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2010-03-13

研究と支配

研究者をやっていて思う。

お客様の喜び」とは何だろう。

私は某大企業研究員をやっている。

最終製品お客様に売る仕事ではない。

だが、作ったものはいずれお客様のところへ流れていく。

だから、「お客様の喜び」を得られないわけではない。

だけれども、それはとても見えにくいものだ。

そもそも、お客様企業を思い出しさえすれ、特定の個人の思い出すことは無いだろう。

別にそれだってかまわない。喜んでさえいれば。

営々とした研究開発の先に、最先端デバイスなり素材なりが出来、近代社会を支える。

新しいパラダイムが生まれ、徐々にあるいは急速にシフトしていく。

研究開発というものの喜びの本質は、そこにある。

研究者は客商売をしているのではない。

研究を通した、技術社会の支配を狙っている、といえるのではないか。

言葉は悪いかもしれないが、私はそういうものだ、という認識を持つようになった。

そして、そういう気概と、純粋さが世界を変えていく。

だからこそ、「ずれ」は気づかぬうちに、研究者お客様の間に、修復不可能なほどに広がるのではないだろうか。

技術への固執は、支配へのこだわりと変わらない。

為政者へのそれと同じように、そのこだわりはお客様嫌悪感や無関心を誘う。

今のソニーがそうであるように。

もう一度、原点に立ち戻らなければならない。

原点とは、まさに、原点。

「何も持たない状態」だ。

技術大国日本はいったん終わるべきだ。

そうでなければ、逆説的ではあるが、技術大国である日本は沈む。

2010-02-17

学振特別研究員

平成23年度の募集要項が発表された。

http://www.jsps.go.jp/j-pd/pd_boshu_f.htm

採用予定数は、約1600人ということに。

2009年12月行政刷新会議事業仕分け」で、若手研究者育成事業が縮減されたので

http://www.cao.go.jp/sasshin/oshirase/h-kekka/pdf/nov13kekka/3-21.pdf

どうなるか気になっていたのだが。

採用者数の推移をまとめると、

年度人数うちSPDPD
H23約1600?
H22約1600??
H212342336
H202312365
H192101471
H181586400
H171896480
H161583535
H151621716
H141361511

RPDは含まない。

H14は大学等で、国立試験研究機関等は含まない(就職状況調査でも大学等のみを見ているから)。

http://www.jsps.go.jp/j-pd/pd_saiyo.htm

平成22年度採用予定数がわからない(ネットで1600という数が見られたが)。

平成21年分以前は採用数。

H19からH21までは枠が多かったのが、それ以前に戻ったということか。

「それ以前」程度で留まっているとも言える。

その中で、PDH15からどんどん減る傾向にある。

(つまりここ最近DCの枠が大きかった。)

事業仕分けではポスドク支援が話題になっていたのだが、今回の要項ではPD採用者数がわからないので仕分けの影響がどの程度なのかよくわからない。

H14以前の採用数は、就職状況調査

http://www.jsps.go.jp/j-pd/pd_syusyoku.html

から見られる。

2010-01-14

永住権取得のガイドライン

永住権者に対する地方参政権の付与に関する議論の参考になればと。

法務省より

http://www.moj.go.jp/NYUKAN/nyukan50.htmlなど。

永住許可に関するガイドライン

法律上の要件

(1)素行が善良であること

法律を遵守し日常生活においても住民として社会的に非難されることのない生活を営んでいること

(2)独立生計を営むに足りる資産又は技能を有すること

日常生活において公共の負担にならず,その有する資産又は技能等から見て将来において安定した生活が見込まれること

(3)その者の永住が日本国利益に合すると認められること

  ア 原則として引き続き10年以上本邦に在留していること。ただし,この期間のうち,就労資格又は居住資格をもって引き続き5年以上在留していることを要する。

  イ 罰金刑や懲役刑などを受けていないこと。納税義務等公的義務を履行していること。

  ウ 現に有している在留資格について,出入国管理及び難民認定法施行規則別表第2に規定されている最長の在留期間をもって在留していること。

  エ 公衆衛生上の観点から有害となるおそれがないこと

 ※ ただし,日本人,永住者又は特別永住者配偶者又は子である場合には,(1)及び(2)に適合することを要しない。また,難民の認定を受けている者の場合には(2)に適合することを要しない。

2 原則10年在留に関する特例

(1)日本人,永住者及び特別永住者配偶者の場合,実態を伴った婚姻生活が3年以上継続し,かつ,引き続き1年以上本邦に在留していること。その実子等の場合は1年以上本邦に継続して在留していること

(2)「定住者」の在留資格で5年以上継続して本邦に在留していること

(3)難民の認定を受けた者の場合,認定後5年以上継続して本邦に在留していること

(4)外交社会経済文化等の分野において我が国への貢献があると認められる者で,5年以上本邦に在留していること。

「我が国への貢献」に関するガイドライン

次のいずれかに該当し,かつ,5年以上日本において社会生活上問題を生ぜしめることなく滞在してきたこと。

1 各分野に共通

国際機関若しくは外国政府又はこれらに準ずる機関から,国際社会において権威あるものとして評価されている賞を受けた者

例:ノーベル賞フィールズ賞,プリッカー賞,レジオンドヌール勲章

日本政府から次のような賞を受けた者

国民栄誉賞勲章文化勲章又は褒章(紺綬褒章及び遺族追賞を除く,)日本国際賞

日本政府又は地方自治体から委員等として任命,委嘱等されて公共の利益目的とする活動を概ね3年以上行った者

医療教育その他の職業活動を通じて,日本社会又は地域社会の維持,発展に多大な貢献のあった者

外交分野

外交使節団又は領事機関の構成員として我が国で勤務し,日本とその者の派遣国との友好又は文化交流の増進に功績があった者

日本の加盟する国際機関の事務局長,事務局次長またはこれらと同等以上の役職として勤務した経歴を有する者

経済産業分野

日本上場企業又はこれと同程度の規模を有する日本国内の企業経営に概ね3年以上従事している者又はかつてこれらの企業経営に概ね3年以上従事したことがある者で,その間の活動により我が国の経済又は産業の発展に貢献のあった者

日本上場企業又はこれと同程度の規模を有する日本国内の企業管理職又はこれに準ずる職務に概ね5年以上従事している者で,その間の活動により我が国の経済又は産業の発展に貢献のあった者

○ 我が国の産業の発展に貢献し,全国規模の選抜の結果として賞を受けた者

例:グッドデザイン賞財団法人日本産業デザイン振興会主催)の大賞又は特別賞

先端技術者,高度技術者等としての活動により,我が国の農林水産業工業商業その他の産業の発展に多大な貢献があった者

文化芸術分野

文学美術映画音楽演劇演芸その他の文化芸術分野における権威あるものとして一般的評価を受けている賞を受けた者

例:ベネチア・ビエンナーレ獅子賞,高松宮殿下記念世界文化賞アカデミー賞各賞,カンヌ映画祭各賞,ベネチア映画祭各賞,ベルリン映画祭各賞

文学美術映画音楽演劇演芸その他の文化芸術分野で指導者又は指導的地位にある者として,概ね3年以上日本で活動し,日本の文化の向上に貢献のあった者

教育分野

学校教育法に定める日本大学又はこれに準ずる機関の常勤又はこれと同等の勤務の実体を有する教授助教授又は講師として,日本で概ね3年以上教育活動に従事している者又はかつて日本で概ね3年以上これらの職務に従事したことのある者で,日本高等教育の水準の向上に貢献のあった者

研究分野

研究活動により顕著な成果を挙げたと認められる次の者

研究活動の成果としての論文等が学術雑誌等に掲載され,その論文が他の研究者論文等に複数引用されている者

② 公平な審査過程を経て掲載が決定される学術雑誌等へ研究活動の成果としての論文等が複数掲載されたことがある者

権威ある学術雑誌等に研究活動の成果としての論文等が多数掲載されている者

権威あるものとして一般的に評価されている学会において,高い評価を受けて講演等をしたことがある者

スポーツの分野

オリンピック大会世界選手権等の世界規模で行われる著名なスポーツ競技会その他の大会の上位入賞者又はその監督指導者等としてその入賞に多大な貢献があった者で,日本における当該スポーツ等の指導又は振興に係る活動を行っている者

