2015-12-11

掻爬(そうは)手術を受けてきた

12/12追記

先週金曜日12wにして血液検査により稽留流産の診断がおりた。

先月初旬から、胎嚢が育ってない週もあり、宣告されたときは「ああ、やっぱり」と思った。

1ヶ月以上時間与えられたものから、少し気持ちの整理が出来たからかもしれない。思ったより冷静に宣告を受けれた。

そして今日12/11、日帰りで子宮内除去手術(そうは手術)を受けてきたのでここに可能な限り情報と経過を記す。

手術を受けるその時まで、ずっとネットで同じ手術を受けた方の体験記を読んでだいぶ助かったところもあったので。

スペックなど

夫、私とともに20代後半。出産中絶経験なしの今回が初めての妊娠

10月下旬妊娠検査薬で陽性が出て、病院エコー検査により妊娠確定。

最終生理開始日を妊娠0日と換算すると、宣告時は12w。ただし生理周期が不定期なため、実際の排卵日(2wと計算される)は予測不可。

11月初旬から胎嚢の大きさは7~9wの間で変化。卵黄嚢は確認できるも胎児心音ともに確認できず。子宮内で出血のようなものが見られ、2週間ほど止血剤を飲んだ。

2週間ほど前から繋留流産の疑いあり、基礎体温をつけた。36.3~36.6の間で高温期にはなっていない。つわり継続中。

確定させるために先週月曜日と金曜日血液検査実施し、HCGホルモンの数値(安定期にまでは絶対に下がらないもの)を確認。この間ホルモンの値が下がり、診断。

1周間経過観察をして自然流産を待つものの、出血もなくこれ以上待っても母体へ影響がある場合を考え手術を決断した。

自然流産を推奨する医者もいるので、そこはどちらが自分にとって良いか、よく医者相談するべきだと思う。納得出来ないときセカンドオピニオンおすすめする。

私は、自然流産でもかなり痛みは伴うし、いつ始まるかわからない上完全に排出しきらない場合もあり、そうなると結果手術は避けられないというデメリットが大きいと思ったので手術に踏み切った。

前日

21:00

この時間から絶食。水とお茶に限ってはごくごく飲まなければ当日6時くらいまでならおk

18:30頃に、その日来てくれていた実家の母が取ってくれた特上寿司を夫と2人で食べていたので、お腹は満腹。

ただ自由に飲めないという制約のせいか微妙に喉が乾く。ごまかすために歯を磨いたり口を濯いだりする。

手術したその日は入浴もシャワー浴もできないため、念入りに洗った。

当日

8:00

手術への半端な知識のせいで、痛みへの恐怖が拭えずほぼ不眠。時折ウトウトする程度。この時間に布団から起き上がる。

夫が朝食を食べている横で、着替えを済ませ準備物の確認。()は個人的に用意して役に立ったもの

・手術同意

・サニタリーショーツ

生理ナプキン

(・スマホの充電器・予備の電池パック)

(・暇つぶし用の文庫本

(・袖がない綿入れ)

お茶あるいは水を入れた水筒ペットボトル

水筒がなかったので、ペットボトルを用意した。寝ながら飲むことになりそうと言われたので、ストローつきのキャップを事前に購入して装着。100均などで買える。

8:45

病院へ到着。家から車で5分とかからないので楽。

着いたと同時に、今日1日過ごす部屋に通される。隣は手術室。

セミダブルサイズのベッドで個室。待合室も兼ねているので、夫がくつろぐスペースもありありがたい。暖房がきいてとても暖かく快適だ。

入院着に着替えて診察室へ。

9:00~9:30

点滴(ラクテック)装着。血管が細すぎる上、つわりのせいで栄養状態が悪く、利き手じゃない方に4回入れて失敗。手の甲に失敗されるのはやっぱり痛いぞ。

以前入院していたときも同じことがあったので、利き腕の関節にある静脈に挿してもらう。針がずれないように腕を固定しないといけないから嫌がられるけれどしょーがない。

利き手が固定されてスマホいじりづらいなーって思っていたら、主治医先生に呼ばれ内診へ。

経膣エコーで再度子宮内を確認、前回と胎嚢の大きさ変わらず7w程度しかない。卵黄嚢は見えても胎児心音はやっぱり確認できず。

そのまま前処置開始。

麻酔なしで子宮口にラミセルをつっこむこの処置、とにかく痛い、激痛と評判で、これだけはしょうがないから頑張れと言われたもの

ラミセルとは時間が経つと膨らんでいく性質のもので、子宮口を開くときに使うものである。同じ役割を果たすものとして海藻が成分のラミナリアがあり、後者のほうが一般的だ。

ラミセルを使い、普段赤ちゃんが出てくることのないよう固く閉じている子宮口をゆっくり開き、手術中に器具が入りやす状態へ導く。男性は、体の中にある肛門(大便が漏れないよう固く閉じているイメージ)を器具を使って開くと考えるとわかりやすいのではないか。

先生が「今から入れるよー」と言った瞬間、なんとも言えない不快感

痛い?ような?でもとにかく気持ち悪い。思わず先生痛いよ~」って言ってしまう。

「◯◯さん不安そうな顔していたけど、この処置が怖かったでしょ~?色々調べていたみたいだからねえ。大丈夫もうすぐおわるよー」「がんばれがんばれー」と先生看護師さんが話しかけてくれて気が紛れた。これはものすごくありがたかった。

数分と経たずに前処置終了。何本入れたかは敢えて聞かなかった。緊張が一気にほぐれて饒舌になる私。頑張ったねーとほめてくれる先生、いい方である

待合室で待っていた夫が「一気に顔色良くなったね」と笑う。

ラミセル挿入後は、評判通り生理痛のようだ。私は生理痛がかなり重い方で、これなら普段より軽いくらいだな~と感じた。ずーんと重いけれど、寝転んでいれば耐えられそうな感じ。

9:30~12:00

病室へ戻りベッドへ寝かされる。鎮痛剤いる?と聞かれたけれど我慢できそうだったので断った。

今日外来(個人病院婦人科の他に内科もやっている)が多いので、そちらが少し落ち着いたら手術を始めますと言われた。なんとなくそうだろうなーと思ったので軽く了承。

うーん、我慢できるとは言え痛いなあと思いつつ、寝転がるより体を起こしている方が楽だと気づきそうしていると、途中点滴の様子を見に来た看護師さんにびっくりされた。

寝てていいんだよ!?って言われたけれど、体起こしている方が楽で…って言うと、背中が楽になるように枕をもう1つ持ってきてくれた。親切だな~。

その後は夫と2人でぽつぽつしゃべりつつスマホいじって時間を過ごす。暇な時間が多いと予測されたので、文庫本を持って行ったが正解だった。病室にテレビがなかったし。

生理痛のような痛みは1時間もしないうちに楽になった。

待つ時間結構長い。いつ呼ばれるかわからないので外出も出来ない。付き添う旦那お腹空くのではないかと気の毒だったので、パンでも持ってくるんだったなーって思った。

12:00~12:30

午前中の外来が終わったようで、手術室へ呼ばれる。トイレを済ませ下着まで全部脱いで行く。

やぱり麻酔かけるとはいえ緊張してくる。手術台へ上がると、心電図をつけられ、両足を開いて固定したところで主治医先生がいらした。

静脈麻酔をかけるけど、前に言ったとおり血管痛があると思います。でもその後は大丈夫から安心してね」

はい

「じゃ、入れます

点滴に何やら先生が注入した(術後説明でソセゴンセルシンと判明)

痛くなるよー、と言われたけれど感じられず。ここ数年注射は慣れっこだから鈍感になったのかな?と思ったところで上半身がカッ!と熱くなった。

以前肩こり解消のために処方された薬を飲んだ時のようだ。筋肉が弛緩しているのを感じる。

まったく眠くならない。むしろ意識がはっきりしている。あれ?いつ意識落ちるの?と思いつつも、そのうち落ちることに期待をしていた。

しかし。

お腹ちょっと冷たいよ」と先生が言って少し経った後、子宮付近?とにかくお腹の中に激痛。さっきの前処置とは比べ物にならない。

先生!!!痛い!!!痛いよ!!!

と言うも止まってくれない。そうだよな…と冷静に思う自分はいるけれどとにかく痛い。ギリギリ我慢できないほどの疝痛

「◯◯さんがんばって、ごめんね、もうすぐ終わる、綺麗に取れるよ」

「◯◯さんもうちょっとだよ~」

先生看護師さんも励ましてくれている中、お腹の中で何か動いて吸い取っているのがわかった。かき回される感じもする。

2度ほど痛みの頂点を味わって、正味5分前後

ようやく終わった。

麻酔、効いてくれなかった…………

12:30~15:30

病室へストレッチャーで運ばれる。夫の心配そうな顔が見えたけれど何も言う気力がなく、手術が終わった後もお腹はズキンズキンと痛んで泣きそうになりながらベッドへ移される。子宮が収縮しているようだ。

ちょっと麻酔がうまく効かなかったみたいで、もう少ししたらお腹の痛みも落ち着くと思いますが、耐えられなくなったらナースコール押してください」と夫か私かに説明する声が聞こえた。

大丈夫?と撫でられるが答えるのも嫌で首をふる。手を握って貰ってひたすら丸まって痛みに耐えた。

なんで麻酔効かなかったんだ、なんのための麻酔なんだよ、と悲しさが頭をぐるぐる回る。

しかし、しばらく目を閉じていたら、少しずつお腹の痛みを癒え、起きることができた。

1時間位して看護師さんが見回りに来た時は、喉が乾いているんで持参したお茶飲んでいいですか?と聞いてたくらいには元気に。

枕もなく寝転ぶのがきつくて、枕を使う許可求めたけれど両方ダメぐぐる麻酔後はどっちも落ち着くまでは喉に何かをつまらせたり気管を圧迫する恐れがあるためダメらしい。

おまけに前日夜から絶食してることもあってお腹も空いてきた。帰ったらカツ丼ラーメンカレー食べたいなと考える。

途中看護師さんがトイレの介助に来てくれたが、殆ど助けもいらずスタスタ歩けた。ふらつきもなし。

そのご先ほどと同じように元気になってから2時間くらいは、夫としゃべりつつ先生の診察を待つことに。

15:30

主治医先生が病室へいらして、診察と手術後の説明に。膣に入れてたガーゼを抜いてくれるとき申し訳ないとひたすら謝ってくれた。

「この麻酔量だと、普通ならグースカ寝れるんだけどごめんね」

「私不運でしたねえ」

「我慢してくれたおかげで、子宮内は綺麗に取ることができたよ」と、手術後のエコー写真(いつ撮ってたのかわからないが手術後すぐに撮ったっぽい)とカルテ記載してくれた図をもって詳しく説明してくれた。

「この後出血が続くけれど、正常だから。薬出しておくので1週間後にまた来てください」とのこと。

術前の説明だと4日後だったけれど延びたらしい。やったぜ。

薬の内容は、止血剤(トラネキサム酸・オダノン)と子宮伸縮薬(メテルギン)と抗生物質(セフジトレンピボキシル)。

しかし、麻酔後にこんなしっかり受け答えできてふらふらしたり嘔吐したりしないのってすごい」と感心された。術後の具合悪さは覚悟していたのだが、まったくない。

まあ、痛みが取れなかったのと考えればプラマイ0かなあと考えることにした。

会計を済ませ、病院を出る。

前回の診察後に総額2万弱だろうと言われていたが、実際は薬と合わせて1万程度だった。

16:00

お腹すきすぎたので上とんかつ定食を食べて帰宅

総評

主治医先生は、初診の頃から雑談を交えて親しげに話してくれる方だった。

色々勉強してくる妊婦さんは好きだからと、質問をしたり、経過観察のとき症例を挙げて詳しく説明してくれたり、いい先生に巡り会えたと感じる。

ただ、今回の手術を説明する用紙にデカデカと"人工中絶手術"と書いてあって閉口した。今回私が受けた手術とやり方が同じということは事前に知っていたとはいえ。

慌てて看護師さんがその文言を消してくれたが、書式2つ用意しておいたほうが神経質な妊婦さんにはいいのではないかなと思ったり。

手術も蓋を開けてみれば、一番怯えていた前処置より子宮内除去のほうがよほど痛くてびっくりした。

麻酔からず激痛だった方の体験談は読んでいたけれど、かなり稀なパターンと聞いたのでまさか自分に降りかかると思わなかった。

私自アルコールはかなり弱いし、アルコール弱い人は麻酔にかかりやすいはずなのになあ。

耐えられたけれど、もう二度と経験したくない。

今これを書いている現在じわじわ子どもを亡くした悲しみが襲ってきている。正直のところ今日までは手術の痛みの恐怖に怯え、悲しむ余裕がなかった。

初期流産殆どの原因は染色体異常によるもので、母体がどうだったとしても防げないものだとは説明を受けた。

母も双方の祖母も、叔母も流産経験者で、おまけに義母もそうだった。知らないだけで経験してる方は多いのだなと思う。前もって知っていたので、何で私だけ!というショックは少し和らいだような気がする。

妊娠中、コウノドリという産婦人科医の漫画を読んだこともあって、子どもが無事に生まれてきてくれるというのは奇跡だなと身を持って知った。

初めて流産の疑いがあると言われ、怯えて過ごし次の週検査に訪れた時胎嚢が育っていて大喜びして泣いてしまったことがある。

そのとき先生が「産んだ子どもが成長していく過程で、やれあの子より成長が遅い、あの子より成績が悪いと嘆くことがあるだろうけれど、その時無事に育って生まれてきたときの喜びを思い出してみてね」と言ってくれた。

今回は残念な結果だったけれど、もし次妊娠することがあったらこ言葉を忘れないようにしたいと思う。

そして今はただ、亡くなってしまったこの子を思って供養していきたい。

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    >watto 増田の今後の人生に幸いあれ。赤ちゃんは元の神様なり仏様なりのところに留まっているだけです。どうかご心配なく。 こういう考え大っ嫌い

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    前かけた流産しろっていう呪いがきいたのかなw

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