はてなキーワード: ベイズ推定とは
昨日友達と話してたら。お互い高学歴同士だったんだけど。お互い理系。
話の結論的には。
相手 「朝食を食べたほうが成績が伸びるとかって、話として怪しい、根拠は何って感じ」
俺 「たしかに、朝食を食べた人達と、食べてない人達のテストの平均点を比較する手法は現状否定されてる」
相手 「だろ?だから分からないんだよ、朝食を作ってくれるようなやさしい親なら、教育に金だすだけって結論かもしれないし、朝食の微量蛋白がパフォーマンス上げるのかもしれないし、分からないはず」
俺 「でも、尤度で考えると、『朝食を食べて成績が上がった人数』『朝食を食べて成績が上がらなかった人数』『朝食を食べずに成績上がった人数』『朝食食べずに成績上がらなかった人数』この4者を比べれば、朝食を食べたことで成績が上がったのか、成績が上がったことと朝食を食べることは無関係なのか、はっきりと数学的に示せる」
相手 「知らないなあ、でもやっぱりおかしいと思う」
俺 「ふ~ん」
俺 「宗教とかってさ、その土地や遺伝子に有利なように作られてるじゃん?だからさ、俺らの遺伝子は日本の制度になじんでるし、インド人はヒンズー教になじんでるんだよ、牛を食べちゃダメとかさ~、あれも、農業より肉食優先だと不利な環境だからとか、そういう理由だと思うよ~」
相手(最近外人の彼女ができた) 「俺そういう考えきらい、そういうの関係なく宗教あると思うし。分からないじゃん。何が原因とかって。」
俺 「ふ~ん。でもさ、日本人とかって、血がとまりにくいじゃん。でも、欧米の人って血が止まりやすいんだよね、手術のときとか。それってさ。欧米人って狩猟してたから、血がダラダラ流れてたらまずいけど、日本人とかって農業だからさ、血が固まらなくていいじゃん的な」
相手 「う~ん、まあそうかもしれないけど、そうじゃないかもしれないよね、別の原因とかさ~。証明できないじゃん」
俺 「一応、そういうの証明ってか、何の影響が大きいかを証明できるってので、尤度比ってのがあってさ。簡単に言うと、薬を使って、効果が出たでないじゃなく、薬を使わないで効果でたでないって人達も見て検証するみたいな?本当に薬の効果なのか、ほら、プラセボって言うじゃん、それのせいなのかとかさ。あるいは、薬Aと、薬Bどっちがよく効くかを比較するとか。ベイズ推定って聞かない?」
相手 「知らないなあ。でもおれはそう思わないんだよなあ。肉食ったから身長が伸びたとかいうけど、オランダとかって世界一身長高いじゃん?あれ、肉に成長ホルモンいれたから、それでっていう話で。日本人も肉食が原因っていうけど、成長ホルモン入りの肉食ってるからでしょって」
俺 「だから、そういうのでも答えだせる手法があってさ。肉食がとかさどの程度身長に及ぼすかって、肉食わなくても身長伸びた人、肉食わなくて身長伸びなかった人、肉食って身長伸びた人、肉食って身長伸びなかった人の4者の比率で分かるってか。どの程度の影響度か証明できるんだよね。」
つまりさ。
俺が当たり前にクリアカットに答えを出せる人生を生きる上での悩みみたいなの。それをクリアできるできないって、こんなところで差がついてるんだなあ。って思った。
実際、医学ってこんな感じで、「この病気の原因はこれらしいぞ」とか、推定を絞っていくのは普通にやられてるし、それで普通に教科書載ってるし、それにそって医学的な診断や治療が現状なされてる。
つまり、これは正しい手法かはちょっと謎だし、もっといい手法が将来生まれそうだなとは思うけど、「実質そうやって判断されている」ってのを知らずに生きているのと、知って生きているのとは段違いだなと思った。
と同時に、これ理解できないと、多分一生この相手はこれを理解できないんだろうけど。そういう勘違いも含めて人生かなって思った。