はてなキーワード: 関西とは
私の家庭は親類も含めて皆、学会員だった。祖父が初めに入会したので、学会3世ということになるらしい。組織では福子と言われるらしいが、大学に入るまでこの言葉は知らなかった。
幼稚園の頃は、家が拠点に使われていて、よく地域の学会員が会合で使っていた。いつもその人達の近くにいたので、勤行や唱題することが普通な感覚になっていたと思う。6歳くらいから、母親に言われるままに御本尊の前に座るようになった。で、普通に唱題を始めた。
小学校に入ると、少年部員会というところによく連れて行かれた。会合の中身より、終わった後のゲームやお菓子がおいしかったことをよく覚えている。男子部や女子部の兄さん姉さん達がとても優しかった。
この頃、少し悲しかった出来事。年に一回、実家の地域ではお神輿を担ぐ行事があり、小学生達はハッピを着てワッショイワッショイやってるのだが、私は参加させてもらえなかった。近所の人に母親が丁寧に断っていた。今はこういうのって地域との友好を深めるから大丈夫なんだろうか。自分の部屋の窓枠に腰掛けて、隙間から友達を眺めていた。
5年の頃から、少年少女合唱団という組織にも連れて行かれた。月に2回くらい会館に集まって練習し、発表会とかもあった。とりあえず、行くのがひたすらだるかった。2時間くらいほぼ休憩無しで、立ちっぱなしで歌うことに耐えられなかった。ずるずると6年まで続けてしまった。
中学生になり、体育会系の部活に入るとかなり忙しくなった。その分、会合に行く回数がかなり減った。だが私はなぜか勤行は欠かさなかった。きちんと朝に唱題をして、夜は三座をあげていた。今考えてもよく続いていたものだと思う。この頃になると、他の人と自分のやっていることの違いに気付きはじめて、頭に??がつく場面が増えてきていた。何で僕だけ?会合ってどういう意味があるの?池田先生って誰?・・・だがそれを言葉にすることもできないし、親も担当の男子部にも説明されないので、次第にわざわざ週末を半日潰してまで会合に出る必要はないと自分で考え始めた。
高校に入ると、いよいよ会合に行かなくなった。たぶん高校の3年間で1回か2回くらいしか会館に行ってなかったと思う。部活が忙しかったのもあるが、行く必要性を感じられなかったのが原因だ。担当者の人を玄関先で追い帰す日々だった。強引な担当者は、世間話の後にすぐ、「一緒に唱題あげよう!」とせまってきたのでムカっとしていた。缶コーヒーを買ってきてくれた優しげな担当者もいたなぁ。今となっては人として申し訳無い対応をしていたことを謝りたいです。そして、そんな未活動ぶりの私は、なぜか地域の部長にさせられた。よほど人がいなかったんだろうな。『希望祭』だったか、少し大きめな会合の司会が唯一やった仕事だった気がする。高等部になると、男子と女子は分かれて活動している。ただ、この希望祭のように大きな会合の場合、打ち合わせやら、司会やらで学会員の女の子と一緒に作業することになる。こういうのは初めてだったので、すごくドキドキしていた。司会の相方をやってた女の子も創価大学に来るって言ってたけど、結局来てるのかなぁ。。
高校までは、こんな感じで学会と関わってきてました。学会2世・3世の人って、こういう人多いんじゃないかと思う。何となく学会に入っていて、中学高校の時に、だんだん反発を始める感じ。7割くらいの人は、そのままほとんど活動しなくなったりしているみたい。まれに関西とか、活発な地域やバリバリの親のもとに生まれると、純粋なだけに超バリバリ活動家になってる高校生もいるけど。。
ありえないと思うが読んでてイラついたので書いた。難破とかしたことないけど経験上
つまり、アクセス稼ぎだと思う。写真は雑誌とかネットだろう。写真は増えないとなんとも言えないけど。
基本は小一時間飲んでからじゃないの?それから相手を満喫するには3回しないと。これほんとに。あれがうまいとか、あの部分がいいとか3回しないと全部わからない。
相手は判断力のないやつだから準強姦みたいなもんだろ。本当だとしたら恥ずかしいはず。サル以下の生活だろ。
関西は女のかっこしたサルが住んでたり、ブログが書けるオス猿がいるのか?
