2020-08-27

子宮頸がん検診で引っかかった後の話

タイトル通りの話。

最近Twitter生理痛とか低用量ピルアフターピルの話をよく見かけるようになった。

体感では10年前よりもそういう女性の体についての話がインターネットでもしやすくなっていると思う。

ただ婦人科検診の話に関してだけ言えば、引っかかった人の具体的な話があまり見つからない(ような気がする)。

例えば引っかかったので精密検査をしたらこういう状態でした〜とは書いても、具体的にどんな検査だったのかはぼかされてることが多い(ような気がする)。

もちろん書いてくれている人もいるけど、せっかく受けたのだから備忘録も兼ねて自分でも書いておこうと思う。

ちなみにインターネットとか書籍で得た知識で書いている部分もあるので、医学的にこれは間違っていることがあったら消すので教えてください。

職場で受けた婦人科検診

うちの職場では毎年婦人科検診が受けられる。

昨年秋頃に受けた検診で、子宮頸がんの結果が“asc-us”と出てしまった。

これは“意義不明な異型扁平上皮細胞”という意味で、がん化する前に細胞に起きる異常があるようにも見えるけど炎症とかで起きてるだけかも?というグレーな状態

子宮頸がんは完全にがん化する前に異形成という状態を起こすので、それを見つけて早期に対応出来るように検診を定期的に受けようと言われている。

まり、その異形成が起きてる可能性があるかも?という結果だった。

ここで受けた検査内容は重要じゃないので(精密検査の話がしたい)ざっくり言うと、綿棒みたいなやつで子宮入口あたりをシャシャシャと拭われるやつ。

大して痛くないし私は血が出たこともない、痛みも病院出る頃にはおさまってた程度。

で、届いた検査結果には3ヶ月後に精密検査を受けるよう書かれていたので、冬になってから近所の婦人科受診した。

そこでHPV検査を受けることになった。

HPV(ヒトパピローマウイルス)は子宮頸がんを引き起こす可能性があるウイルスで、性交渉によってうつったりうつされたりする。

ちなみに子宮頸がんだけじゃなくて、男性の陰茎がんや肛門がん、咽頭がんの原因にもなるので女性だけの問題ではない。

この“うつる”って言い方がいまだに子宮頸がん性病みたいに言う人がいる原因だと思うけど、一度でもセックスしたことがあれば誰でも持ってる可能性はあるものだし、自己免疫勝手に消えることがほとんどらしい。

ただし、免疫で消えずに感染し続けると、異形成引き起こして数年〜十数年かけて子宮頸がんに変化してしまう。(もっと進行がはやい人もいる)

で、HPVは型が百何種類もあって、そのうち子宮頸がんになりやすい型のグループハイリスク型と呼んでいて、HPV検査ハイリスク型に感染していないかどうかを調べる検査

ここでした検査は、また綿棒みたいなやつで子宮入口を拭われるだけ。

でも何故か検診の時より痛くて、次の日まで軽い生理痛みたいな痛みが続いた。

多分HPVは奥の方にいることも多い(らしい)から念入りに採取たからだと思う。

検診をシャシャシャだとしたら、こっちはシャシャ…シャシャシャシャシャシャ!!!って感じで削ってる!?って思った。

2週間後、結果が出た。

私はHPVハイリスク型のうち、最も進行しやすい16型が陽性だった。

紹介状を書いてもらって大学病院受診することになった。

大学病院での精密検査

次の検査組織診といって、文字通り子宮組織を切除して状態を調べるものだった。

受ける前にネットで見た情報では、痛みはあるし出血もするし倒れる人もいるし等々…当日はものすごく緊張していた。

まず、普通に内診台(歯医者椅子みたいで勝手に足が広がるよう動くやつ)に座って金属器具?で膣を開かれる。

ここまでは毎年の婦人科検診と一緒なんだけど、そのあと顕微鏡みたいなやつで異変がないか子宮口を観察される。

その時異変が見えやすくなるように液体を塗るんだけど、後で調べたらお酢らしい。

食用じゃないにしても、お酢をあそこに塗られたのがちょっと面白かった。

男性で言ったら、尿道の奥にお酢塗られるようなものかもしれない。

で、その観察が終わると次はついに組織診。

具体的に言うとお酢で出た異変の箇所(子宮口の周辺)を直接切り取っていく。

膣の中って基本的に鈍感らしいんだけど、子宮をつままれてる感覚はあって(その時点でHPV検査より痛い)、切られる痛みももちろんあった。

情報ではパチン!パチン!って一瞬鋭い痛みがあるようだったけど、私は骨付きカルビをハサミで切っていくあの感覚だった。

パチン!じゃなくて、ザ…………クッって感じ。

でも声が出るほどではなかったので、結果3箇所切ったんだけど無事耐えることが出来た。

肉を切り取ったのでもちろん出血はして、止血のために白い粉を塗ります、と言われて謎の粉を塗られた。

傷口を触られているのでこれも痛い。

その後はガーゼを膣に詰め込まれて終わり。

全部でだいたい15分ほど、支払いは保険適用で約9000円。

ちなみに痛みは先生の腕が良かったのか、2時間もしないうちに感じなくなっていた。

貧血にもならず、友達と遊んで結構距離を歩いたけどガーゼのことも忘れるくらい無痛だった。

次の日、股からはみ出したガーゼを引っ張って取り出していくと、50cmくらい入っていた。

国旗手品みたいだなと思ったが、30cmくらいは真っ赤に染まっていたので長過ぎる訳ではないと思う。

先生によってはガーゼじゃなくてタンポンみたいな物をいれることもあるらしい。

2週間後、結果を聞いたら軽度異形成とのことだった。

形成にも軽度→中等度→高度と順番があり、軽度異形成自然治癒することもかなり多い段階なので、これからも定期検査を欠かさずに経過観察しましょう、ということになった。

ということで、特にオチもなく終わる。

婦人科サイトでは痛いのを強調すると怖がられると思っているのか、「痛みを感じる方もいます」とかぼかして書いているけど、実際普通に痛い。

痛みに弱い人が失神するのもわからなくはない。

でも、放置してがんになってしまうよりは絶対失神してでも受けた方がいいと思う。

少なくとも私は自分状態がはっきりわかって安心した。

子宮頸がんは30代〜40代くらいでかかるイメージがあったけど、私は診断された時25歳だったので、どんな年齢でも積極的に受けてほしいと思う。

ちなみに、男性検査のことを話したら、「俺だったらチンの一部を切り取られるってことでしょ?受けられないなぁ〜」と言っていたが、男性の陰茎がんとかはどう検査するんだろう。

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