むしろ機械だからこそ「すげー」って思うわけで。

そもそもさ、人間機械の声の区別がつかなくなったからって、音楽的に何か問題でもあるの?

初音ミクはまだまだ機械っぽさが残っているけれど、これから技術が発達すれば、人間の声と区別がつかないボーカロイドが出てくるだろうし、現にほとんど人間の声じゃないのかと思うようなボーカロイド作品も既にあるしなぁ。脳が退化したんじゃなくて、技術が発達したの。

ボーカロイドより人間の声のほうが絶対良いだろって言うのは、バイオリンより人間の声のほうが絶対良いだろって言うのと同じ。楽曲に合わせて使い分ければ良いだけの話で、限定してしまったら音楽はつまらなくなるよ。

 

おまえらは馬鹿か、またはブームに乗せられてるだけだ。まあそれを馬鹿と言うんだがな。

ブームは馬鹿にできない。ブームは時に優れた芸術を生み出すからだ。ゴシックバロックロココアール・ヌーヴォールネッサンス印象派キュビズムシュールレアリズム、これらは全てその時代のブームであり、そのブームは優れた芸術芸術家を生み出してきた。ブームに乗らずに我が道を行くのもアーティストなら、ブームに乗っかって創作活動をするのもアーティストである。ブームに乗せられている者を馬鹿だというのなら、アーティスト馬鹿だらけだ。

 

音楽そのもの以外の部分で初音ミクCDを売ろうとしている

そもそも、ジーン・ケリーフレッド・アステア笠置シヅ子李香蘭の時代から、レコード純粋音楽だけで売っていなかった。映画企業や役者のキャラクター性やダンス、時にはプロパガンダと一緒に売られていた。それを考えれば、初音ミクのほうが、企業プロパガンダにまみれていない分、純粋といえるかもしれないぞ。

 

プロ歌手が毎日どれだけ苦労してるか知ってるか?

俺は質の高い音楽を聴きたい。昔から俺を感動させてくれたのは音楽だし、今後もそういう音楽を聴き続けたいと思っている。片手間で作った音楽ではなく、そのアーティストか24時間音楽のことだけを考え、試行錯誤し、長い時間をかけてやっと作り上げた、己の全存在をかけたような音楽だ。音から受ける心底からの感動は、そのような努力からしか得られない、と俺は考える。

少しでも創作活動をしたことのある者ならわかると思うが、努力して苦労すれば良い作品ができるというわけではない。「24時間そのことだけを考え、試行錯誤し、長い時間をかけてやっと作り上げた」作品いまいちパッとしなくて、ある瞬間に突然思いついて短時間で作り上げてしまった作品のほうが良い出来になるなんてことザラにある。

でもさ、評価されるとしたら、やっぱり単純に作品だけで評価されるほうが良いよ。「長時間かけて一生懸命頑張ったので、それが報われないんじゃかわいそうなので売ってあげましょう・買ってあげましょう」じゃ、プライド持ったアーティストなら嫌だと思うんだけど。

つーか、「音楽そのもの以外の部分で初音ミクCDを売ろうとしている」と非難しておきながら、「長い時間をかけてやっと作り上げた」とか言うのは矛盾している。アーティストの裏の苦労や努力なんて、「音楽そのもの以外の部分」そのものじゃないかw

これ創作活動だけじゃなくて、人生そんなもんなんだよね。単純に長い時間かけてやれば良い結果が得られるってわけじゃないの。

それにさ、ガチで作ったものも良いけど、片手間のお遊びやノリで作ったものも面白いよ。ガチガチばかりじゃつまらない。遊び心もないとね。

あと、初音ミク作品作るのって結構大変よ?私は兄弟のを少し触らせてもらった程度だけど、ミクに歌わせるぐらいなら自分で歌ってしまったほうが遥かに早いと思った。だから良作品には賞賛コメントがつく。もしかして増田のミクに対するイメージって、PCで文字でも入力するようにチャチャっと打ち込めばすぐできるものと思っているのかな?

あと、当たり前だけど、オリジナル曲だったら作詞作曲の手間は同じだよね。

 

理由の1つ目は、消費者が他のCDを買う金がなくなってしまうこと、また他の音楽への興味を失ってしまうことだ。人が娯楽に使えるお金には限度がある。初音ミクCDを買えば、もしかして初音ミクより好きになるような良いCDが近くにあったかもしれないのに、それには目もくれず帰ってしまうことになる。

杞憂。ミクが売れたくらいで、他のアーティストが売れなくなるなんてことはない。ボーカロイドカバー曲は幅広いよ。つまりそれは、ミクをやってる人の音楽好みが幅広いことを意味している。ミクが歌っている楽曲の中にはニッチな物も多い。ミクがきっかけで今まで知らなかった音楽を聴くこともあるし、自分の好きな楽曲のミクカバーを見つけたり、それを初めて聞いて興味持ってくれてるコメントを見るのは嬉しい。初音ミクは、音楽の幅を狭め、音楽に対する興味を失わせるものではない。むしろその逆だ。

