この記事を読んで、自称フェミニストさん方とは『前提』が違うのが理解出来た。
http://worldhumanrights.cocolog-nifty.com/blog/2018/10/post-d6b2.html?optimized=0
「キズナアイこそが現代日本でのキューティ・ブロンドなのだ。」
「キズナアイのステレオタイプな女性観が評価されている!」と、勘違いしているようだ。
勿論、これは間違っている。
しかし、誰しも特定分野のリテラシーを欠いている事はある。馬鹿である事は責めまい。
「キズナアイが【自覚的】に演出する完璧にステレオタイプな美少女キャラ像がもたらす【違和感】」こそを面白がっている。
マツコ・デラックス然り、エディー・マーフィー然り、クリス・タッカー然り、キューティ・ブロンド然り。
それぞれ自身に持たれるであろう偏見を自覚的に演出する事で、結果的に視聴者に違和感を自覚させ
キズナアイも全く同様。
但し、意図がドギツくならないようにと、普通の美少女キャラとしての人気も得られるように
両取り出来るギリギリのバランスを維持してる。そのバランス感覚は普通に凄い。
+コレまた ほとんど無個性に近いステレオタイプの声でステレオタイプの美少女キャラを演じる中の声優さん。
+何番煎じか分からない程 使い古された企画と、それを堂々と やり切る胆力。
×あのハイクオリティーの3Dモデルを作る工数と、リアルタイムで動かせる計算資源を利用可能にすべく、事前に準備されていた予算……。
=ステレオタイプを狙うが故の違和感と、その【ほつれ】からも生まれる面白さ。
これら全て、計算された違和感の元なんだけど、自称フェミニストさん方はバカだから全部 気付かない。
それは仕方が無いにしても
少なくとも数々の名コンテンツを供給してきた NHKも当然その程度は【自覚】してキズナアイをキャスティングしているよw
NHKの狙いとしてはデーモン閣下や、ふなっしー、ピコ太郎みたいなイロモノ出してるのと変わりない筈。
恐らく、マンガ,アニメ,ゲーム系ポップカルチャーに疎い[一般人]が見ても
「『漫画』の絵が喋るんだ~。今って変な時代。」としか感じないと私は思う。
[一般人]には不快にならない程度の違和感を、分かる人には3周回った面白さを、両方狙えるバランス感覚は素晴らしい。
が、バカなフェミニストにイチャモンつけられるのも この特徴上 必要経費やね。
人種差別や宗教差別、LGBT差別と同等程度に女性差別を【自覚的】に取り扱えるようになった事に
当の自称フェミニストさん方こそが気付いていない。という逆説。
人種差別や宗教差別,LGBT差別は、ある種分かりやすく、また被差別者に不利益しかもたらさないので差別として認識され易い。
が、女性差別の場合は『慈悲的差別』もあって、女性側にも受益があり、
また、そもそも社会規範や社会基盤と根強く結びついている為に[自覚]さえ困難であり、
尚更、女性差別による問題の整理、切り分けは困難を極めてきた。
フェミニズムが時に女性にさえ非難 拒絶されてきたのは、そのためだろう。
しかし、他の差別問題が先ず【自覚】される事から改善されたように
キズナアイというステレオタイプの発明は、フェミニズムにおいてこそパラダイムシフトであると評価したい。
そもそも[解説コンテンツ]というフォーマット上、解説員の対比として視聴者より若干無知な【キャラ】を出演させるのは必然。