○ 国際的規模で開催されるスポーツ競技会その他の大会の上位入賞者又はその監督指導者等としてその入賞に多大な貢献があった者で,概ね3年以上日本においてスポーツ等の指導又は振興に係る活動を行っている者

○ 我が国におけるスポーツ等の振興に多大な貢献のあった者

8 その他の分野

社会・福祉分野において,日本社会の発展に貢献し,全国規模の選抜の結果として賞を受けた者

例:ワンモアライフ勤労者ボランティア賞,社会貢献者表彰の各賞

日本における公益的活動を通じて,我が国の社会,福祉に多大な貢献のあった者

我が国への貢献による永住許可・不許可事例(平成18年1月1日現在

○永住許可事例

(事例1)

 科学技術研究者として活動し,科学技術誌に研究論文数十本を発表した実績が我が国の科学技術向上への貢献があったものと認められた(在留歴9年5月)。

(事例2)

 我が国のアマチュアスポーツ選手として活躍し,その間にW杯への出場やスポーツ指導者として我が国のスポーツの振興に貢献があったものと認められた(在留歴7年7月)。

(事例3)

 音楽分野の大学教授として我が国の高等教育活動に従事し,その間,無償でアマチュア演奏家を指導するなど我が国の教育文化の振興に貢献があったものと認められた(在留歴5年10月)。

(事例4)

 日本文学研究者として勲3等旭日中綬章授賞のほか各賞を受賞し,文学の分野での貢献があったものと認められた(通算在留歴9年,入国後3月)。

(事例5)

 長期間にわたり我が国の大学教授として勤務し,高等教育に貢献が認められた(在留歴7年)。

(事例6)

 大学助教授として我が国の高等教育活動に従事し,その間,科学技術研究者としての成果も顕著であり,多数の科学技術誌への研究論文の掲載の他,各種学会研究グループの指導等を行い,我が国の産業教育等の分野に貢献があると認められた(通算在留歴9年5月,入国後7年11月)。

(事例7)

 システム開発等の中心的役割を担う立場として顕著な実績を挙げており,その実績は高く評価されていることから,我が国の情報技術産業に貢献が認められた(通算在留歴10年9月,入国後6年)。

(事例8)

 長期間にわたり在日外交官として勤務し,国際関係分野において貢献が認められた(通算在留歴6年3月)。

(事例9)

 本邦での研究の結果,多数の学術誌に掲載し,国際会議での招待講演を要請される等,その分野において国際的に認められている他,国内の企業研究所との共同研究に携わっており,我が国の学術・技術分野に貢献が認められた(在留歴7年9月)。

(事例10)

 我が国の大学助手として4年以上勤務しており,高等教育活動に従事しているほか,派遣研究員として第三国で研究活動を行う等,研究面においても一定の評価があることから,我が国の学術分野において貢献が認められた(在留歴7年3月)。

(事例11)

 我が国の大学の常勤講師として3年以上勤務しており,我が国の高等教育外国語)の水準の向上に貢献が認められた(通算在留歴8年1月)。

(事例12)

 我が国の大学助教授として5年以上勤務しており,高等教育外国語)の水準の向上に寄与しているほか,大学入試センター試験等各種教育活動に参画していることなどから,我が国の教育分野において貢献が認められた(在留歴7年2月)。

(事例13)

 我が国の大学助教授として3年弱勤務しており,我が国の高等教育情報技術)の水準の向上に貢献が認められた(通算在留歴17年4月,入国後4年11月)。

(事例14)

 我が国の大学助教授及び教授として5年以上勤務しており,我が国の高等教育国際法)の水準の向上に貢献が認められた(在留歴5年6月)。

(事例15)

 我が国の大学助手として3年以上勤務し物理学研究指導等をおこなっているほか,基礎物理学研究を行いその成果は学術雑誌に多数掲載されている等,我が国の学術分野において貢献が認められた(在留歴11年2月)。

(事例16)

 我が国の大学教授として3年以上勤務しており,我が国の高等教育国際政治学)の水準の向上に貢献が認められた(在留歴13年7月)。

(事例17)

 入国以後,我が国の大学で約9年にわたり勤務し,我が国の高等教育外国教育学外国文化)の水準の向上に貢献が認められた(在留歴8年11月)。

(事例18)

 我が国の大学教授として通算約22年間勤務し,我が国の高等教育神経心理学)の水準の向上に貢献が認められた(在留歴7年6月)。

(事例19)

 生物学研究者として活動し,その研究の成果が実用面への利用されていること等,十分な結果を出していることから,我が国の研究分野において貢献が認められた(在留歴10年10月)。

(事例20)

 入国以後,我が国の大学教授として8年以上勤務し,我が国の高等教育情報技術)の水準の向上に貢献が認められるほか,研究分野では国内外から高く評価されていることから,我が国の教育研究分野において貢献が認められた(在留歴9年9月)。

(事例21)

 医療関係の研究を行っており,関係機関から表彰を受ける等,国内外から高く評価されていることから,我が国の研究分野において貢献が認められた(在留歴9年8月)。

(事例22)

 在日外国公館に通算約10年勤務し,その間に我が国と派遣国の国際交流に貢献があったものと認められた(在留歴8年)。

(事例23)

 入国以後,我が国で先端技術に係る研究を行い,その成果は国内外の学術雑誌への掲載,学会での発表等しており,我が国の研究分野において貢献が認められた(在留歴8年3月)。

(事例24)

 入国以降,一貫して地方における英語教育に従事する一方で,地方方言で語りながら伝統楽器演奏することで伝統文化を内外に宣伝する活動あるいは大学での講義を通じて外国人の視点に立った我が国の地方文化を内外に広める活動を行っており,文化芸術分野における貢献が認められた。(在留歴7年)

(事例25)

 我が国の大学医学部整形外科学講座で3年以上勤務し,整形外科学に係る学術雑誌において多数の論文が特集で掲載され,著名な専門雑誌にも論文引用されており,研究分野における貢献が認められた。(在留歴13年4月,就労資格変更後3年)

(事例26)

 我が国の大学農学部助教授として5年以上勤務しており,我が国の高等教育の水準の向上に貢献が認められたほか,国内及び国外の学会においてその研究成果が高く評価され,著名度の高い外国雑誌に掲載されるなど,研究分野においても貢献が認められた。(在留歴5年7月)

(事例27)

 入国以来6年間にわたって,独立行政法人に所属しながら我が国の研究所において研究活動に従事しており,専門分野の雑誌に掲載されている論文も多数あり,我が国の研究分野における貢献が認められた。(在留歴6年)

(事例28)

 我が国の大学の常勤講師として6年以上勤務しており,独自の語学教授法を開発し,教科書の編纂や講師教育にも従事し,我が国の教育分野における貢献が認められた。(在留歴6年2月)

(事例29)

 本邦内で,日本応用磁気学会日本セラミックス協会,日本応用物理学会等において学術活動をし,磁性薄膜及び応用分野の学術・技術発展に貢献し,多数の論文特許出願を行っており,我が国の研究分野への貢献が認められた。(在留歴8年8月)

(事例30)

 本邦内の会社員として勤務しながら,電気学会において多数の論文を発表し,学術雑誌等において表彰され,権威ある賞を受賞していることから,研究分野での貢献が認められた。(在留歴10年4月,就労資格変更後4年3月)

(事例31)

 本邦内の国立大学工学部教授として約8年間勤務し,我が国の高等教育の水準の向上に貢献したことが認められた。(在留歴8年3月)

(事例32)

 入国以来,本邦内の大学で,専任講師教授等として,約7年間英語教育に従事し,我が国の高等教育の水準の向上への貢献が認められた。(在留歴6年9月)

(事例33)

 本邦内の自動車生産会社に勤務し,粉末冶金関係の論文を多数発表し,日本金属学会誌等に多数掲載されているほか,権威ある協会から表彰されており,産業の発展及び研究分野における貢献が認められた。(在留歴8年6月)

(事例34)

 本邦内の大学経済学部博士課程を修了後,大学教育職員として採用され,約3年間助教授として講義担当しているほか,国際的ネットワークを構築するためのプロジェクトメインコーディネーターを任されるなど教育分野での貢献が認められた。(在留歴7年)

(事例35)

 オリンピックに出場した日本人選手コーチを勤めていたほか,現在も次期オリンピックに出場する見込みのある選手コーチをしており,その他の活動等を通じて,我が国におけるスポーツ等の振興に多大な貢献のあった者として認められた。(在留歴6年7月)

(事例36)

 約20年前から日本国内でスポーツ競技大会に出場し,日本において競技生活を続けている者で,権威ある協会から,日本における同競技の発展に大いに貢献している旨表彰されており,我が国におけるスポーツ等の振興に多大な貢献のあった者として認められた。(在留歴7年6月)

(事例37)

 留学生として約14年間在留し,以降大学の専任講師として約4年間,異文化コミュニケーション等の授業を担当しており,我が国の高等教育の水準の向上に貢献したことが認められた。(在留歴18年1月,就労資格変更後4年8月)

(事例38)

 本邦内において,ナノテクノロジーフルカラー半導体ナノ粒子の合成等に関係する多数の論文を発表しており,日本化学会,高分子学会等において,独自の研究成果を発表していることから,研究の分野への貢献が認められた。(在留歴8年8月,就労資格変更後3年7月)

○ 永住不許可事例

(事例1)

 日本競走馬生産・育成,輸出,馬産農家経営コンサルタント,講演等を行っているとして申請があったが,入国後1年半と短期であることから不許可となった。

(事例2)

 画家として多数の作品を製作・保有し,美術館建設後に寄贈するとして申請があったが,在留状況が良好とは認められず(不正な在留に関与),不許可となった。

(事例3)

 外国人の子弟の教育を行う機関において教師の活動を行っているとして申請があったが,当該活動のみをもって社会的貢献等には当たらないものとして不許可となった。

(事例4)

 約1年間,高校で教師をしている他,通訳等のボランティア活動を行っているとして申請があったが,当該活動のみをもって社会的貢献等には当たらないとして不許可となった。

(事例5)

 本邦で起業し,当該法人経営を行っているが,その投資額,利益額等の業績からは顕著なものであるとはいえず,我が国経済又は産業に貢献があるとは認められず,不許可となった。

(事例6)

 大学研究生として研究活動を行っているが,教授等の指導を受けて研究している通常の研究生学生等の範囲内での研究活動であり,研究分野において貢献があるとまでは認められず,不許可となった。

(事例7)

 投資関連企業課長相当職にある人物であるが,当該勤務のみをもって我が国経済に貢献があるとは認められず,他に貢献に該当する事項もないことから不許可となった。

(事例8)

 システム開発関連企業課長補佐相当職にある人物であるが,当該勤務のみをもって我が国経済に貢献があるとは認められず,他に貢献に該当する事項もないことから不許可となった。

(事例9)

 約9年間,本邦に在留し,作曲活動や自作音楽作品発表会を行い,我が国と本国との音楽分野における交流に努めているとして申請があったが,文化芸術分野における我が国への貢献とは認められず,不許可となった。

(事例10)

 約9年間,本邦に在留し,我が国の芸能人による本国での公演の実現,我が国と本国企業交流にかかるイベント実現等を理由に申請があったが,我が国への貢献とは認められず,不許可となった。

(事例11)

 入国後,3年間は留学生として在留し,その後,我が国の大学医学部助手として5年間勤務していたが,我が国の高等教育の水準の向上に貢献があったものとは認められず不許可となった。

(事例12)

 語学指導助手として入国し,3年間は本邦内の中学校で,それ以降は高等学校において約4年間英語教育に従事していたが,日本大学又はこれに準ずる機関の常勤又はこれと同等の勤務の実体を有する教授助教授又は講師としては認められず,高等教育の水準の向上に貢献のあった者とは認められなかった。(在留歴6年11月)

これらのガイドラインからすれば、そんなに簡単に永住権を取得できるものかな。

それも、申請に対して、法相裁量が広範に認められてるし。

2009-11-14

さようなら、科学者(笑)の皆さん。さようなら、技術立国日本(笑)

2 名前ノイズf(dion軍)[sage] 投稿日:2009/11/14(土) 00:06:57.37 ID:LuH2322O

文部科学省】 事業仕分け対象一覧

ttp://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/322470/

グローバルCOEプログラムグローバル30▽組織的な大学院教育改革推進プログラム

戦略大学支援プログラム大学奨学金

科学技術振興調整費(革新技術推進費、先端融合領域イノベーション創出拠点の形成)

▽同(若手研究者養成システム改革)▽科学研究補助金(若手研究S~B、特別研究員奨励費)

▽特別研究員事業▽女性研究者支援(科学技術振興調整費「女性研究者支援システム改革」)

世界トップレベル研究拠点プログラム▽学術国際交流事業 ▽知的クラスター創成事業

都市エリア産学官連携促進事業▽産学官連携による地域イノベーションクラスター創成事業

産学官連携戦略展開事業▽地域イノベーション創出総合支援事業▽理科支援員等配置事業

科学未来館科学未来広報財団への運営委託を含む)

科学研究補助金(特別推進研究、特定領域研究、新学術領域研究、基盤研究S)

戦略創造研究推進事業▽戦略イノベーション創出事業▽先端的低炭素技術開発

戦略的基礎科学研究強化プログラム

革新タンパク質細胞解析研究イニシアティブ(ターゲットタンパク研究プログラム

革新医薬品医療機器の創出に向けた研究

▽新興・再興感染症研究拠点形成戦略型活用プログラム

原子力システム研究開発事業▽先端計測分析技術機器開発事業

▽次世代スーパーコンピューティング技術の推進▽大型放射光施設▽植物科学研究事業

バイオリソース事業▽GXロケット宇宙ステーション補給機▽衛星打ち上げ(24年度以降打ち上げ分)

深海地球リリング計画推進▽地球内部ダイナミクス研究高速増殖炉サイクル研究開発(もんじゅ及び関連研究開発)

▽材料試験研究開発▽高レベル廃棄物処分技術開発(深地層処分)

▽国際熱核融合実験研究開発

研究費他、根こそぎ削減するともりだぞ、アホ総理とそのほか

必殺☆仕分け人

大学の友人の研究室研究費が友愛されて試薬が買えないと先日聞いたが、今度はもっと大規模な事業仕分けがされたみたい。

必殺仕分け人「(コンピューター性能で)世界一を目指す理由は何か。2位ではだめなのか」

世界一を目指さないと、競争力付かないと思うんだが。米軍特殊部隊の人も「2番は負け組みの1番だ!」って、TVで言っていたよ!

http://www.jiji.com/jc/c?g=pol&rel=j7&k=2009111300376&j1

スパコン予算削減で騒いでるけど、もっと酷い事になっとる。まずSpring-8予算半減。大学研究支援、博士研究者支援、COEプログラムは言わずもかな。東京科学未来館iPS細胞衛星宇宙ステーション補給機、深海探査、ITER核融合炉、高速増殖炉

文部科学省 事業仕分け対象一覧

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/322470/

■質疑応答

スーパーコンピューター→「日本で作れなくなっても、輸入すればいい」来年予算は削減か凍結

・Spring8→「民営化できないの?」

・若手研究者への支援を削減する理由

「支援人数を増やしてきた結果、本来民間で活躍できた博士研究員 (ポストドクター)が、そうした機会を逸することになっていないか」

ポスドクが多いのなら小学校理科教師にでもなれ」

\(^o^)/

2009-09-24

あいかわらずネトウヨ馬鹿だなw

http://alfalfa.livedoor.biz/archives/51511443.html

http://b.hatena.ne.jp/entry/alfalfa.livedoor.biz/archives/51511443.html

くだんの市民団体が要求してるのは「韓日基本条約の文書」であって、条約そのものじゃないに決まってるだろ、JK

市民団体らは「日本政府韓日基本条約の締結で請求権問題がすべて解決されたと主張しているが、韓国政府が2005年に公開した文書を見ると、個人請求権については言及さえされなかった事実が分かる」と指摘。日本の主張通りすべての問題が解決されたのであれば、当時の外交文書を公開できない理由はないと主張した。

という下りを見ても、それは明らか。

インターネットが発展し、年間何百万人が往来してる現在条約文を公開しないとか両国で別の文面にするなんてことができるわけないだろ。韓国から来てる留学生や客員研究員日本出版されてる条約集を持ち帰れば一発でばれるっつーのに。

そんなことで隠し通せることが可能だと思ってる時点で、お前ら日本ネトウヨの方が情弱だっつーの。

つーか、そもそも条約って本質的に公開するもんだろうが。隠されているものは密約っていうんだよ。

で、日本日韓会談文書の公開に関してはこちらを見てくれた方がわかりやすいかな。

日韓会談文書公開要求リスト

http://www.f8.wx301.smilestart.ne.jp/nihonkokai/itiran/itiran.htm

日本公開文書

http://www.f8.wx301.smilestart.ne.jp/nihonkokai/nihon.html

はてブより。

call_me_nots 請求する方向がおかしいだろ(笑)/情報公開民主党戦略じゃないか、やってしまうといい。

請求する方向は間違っていませんが?自民党政権がなぜ今まで公開してなかったのか考えた方がいいと思いますよ。

ezil なぜ自国に…というか、自国より日本政府のほうが信用されている、とも言えるよな、これ…\「法令データベース」を参照してください、でおkかな?\というか向こうは全文公開していないのか…

二国間やそれ以上の国々の外交文書をつき合わせて、「実際はどうだったのか」を調査することをマルチアーカイヴァル・アプローチと言います。これまで、日本研究者日韓会談を調査しようと思ったら、韓国米国の文書を調査しなくてはいけなかったのです。

sekiryo 政治, 国際, 韓国, 賠償, 戦争, 日韓基本条約 自分政府にまずかけあえばいいのに。このバカ団体が向うではどの程度の団体だかによるんだろうなぁ。愛国トンデモ団体かもしれんし。 庶民が「実は黒幕が居ました」的な展開を望むのは仕方ないけど普通に迷惑。

韓国政府日韓会談関連文書を全面公開しています。それと日本の文書を対照させることで新たに浮かび上がる事実があるかもしれません。あなたは日本の文書を見てもいないのに、どうしてそこまで言い切れるのでしょう?

shoot_c_na 韓国 ついにこの問題に完全決着フラグが立ったな。基本的に日本完勝で!さすがにポッポ条約文を友愛できまい…

文書を精査したり解釈するもの大仕事ですから「完全決着」は難しいかもしれませんが、自民党政権が頑なに公開を拒否してきた文書を友愛してほしいものです。

neko190 はてサがどう擁護するか楽しみ

あなたが恥をさらしてしまったことをどう取り繕うかも楽しみです。

zoidstown 公開されてるだろが。自分たちの政府が隠しているものを外に公開せよとは・・・

見事なまでのブーメラン。一撃で致命傷です。

marupin これはひどい, 国際政治, 韓国 韓国にはインターネットgoogleがないのですね。なるほど

日本ではインターネットググる外務省が公開していない外交文書が検索できるんですか!?すごいなあ(棒読み

2009-07-29

http://anond.hatelabo.jp/20090729124430

地方国立大学の、文系学部で文化系サークルサークル員には理系もいる)で遊んでた感じ。

学部にもサークルにも女の子はたくさんいたと思うけど誰もくっつかなかったの?

非モテだらけの理系院卒

では童貞で終わる率と喪失パターンどんなもんだったのか教えて欲しい。

30で40%童貞って感じかな。

喪失パターン

高校時代の彼女

文化系サークル適当女の子とくっついて大学時代喪失(俺)

・体育系サークルそっち系合コン女の子とくっついて大学時代喪失

家庭教師塾講師で生徒と

バイト先で

研究室

ここまでが学生喪失

ここで喪失できなかったらメーカーor研究員なので出会いが激減して20代後半までまず無理

20代後半になると学生時代彼氏と破局した女といい加減身を固める気になった男嫌い喪女が友達伝手で紹介されるようになる。

2009-06-25

この差は何?悲しくなってくるわ

与謝野財務相

[更新:06/25 10:41]

米国の強いドル政策維持は明らか

強いドル米国世界各国の利益

日本の決済手段、ドル基軸通貨として使う方針に変化ない

中国共産党研究員

[更新:06/25 11:08]

ドルは下落が見込まれるため金の購入を進めるべき

人民元の国際的役割を支援するため、一段の金保有が必要

中国エネルギー資源購入に外貨準備を使うべき

中国にとって、米国土地購入は米国債よりも良い選択肢

2009-05-26

http://anond.hatelabo.jp/20090526012348

元の日記を書いたものです。

まず指摘されている点についてコメントしておこう。

アメリカのように民間企業出身者が政府重要ポスト入りするということも殆ど無いというのは意味がある話なのだろうか。確かに民間企業の出身者が閣僚入りすることは殆ど無いが、学者有識者レベルでは閣僚入りしている頻度が高い。そもそも民間企業出身者云々で区分けすることに意味があるとは思えない。政策担当能力がある人間かどうかが問題だからだ。

政党シンクタンク自民党民主党には少なくとも存在している。これらのシンクタンク政党がカネを出して事業を行っている。勿論その事業の中身が不十分であることは事実であり問題だが。

かろうじて本来のシンクタンクっぽい活動をやっているのは三菱総研だけというのも正しくない。大手シンクタンクなら大差はなく、皆本来のシンクタンクの体を為していない。調査内容については指摘されているとおりだ。

そして、「最近シンクタンク業務だけでは会社が立ち行かないからシステム事業に力を入れている」のではなくて、システム事業の収益を前提としてシンクタンク業務を行っているということだ。シンクタンクを知らない人が誤解するようなことを言うべきではない。君が属していたシンクタンクがどのような形で成立して現在に至るのかを調べれば分かることだ。例外を持ってこられても困るが(笑。

後は、学部卒の人材採用することは稀だ。尤も大学院卒よりも優秀な学部卒の人材たまには存在する。そういった人材は学部卒でも採用される。博士号取得者の採用を躊躇するというのは、同じ年次・年齢の研究員博士号取得者を比較して、博士号取得者がその社員よりも劣っていると判断される場合についてである。採用を躊躇する理由が他にあるという可能性については本題と外れるのでふれない。

官僚も学部卒ばかりだというとこれも違う。修士号、博士号を有している官僚も少なからず存在する。これは顧客として誰と付き合うか、仕事の領域の違い・内容の違いにより差があると思うので一概には言えない。

2009-05-25

なぜ日本シンクタンクは駄目なのか?

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/1031を読んで。

著者は富士通総研の方だが、こういう文章を読むと気になるのはシンクタンクに関する整理である。多様なことをしているので、こういった整理は一概には当てはまらないと思う。

但し、危機なのに肝心の「専門家」が知恵を持っていない状況が浮き彫りになっているという指摘は事実だろう。

なぜなら、コンサル部門は知らないが、調査・研究部門ということで言えば、シンクタンクが追っている問題は個別具体的な「今」の現象に関する調査に偏っているためだ。大抵調査部門は委託調査ではなく、マクロ経済調査のように独自に発信する形が取られているが、そこで必要とされているのは直近時点のマクロ経済に関する話題である。速報性が求められる中では、現象面の説明に終始するのがもっとも手早いやり方となる。理論的な枠組みに即していないため、その場限りの場当たり的解釈が横行することになり、結果として調査する人間自身も右往左往することになる。そして理屈に基づく説明は得てして分かりにくいので軽視される。(※)

調査・研究部門として金融系のシンクタンクが担っているのは官公庁地方公共団体からの委託調査である。この場合、調査テーマは委託元から与えられ、指定された内容・スペックに基づいて調査が進められることが多い。例えばある政策を行うための調査であれば、それが重要なものであるほど政策の是非ではなく、政策を行うことでいかに有効な効果があるのかをひねり出すことが要求される。その過程の中で政策を行う際の周辺環境経済動向といった事象についての整理・調査・既存研究に関して調査が行われる。当然ながらある政策を行うための調査なので、政策パッケージ全体を見通した場合の評価といった視点は必要とされない。

 著者が指摘する企画立案能力の低さについてだが、仕事で業績を上げようとすると、与えられたテーマをいかに効率的かつ多くこなすかにかかっているので、自然現実社会から乖離してひたすら仕事のみを行うことになる。関わっている仕事現実社会から遊離するテーマであればあるほど、例えば経済対象としているのに現実経済で何が生じているのか分かっていないことになる。これでは企画立案などできない。元々必要とされていないので別に良いのかもしれないが。

純粋に調査のみを行っている人間は、政策担当者との接点は皆無であるため、問題設定の仕様が無い。これがあやふやな研究が横行する理由である。先とも絡むが、そうすると現象を忠実に再現することしか仕様がないのは道理だろう。勿論、現象を正確に理解することは必要だが、先程も指摘したとおり、理解・解釈を支えるための理論が無いので一貫した形で解釈がなされない。海外経済動向は海外研究者の論説を読んだほうが数倍有用なのも道理である。程度の低い研究員になると海外雑誌新聞の論調を集めて発信するのが研究だと思っている節もある。そういう人間の調査は信用できないのは道理である。

(※)ご存知の通り、経済学の場合の「理屈」とは、しばしば人の直感と相反するものがある。この意味で適度に大仰な物語帝国主義とか何とか)を提示した上で、ポイントポイントにもっともらしい事実を織り交ぜて人の直感に訴えるようなお話を仕立てると世の中の人の多くは「そんなもんかぁ」と思ってしまう。その論理の中には(大げさにいうと)理論存在しない。株価が上がったり下がったりすると海外投資家構造改革を督促しているといった類の話が典型例である。

2009-05-19

http://anond.hatelabo.jp/20090519193752

研究所研究員(ポスドク)をやっている。

今まで、いわゆる「普通の」会社勤めというのをしたことがないのであまり自覚してなかったのだが、

たぶん世の中のほとんどの人っていうのは、自分のやりたいことを仕事にしているわけではないんだよな。

てことは、「やりがい」のようなものを仕事において持つことは難しいんだろうな。

研究者ってのは、(全員がそうとは言わないが)ほとんど自分趣味職業になってしまっているようなものだから、

仕事意味だとか、何のために仕事をしているのかとか考える動機がそもそもない。

当然のように、仕事の「やりがい」のようなものは常に持ち続けていて、誰かに強制されるまでもなく、

自分仕事(=研究)を良いものにしよう、価値あるものにしようという思いが当然のようにある。

大学院を出たての頃は、世間の会社勤めの人が仕事に対してどんな思いを持っているんだろうかなんて

特に考えたこともなかったけど、結婚して、妻が仕事に対して「やりがい」のようなものを

ほとんど持ってないことに気づいて、けっこうショックを受けた。

と同時に、世間の多くの人もやはり単に生活のために仕事をしているんだろうなと気づいて、

自分の好きなことを仕事として認めてもらっているという境遇に感謝の念が湧いてきた。

いろんなところで言われてるように、今ポスドク就職難が問題になっている。

今までのところ、おれは運良くそこそこ食っていけるポストが見つかってきたけど、

そろそろポスドク卒業しないといけない時期になってきて、なかなか次のポストが見つからなくて焦ってきている。

もしこのまま次のポストが見つからなかったら、おれも生活のために特に好きでもない仕事をしなければならなくなるんだろう。

そのときおれも元増田のように、仕事意味について思い悩むようになるんだろうか。

2009-05-15

http://anond.hatelabo.jp/20090515013941

雇用する大学の人らが同情的にその准教授を採るかどうかってことだろうな。今は私大の経営も厳しいし、この准教授研究内容は淡々研究室にこもっていればいいというわけでもなさそうだから、雇い入れて学生を持たせるには相当度胸がいるんじゃないかな。いっそ研究機関系で独立した研究員として余生を送るのがいいのかもしれない。

2009-05-06

http://anond.hatelabo.jp/20090505230306

同じ位の年の女子だけど、その友人の非常識さが信じられない。

その選択をしたのは自分だし、元増田がデキ婚という選択を選ぶのを邪魔する権利はないでしょ?

なんてガキなんだろう。

私の周りにだって同じ体験をしている子はいるけれど、

正直その思い出は一生付きまとっていくだろうけど、それを超えなきゃそのお友達だって幸せにならないし、

幸せになるためには彼女自身が頑張ればいいこと。

頑張るだけのパワーが無いから、勝手こじつけて嫉妬して元増田に当たるのなんてお門違い。

私の周りの同じ経験してる子は、自分自身の力で這い上がって今幸せに静かに研究員やりながら暮らしてるよ。

本当に幸せそうだよ。

元増田の友達はカミングアウトした私ってかわいそうとか思ってそう。

そこで思考が停止したまま十年近く経ってそう。


もう頭の中が20代で固定されて成長できないかわいそうなタイプだから

自分に対する影響も考えて仲良くするのはやめたら?増田に書くくらいなんだし。

あと、やっぱりこの年齢でデキ婚は,出来なきゃ結婚出来なかった風情が漂って

ちょっと悲しいものがあるからお勧めしない。

こき下ろしたけど、お友達がそんな辛かった時期の事を少しでも忘れて幸せになれるといいね。

2009-04-27

名古屋市長選で民主推薦の河村たかし圧勝

名古屋市長選で民主推薦の河村たかし圧勝

 

名古屋市長選は民主推薦の河村たかし圧勝

上野数馬2009/04/27  与野党対決の構図で総選挙前哨戦として注目された名古屋市長選は、民主党推薦の河村たかし氏が当選した。テレビなどでの知名度と庶民性が集票力となり、自民公明支持の細川まさひこ氏を圧倒した。河村氏は第1声で「市長年俸2,500万円を800万に減額し、本当の庶民革命をする」と約束した。

激戦を反映して投票率は50.5%で、前回の27.5%を大幅に上回った。4氏の得票数は河村たかし(60歳)民主党推薦・前衆議院議員514,514票、細川まさひこ(54歳)自民公明支持・元中経済産業局長282,990票、太田よしろう(65歳)共産党推薦・愛知県商工団体連合会会長73,640票、黒田克明(36歳)7,335票だった(敬称略)。

http://www.news.janjan.jp/election/0904/0904272252/1.php

 

当選したのは喜ばしいが、河村たかしは国政で活躍した方が良かったという見方もある。

いずれにせよ、民主選挙に勝てないという流れは完全に断ち切られたと考えるべきだろう。

 

増えた投票率

 

ザ・選挙/名古屋市長選 各陣営のマニフェストをよむ

http://www.senkyo.janjan.jp/senkyo_news/0904/0904210896/1.php

 今回の選挙は、有権者の関心も高く、投票率も上がることが予想される。選挙戦も残すところわずかであるが、上記のような課題に対して、各候補者がどのような回答を用意できるかということをチェックし、自分の1票を託す先を考える必要があるだろう。

早稲田大学マニフェスト研究所次席研究員 林紀行

 

2005年名古屋市選挙投票率 27.5%)

2001年名古屋市選挙投票率 31.41%)

に比べたら50.54%は高い投票率だと思う。

というか、いままでの投票率が低すぎた。10人に7人は投票に行っていないってひどすぎる。

投票に行かなかった人はどこでなにをしてたんだろう?

 

2009-03-31

容姿の良さと性格の良さには相関関係がある

確かユタ大学の研究だったと思うんだけど、あるショッピングモールで、研究員が数名ビデオカメラで入ってくる親子を観察し続ける。大体年齢が3歳から8歳くらいの子供を観察して、研究員がそれぞれ容姿に関してランク付けをする。たとえば、研究員が可愛いと思ったら5点満中4点、とか。んで、5名くらいでそれをやって平均を取ると。

その次に、ビデオカメラを通して、その子供と親の距離を計測する。

そうすると、面白いことに、容姿の点数の高い子供は、親から近い位置にいるのに対して、点数の低い子供は親から遠い、離れた距離にいる。その研究では、容姿の良い子供は親からより大事にされているのではないか、ということを述べていた。

色々な解釈があるだろうし、年齢による補正、性別の違いなども考慮に入れないといけないんだろうけど(そもそも、研究員による点数付け、という部分が研究の手法としては大雑把過ぎる)、なかなか面白い研究だとは思う。確かきちんとしたジャーナルに掲載されていたわけではなく、CNNかなんかのニュースで聞き流しただけなんだけど。

同じ兄弟姉妹でも、より容姿の優れた子供は、両親からより大切にされる、ということはあるだろう。愛情を受けて育った子供は(その愛情が偏ったものではない限り)、やはり性格の良い大人に育っていくだろう。

今までの経験上、余程歪んだ家庭で育った人間でないならば、容姿の良さと性格の良さというのは高い相関関係があると思う。幼い頃から容姿の面でチヤホヤされてきた人間と、そうでない人間の、他人に対する接し方が違ってくるのは当たり前。初めから「自分なんか・・・」って考えている奴とはやっぱり付き合いたくないしね。

親からの距離の近さ、と愛情の受け方、の間にはかなり大きなギャップを感じる人も多いだろうけど、色々と示唆してくれる研究だよな。

2009-03-20

おめーらそのくだらねえプライドをなんとかしろよ(追記しました)

[追記]なんか凄いことになっている!すいません!ちょっとお礼も兼ねて文末に追記しました。

こんなことは直接いえないし、かといって黙ってるのも癪なので、ここに書く。

年度は内緒だけど、学振特別研究員採用された。それは、ま、努力と、大部分は幸運によるもので、それは良かった。

で、うちの院は極端に学振持ちが少ないので、この時期になると、「書類作成のコツを教えてください」とかいう名目で、講習会に呼ばれたりするわけだ。あるいは、「後輩を指導しろ」とかね。

それはいい、というか、俺自身も、いろんな人に「書類作成のコツ」を教えてもらったわけだから、それを還元しなくちゃな、とは思う。

思うし、それなりに、教わったことと、俺自身が体験したことを、きちんと伝えているつもりだ。

ただ、俺は、あいつらはゆとりだから、なんて言って思考停止するヤツはアホだと思っているけど、つい思考停止してしまったね。

あのプライドはなんなんだと。ちなみに、多分関係あるんだろうなーと思うので書いておくと、文系の話な。

理系の人たちのプライドがどうなってるのかは、知らない)

たとえば、俺はこんなことを言う。一応先に言っておくけど、俺が言っていることが全部正しいんだ、とか、そういうつもりはさらさらない。ので、いねーとは思うけど、参考にするのは勝手だが、文句は言うなよ。

  • あなたのテーマは面白いと思うけど(これはウソのこともあるけど、とにかく)、もう少し一般的に、素人が読んでも、なるほど、この研究意味があるんだね、と思ってもらえるようなリサーチクエスチョンとか、イントロダクションを、最初と最後には入れたほうがいいよ。(最後は、この研究が完成したときのインパクト、みたいな項目が実際にあるしね)
  • このへんとか、このへんの文章は、これまでの研究/現在研究とはあまり直接的に関係がないから、削除するか関連づけるよう努力するといいかもね。削除する場合は、代わりにわかりやすい概念図なんか入れるといいかもしれない。
  • どれだけ評価されるのかわからないけど、目指す研究者像に、「毎日がんばって研究します」とか、「沢山論文を読みます」とか、書くのはいいけどそれだけじゃダメだと思うよ。だって、それ、研究者として当たり前じゃん。エントリーシートの書き方とか、就活した友達の意見とか、参考にして、自分なりのいいところ(できれば、具体例があるといいよね)を書けるといいかもね。
  • 学内の提出期限は○○だけど、実際6月に送られるわけで、それまでにアクセプトされる可能性があるなら、とにかく論文を投稿したり、国際会議に登録してみたり、最悪、国内学会に参加登録したり、とにかく少しでも業績増やす努力をしたらいいよ。

などなど。個別具体的にはもっと言う。それに対する返答は、こうだ。

  • このテーマに興味がある、というだけで、なぜいけないんですか?自分は、そうやって素人に媚びるようなことはできない。
  • この文章の意味がわからないとは!(失笑
  • でも、自分は、他の人よりはるかにがんばっているし、論文も読み漁っている。
  • あなたの分野と違って、そう簡単に論文は通らないんですよ!(失笑

あのねえ、いや、いいんですよ。俺のアドバイスを聞かないのはそれは自由だよ。こっちがいいと思う理由があるなら、それはぜんぜんいい。ただね、形だけでもね、俺は「教えてください」といわれて来ているわけで、ちょっとは、「この人の言うことを自分なりに咀嚼・理解・吸収して、いいところは使おう」とかね、思ってくれ、というか、思っているふりとか、そぶりくらい見せてくれと思うんですね。

失笑)ってさあ、ほんとに俺のやる気を奪うんだぜ。

俺は別に、あなたたちの文章がくだらないとか、あなたたちには論文を読む以外の長所はないとか、あなたたちの論文作成能力を疑っているとか、そういうことを思っているわけじゃないんだけど、どうしてそう、防衛的な話し方をするのか。

俺の言うことはくだらないのかもしれない。意味がないのかもしれない。

でもさあ、じゃあ、「なるほど、参考にします」くらい言って、あとはほっときゃいーじゃん。

で、考えてみたら、それは、なんとなくだけど、「プライド」が傷つけられた、という気持ちからきているように思う。

わからなくはない。ずっと自分があっためてきた研究テーマで、がんばって取り組んできて、これからやっていこうと思っていることを、

まるで否定されたかのように思う、というその気持ちは。

わからなくはない、けど、特別研究員に申請する、ということは、少なくとも博士課程に進学するか、博士課程で何年かがんばってるか、でしょう。今まで、俺が言っているより、もっと辛らつな言葉で、もっとフェイタルなところを、指摘・批判・酷評されたことが、絶対にあるはずだ。ないわけがない。

でもそれって、いわばそのテーマに関心を持ってるから出てくることでしょう。いや、場合によっては、ホントにその分野のことが限りなく嫌いだから、そういうことする人、というのもいるんだけどさ。そういう人/言葉に対して、拒絶じゃなくて、真っ向勝負というか、殴り合いというか、とにかく議論をする、というのが、大事なことでしょう。

そんで、そのときに、あなたたちは、プライドが傷つけられた、と思って、その指摘・批判・評価に防衛的になってしまって、

いわゆる「議論」を一切してこなかったというのか。俺、正直言うけど、それはしんじらんねーよ。

書いたらすっきりしてきて、これは、本当は、直接言わなきゃいけないことなのかもな、という気がしてきたので、このへんにしておく。

(いや、さすがにいい大人に直接こんなことはいわねーけど。指導教員でもないし。)

しかし、これが特定個人だったら、俺は笑い話にできる。でも、こんなの(失礼な表現だけど)が、わんさかいるんだぜ。

もう、博士課程に進学してたりするんだぜ。自分を棚に上げて言うけど、俺は、少しだけ、怖い。

[以下追記]

皆様のコメントトラックバック、ありがたく確認いたしました!

徒労感に襲われて飲んで帰ってきて、ぶちまけるかのように書いた記事なので、かなりアレな内容だったかと思いますが、

多くの暖かい意見には救われました。

以下、お返事代わりに。

  • 失笑意味:ええええええ!そ、そうなのー!そうなの…か…。驚きました。この場合、トラックバックの中にもありましたけど、「冷笑」とかが当てはまるんすかね。いやあ、言語学やってなくてよかったよ。そういう問題じゃないですけども。
  • (基本的すぎるきらいがあるけれども)アドバイスはおおむね正しい/有効であると思うよ:帰ってきてから、ちょっと自信を失っていたので、この類のコメント精神的にかなり助かりました。
  • お前の文章読みにくいよ:わりと良く言われます。精進します。

それと、次の二点から考えたことが、今回の件に対してすげー勉強になったので、もう少し書きます。長くてすみません。

  • おめーも十分プライド高くね/自己防衛的じゃね
  • 伝え方にも問題があるんじゃねーの(いろいろな角度から)

これはたぶん表裏一体で(一般論ではなく、今回の件に関して)、俺もプライドが高いんです。我慢しなければいけないところでは「なんとかし」ようと思っている、つもり、ですけれども。そして、傷つくことが怖いので、びびると、防衛的な発言を繰り返したりします。

で、今回のケースは、たぶん、

  • アドバイスを聞きに来ている側(相手)」が、若干びびっている
  • アドバイスをしにきた側(俺)」は、その辺を勘案せず、若干高圧的になっている

という状況がもともとあったんだと思うんですね。

で、自然、相手は防衛的な態度/発言を取るので、俺は、「それじゃあまずいだろ」と思って、一生懸命しゃべるわけですが、そうすると、なおさらディフェンスを固められてしまう、という悪循環があったのではないかと思っています。

だから本当は、「アドバイスを適切に伝え、ついでに感謝されていい気分で俺が家に帰ってくる」という目的コメントトラックバックを読む限り、役に立つ社会人育成、という目的だと、ダメっぽいですね。でも、俺自身も役に立つ社会人なのか、といわれると、無言にならざるを得ない)にたてば、最初にやるべきことは、批判というか指摘をすることではなくて、相手を認める/褒めることだったのかな、と思うんですよね。

今回は、

俺が学振について思っていることとか、やったらいいと思う一般則をまずしゃべる→それを聞いて、ちょっとびびっている→個別の申請書を読んで、気になった点を指摘する→余計びびる、防衛的になる→俺徒労感

という流れだったわけですが、

ちょっとびびっている→いや、凄いよ!いいよ!良く頑張ってるよ!→安心する、話を聞こうと思う、「何か直したほうがいいところありますか?」→最初の話をする

という流れだったらどうだったか。あるいは、そもそも俺が人当たりの良いタイプだったら、どうだったか、と思うんですね。俺のターンに俺は攻撃的過ぎだったのかもしれない。

でも、根っこのところでは、そんくらい自分で解決せえよ、と思わなくもないんですけどね。相手が中学生とか、高校生だったら、俺だって気も使うけどね。プライドへしおったろか、とか思わなくはないんですよ。というような話を、ボスにかなり遠まわしにしてみたところ、「君がM1のとき、僕に『先生、○○(マイナー雑誌)なんて雑誌に投稿するの恥ずかしくないんですか(冷笑)』とか言っておきながら、△△(メジャー雑誌)からリジェクトされて、顔真っ赤にしながら□□(○○ではないけど、まあ同じくらいのマイナー雑誌)に出したことを僕はまだ忘れてないよ。今は、『こいつはヘンなとこでプライド高いな、なんとかしなきゃ』と思うかもしれないけど、みんな、いつかはそれが無意味なことに気づくはずだよ。だから、ちゃんとアドバイスしてあげなさい」と諭され、思わぬ黒歴史が掘り返されて、また別の意味で落ち込んだわけですが、いや、結局、ここで「ダメな」態度とっても、いつかは挫折したり、また立ち直ったりして、成長していくもんなのかなあ、とも思います。ずーっとダメなやつもいるかもしんないけど、いつのまにか「お主やるな」みたいになるやつは出てくる可能性はあるわけで、そういう意味では、こいつはゆとりだからっつって思考停止はやっぱよくないなと思いましたね。

で、何がいいたいかというと、思考停止せずにすんだのは、ここで書き込んで、みなさんからいろいろなご意見を頂いたおかげであるので、一言お礼を申し上げたかったと、そういうことです。ありがとうございました。

いやあ、しかし、俺そんなこと言ってたかなあ、恥ずかしいなあ。

2009-02-15

http://anond.hatelabo.jp/20090215001416

うーん。縁ばかりは分からないかも。

私なら、留学先で新しい彼氏ポストもGETに賭けて留学する!

そして今の彼との腐れ縁は切る!

バックグラウンドの同じ人なら恋愛にも発展しやすそうだし。

研究員同士のご夫妻も結構見かけるじゃない?

そして、いよいよダメなら30前でお見合いかな。

今、仕事恋愛トレードオフに悩んでいるから

http://anond.hatelabo.jp/20090214135356

元増田です。

なんでこんな日記書いたかって言うと、今まさに

仕事恋愛トレードオフ」に苦悶しているからなの。

ていうのは、今国内留学の勧誘が来ています。

研究機関に研究員として出向するという形になるのですが。

で、先端技術を独占的に保有しているところなので、自身のキャリアアップには大いに貢献すると思う。

期間は、当初は2年契約で、優れた業績を残した場合+ポストに空きが生じた場合に限り延長もあり。

しかし、その研究機関というのが、国内なんですが、今の勤め先とは遠隔地にあるのです。

とりあえず、関ヶ原は挟んでいる。

どのみち今の会社に戻って来るのならば、

ここで遠隔地に行って20代の貴重な数年を費やすのは、

永住するであろうこの地で将来の伴侶を見つける上ではハンディになる。

女には賞味期限があるので時間無駄にできない。


しかし問題がひとつ。

地元はこちらだが、大学が向こう(出向先)だったために、

一応お付き合いしている人がそちらにいて、今も定期的に連絡は取り合っている。

もっと言うと結婚前提で紹介してもらった。

一種のお見合いで知り合ったのでどうしても恋愛感情が「お互いに」持てずにいる。

しかし相手がほかにいないので、関係を断ち切る勇気もなく、惰性でだらだら付き合い続けている・・

というかぶっちゃけ肉体関係だけを続けている。

就職を機に遠隔地になったが、お互い相手先への出張が多いので、なんやかんやで会う機会は作れている。



その人との関係を強化するためには、今回の出向の話は、好都合だと思う。

ただ2年経過したらまた今の会社に戻らなければいけない。そうなったら結局遠距離に逆戻りである。

しかし、出向先で優れた研究実績を上げれば、今の会社に戻らずとも、別の勤め先に転職できるかもしれないし。

これはとらぬ狸のなんとやらで現実性はほとんどない妄想だが。


しかし、その彼のことは、「好きではない」のである。

もっと直截に言うと「彼の子供を産みたいと思えない」。

結婚子供を産み育てるための制度だと思っている。

いざ結婚はしてみたものの子供を産む勇気が持てないとなったらお互い不幸になる。



彼との関係スッパリ切って、今の住まいで新しい相手を見つけて、

今の会社で勤め続けて、仕事も家庭も成功させる努力をする方が、賢いのかなとも思う。

ちなみに今の会社では、広域的な転勤はないor稀にあっても手厚い手当てがある、ので仕事と家庭との両立がたやすい。

この会社を辞める理由はない。


ああでも研究もしたいし、その彼以外に当てもないし、一緒に暮らしてみたりしたらその彼のことを好きになれるかもしれない。

運と実力があれば、かの地で別の会社なり研究所なりに転職できて、

その彼と家庭を築いて仕事とも両立できるかもしれないし・・

私どうしたらいいんでしょう?

30までには子供も生みたいのだ。

子供を産みたいと思えるぐらい好きになれる人を見つけたいのだ。

あと3-4年しか猶予はない。でも仕事犠牲にしたくはない。

2009-01-28

認識おかしくないか?

20代の旅行離れ分析 貯蓄多く、パソコン投資優先

http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200901270014a.nwc

 調査では旅行不参加の理由として、20代と50代の両世代で時間的・経済的な制約が挙げられたが、20代は「何となくしなかった」が21%と上位に挙がった。また、旅行自分から提案する20代は49%と50代より7ポイント低く、「若年層は旅行に対して積極性に欠けている」(栗田総括主任研究員)という。

そりゃまあ確かに、国土交通省という立場からしてみれば旅行しない人の増加はネガティブにとらえざるを得ないんだろうけどさ。

しかし所詮は趣味娯楽の分野なんだから、年寄り連中が「若いうちは旅行をするものだ」という価値観の醸成をサボってきた事を棚上げにして「最近若者は…」的な分析をしてみせてもしゃーねーだろ。

こういう分析から生まれる施策ってのは大概うまくいかないんだよね。実施する側が「旅行しない若者」を、何か欠陥のある人間のように見ていて、それを若者は見抜いちゃうから。クルマしかり、酒しかり、新聞しかり。普及に失敗した施策ってのは、自分たちが若者から評価される側だという事をちっとも理解していない事が原因なのが殆ど。自分たちが若者よりも賢い教師だという勘違い。実際にそうだったとしても、そんな「匂い」をいかに消すかが肝要だってのに。

2009-01-20

学振DC1を本気で狙うためにすべき4つのこと

学振学生の優秀さとは無関係だから。全ては指導教官政治力とかコネで決まるの。 』と誤解しているあなたへ、そして、博士課程進学と学振(特別研究員DC1申請を本気で考えているあなたへ贈ります。

1. あなたは、自分が我が国トップクラスの優れた若手研究者になるという気概を持つべきです。

特別研究員制度は、我が国トップクラスの優れた若手研究者に対して、自由な発想のもとに主体的に研究課題等を選びながら研究に専念する機会を与え、研究者養成・確保を図る制度です。 (特別研究員−日本学術振興会

学振に落ちる人のほとんどは、トップを目指す覚悟が足りません。東大京大学振採用者が多い理由の一つがここにあって、我が国トップクラス大学にいるという自信が気概を生んでいるのではないでしょうか。『うちの大学からの採用者なんてほとんど居ない』と嘆くあなたは、東大の、MIT院生にも負けない自信を持っていますか? せめて、今は負けてるかもしれないけど将来は勝ってやる、と思っていますか?

