2024-06-18

[]パートナーセックスをしたくない(ゲイ編)

はじめに:注意事項

同性愛および同性愛セックスに関する、生々しい描写が含まれます

苦手な方はこの場でブラウザバックしてください。

前提

BL世界では「攻め」「受け」ですが、ゲイ世界では「タチ」「ウケ」です。そして、アナルセックスで「挿入するほう」「されるほう」でもあります

なお、アナルセックスをしない嗜好のゲイを「バニラ」と呼びます。ほぼ「ペッティング」ですね。

本題

わたし20代前半から40歳になるまで双極性障害罹患していました。今は寛解しています

わたしにとってセックスは、生きる不安苦痛から目を逸らすための手段でした。出会い系掲示板マッチングアプリを使って、数えきれないほどセックスしました。

 

求められている実感がほしかったとかではないです。ストレスセックスが密接に結びついてしまった。性的倒錯一種なのでしょうか。

ちなみに、「疲れているとヤりたくなる」という男性はそれなりにいるんじゃないでしょうか。それに近く、わたし精神疾患が原因で常に不安定で、常にセックスを欲していました。

パートナーは何回かできたのですが、わたしがあまりに荒れていたこともあり、どの人ともセックスはすることなく、一瞬で別れました。

「好きだから、愛しているから、セックスする」を一度も経験できなかった。

 

38歳のとき公認心理師によるカウンセリングを2年間受けたのですが、それが効果てきめんで、わたしの症状は劇的に治りました。

感情が安定していくにつれてゆきずりのセックスの頻度は減り、寛解たころには性欲はほとんどなくなってしまった。

そんなとき、今のパートナー告白されました(もともと知り合いだった)。

 

彼には、「自分は性欲が薄い」ことを事前に伝えたうえで、「それは大丈夫。ただ、たまにはイチャイチャしたい」という返答をもらって、交際スタート

はじめはわたしも頑張って月に数回はアナルセックスをしていたのですが、彼に対する愛情が深まっていくのと反比例して、性欲が完全に枯渇してしまいました。

ここで具体的な話をしますが、アナルセックスをするためには「準備」が必要です。その準備が、個人的にはしんどい行為のあとにぐったりと疲労してしまう(これは以前からそうだった)。

また、性欲が薄くなってわかったのですが、もともと出口であるところを入り口にするには、それなりの気持ちの昂りが必要なのです。気持ちが乗らないと、どんなに指でほぐそうとしてもほぐれない。

一度、どんなに頑張っても入れられないことがあって、それを最後パートナーアナルセックスはしていません。

 

しかし、彼の要望であった「たまにはイチャイチャしたい」は絶対に守りたくて、「前提」に書いた「バニラ」をするようになりました。

彼は乳首が性感帯なので、乳首を攻めるだけで射精できてしまう。

わたし一方的行為になってしまうので、「作業」にならないよう念入りに時間をかけて、気持ちを込めて、しています

どうやったらもっとうまく気持ちよくできるか、男女の風俗系の記事とかも参考に試行錯誤してる。

彼は果てると本当にうれしそうで、それはわたしもとてもうれしい。前に彼がこれを「セックス」と呼んでくれたことがあって、たしかに「バニラセックス」なるジャンルはあるけど、「ああ、この人はこれをセックスだと思ってくれているのだなあ」と、すごくうれしかった。

 

とはいえ、彼がおふざけでわたしに抱きついて腰を振ってきたりすることもわりと多くて、本心では挿入のあるセックスをしたいのだなと。

酔ったときなどに、「またいつか入れたい」と漏らすこともあったりして、そのたびに申し訳ない気持ちになります

 

彼と過ごしていると、リラックスして心から安らぐことができ、一緒にいるだけで満たされます。たぶん、オキシトシン的な恋愛なのでしょう。

自分人生にこんな幸せがあるなんて、思いもしなかった。思春期のころからずっと死にたいと思っていたけど、今は生まれて初めて、まだ死にたくない、頑張ってもっと生きていたいと思っている。

彼を心の底から愛している。愛しているからこそ、セックスができないのです。

わたしにとってセックスドーパミンの出る行為で、ドーパミンの出る行為わたしにとってはもう快感ではないのです。今でも、日常ドーパミンがなるべく出ないように、感情の振り幅を小さくして、心に波を立たせないように慎重に生きてる。双極性障害が再発したら、わたし人生はまた壊れてしまう。

彼の望んでいることはできる限り叶えたいと思っているけれど、どうしても、セックスけが、できない。

  

彼には、外でセックスをしてきてもよいと普段からわりと真面目に伝えています。けれどやはり、彼がセックスをするなら、わたしとしたいのだそうです。

たぶんわたしの中に、「バニラセックスではない」という固定観念があるのだろうなと。彼はバニラでも十分うれしいと言ってくれているのだけれど、このままだと、これから一生、彼にセックスをさせてあげられないという後ろめたさがある。

 

男女夫婦セックスレスの増田記事を読むたびに、自分大罪であるような気持ちになります。「セックスできないなら離婚しろ」というコメント散見され、落ち込むこともしばしば。

どうしたらまた、セックスしたいと思えるようになるのだろう。もしくは、どうしたらこ申し訳なさ、後ろめたさと折り合いをつけられるようになるのかな。

anond:20240617224841

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん