2024-04-13

米津玄師「さよーならまたいつか!」を女の子になりたかった俺の人生と一緒に解釈する

大前提

・「さよーならまたいつか!」は「虎に翼」というNHK連続テレビ小説主題歌

・「虎に翼」は、日本で初めて法曹世界に飛び込んだ女性の困難を描いたドラマ

・そんな朝ドラ歌詞を、勝手男性の俺の人生と重ね合わせて解釈する

・かなり邪道解釈だと思うので、いろんな解釈ができるね~ぐらいの温度で受け取ってほしい

筆者の経歴と注意

男性

子供のころから女性になりたかった

女性になりたい気持ち人生をまるまる振り回されて、気づけばもうおっさんになってしまった

この記事を書くに至った経緯

・まず、事前情報なしで「さよーならまたいつか!」を聞いて、「女性が翼を得ようともがく歌」なのかと思った

・そのあと、「さよーならまたいつか!」のインタビュー記事を読んだ

米津玄師「さよーならまたいつか!」インタビュー|“キレ”のエネルギー宿した「虎に翼」主題歌

米津玄師はこの歌詞を、「米津玄師主観」として書いているっぽい

・もしかしたら「女性が翼を得ようともがく歌」ではない?

米津玄師がどういうつもりでこの歌詞を書いているかはわからないけど、自分を重ね合わせて読んだら個人的に染みたので、記事を書きたくなった

「さよーならまたいつか!」の歌詞

・何かしらルールを守れば細かく引用していいかもしれないが、ルールを詳しく知らないので各自歌詞サイトなどを見て、後述の解釈比較しながら読んでほしい

米津玄師「さよーならまたいつか!」Uta-Net

「さよーならまたいつか!」を俺と重ね合わせた解釈

1番の歌詞

・俺は、すごく小さい頃から女の子になりたい気持ちを抱えていた

・いつかこ気持ちが薄らいだりして平和な時期(=春)が来るのかなとぼんやり思っているまま、大人になった。結局そんな時は来なかった

・仲良くしている女性(=燕)たちは、俺が高校生になっても、成人しても、おっさんになっても、自動的に「女性らしさ(=翼)」を持っている。素知らぬ顔で

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(※注:長くなるけどセンシティブな話なので書く)

ここでいう「女性らしさ」は、顔や体の美醜の話ではなく、生まれつきの女性ホルモン量に由来するような女性的特徴の話

例えば、脂肪が付きやすい・骨盤が太くなりやすい・声が高くなりやすい(声変わりがない)・身長が低くなりやすい・胸が大きくなりやすい・髭が生えにくい・体毛が薄くなりやすい、など

女性ならではのセンス!みたいな話にもピリッと来てしまう。俺には女性ならではのセンスがないんだ……みたいに)

磨き上げたもの(例えば、ダイエットした結果の体型や、美容した結果の肌、勉強した結果のセンス)ではなく、生まれつきの女性的特徴に憧れがある

嗜好として理解しづいかもしれないけど、俺個人の話なので、どうかそういうものだと理解してほしい

後天的に声を高くしたり、脂肪が付きやすいようにしたりはするものの、どうしても人工的な女性らしさは生まれつきの女性らしさとは違っていて、コンプレックス

脱線するから女性ホルモン投与の細かい話まではしないけど、女性ホルモン投与なんてそんな良いもんじゃない

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・もし自分女性だったらなぁと羨むたびに悲しくなる

・(そんな悩み、いつかどうにかなるよと言われたけど)いつの間にか成人し、おっさんになった。どうにもならなかった(=嘘をつかれた)

・今、女性を取り巻く環境はいろいろな困難(=土砂降り)がある。それでも、俺から見れば女性らしさ(=翼)は持っている。””俺は””女性らしさが欲しかった

・だから、「男性は〇〇でいいね」みたいなことを言われると「お前たちには女性らしさ(=翼)があるじゃん」って言いたくなってしまう。でも、そんなひどいことは言ってはいけない。土砂降りの中を飛んでいるので

・なので、奥歯を噛み締めて、口の中に血をにじませて、天に唾を吐いて、自分の顔で受け止める。(と、歌詞にはあるけど俺は受け止めきれてないかも)

・これはただの俺の恨み節なので、女性各位は俺のことは気にせず(=気儘に)生きてほしい 知らねえけど!

2番の歌詞

社会に出て色んな人と出会ったけど、俺の悩みは何も解決しない

・「いい年して女の子になりたいとか馬鹿なこと言ってないで結婚でもしたら?」とか言われるけど、そんなことをしても幸せ(=春)じゃない

・俺はこのままグズグズしているかもしれないけど、俺が生きてる間に、俺がグズグズしてしまった原因の固定観念(=縄)ぐらいは破壊しておきたいなぁ

(少なくとも、いい年して女の子になりたいとか馬鹿なこと言ってないでとか言われない世の中にしたいなぁ)

・どうか俺以外の同じ思いの誰かは虎のようにやりたいことに突き進んでほしい がんばれよ!(=消え失せるなよ)

(ここは「俺も虎のようにやりたいことに突き進むぞ!」が本当は正しい解釈なのかもしれない。自分はそんな気持ちになれてないけど)

Cメロ歌詞

・また今日も「女性のここがしんどい」みたいなツイートが流れてくるけど、奥歯を噛み締めて、血をにじませて耐える(俺の苦しさはその人たちとは無関係なので)

・生まれときから俺は俺でしかないってワケ

で、何が言いたいの?

・俺が刺さった部分が特殊からややこしいけど、「女性が持ってないもの男性が持ってる!」っていう読み方とは真逆の読み方もできる米津玄師すげぇよね

・当たり前に才能(=翼)を持っている人へのキレと、それを羨む自分の泥っぽさと、「変えられないものを追うのやめたら?人に合わせたら?」と言う人へのキレは全人類共通だと思う

自分によっては、女性らしさが才能(=翼)だった

・きっと「虎に翼」の主人公にとっては男性であることが才能(=翼)なんだろう。当時の社会的な特権の話もあるから似ているようでベクトルは違うけど

・やっぱり書いてて思ったけど、自分のこの悩み自体理解されがたいかも。たか容姿たか精神の話でごちゃごちゃと、と言われるかもな。そういう人にキレたいけど。

米津玄師も俺から見れば才能を持ってる人に見えてるけど、こんな歌詞を書いてるんだしきっと何かしら羨むようなこともあるんだろうなぁ

・性の話って炎上しそうでコエ~~~~~とこんな場で記事書いてる俺が思うぐらいだからそんなテーマ性の朝ドラ歌詞書くってすげぇよ

その他

・うっすらMVジョーカーパロディなんじゃね?って感じする

ジョーカーも「本人にとってはつらい精神の病を周りに軽視されて怒る話」だし、その辺親和性あるのかもね 知らねえけれど

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