はてなキーワード: Type moonとは
・はじめに
この記事は、ゲッテルデメルングをプレイした感想や考察を備忘録的に書いていくものです。
取り立てて深いものはありませんが、追体験や、他の人の感想を知りたい、という人にはいいかもしれません。
また、知識が完全に詳しく、また正しいわけでもありません。
・ラストについて
印象的だったもの、期待しているところ。
やはり彼女、シオンの登場でしょう。月姫の格闘ゲームで登場してくる、アトラス院出身であり、アトラス院と敵対を別世界では行っていたシオン。詳しくはType moon wikiを参照されるのがよろしいかと。
彷徨海について、最初、「結局もったいぶるのかよ!」とオフェリアのロストベルトが障害となって訪れることができませんでした。
訪れるためにはロストベルトを物理的に、虚数空間を通らずに、突破するしかない、ということで、そこを乗り越えたラスト、彷徨海。
シオンという爆弾を投下してきましたが、それにしても彷徨海、謎が多すぎるというより明かされる情報が少ない。結局、事前にわかっていた情報を超える何か、は明かされませんでした。衝撃的だったのはシオンの登場のみですね。ひょっとするとシオンの名を騙る別人、ってこともあるかもしれませんが、とりあえず本人、ということで話を進めます。
本人であった場合、アトラス院を出奔したのは間違いないでしょう。その放浪の結果、シオンは彷徨海にたどりつくに至った。
1部で伏線があっただけにアトラス院はきな臭いですね。その出身者でもある以上、シオンは重要な何か知っていることがありうる。
・クリプターについて
本格的に登場したクリプターはふたり。カドック、そしてオフェリア。
カドックの処遇で、今後のクリプターの行く末が決まると思ってましたが、まあ死にますよね、と。カドックは拘束が何者かによって解かれ、逃げ出し、言峰によって「大令呪」のために連れ去られた。大令呪が2章で明かされたように命を捧げるものであるなら、それは大令呪だけはぎとるわけにはいきません。いくら令呪の移植スキルがある言峰といっても、大令呪はわけが違うでしょうし。
もうひとりのクリプター、オフェリアも、その苦悩と葛藤を超えて、体を酷使し、死ぬ結果にいたりました。
おそらくクリプターが仲間になる展開はなく、これからもばしばし死んでいくのでしょう。
一時的に仲間になる、ということはあるんでしょうけど。
今回、クリプターとは何か、簡単に明かされました。「秘匿者」です。
魔術師は神秘の秘匿を義務とします。そことの符号もあるんでしょうか。
また、神降ろし、新たなる歴史の編纂が目的であるとも明かされました。
どの歴史が一番、地球の歴史にふさわしいか勝負しようぜ!がキリシュタリアの目的でもあるっぽいです。
序章や1章で前フリのあった、「もっとうまくやれた」「ぐだを恨んでいる」というのは、カドック限定だったようですね。
関連して、空想樹が種子を飛ばす性質がある、ということも明らかになりました。
で、これが何を意味するかというと、魔神柱と似たようなことが起こりそう、ということです。
あるいはラフムと似たようなことが。
つまり大量発生、一秒間に一億本切除しないと間に合わないとか、起こりそうです。
こういう種子の何が厄介って、「切除したつもりでもまた別の樹が育つ」「また別の樹が育って、敵がコンティニューする」です。
・ゲルダの「将来」について
ゲッテルデメルングでは、およそ1万人の人間しか生きることができません。それは、リソースの問題が大本ですが、そのシステムは「間引き」です。14歳から15歳で子供を産み、育て、25歳には巨人に踏み潰されるか食べられる。こうして1万人という数を維持していく。25歳で死ぬことが決まっている、それは100歳まで生きるような現実世界と比べると悲しいものに、一見、感じられます。ぐだたちもそのように思い、物語上もおおよそそのように処理されます。
が、物語上でも、ただそれが間違っている、と否定するべきだと描かれたわけではないと思ってます。
25歳以降の将来を描けない。一般的な感覚では間違いですが、それを正すことも正解なのでしょうか。
生きていても幸せが待っているとは限らない。世界を作り変える方法、リソースを確保する方法も持たない。また自由による苦しみだって、世界にはあります。
スカサハ=スカディのシステムを頭から否定することはできないよなあ、とストーリーを追いながら考えていました。
もちろん、第1部では、苦しくとも、結果がマイナスでも、生きること、生き抜くことは是なのだと、描かれました。
ですからきっと、世界同士の生存競争という理屈抜きに、肯定できない世界だったと、ゲッテルデメルングはそうだったのだと、言わざるを得ません。
とりあえずこんなところで。書きたいところは書きつくしたので。