2. あなたは、6人の素人に向けて申請書を書くべきです。

特別研究員選考は、我が国の学界の第一線の研究者で構成される特別研究員審査会(委員47人、専門委員約1,800人)において、書面審査及び面接審査により行われます。/// 1件の申請について、申請者の分科細目に応じて上記審査会の専門委員6人によって書面審査を行います。 (特別研究員の選考方法

学振募集領域は現在8つあります。単純に1800を8で割ると各領域の専門委員は約225人となりますが、これは例えば、「工学」という広い広い学問をたった200--300人でカバーしているということです。どうでしょう、あなたの研究の良き理解者が6人のうちに1人でもいれば上出来だと思いませんか? 高度な前提知識を要求する文章は避けましょう。

3. あなたは、一つでも多く研究業績を上げるべきです。

特別研究員審査方針は、(1)学術の将来を担う優れた研究者となることが十分期待できること、(2)研究計画が具体的であり、優れていること、(3)研究業績が優れており、研究計画を遂行できる能力及び準備状況が示されていることです。 /// DCについては研究経験が少ないことから申請書記載の「現在までの研究状況」、「これからの研究計画」、「自己評価」及び「評価書」を重視します。 (特別研究員の選考方法

いくら優れた研究計画を立てたとしても、遂行する能力が無ければ意味がありません。研究業績は、あなたが優れた研究者であることの保証です。DC1では「これからの研究計画」の方が重視されますが、だからこそ、あなたの計画が絵に描いた餅でないことを示すために、一つでも多くの学会発表論文執筆を行いましょう。

4. あなたは、あなたのブルー・オーシャンを探すべきです。

特別研究員審査方針は、…… 4)諸分野における研究者養成の必要性に配慮することです。 (特別研究員の選考方法

研究室博士課程の学生のほとんどが学振特別研究員である研究室は確かに実在します。その理由を考えたことはありますか? 大学名前研究室教授政治力? 違います。 指導教官学生に与える研究テーマが素晴らしいからです。 その研究をしている学生養成しなければならないと審査員に思わせるテーマ、「ブルー・オーシャン」こそが、特別研究員の独占という離れ業を可能にしているのです。

元々はマーケティング用語であるブルー・オーシャンとは競争者のいない未開拓の分野のことで、任天堂Wii」が代表例としてよく挙げられます。 大学ネームバリューもなく、指導教官のパワーも期待できず、さしたる研究業績も無いあなた。『学振なんて政治力で決まるから』と負け犬の遠吠えをする前に、切り札となる研究テーマを探す努力をしましょう。 我が国トップクラス研究者になるには、世界トップランナーになれる研究計画が必要です。

== 

以上です。 1.と4.に、私が特に重要だと思っていることを挙げました。 どうでしょう、誤解は解けましたか? 博士課程に進む気はまだありますか?

関連:

息子(娘)の博士課程進学で親ができること

博士課程に進学する子供の素質を見極める、たった一つの冴えたやり方

2009-01-18

博士課程に進学する子供の素質を見極める、たった一つの冴えたやり方

『あんた、学振に通る見込みあるの?』と聞けば良いです。

まず、学振とは日本学術振興会特別研究員のことを指します。

特別研究員制度は、我が国トップクラスの優れた若手研究者に対して、自由な発想のもとに主体的に研究課題等を選びながら研究に専念する機会を与え、研究者養成・確保を図る制度です。 (特別研究員−日本学術振興会

採用者には年間100万程度の研究費と月額20万の「研究奨励金」という名の給与が与えられます。もし、博士課程1年から採用される特別研究員DC1)になれたなら3年間で約1,000万円が国から支給される、学生に取っては素晴らしい制度です。

ちなみに、平成20年度のDC1採用者数は698人です。つまり、最初の問いは以下のものと同義です。

『あんたは全国で700人の中に入る自信があるの?』

それでは息子(娘)の危険な反応について整理していきます。

  • え、学振ってなに?
    • 修士課程1年の終りになっても学振について知らないのなら、子供には進学を諦めて貰うべきです。環境が諦めろと言っている。
  • あれは学生の優秀さとは無関係だから。全ては指導教官政治力とかコネで決まるの。
    • 全力で博士課程進学を阻止しましょう。全く向いていません。子供には『いつまでも人のせいにしてろ、クズ』と言って目を覚ませてあげましょう。学生が本当に優秀なら採用されます。また、優秀な指導教官の下に付くことも立派な能力です。
  • ムリムリ。面倒だから応募もしないよ。
    • 確かに学振は難しいです。でも初めから諦めて採用されるための努力ができない人は研究者に向いていないので、やっぱり止めましょう。
  • ヨユーヨユー。楽勝だよ。あの先輩でも取れたんだし。
    • 日本全国全分野で700人ということは、自らの専門分野における自分指導教官能力が全国トップクラスでないと貰えません。『人生はそんなに甘くないぞ、バカ』と諭すべきです。いくら優秀でも、落ちるときは落ちます。

さて、勘違いして欲しくないのは、学振の結果が全てじゃないことです。「学振採用される=研究者として合格」でもないし、「学振に落ちる=研究者として不合格」でもありません。学生にとって一番大切な能力は、学振の結果に関わらず「研究一生懸命続けること」であって、今回の問いはその覚悟を少しでも見極めるためのものです。 子供が、

  • 学振には通らないかもしれないけど、どうしても研究を続けたいんだ。

と言ったなら、スネをしゃぶり尽くされることを覚悟して、子供才能に賭けてみませんか?

 

参考:息子(娘)の博士課程進学で親ができること (ちなみに自分は親ができる限りの仕送りをすることは反対です。研究時間の確保は大事だけど、子供ダメになると思う)

2008-11-30

大学に戻りてえ。

31歳、旧帝修士就職

職歴:企業研究員6年。

大学に戻りたい。ドクターコース行きたい。

でも真っ当な人生を送るにはもう年食いすぎてるな。

嫁もガキもいないから身軽なんだけどさ。

2008-11-17

http://anond.hatelabo.jp/20081117210033

最近エセ科学」が流行ってるみたいだから、コンピュータサイエンス分野の博士現在研究員というバリバリの"科学"者の俺がそろそろ一言いっとくか

そもそも、コンピュータサイエンス研究者エセ科学を語る能力はないと思うぞ。科学者というより芸術家だろう、あれは。

……と、コンピュータサイエンス分野の博士現在研究員というバリバリの俺が言ってみる。

すべてが似非科学になる

最近エセ科学」が流行ってるみたいだから、コンピュータサイエンス分野の博士現在研究員というバリバリの"科学"者の俺がそろそろ一言いっとくか

いいか、科学に騙されないためには全てを疑ってかかるんだ。

まず、ディプロマミルって知ってるか?知らない人はWikipediaでも見てくれ。今じゃ博士号を金で買える時代なんだ。自分の知らない海外大学博士号取った偉そうな先生が尤もらしくそ商品を推薦してたって信じちゃダメなんだぞ!(余談だが、俺の肩書きをハナから信用した奴は騙されやすい奴だな)

じゃあ、もう少し難しい話をしていこう。仮説検定って知ってるか?まぁ、ある仮説が正しいかどうかを統計的に確かめるもので、世の中の学術論文で広く使われるものだな。で、俺が思うにはな、統計とか検定なんて「信じ切る」助けにはならないものなんだ。例えば最高レベル雑誌に載ってる論文だって20人ぐらいでしか調べてないこともあるんだ。しかも、検定って100%正しいことを証明するものじゃないんだ。95%とか、せいぜい99%だぜ。なぁ、20人ぐらいの調査で5%ぐらいはその仮説が間違っているかもしれないって、結構怖くないか?

最後にもう一つ、NatureとかScienceって知ってるか?有名な雑誌だな。まぁ、ここで発表されてる科学はまず正しいものだよ。でもな、物事に100%は無いんだ。以前な、ノーベル賞目前と呼ばれたある科学者が居てNatureとかScienceにバンバン論文を載せていたんだが、そいつの研究は全て捏造であることが発覚したんだ。これ2002年の話だぜ? 査読者も他の研究者も暫くの間捏造を見抜けなかったんだ。あんな有名な雑誌に載ってる話だって、正しくないものがあるんだよ。人はいろいろと間違う生き物なんだ.

いいか、全てを疑ってかかるんだ。もちろん、このエントリもだ。

続き → 笑わない似非科学者

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