■山奥SEOの問題点 課題と改善案について

先日『山奥SEO』なるものが話題となりました。そこで、個人的に取り組んでみたところ問題点が見えてきました。

前回の”山奥SEOを実践してみた ニッチなキーワード策定から結果まで”を踏まえた上で解説していきます。

（なお、山奥SEOに関して柏崎氏の記事を参考にしてください）

山奥SEOの問題点

1.競合の少なさと限定的な市場

• 競争の少なさ: 山奥SEOは競合が少ないキーワードをターゲットにするため、上位表示が比較的容易です。しかし、この競合の少なさが裏を返せば、検索ボリュームの少なさに直結します。限られた検索数のため、仮に上位表示を達成してもアクセス数自体が限定される可能性があります。
• 市場の限定性: ニッチなキーワードや市場を狙うことで、特定のターゲットに対して高いリーチを提供できますが、同時にその市場の成長や拡大には限界があります。結果として、サイトの成長が頭打ちになる可能性があります。

2.コンテンツの品質維持と更新の負担

• 品質維持の難しさ: 山奥SEOでは一次情報を提供し、オリジナルなコンテンツを作成することが推奨されています。しかし、これを維持するためには、継続的な取材や調査が必要となり、リソースの負担が大きくなります。低品質なコンテンツを提供してしまうと、ユーザーからの信頼を失い、SEO効果も減少する恐れがあります。
• 継続的な更新の必要性: コンテンツの鮮度を保つためには、定期的な更新が必要です。これは特に情報が古くなりやすいトピックの場合に重要ですが、そのためのリソースを確保するのが難しい場合があります。更新が滞ると、検索エンジンからの評価が下がり、ランキングも低下する可能性があります。

3.基本的なSEO対策の徹底の必要性

• 基礎SEOの重要性: 山奥SEOはニッチなキーワードを狙う手法ですが、基本的なSEO対策（タイトルタグ、メタディスクリプション、内部リンク等）をおろそかにしてはいけません。これらを適切に設定しないと、せっかくのニッチなキーワードでも検索エンジンに正しく認識されず、上位表示が難しくなります。
• アルゴリズム変動への対応: 検索エンジンのアルゴリズムは常に変動しており、それに対応するための知識と柔軟性が求められます。ニッチなキーワードであっても、アルゴリズムの変動に対応できなければ、ランキングが低下するリスクがあります。

課題と改善策

課題①: 競合の少なさと限定的な市場

改善策

• 複数のニッチ市場をターゲットにする: 一つのニッチ市場に依存するのではなく、関連性のある複数のニッチ市場をターゲットにすることで、トラフィックを分散させ、成長の限界を克服する。
• クロスプロモーション: 関連性の高い他のサイトやブログと提携し、クロスプロモーションを行うことで、より広範なユーザーにリーチする。

市場調査と分析: 定期的に市場調査を行い、新しいニッチ市場の発見や成長の兆しがある分野に対して、柔軟に戦略を調整する。

課題②: コンテンツの品質維持と更新の負担

改善策

• コンテンツカレンダーの作成: 定期的なコンテンツ更新の計画を立てるために、コンテンツカレンダーを作成し、更新スケジュールを管理する。
• ユーザー生成コンテンツの活用: ユーザーのフィードバックや体験談を収集し、コンテンツに反映させることで、リソースの負担を軽減しながら、質の高いコンテンツを維持する。
• 外部ライターや専門家の起用: 必要に応じて、専門知識を持つ外部ライターや専門家を起用し、質の高いコンテンツを提供する。

課題③: 基本的なSEO対策の徹底の必要性

改善策

• SEOチェックリストの作成: 基本的なSEO対策を網羅したチェックリストを作成し、コンテンツ作成時や更新時に必ずチェックする。
• SEOツールの活用: Google Search ConsoleやSEOツール（Ahrefs、SEMrushなど）を活用して、サイトのSEO状況を定期的に監視し、必要に応じて調整する。
• アルゴリズム変動の情報収集と対応: SEOに関する最新の情報やアルゴリズムの変更を常にキャッチアップし、迅速に対応するための体制を整える。

まとめ

山奥SEOは競合が少ないニッチ市場をターゲットにすることで、比較的簡単に上位表示を狙える一方で、検索ボリュームが少ないことや市場の成長限界、コンテンツの品質維持と更新の負担、基本的なSEO対策の徹底の必要性といった課題があります。

これらの課題を克服するためには、複数のニッチ市場をターゲットにする戦略や、ユーザー生成コンテンツの活用、SEOチェックリストの作成など、多角的なアプローチが求められます。

Permalink | 記事への反応(0) | 03:49

ツイートシェア