結論:このblog.livedoor.jp/np_fox/というブログは関西の霊長類研究所のチンパンジーが書いている。ブログ本館はhttp://www.pri.kyoto-u.ac.jp/ai/exp/index.html
スーツを作りに行って,ネクタイをサービスしてもらうとか,ちょっと安くしてもらうとか
いや、これはどうかな。
これって、「スーツを作りにいってネクタイサービスとか、車かって10万単位で値引くとか、そういうの非常識じゃないよね?だから値切る=非常識ではないのは明らかだよね?」ってことなんだろうけど、その感覚が既に「値切る国の人」。
この人はもしかしたら驚くかもしれないが、
関西圏以外では寧ろそっちのほうが普通ではないか?これほんと地域で全然違うんだけどさ。
関西圏(てか大阪か)ではマジで当たり前も当たり前なのかもしれないが
それ以外の地域では普通に「値切るなんて恥ずかしい…」って価値観は存在する。
実際俺も、家電を値引くなんて、ちょっと前まで想像すらしていなかった。
それとはてなアイドルのあの人の記事も、「そんなとこまで値切るな」派と「値切るのは普通」派に分かれてドンちゃんやってたのからしても、「値切る派」が別にそこまでいうほど多数派でないことは分かる。
値切るって、値切る地域の人間が思ってる以上に、非常識扱いだったりするぜ。マジな話。
俺の地域なんかは、「え、フリマなら分かるけど、なんで家電で値引き?ていうかそれは流石にはしたなくね?そこまでするほど恥をすてらんねーわー」って感覚、結構普通。別にどっちが上とかいう話じゃなくて。
実際、得するのは値引き派の価値観なんだし、俺は寧ろそういう価値観の中で普通に生きてる奴が羨ましい。(最近は値引き交渉することもあるけど、やっぱり幼少からそう育ってるからどうしても恥ずかしさが拭えない)
でまあそれは、「値切るって値切る地域の奴が思ってるほどノーマルな行動じゃないぜ」ってだけの話。
同人値引き問題だけど、これはもう単に「郷に入れば郷に従え」としか言い様がないんじゃないのか。
色々、理由をつけてこうだからダメだといってる奴はいるけど、問題はそこじゃないと思う。
結局、「同人界はそういう(値引きなんてしない)ところだ。それが普通だ。だからするのは変」っていうのが、結局根源的な理由だろう。同人界なんてもともと閉鎖的で独自の規範を持ったところだからな。同人界にはいって、本を買いたいっつーんなら、もうそれに従うしかあるめえ。いかなる理屈も閉鎖的な世界には無意味だ。
しかし敢えて言うなら、
この焼き物いいね??.いい色だしてるねぇ??」って話かけて「そうですか?これは低温でじっくり焼いたから…」と話を聴いて,「じゃぁこの茶碗2つと,湯飲み1つ…4200円か??200円まけてくれない?」って会話は普通にする.
こういった例はいろいろあって,極端な話,たこ焼き屋だって作り手と直接やりとりできる場であるわけだけれど,3パックぐらい買ったら,「ちょっとおまけつけてくれない?」って言って,3つぐらいおまけしてもらうのはそれほど非常識に感じない.
っていうけど、こういう「たくさん買うから、ちょっとオマケしてよ」型の値引きは同人界では無理だろう。
上の例だって、「たこやき一パックください。それで、50円まけてくれ」とは言わんだろ。「え、なんで?!」ってなるだろ。
値引きする時ってのは、高いもん買うときか(家電や車がこのパターン)、いくつかまとめてかうからその分ヨロシク(それが上のパターン)くらいだと思うんだが、同人誌はどちらでもない。値引く理由がないんだよな。値引く値引くっていうけど、値引きも単に値引いてくれるわけじゃなくて、やっぱりそこは交換条件なところがあるわけだろ。前者でいえば「高い商品を買ってくれるので」だし、後者でいえば「一度にいくつも買ってくれるので」が値段を下げる交換条件なわけで。
だからこそ、「たこやき一パックください。値引き50円してね」は変に感じるわけだ。交換条件に値するものがないから。値引く側に、何のメリットもないっつーか。「え、なんでそんなことしなきゃならんの?一気に買ってくれるわけでも高いもん買ってくれるわけでもないのに」っていう。
「あなたの同人誌とっても気に入ったよ!過去に発売したのも新刊も買うぜ!全部で4冊だから、100円まけてくれないか?」だったら、同人者にも「まぁ、それなら…」っていう人は出てくるんじゃないか?でも、そういうことは少ないんだよ。どうもエントリを見るに「コミケへ行ったことはないが」って言ってるからその辺の事情を知らんのだろうが。
おそらく反発している同人者たちは、こういうのを想定してる。「あ、この新刊の『淫乱シスター4 -闇に墜ちた聖職者-』を一冊ください!500円だけど、450円にまけてね!」みたいな。それは「たこ焼き一パックください!あ、50円まけてね!」と同じ印象を与える。だから当然反発する。
しかしこのエントリを書いた人は、「あなたの絵初めて見たけどうまいですね!淫乱シスターシリーズ全部下さい!400円×4冊だから……100円だけまけて1500円にしてくれません?」みたいなのを想定してるんだろう。確かにそれなら、「え、そんないっき買いするほど俺の絵気に入ったの?4冊も買ってくれるし100円くらいいっか…」って気にもなるかもしれない。(ただ、そうすると「でも今まで買ってくれた人に申し訳ないな」と感じる人も多いと思う。その辺は同人界特有というか。完全に「買う側」「売る側」ってわかれてるわけじゃないところがそうさせているのだろう。客でも普通に友達になったりする、そういった「買う側」「売る側」の間の壁のなさが)
