2024-09-25

anond:20240925053922

どーなんだろ。今のなろうはそんないいもんじゃないと思うからあんまり批判されてるのを見ても擁護されてるのを見てもピンと来ないな。

注意: 今からめっちゃ自分語りする

俺はなろうは2008年ごろから読んだり書いたりしてる。準古参だと思う。最近はほぼ見てない。

昔のなろうは転生ものばかりではなくてもうちょっと多様だった。

というかそもそも昔はなろうは二次創作覇権をとっていて、それがにじファンに移行した。今はにじファンも閉鎖されたが。

まず異世界転生ものArcadiaゼロの使い魔あたりから爆発的に主流になったと自分は考えている。ArcadiaというのはWeb小説サイトだ。今もある。

自分Arcadia2chSSまとめでゼロの使い魔関連を読んでいたのが始めで、自分でもゼロの使い魔二次創作を書いたりした。ハルヒで初アニメを見て衝撃を受けてアニメにどっぷり浸かりゼロの使い魔を見て、やがてラノベに移行しラノベを買いまくって読み漁り、飽きたのと金が無くなってWeb小説突撃した形だ。

余談:Arcadia個人運営されているサイトで、今はギリギリメンテされている状態で過疎っている。自分Arcadiaにどうやってたどり着いたか覚えていないが、いろんなランキングサイトを辿ってWeb小説を探す過程でたどり着いたはずだ。当時はインターネットチャットコミュニティなどがあり、そういうのも含めランキング化するサイトがあった。ケータイ小説恋空なんかはこれの少し前の話で、前略プロフィール全盛期の頃の話だ。この頃の書き手事情はあまり知らない。

話が逸れたが、自分ゼロの使い魔以外でもラノベっぽいWeb小説二次創作を読んでいたりして、蒼の混沌とかしーくれっともーどとかリオラートとか絶望の世界とか、やる夫SSを読んだりしていて、当時はたいへんお世話になっていた。

ゼロの使い魔より前もエヴァなどで憑依ものとかあったようだが自分ゼロの使い魔ハルヒしか知らなかったのでそればかり読んでいた。

ゼロの使い魔異世界転生の舞台として非常におもしろく、キャラも使いやす自由度が高かった。ルイズ召喚するサーヴァント平賀サイト以外にすることで、いろんなキャラ異世界に飛ばすのが流行っていたはずだ。ルイズというのは、いわゆる暴行ツンデレヒロインだ。

それで、なろうで二次創作全面的禁止されるまでは結構二次創作があったはずで、おもしろく読んでいた。

会計専門家ゼロの使い魔世界に転生して異世界会計無双する話とか、そういう話もあった。

幼女戦記なども、もともとはArcadiaで連載していて、リリカルなのは由来の二次創作だったはずだ。そのあとなろうに移行していた。自分リリカルなのは全然知らないが、魔法つながりで二次創作だけ読んでいて、二次創作が異様におもしろかったのでなぜか根幹のストーリーは知っていて、時空管理局などの概念も獲得している。二次創作Web小説から入ったので、アニメエロゲの絵を知ったのは相当あとだった。

他にもHxHの二次創作なども膨大にあり楽しく読んでいた。ドラえもんなんかもありカオスだった。架空戦記ものもあった。ゲート自衛隊あたりもその流れだと思う。自衛隊架空戦記ものwikiがあって、そこのものはほぼ全部読んだ記憶がある。

そんな感じで楽しく読んでいたのだが、なろうで二次創作禁止されたのが分岐点だったのだと思う。にじファンも閉鎖になり、二次創作を発表できる場所が極端に少なくなった。

なろうでは、ゼロの使い魔の転生設定からゼロの使い魔オリジナル設定部分が抜けたファンタジーが根幹となり、さまざまなシステムが考案されていたように思う。

今でもそうだとは思うが、おもしろいなろう小説世界システムおもしろく斬新で、かつキャラクターが魅力的であることが多いと思う。悪役令嬢もの追放系だったとしても。

余談だが自分は悪役令嬢ものスタイリッシュざまぁがとてもすきだった。

そしてなろうは徐々に悪役令嬢ものばかりになり、最初は斬新でおもしろかったが徐々に「ん?」と思い始め、追放系が増えたぐらいかだんだん供給微妙に感じられてきた。

現実逃避ものが多くなり、こう言いたくはないが自分も年をとったのか読む気が消えていった。自分社会的には追放系とは一致せず普通に働く形になっていたので、「追放系読む人は現実からWeb小説に逃げてるだけでしょ」と思うようになり、その発想のせいでWeb小説で楽しめなくなり、なろうで楽しめなくなった。それでもオール・ユー・ニード・イズ・吉良などは凄まじくおもしろかったが。

そんな感じでなろうにはたしか重厚長大小説おもしろライトノベルもたくさんあるけど、ランキングに上がってくるのはマス向けのものが多く、裾野は広くても良いものが見つけにくく、なろう全体としての評価微妙でも全然いいと思う。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん