2020-11-16

anond:20201113095622

オタク自分たちキモいものだという視線内面化してるだけだよ。

キモい」は「オタク」の枕詞じゃん。令和になっても「キモオタ」みたいに言われること多いじゃん。

オタクは「キモい」と言われることに慣れているだけ。自分たちが「キモい」と思われていることを知っていて、諦めているだけ。諦めているから向上の努力をしようとしないだけ。

三次元の女より紙とJPEGの女」ってのも、言ってるやつの8~9割は酸っぱい葡萄から。どうせこんな容姿から無理だよ……っていうのが骨の髄まで染み込んでいる。

で、全体的にファッションセンスが壊滅的なので、っていうか女よりファッションに興味がない男の中でも特にファッションセンスがない連中を選りすぐったのが男オタクなので、オタク同士で外見で貶し合いっていうのは基本的に発生しない。

(っていうか、そもそも論として、よほどのことがない限り男同士で外見や服装を品評することはないよな……これはオタクに限らずそうでしょ。そもそも服装に対するジェンダーの差があると思うなぁ。男は服装について色々考えることが嫌いなのです。もちろん先天的というよりは後天的文化的刷り込みだと思うけどね)

それでもって複雑なのは、単に見た目を整える能力が欠如しているから見た目がキモいんじゃなくて、あまりキモいキモいと言われ続けたせいで「見た目がキモい」ことがなんというか男オタク自画像なっちゃってる感があるということだ。

昔、よく戯画化されたオタクで、チェックシャツバンダナ、みたいなのがあったよね。今から思えば差別的目線だけど、でも、あれが「オタク」であり、俺たちはああい存在なんだ、っていうアイデンティティはあるよね。

ニコニコ動画アニメとか見てるとさ、そういうテンプレ的なオタク服装したやつがモブで出てくると、「俺らじゃん」「お前らwww」みたいなコメントが飛び交うし、自分オタク自称して「俺らオタクはさ~」っていうときに、そこで思い描いてる「俺ら」ってのはパリッとしたスーツを着こなしたイケメンじゃなくてチェックシャツバンダナ眼鏡だと思うのよ。

イギリス人にとってのブリタニアとかフランス人にとってのマリアンヌが、俺らにとっての「デュフフwww」とか言っちゃうチェックシャツキモオタなんだよな(実際にはもう秋葉原でもチェックシャツとか着てないやつの方が多数派だけど、まあ多くの日本人日常生活着物着てるわけじゃないし……)

なので、多くの男オタクは、外見がキモいと思われることに(他の趣味を持っている男たちと比べると)頓着しない傾向がある。でもそれは容姿の品評から解放されているからじゃない。まったく逆だ。容姿品評会で敗者であることを自覚し、それに甘んじているからだ。容姿品評会で敗者であることが自己認識の一部になっているからだ。

二次元ジャンルでもジャニーズの界隈でも、オタク容姿が悪いとそれを理由ジャンル中傷されるっていう縛りは感じる。

「あのジャンルってキモい女が推しがちだよねw」って思われるのが怖い。

オタクにとっては、オタク趣味全体が他の男たちや女たちから「あのジャンルってキモい男が推しがちだよねw」って言われる対象だったわけで。

逆にその「キモいジャンル」の内部、つまりオタク趣味の内部ではそんなに服装の縛りはきつくないんだけど、賤民あいだでは平等関係であることを身分差別から解放されてるって言われても困る。

余談。俺のこれまでの経験からすると、オタク趣味走る男の外見、他の趣味に比べて明らかに一歩劣るよね。原因なのか結果なのか偶然なのか観測範囲の偏りなのか俺の思い込みに過ぎないのかは知らんけど。

原因っていうのは、つまりオタク趣味というのはスポーツ吹奏楽とかとは違う周縁的な趣味であって、いじめられっ子の駆け込み寺のような役割果たしている場合もあったからだ。「外見がキモい」がいじめトリガーの1つになることは多いので、駆け込み寺に駆け込んでくるやつらの外見が駆け込む必要のなかったやつらより平均的に劣ってるのは十分ありえる。

結果っていうのは、オタク趣味って運動不足で不健康になりやすいのと、他の趣味と違ってファッションに対する意識があまりにも低いので、結果としてそういう界隈にいるやつらの外見はフットサルやってますとかそういう連中に比べて劣るものになりがちだろう。

でも実際、オタク非オタクのあいだでの容姿の差ってどのくらい統計的に立証できるんだろうね。倫理的にアレだから真面目に研究することは難しそうだけど…

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