2018-03-23

歴史はなぜ繰り返すのか」疑問な君へ

俺も同じように疑問だったんだけど数年前やっと気づいたので、

もし君も同じ疑問を持ってたら助けようと思う。

 

結論から言うと、人間死ぬから

 

人間基本的性質、この場合脳の仕組みとか心の仕組みとかは変わらない。

人間には集合的無意識存在することを証明した有名な実験として、

ブーバ/キキ効果、Bouba/kiki実験というものがある。

これは色んな社会、年齢性別ときには他と交流のない未開の地域にて

丸い曲線とギザギザの直線とからなる2つの図形を見せた後に

「どちらがブーバで、どちらがキキか」と問うたところ、

98%で「曲線図形がブーバで、ギザギザ図形がキキだ」と答えが返ってきた。

これはいかなる言語体系でもブーバが丸い曲線図形で、キキがギザギザ曲線をイメージした解答が得られた。

 

まり人間の持つ、ハードウェアとしての性能は人種文化わず、実は一様にして同じなのだ

この状態有史以来、いや有史以前からずっと続いている。

そうすると当たり前の話だが歴史の中で同じような状況に同じ性質を持つハードウェアが置かれた場合

本人が意図せずとも歴史において過去あったことと同じことをなぞろうとしてしまうのだ。

何故なら、それが人間にとって最も自然な反応だからだ。

 

からこその「愚者経験から学び、賢者歴史から学ぶ」のだ。

歴史人間ハードウェアが引き起こす問題や失敗を既に体験している。

自分が歩いた道が誰のものでもないと思うのは幻想であり、実際は似たような、まるで同じ体験歴史は既に繰り返している。

からこそ多くの歴史を学ばない者たちは、過去歴史と同じ失敗を繰り返す。

心の未解明問題について脳という器官の特性についてのハードウェア問題物理現象確認できない意識についてのソフトウェア問題と分けられるが、

俺は人間寿命による経験という蓄積の消失人間ハードウェア問題と呼んでいる。

でも人間進歩してきてるのではないか、と君は反論したくなるだろう。

進歩しているのは人間ではない。

先ほど述べたように、人間ハードウェアとして経験性質を引き継ぐことができない。

いくらDNAに多くの情報記載することができたとしても経験を産まれ子ども転移させることはできない。

ところがソフトウェアである学問、つまりテクノロジー人間ハードウェア問題を超えて引き継ぐことができる。

そう。

人間文字発明したときから他の生物と全く別の道を歩み出す。

ソフトウェアとしてのテクノロジーは後世に伝え続けることができ、寿命がなく、永遠に進化し続けることができる。

文字として理論技術は残され、誰もがそれを参照・学習することができる。

誤りがあれば訂正され、さら合理的効率的革新的理論により進化を進める。

人間は既に生物的な進化を終えていて、進化テクノロジーに引き継がれた。

人間にとっての子孫とは、テクノロジー進化させるための、ただの薪に過ぎない。

 

からこそ、福沢諭吉勉強しろ、と言ったのだ。

人類の英知はまさに、テクノロジーのものを言う。

芸術もまた学問ではあるが人間集合的無意識において働きかけるものであるため、

時代を変えて同じような音楽絵画が溢れてしまうのは当然のことと言える。

コンテンツの発展は既に新しい感性の発達よりも

テクノロジーによる補助なしでは達成されないものとなってきた。

これも人間の心というハードウェア自体進化していない証左である

 

結論に戻るが、

人間は死を持ってして、経験という名のハードウェアとしての蓄積を終了させる。

歴史を学ばないもの人間集合的無意識に沿ったいつかの時代の誰かの失敗を繰り返す。

そのため歴史を学ばないものが大多数の社会は、また同じ過ちを繰り返す。

唯一、人間進化を代行してきたテクノロジーのみ、過ちを繰り返さず前に進むことが許された。

人間文字発明し、進化委託した瞬間から人間生物進化をしておらず、

故に歴史必然的に繰り返されるものとして記録され続けている。

 

しかし成長・進化しない人類という種によってテクノロジー自体妨害なしに進化し続けてきたとは言い難い。

またどれだけ優秀な頭脳を持つものが現れても死ねばそこでおしまいだ。

からこそ、AIシンギュラリティを引き起こすと信じられている。

人間ハードウェアとしての進化が終了し、テクノロジーは新しい依り代を求めている。

死なず、忘れず、疲れず、天才を超える頭脳を持つ。

テクノロジーは新たな考案者として、考えるAIを求めているのである

  • 人間社会や人間の精神が、人間の寿命にしばられるならば、無限の寿命をもつAIの崇高な理念を人間は100年くらいで理解できなくなる。 人間生活が仮に豊かであっても、社会のシステム...

  • AIに魂は宿るのか? ミギーみたいに二度と戻ってこないかもしれない 言語が制約になるかもしれない オラクルマシンはできなさそうに思えるが でもどっちに転んでも面白いな

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