2021-07-12

教員免許更新体験

教員免許更新廃止に関して、過去免許更新をした事例を記す。

中高普通免許持ち。

臨時で数年公立高校に勤務したあと、結婚のため引越し子供が生まれ現在まで無職

将来復職たかったので免許の期限を機会に通信免許更新をすることに。

通信大学免許更新講座の申し込み、自費で3万円を支払う。

シラバステキストが届く。テキストを読んでレポートを書き、試験日に試験を受けて単位を貰う方式

シラバスに誤字が多い。テキストのページ数が間違ってる。ついでに試験会場の地図に書かれてた目印の建物更地になっててたどり着きにくかった。

内容は必修の「ほぼ教育原理」と選択科目。

教育原理教員免許を取得する過程でどこでも履修する科目。それをテキストでもう一度読む。

初心に帰るという意味はいいのかもしれないけど、運転免許更新学科試験をもう1回するような感じであまりいい気分ではない。

更にテキスト最後にはなんとなく教育関係ありそうなエッセイがついていた。エッセイ自体は悪くないんだけど、PHP雑誌に書いてありそうだなと思った。

選択科目はそれなりに専門の話が多かったので、改めて勉強できてよかった。

レポートメールで提出し、試験当日に会場へ。冬だったので寒かった。

試験自体テキストを熟読していれば難しいものではないが、テキストを読んでいないと難しかたかもしれない。

試験後、「我思う故に我ありって言ったの誰だっけ、あれ難しくない?」という会話が聞こえてくる。

試験後しばらくして単位認定書類が届く。それから教育委員会のHPから書式をダウンロードして必要書類をまとめる。以下は教員免許更新制度とはあまり関係ないが、一連の事務作業で嫌だったことを書いていく。

結婚して引っ越しているので氏名住所変更のため戸籍抄本必要になる。しか本籍地が遠方のため、戸籍抄本取得に一週間ほどかかる。切手代(返信用含む)と戸籍抄本代が馬鹿にならない。

何故戸籍抄本でないといけないのか、氏名住所変更で強制的1000円近く徴収される意味がわからない。せめて住民票ではなぜダメなのか。マイナンバーとは何なのか。無理に夫婦別姓にしなくてもいいのでこの辺の手続きの柔軟性を何とかして欲しい。マイナンバーとは何なのか。

戸籍抄本も届いたので必要書類教育委員会に提出に行く。1歳の子供を連れて行ったのだが、受付していたのが古いビルの3階で、エレベーターなし。もしベビーカーで行っていたら詰んでいた。

何とか受付にたどり着いたところ、「別の建物で証紙を買って来てください」とのアナウンスベビーカーで行っていたら詰んでいた。

それから数百メートル離れた建物で証紙を購入し、また古いビルの3階まで戻る。バリアフリーとは何か。

手続きが終了し、後日正式な「更新修了確認書」という紙が届く。これであと10年の免許保証されるらしい。

ここまでは通信で行う個人更新事例だけど、実際に講習を受ける人の中には開催される大学に通ったり宿泊必要なこともあるが、その交通費宿泊費も自費と言っていた。宿泊して多額の交通費をかけて行うのが「教育原理」だ。それなら自分必要研修を受けたい。

個人的に意義のある免許更新にするならば、もっと革新的な講座にしてほしい。発達障害ある子供への対応法や不登校の解消の実践例、最新のクラス経営法や指導要領の読み直しから学ぶことなど、実践できる研修がいい。森有礼とか今更覚え直すことでもないだろう。10年後も森有礼テストをするのかと思ったら憂鬱になる。実際に受講した感じだと免許更新のためのアップデートというより免許更新アリバイ作りのような気がしてならない。

また大学に任せるのではなく、各教育委員会で開催できれば交通費宿泊費が減らせるのではないかと思う。免許更新センターみたいなのを作って、そこに行くのは出張扱いになればいいと思う。

以上、現状の免許更新制度廃止してほしいと思っている、数年前に個人更新した側からの事例でした。

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