広告のコピーライティング(いわゆるキャッチコピー)がすごいと思えない。
私は新卒から現在に至るまで広告業界(大手代理店→事業会社)に身を置いているが、
広告業界特有の「賞」によってクライアントではない人々(主に代理店)がもてはやされていることに対する違和感がいつになっても払拭されない。
学生の頃、音楽制作や映像制作をやっていた私は、華やかなCMを作ってみたい!というミーハーな気持ちを抱き、運良く大手広告代理店に就職した。
研修後のOJTで莫大な予算の企画会議に参加した時のことを今でも覚えている。
その時はコピーの案出しだったが、ベテランといわれるコピーライターの方々がコピーひとつひとつに対しA4用紙一枚を使い、
衝撃的だった。
詳細なことはここでは述べないが、こんな仕事でクライアントからお金をもらって罪悪感を覚えないのだろうかという感覚だった。
たしかにクライアントの持つ課題や、当該商品の特徴など最低限のことは理解してるとはいえ、
クリエイティブと呼ばれている人々の「単純にやりたい」、「前例を作りたい」、「賞を狙いたい」等の動機が圧倒的に優先しており、
純粋だった私は、そのようなことをOJTの感想として述べたところ、ほぼ内定していた希望部署から外されてしまった。
その後、個人的に制作活動は続けながら、仕事としては制作とは直接的に関わらない部署で数年を過ごした。
その後事業会社(いわゆるクライアント側)に移り代理店に発注する側になった。
たしかに、代理店の持ってくるコピーは、きれいなフォントできれいな体裁に整えられたスライド上ではなんだかすごそうに見える。
でも、いつみてもほんとに誰でも書けるとしか思えないようなものばかりだ。(クリエイティブの皆様は死ぬほどキレるかも…)
学生の頃になんとなく通った宣伝会議のコピーライター養成講座でなんとなくテキトーに出したコピーで
その回の最も良い賞(なんかいいえんぴつだった気がする)をもらってしまったり、
新人の頃にみんなでテキトーに出したブレーンのC1グランプリに一発目で掲載されてしまったという体験もあるのかもしれない。
正直、コピーライティングといわれているスキルは他の技術職と比べるとスキルが不明確すぎるし、
「言葉」という普遍的なものの中で勝手に特権意識を感じているだけではないだろうか。
コピーライティングというのも自体は、社会的意義を持つものだと思う。
現に社会に強いメッセージを残しているコピーはいくつもあるし、私自身も好きなコピーはいくつもある。
しかし、広告業界では、コピー(言葉)が属人的になりすぎている。
どうせ賞をとっても業界内の評価しかもらえないのであるから(広告業界的にはそれが名誉とされているのだが)、
人のふんどしで取った手柄で「すごいでしょ?」的な発信することはやめるべきではないだろうか。
そうすれば、業界以外の人々はいちいち広告業界の人々(特に制作の人々)の「すごいでしょ?」アピールに反応しなくてもよくなるし、
キャッチコピー等の広告物もいちいち「作品」とか言われずに、ひとびとの生活の一部となれるかもしれない。
そこそこ有名なコピーライターとなった友人がtwitterで一般人が書いたキャッチコピーに対して
「広告業界のお作法も知らず書いたコピーだからダメ」と苦言を呈していて、いてもたってもいられずに書いてしまった。
ちなみに私は、一般人が書いたキャッチコピーと代理店の持ってくるコピーは大差なく感じることが多い。
たしかに一般人が書くコピーは大半がアレなことが多いが、一日訓練すれば最低限のお作法は身につくと思う。
たしかに思考訓練にはなると思うが、主観的な成長を感じたとしても、客観的な成長を当事者周辺しか感じられない点で意味ないと思う。
と思う。
もっと書かなければならないけどzoom会議の時間が来てしまいました。
乱文ごめんなさい。
コピーライティング… 虚業のなかの虚業というイメージ
虚業が一番儲かるのが資本主義だから
無駄と思うけど金稼ぐのは広告だけだしなあ
人のふんどしすぎるよなぁ
大昔、糸井重里がコピーライターとして脚光をあびてたときに「たったあれだけのコピーにすごい分厚い企画書を書いてるんだ」(うろおぼえ)みたいな噂を目にしたけど、じっさいは適当...
2000年代に広告業界の人と仕事(飲み会含む)してたけど、ほんとそんな感じだったw 小売りサービス業では、華やかなCMとか新聞雑誌広告より(つーか高い、アホみたいに高い!)、Webと...
2000年代に広告業界の人と仕事(飲み会含む)してたけど、ほんとそんな感じだったw 小売りサービス業では、華やかなCMとか新聞雑誌広告より(つーか高い、アホみたいに高い!)、Webと...
自動車雑誌で最大手のカーステレオ取付換装業者に取材したときに創業者のナイスミドルが記者から褒められても「いえ、所詮は虚業です」と頑なに謙遜してた記事とか、 影山民生(...
これはブクマ伸びる
ネコより?
芸術とかもまったく同じ ビジネスになるかどうかは人脈と金脈で決まる業界
すべての業界がそうだろ 末端の労働者はともかく、人脈金脈があれば杜撰な仕事でもビジネスとして成立する
んまあそうだけど、かけたコストに対するレバレッジが半端ない
レバレッジ効かせられないような労働をやってることの方を問題視したほうがいいのでは。 楽な仕事で大金を手に入れるのは良いことなんだし。
そりゃ誰でも書ける、こんなの俺でも思いつくわってのがコピーなんじゃないの
単純に今会社に下手くそが集まっているというだけだったり。
「玄関着いたら、2分でご飯」 とか 「ぼく、作る人。ぼく、食べる人」 とか、 後世に残るキャッチコピーというのは、ほとんどが偶然の産物なのかなって思ってる。 作る側は、数千つ...
I井重里の悪口はやめろ