 

マスコミや一時的なブームなどに影響されず、自分が自信を持って良いと思える音楽を、自分から探して見つけることだと思う。

何であれ、出だしの頃は物珍しさも手伝って、猫も杓子もやるもんだが、やがては消滅するか、定着して趣味化し、する人はとことんするが、しない人は全くしないというふうになる。車しかり、海外旅行しかり、テレビゲームしかり。ボーカロイドブームもやがては落ち着き、定着して趣味化するだろう。増田が今わざわざ言わなくても。

それに、今ほど個人の趣味を優先させやすい時代はないと思うぞ。情報を発信しているのがテレビラジオしかなかった時代は、周囲に音楽通がいない限り、実質テレビラジオ学校で習う音楽以上の選択肢などなかったのだから。今やネットで古今東西の音楽のとっかかりぐらいはある。世界から、過去から、自分の好きな音楽を探し出せる。それに、ネットを介せば趣味仲間もすぐに見つかる。今の時代は、まさしく「自分が自信を持って良いと思える音楽を、自分から探して見つける」時代だ。ネットが普及してから、個人の趣味オタク化したと思うよ。

 

おまけで、私も自分の好きな音楽紹介しとく。

雨に唄えば より Singin' in the rain

http://www.nicovideo.jp/watch/sm68879

夜来香 & ふるさとのない女 山口淑子李香蘭

http://www.nicovideo.jp/watch/sm1417673

Sex Bomb

http://www.nicovideo.jp/watch/sm2777701(3:30から)

なぜ釣り宣言すると怒る奴が出てくるのか理解できない

「私は真剣マジレスしたのに君は本気じゃなかったのか」と思ってるのか?ネットで金ももらわず好き勝手かいてるのに真剣に書いてるわけないだろ。それくらいわかれと言いたい。

自分の好きなもの(ボーカロイド?)がけなされた場合、本気で言ってるか冗談で言ってるかでは明らかに前者のほうが不快なはず。はつねみくをけなしてた奴がつり宣言したら本気で嫌いじゃなかったんだなと喜ぶべき。

http://anond.hatelabo.jp/20090310213713

ミクの4分33秒が4万以上再生されていることから思いついた釣られエントリでした。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm1088800

脱構築」とかびっくりです。wikipedia見たけど難しすぎてわからんかった。

あと、思いがけずブクマついたので以下蛇足。

年寄り感動しやすいのは、世界が永続する安心感ではないと思います。(自分が死んだあとの世界の存続に思いをはせるくらいヒトが優しいと思えたら、私はもっと幸せなのですが。)

単純でエゴスティックに、音による刺激+子どもというアイテムとその言葉を使って、追憶という麻薬を味わっているのです。

これは音楽楽しみのひとつで、うまく年を重ねると経験音楽をより豊かなものにしてくれる。

年寄り×じゃなくてうらやましい。むしろ「その引き出し少し分けてくれ」という気持ちです。

今日の「スーパーピアノレッスン」を見て、その気持ちをまた新たなものにしました。シフすげえ。

あと「言葉は飛び道具」は、うまいこと胸を打ち抜いてほしいという気持ちもこめて書きました。

時々頭を打たれて頭痛がやまないことがあるので、マジ勘弁してほしい。

個人的には旋律と言葉が「ピッタリ」であることは、歌モノの音楽に最低限要求したい。

そしてできれば「ピッタリ」を越えて、言葉ではとりこぼしてしまう「何か」を感じさせてもらいたいものです。

自分スイッチを調整しろという話かもしれませんが、これは譲りたくないところ。

ryo氏の詩はうまいですね。

元増田のお詫び云々は読んだけど、満を持して釣られたつもりだったので、かなりガックリしました。

ちなみに私はできれば生演奏ピリオド楽器でお願いしますという古楽原理主義者の端くれです。まれに金をもらって歌います。

ボーカル楽器です。ボーカロイド技術は「歌唱」の秘密を解き明かしてくれるのではないかと期待しております。

…なんだかなー

2009-03-14

ミクは楽器だよ

http://anond.hatelabo.jp/20090308195050

じゃあ、技巧に感動してやればいいじゃない。VOCALOIDエンジンライブラリつきで販売されているサンプラーという「楽器」のスタイルで作られているんだから。

実際ボーカロイドの曲のファンには「ソフトウェアでこんなに人間が歌うような歌わせ方ができるなんて、なんてすごいんだ!」

という感想を持っている者だって多くいるだろう。

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん