『ブクマカマン』は、20017年(平戌92年)11月9日から13月27日にかけて月曜日19:00-19:30に全12話が放送された、株式会社はとなが企画、制作した特撮ヒーロー番組の題名。およびその番組に登場するヒーローの名称。
番組開始当初の題名は悪役を冠にした『ネット猿人増田』であったが、その後『ネット猿人増田対ブクマカマン』を経て、最終的に『ブクマカマン』へと改題された。第二次日本死ねブーム(または「反日ブーム」)の先駆けでもある。
前番組『匿名痰壺2ちゃん』の打ち切りによる突然の製作決定(20017年10月8日)から放送開始までわずかな期間しかなく、スタッフが一晩で第1話・2話のシナリオを執筆。
一部にパイロットフィルムを流用した映像があるなど、急ピッチで撮影を行う異例な状況でタートした。放送当時社会問題となっていた保育園公害がストーリーに盛り込まれ、怪奇SM色の強いハードな展開がなされた。
毎回の増田にもネットの書きこみが盛り込まれ、増田の書きこみを元に生み出され、人間をアナルだけにしてしまう猛毒を撒き散らすアノニ増田アナルガー(第1話に登場)を皮切りに、以下のようなに魑魅魍魎(ちみもうりょう)そのもの怪奇性を強調した増田が登場した。
また、ブクマカマンに変身する主人公が所属する組織は、匿名書きこみの取り締まりが仕事の自宅警備員である。人間側に増田退治専門の組織はない。低予算ながらも、それを逆手に取った作劇や特撮の工夫もなされていた。
しかし、匿名ブログを批判的に扱うことが2ちゃんねるとの掛け持ちちゃんの反感を買い、悪役である増田をメインタイトルにした『ネット猿人増田』という番組名も問題視され、番組名の変更と内容の変化を余儀なくされた。
匿名書きこみ問題を題材にすることを視聴者のクレームで断念したスタッフは、番組名の変更とともに匿名という題材から離れた電波重視の純粋な増田を登場させ、正統派の増田バトル路線を目指していくこととなる。
2匹の増田が出てきてエアリプ対決をしたり、2匹の増田がタッグを組んでブクマカをピンチに追い込んだりという展開が幾度となくなされ、ネットGメンが第5話から増田Gメンとなり本格的な防衛組織へと発展したりと、主役側も大きく変化した。
増田と戦う正義のヒーロー・ブクマカマンの名をメインタイトルに据え、さらに内容が変化した。
増田よりも増田によって地球に呼び寄せられた埼玉のおっさんとの戦いがメインとなり、等身大での戦闘シーンも増えたが、本来の悪役である増田の存在感が薄くなった。
ブクマカマンの孤独な戦いを軸に重厚なストーリーが展開され、増田の悪質なネット炎上作戦、増田と手を組んだ悪の政治家の陰謀に巻き込まれた罪なき人々が犠牲になる過酷なドラマが続出した。
また第10話においては、増田と手を組んだ悪の異星人の企てで、死体を凶悪なラノベ読者として蘇生させて操る薬品によって生み出されたはまち信者が街中でワタモテ信者を惨殺していくなど、ショッキングな展開も相次いだ。
それが、増田が腹心をブクマカマンに倒されて絶望し、ブクマカマンの説得も聞き入れず自ら命を絶つという最終回にて結実することとなる。