2017-12-29

ままごとだと笑ってほしい

担降りブログ、ということになるのかもしれない。担当というよりは推しだけど。私が推してきた男の子ジャニーズでないし、むしろ現実人間ですらない二次元キャラクターなので、これは担降りブログの真似事なんだろうなぁと思う。数多の担降りブログの語り口調まで真似てみたりして、まるでままごとなのは理解しているつもり。それでも年内にこの気持ちをお焚き上げしたかたから、せめて増田でくらい許してほしい。

私の推しは、アイドルだった。

彼はアイドル恋愛出来るゲーム攻略キャラクターで、彼と二人三脚で夢に向かって頑張って、ゲームの中で、外でたくさんの思い出を作ってきた。

彼の歌はどんな音楽よりもたくさん聞いたし、新作グッズが出れば彼のグッズは全て買って、ライブがあると発表されればその年の何よりの楽しみで、必死チケットを手に入れた。イベントもたくさん行った。

ゲームアニメも歌もライブも全てが楽しくて、新しい彼の姿が発表されるたびに大喜びして、過去画像と比べて成長してる!なんて妄想を膨らませながら楽しんだ。

作品公式企画姿勢が好きで、何より根底流れるテーマが大好きで、コンテンツ10年続くように、それ以降も楽しむことが出来るようにたくさんお金を使おうと決意して、気がつけば6年以上追いかけていた。6年以上、どんな対象よりもお金時間を費やしてきた。

私の推し世界一笑顔がかわいくてかっこよくて、誰よりもハートマークを作るのが上手だと思ってた。ツイッターつぶやきを追いかけて、ハラハラしたり大喜びしたり、彼の言葉勇気付けられたりした。花火を見ながら泣いた冬もあったし、初めてMVが発表されたとき世界で一番幸せだと思った。ライブの度に涙を流して、その場にいることに、目の前のキャストたちに溢れんばかりの感謝をした。

彼はアイドルだけど攻略対象から、私にとっては恋人応援したい存在仕事の仲間で、楽しみ方によって色々な相手だった。アニメの中でしか描かれていないこともあったし、他のキャラクターの√でしか見られない姿もあった。その全てが大好きで、どんな存在よりも心を奪われてた。

ライブでもそれを引きずって、中の人には決して重ねていたわけではないけれど、それでも彼の声として演じてくれたから、たくさんの好きと楽しいと感動をもらっていた。その瞬間が全てだった。

からどうしても許せなかった。

彼の中の人結婚した。それは良い。

私がなによりも大切に思ってきたキャラクターを、彼の中の人の匂わせに使われたことがどうしても許せなかった。

だってそれ、貴方権利じゃないじゃん。公式がずっとずっと大事にして大切に育ててきたコンテンツキャラクターを、中の人の惚気に使われて良いわけないじゃん。

中の人のことも中の人としてそれなりに好きだったからそれ相応のショックはあったけれど、本題はそこじゃない。どうしてその発言を止められなかったの。そのキャラは、貴方だけのものじゃないのに。

貴方に彼を重ねていたわけではないけれど、そんな風に彼を使われたらどうしようもない。彼は貴方じゃない。それでも貴方は彼の声だ。

彼に裏切られたわけじゃないのにそんな気持ちが拭えなくて、彼のことはいまでも大好きなのに、もう素直な気持ちで見ることが出来ない。それが悔しくてたまらない。

何も考えないまま、彼のことをずっと好きでいたいのに、彼のことを見る度に考えてしまう。

ああ、中の人は彼のことをそういう風に使ってしまえる人だったんだなって。

そんなことを考えながら、それでも彼は絶対に悪くないからと自分に言い聞かせて、今年もイベントグッズを買ってきたし、缶バッジだって集めてきた。新作アプリ課金して、イベントカードだって5凸した。来年イベントチケットも買った。CDもおそらく買うだろう。ファンミも行く。映画も行く。

でも違う。それは私がコンテンツファンで、コンテンツについて行きたいと思ったからだ。コンテンツの彼について行きたいからだ。いままで応援してきたように、中の人の演技もひっくるめて彼自身の全部をまるきり好きでいることはもう出来ない。出来なくなってしまった。

そういう思いを抱えているうちに、もっと別にお金を使いたい存在出会ってしまった。

おたくお金を使ってこそコンテンツを支えられるし、それこそが応援だと思っているタイプおたくから、彼以上にお金時間をかけたい存在が出来てしまったそんな自分が、彼を私が人生をかける推しだと宣言することが出来なくなった。

彼のことはいまでも大好きで、コンテンツとしての行く先も楽しみで、いままで集めたグッズもCDも手放すつもりもまるでなくて、その笑顔言葉に救われることもたくさんあるだろう。

それでも彼を一番の推しだと、誰よりも応援したい人だと言えなくなってしまった。だからこれは、きっと担降りなのだと思う。

彼のことはいまでも大好きだよ。これからもよろしく。

だけどあのとき、全てを知る前までの気持ち応援していたときに得られた感動はきっと戻ってくることはないだろうから、これからは彼とのではなくて、コンテンツとしての思い出になっていくのだと思う。

からいままで、ありがとう

新しい推しを、いつまでも好きでいられますように。

  • 俺は30歳くらいの頃に 「あ、俺はシャラポワみたいになりたかったんだ」って気づいてどうしようもなさに直面したなあ 一致してる属性が霊長類とかそんくらいしかなかった

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