近年、「男性が結婚相手に求める年齢は低すぎる!」という批判がしばしば聞かれます。しかも、男性の年齢が上がるにつれてその傾向はどんどん強くなっていくようです。「男としての価値」と「結婚相手に求める年齢」が反比例していくこの現象、女性視点でみると「バカバカしい」のひとことで片づけられてしまうのかもしれませんが、その背景には男性の根深い女性不信があるのです。各年代別に読み解いていきましょう。
「早慶・MARCH以下は却下!」とかたくなに学歴重視の女子もいる反面、大学1~3年の頃は、少なからぬ女子がお金も学歴もない「イケメン」に夢中になっていました。友達に彼氏を紹介するときも、お金持ち男子よりもシンプルに「イケメン」であるほうが胸を張れます。そのため顔面に自信がない男子は恋愛市場からは低価値と見なされてないがしろにされる屈辱を味わっていました。しかし、就活が始まると様子が一変。「彼が内定した企業(の大小)」によって、女子大生間のシビアな“結婚する男のステイタス”競争が始まるらしいのですが、ここで手のひらを返して寄ってくるような女子に籠絡される男子は小物として嘲笑されます。
社会人になると、1人暮らしの男性は大変です。特に給料が多いのは一部の企業だけですし、多くの企業ではそれなりの時間働かなければなりません。炊事に洗濯、掃除などの時間もバカになりません。「毎日牛丼では、とてもやっていけない!」普通女子でいいから、家事をやって支えてくれる彼女が理想(ついでに少しでも働いて家計を助けてくれると最高)。そんな彼女といち早く結婚して安定をつかんだ男性が、社会では勝ち組になります。
アラサーになると、多くの男性は周りの様子を見て、「同年代で未婚の普通女子がだんだん減っている」と考え始めます。そうなると、必然的に結婚相手の年齢も下降。「女子大生が多く参加」「20台前半限定」など、あからさまに年齢重視の合コンにも参加してみますが、たいていは上手く行きません。一方で、老化による自分の雄としての性的魅力のリミットも頭をかすめ始めるお年ごろ。ある程度は妥協せざるを得ず、若い頃はイケメンしか相手にしていなかったけど年齢を重ねて相手にされなくなってきた女子(美人で性格が良くなくてもある程度妥協)と結婚していきます。嫁がそれほどハイスペックでなくとも、結婚して子ども(特に女子)を産んだというだけで、周囲の独身男子に対して圧倒的な優位を築くことができるのです。
アラフォーになると、男性の年収にも格差が出てきます。独身のアラフォー女性たちは、若くして結婚した女友達の旦那よりも稼ぎがいい男をつかまえることによって、「それまでの自分の生き方を肯定したい」という強い欲求に駆られます。が、そんな女性をさんざん見てきたハイスペック男子は相手にしません。この頃から、残っている女性は残念な人ばかりなことに気付き、「これからはアイドルだ!」と別方向に走り出す男性もいます。女子には、きちんと「素の自分」を愛してほしい。計算高く男を選ぶのでなく、自分だけを愛してくれる清純系女子。ここにきて、”理想の女性像”は一気にハイスペック化し、現実世界の需給バランスなどいっさいお構いなしの”夢想”となるのです。
男性同士の競争意識に振り回されていると、しまいには勝ち目のない“無理ゲー”をプレイするハメになりかねません。早くからこうした無用の争いを遠ざけ、真に愛する人を見つける努力をすることが、幸せな人生をつかみ取るために必要なのではないでしょうか。
なるほど、どうしてアラフォー独身女性が生まれるのかよくわかった。 かわいそうな生き物だなぁ女って。 助けないけど。