2023-03-08

料理研究家リュウジのせいで若者の舌がおかしくなってる

現代若者結構自炊をする。それもキャベツ豚肉の塩コショウ炒めとかではなく、ふろふき大根とかしぐれ煮とか、まぁちゃん文化的料理だ。

おそらく今の30代40代主婦よりも料理ができる人が多いと思う。金がない、という理由もあると思うが。


その功労者と言えば、料理人・料理研究家系youtuberのおかげだろう。若い人に何を参考にして料理を作っているの?と聞くと5割が参考にしているレベル

特に料理研究家リュウジという人は、youtubeSNS流行ったレシピを盗……じゃなくて改良し、あたか自分で考えたかのように語るyoutuberだ。

オリジナリティ出汁味の素代用するくらい。


悪口を言ったが、彼の作る料理は「俺でもできそう」かつ「俺でも買えそう」のギリギリを行く料理で、今まで総菜やコンビニ飯を買っていた層を自炊へと促したのは評価すべきだろう。

怠惰人間自炊へと向かわせ、料理の楽しさに目覚めさせる。まぁただ同時に、「舌のおかし若者」を大量生産してしまっているのも事実だ。


料理研究家リュウジは、とにかく「味の素」もとい「うま味調味料」を使いまくる。

味の素は主成分をサトウキビから作るらしいが、その他イノシン酸核酸、がどういう製造方法でどこから来ているかサトウキビがどのように作られているかは謎の調味料だ。

まぁこ調味料がかなりの曲者で、調味料として完成され過ぎている。


フランススペインなどでは、完成された調味料、例えばデミグラスソースなんかは多用されない。

料理と言うのは芸術で、芸術には多様性必要だ。「完成され過ぎている」もの芸術家は忌避する。なぜなら画一化の先に自分たちの価値は無いからだ。

絵画で言えばラッセン

しか日本人は完成されたものが好きである。その結果、日本料理かつお昆布の合わせ出汁醤油味だけになった。


話を戻すと、この「完成された調味料」を利用すると、どんな不味い料理でもそれなりに味がまとまる。強烈な旨味が全てをチャラにするからだ。

そしてリュウジの作る料理は全てこの「うま味」がベースになってるのである


その結果何が起きたかと言うと、強烈な「うま味」が無いと「美味しい」と感じられなくなったバカ舌の誕生である

現代の80歳くらいの、なんにでも味の素をかけるおばあちゃんに似ている。ただあの世代の野菜や肉は不味かったからまだわかる。

現代は肉も野菜もかなり美味しい。食材それ自体が持つ香りや甘み、旨味を生かす食材が得られる恵まれ世代だ。


だがリュウジで自炊した若者は、バカ舌なため食材の味がわからない。なんにでも醤油をかける世代から、何にでも味の素をかける時代に逆戻りだ。

馬鹿なら馬鹿で、自分自炊しているならまだいい。

わざわざ高い料理屋に行って、食べ物を食べて「コクが足りない」「うま味が足りない」とか言い出すのである


料理とは情報量である。旨味という成分は、その情報量を打ち消すには十分強力だ。

菓子業界は旨味調味料(アミノ酸タンパク質加水分解物)に支配された結果、香料と着色料でしか差別化できなくなった。正直不味い。

ポテチジャガイモスライスして油で揚げて塩欠けるだけで十分美味しいんだよ。


これからこの先、外食でも家庭料理でも、毎日リュウジのレシピ」を食べたいならそれでもいい。

ただそれが嫌なら、旨味を求めるのは家だけにして、わざわざ外に行って「リュウジのレシピ」でないことを求めるのはやめてくれ。

旨味と旨いは違うことくらい気付け。


ただ今日めんどいから昼は冷凍ご飯バター醤油味の素卵かけご飯で済ませるつもり。

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