2024-08-18

ネットアンケート結果を鵜呑みにしてはならない理由

フィクションです

実際にはアンケート調査をしていないみたいな例外は除く。

「実際にアンケートはとったし、それなりの規模でやって、それなりの人数から回答を得られた、にもかかわらず鵜呑みにしてはいけないのはなぜか」っていう話。

結論から先に書いておくと「真面目に答える回答者が少ない。そしてアンケートの方も真面目な回答者を増やすようにできていないから」となる。

以下はその理由を書いていく(以下アンケと表記)。

どういう理由でアンケに参加するのか

あいうアンケは、専門サイトが色んな所から依頼されて作ってることが多い。

作られたアンケは同時期に様々なポイ活サイトにも掲載される。

から、あの手のアンケを答えている人たちはポイント目当てにやっていることが多い。

義務だとか、何らかの思想信条でやってる人はまずいない(数%いたとして、それでまともなアンケ結果になるだろうか)。

真面目に答えてもらうために回答者個人の誠実さなんてアテにならない、ということだ。

真面目に答えても“おいしくない”

回答者個人の誠実さがアテにならない以上、ポイントを餌にして真面目に答えてもらうしかない。

しかし、問題が大きく分けて二点。

ひとつめは「真面目に、誠実に答える」ことと「ポイントが多くつくように答える」ことがイコールではないこと。

アンケで貰えるポイント数は段階的に決まっていることが多く

1.アンケ側が求める回答者であるかの事前調査アンケート

2.事前調査を通過して答える本調査アンケ(事前調査の後日に乗せられる場合もある)

特定のアンケ内容を具体的に挙げると規約に引っかかるんで多少ボカすが、例えば酒のアンケがあるとしよう。

飲酒をしない、するにしてもたまにしか飲まない人間であったなら事前調査で弾かれてポイント雀の涙

日常的に飲酒をしていても特定ジャンルの酒しか飲まないなら弾かれる可能性が高い。

そのアンケは、酒の中でもビールについて回答してほしいのかもしれないし、チューハイかもしれないし、ウィスキーだったり日本酒かもしれないからだ。

ビールだったとしてもノンアルコールだったり機能性だったり、特定メーカー可能性もある。

分化されるほど大半の酒飲みは弾かれることになるだろうが、それは「真面目に、誠実に答える」場合の話だ。

「アンケを答えている人たちはポイント目当てにやっている」ため、「ポイントを多く貰うために、様々なお酒を嗜む飲兵衛」として答えるわけだ。

そして、ふたつめの問題点だが「アンケで貰えるポイントはそれでも少ない」ということ。

ポイ活サイト独自単位を使うことで分かりにくくしているが、実際に貰えるのは数十円相当が大半である

まあ、100~200円くらいのものもあるにはあるが、海外サイトであることが多くセキュリティプライバシー面でのリスクが高い。

それを抜きにしても最後まで答えるのに数十分かかるため「真面目に答えようとはしていたが途中で飽きてテキトーに答えて切り上げよう」って人も出てくる。

ちなみに合間でチェック設問が挟まることもあるが、回答者アイマスク耳栓でもしない限り間違えようがないのでフィルターとしての意味はほぼない。

「質より量」を助長するシステム

上記の点に加え

1.ポイント交換には下限値がある。

2.各アンケートには回答者数の上限がある(先着順である)。

まず1について

先ほどアンケート1つにつき数十円相当と書いたが、これを電子マネーなどに交換するとしよう。

残念ながら交換できない。

少なくとも数百円相当のポイントからじゃないと交換させてくれない仕様からだ。

まり「色んなアンケにたくさん答えてポイントを貯めないと実質的意味がない」のである

そして、ここに2の「各アンケには回答者数の上限がある」が合わさる。

回答者数の上限に引っかかって答えられなくなる前に、ひとつアンケートにかける時間を短くする」わけだ。

「色んなアンケにたくさん答えないと電子マネーなどに交換できるほどポイントが貯まらない、その上で先着順なのでひとつのアンケに時間をかけてられない」

こんな状況で、それでも真面目にアンケに答える人間がどれほどいるのだろうか。

アンケのデザインが悪い

それでも真面目にアンケに答える人間のやる気を削いでくるのがデザインの悪さである

やたらと長いスクロール要求される、しっくりこない・要領を得ない選択肢漠然とした質問に対する自由回答、同じような質問を何度もしてくる。

PC専用、スマホ専用のアンケがあるが、その割に答えにくいインターフェース

特にクロス式の回答欄なんて最悪である

パソコンを全画面にしても収まりきらないこともあり、どの項目にチェックしたか確認するためスクロールしたり、文字が密集して読みにくかったりと誤回答の温床。

総論

以上が、ネットアンケート結果を鵜呑みにしてはならない理由である

報酬の低さ、質よりを量を助長するシステム、それでも真面目に答えようとする人のやる気を失わせるデザイン

こんな状態でかき集めたアンケート結果に、果たしてどれほどの妥当性や信頼性があるだろうか。

「それって増田邪推でしょ?」っていわれれば、まあ否定はしないけど。

多少なりとも、ああいうアンケやったことある人は、ここで書いたことを一蹴できないと思う。

自分は真面目に誠実に回答しているけど、そうじゃない人は結構いると思う」って言うんじゃないかな。

まあ、その回答自体、なんのアテにもならんけど。

  • とうことぐらい見越して作っているのでは

  • 匿名の声に紛れた嘘 ポイント狙いで本音は隠す 誠実な意見、少なく スクロールに埋もれた真実よ

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