2020-03-03

地方の「最下流」家庭で育った人間が得られる恩恵

1. 参考書はもちろん文字が書いてある本は自分で買う。が、そもそも本の費用など年間でたかが知れているし、読める量にも限界があるのでそこまで苦ではない。図書館で借りることも多かったが、返却期限以内に読もうというモチベーションがあるのでむしろよかったかもしれない。

2. 小中高を含め塾など行った事がないが、自分のわからない箇所を一番よく知っているのは自分なので他人に聞く理由がよくわからない。間違えた箇所も解説を見ればだいたいわかるし、解説を見てわからない部分はなぜわからいか筋道立てて説明すれば先生が教えてくれる。自分が何をわかっていないかさえわかれば答えはインターネットにも参考書にも載っている事がほとんどだと思うのだが塾は必要なのか?もし、自分のわからない部分すらわからないのであれば、それは体系的理解が足りていないのであり、塾で他人に教わったからと言って一朝一夕に身につくとは思わないのだが、塾に行った事がないのでわからない。

3. 学費授業料免除高校から大学院まで一切払っていない。

4. 奨学金を満額借りれるので大学で使う参考書教科書程度であれば苦ではない。

5. 大学生に小遣いなどない。

6. その他必要費用やどうしても必要もの奨学金から捻出するか、アルバイトTARAで得た金で賄う。

7. まとまったお金必要な時は大学入学時の一人暮らし開始費用だが、家賃2.5万円の安アパートだったため、初期費用は5万円程度、家具家電を揃えても合計10万円もかからなかった。入学金は貧乏すぎたため免除

8. 塾は行かなかったので選択肢すら把握していない。高校寮生活を許容していたため選択肢は少なくはなかったと思う。

9. 小中高はもちろん公立で、周りのレベルは低かった。しかし、周りのレベル自分学力にどう影響するのかはわからない。そもそも学力とは勉強量と効率によって決定されるため、目標があれば自分効率から必要勉強量は大体逆算できる。あとはその勉強量をこなすだけでこれに周りがどうのこうのは関係ない。もし関係があると感じるのであれば物事優先順位の付け方を間違えているので再考すると良い。

10. 東大だと難しいかも知れないが、東京以外の多くの大学田舎にあるので生活費は抑えられる。東京であったら、さら奨学金を借りるかアルバイトを増やすかするしかなかったと思うが月+5万円程度の捻出であれば不可能ではないと思う。

11. 実家から通える場所大学がない

12. 両親の文化レベルは低かったが、進路に関しては応援してくれた。ただ純粋に金がなく、経済的支援不可能な状況であった。

13. 私は留学したことはないが、海外留学する際の費用大学研究室負担してくれる制度はあった。

14. こうやって書くとギリギリで余裕がなさそうに見えるかもしれないが、案外そうでもなく、在学中数回は海外旅行にも行ったし、研究発表で国際会議にも行けた。その他、友達付き合いや欲しいもの金銭理由から躊躇することは少なかったと思うのであまり苦労した感覚はない。

奨学金に関してはネガティブな印象や報道が多いが、個人的にはとても感謝している。社会人になって月に3万円ずつ返済しているが学生時代と比べ生活は格段に楽になったし、やりたい研究ができ、それを続けられる職業に就けたのでとても満足している(たとえ、今の職業に就けなくてもやりたい研究ができたこと、学びたい事を学べたことに関しては満足している)

もし私にもっと実力(と勇気)があれば博士課程へ進学することもできたと思うが、これは経済的理由から進学を断念したわけではない。

ちょっといかもしれないが進路で悩んでいる人たちの参考になればと思い。

  • 背後に「憤り」があり、それを巧く表現しようとする意図が見える増田でよい。大学入りたての自分を見ているみたいだ

  • 電気ガスが止まらないのは最底辺ではないと何度言えばだが 11. 実家から通える場所に大学がない これはマジで速くなんとかした方がいい はよネット学部整備しろ

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