それと、同人誌はあくまで「本」だということも値引きに対して引く姿勢をつくっているのかもしれない。
「本」なんて、値引き交渉どころか、値下げすらされないものだからなあ。
俺は「グリコ・森永事件」が起きた1984年に中学三年生の春を迎えた。
その年に俺の中学で起きた「ちょっとした事件」に直接関わっていたが、黙って暮らしてきた。「時効成立なので」という訳ではないが、小文をしたためさせてもらう。
俺の住んでいたところはグリコ・森永事件の現場(東は滋賀県、西は兵庫県西宮市)の両端の間に位置し、多感な時期であったこともあり、何か、事件の犯人は近くに住んでいるのではないかと感じていた(そういう噂も内々にもあった)。
俺の行っていた中学は行区内にいわゆる「文教地区」ではないところもある、関西では一般的な「柄が少し悪い」学校だった。
中三の時期、俺の学年は田中(仮名:以下略)がワルで仕切っていた。学年にもう一人、佐藤(仮名:以下略)という、中二からメキメキ、ワルさを極めを力をつけている奴がいた。当然、田中および取り巻き(俺も末端ながらその一人だった)は佐藤のことを「いちびってる」として「そのうち、締めよう」と考えていた。佐藤は仲間とつるむタイプではなく一人で田中グループの人間をシバきまわしたり、「カツアゲ」していた。俺も佐藤に小遣いをむしり取られたことがあった(ちなみに田中には「制度」として上納していた)。
グリコ・森永事件が広域事件として、社会を騒がせていた時期、俺の中学も小さい宇宙の中で、ちょっとした「抗争」が起きようとしいた。
案外、田中は早く動いた。中学の屋上に佐藤を夜に呼び出して、シバキ回して「ヤキをいれよう」ということになった。俺も参加するよう言われた。でも、何か怖くて、その晩はバックれた。後で田中の子分に「小心者」と罵られ暴力を受けることは覚悟していた。
Xデーは訪れた。翌朝、佐藤は中学の校舎の裏側のコンクリの上で、落下死体として発見された。田中の周辺からだいたいのところは聞いた。田中と佐藤で屋上で殴りあいをして、田中は佐藤を組み伏せた。田中側は複数だったかもしれない。
当時、俺の中学ではシンナー、トルエン遊びが流行っていた。田中たちは下になった佐藤に無理やりシンナー、トルエンの混合物を目茶苦茶に吸引させた。田中は容赦ない奴だったので、その前に佐藤の肋骨を数本、踵で体重をかけて、内臓にめり込むよう折っていたし、腕もへし折っていたようだ。
激高した田中とその取り巻きはぐったりした佐藤を校舎の屋上のフェンスから投げ落とした。現場に俺は居合わせてなかったが、田中の「肋骨折り」は以前も目撃したこともあり、怒り狂った田中の凶暴さは知っていたので、佐藤を「落下」させることくらいはやりかねないと思った。
佐藤の落下死体があったことから、朝から警察が来てものものしい雰囲気だった。田中らは逮捕されるだろうと思った。少年院とかに行くだろうし、本人たちもそういった人生を選択していると思った。佐藤が死んだことには、少し「ぞっと」したが、所謂「想定内」であった。
その日の夕刊に警察発表の記事が社会面に載った。一段扱い、小さな記事であった。
とひっそり、単独事故死ということで片付けられていた。
その後、田中とその側近たちは登校しなかったし、先生も佐藤の転落死などなかったように静かに中学義務教育を継続した。
俺は、怖かった。佐藤が殺されたことよりも、何百倍も「転落死」として処理されたことが今でも怖い。丁度、グリコ・森永事件の犯人が捕まらなかったのと同様、国家権力をもってして、外傷を受け複数の骨が折られた死体も「事故死」とする方が都合がいいこともあるのだと、中学三年生のときに知った。
よく殺人で捕まった犯人が累犯として他の犯行も認めたという報道もある。きっと真実もあれば、コントロールされた「事実」もあるのだろうとずっと思っている。
高校に行って、社会人になったが、静かに人生を送るように極力つとめるようにしている。まあ、それが、日本における市民の普通の生き方なのかもしれない。
田中および一番側近の村上(仮名)はその後、任侠の見習いをしているとも聞いたが18歳の時、死んだ。深夜、国道を田中のスピード運転でカーブを曲がり切れず対向車線にはみだして、タクシーと正面衝突。田中と村上、そしてタクシーの運転手さんまで即死だった。田中はアルコールを飲んで運転していた。
先日、実家が引っ越すので荷物を整理して、中学校の卒業アルバムを見つけた。佐藤はもちろん、田中、村上他の写真もなく、彼らは最初から存在していないようにアルバムされていた。
徳島と鳥取も三重も福井も、イマイチ分からない部分はあるのだが、
・三重
南方だと熊野とかは(和歌山県の)新宮や(奈良の)吉野郡一帯と
・福井
っつっても、いわゆる嶺南地域(敦賀以西の若狭湾沿岸地域)が、
・鳥取
# 元R29沿線住人
鳥取に出た方が早い。
・徳島
ダイレクトなつながりはないし、せいぜい淡路島と鳴門海峡大橋で
つながってるぐらいの印象しかないけど、
なにせ岡山に出るより大阪に出た方が近い上に便利な土地柄だし、
徳島県を放送エリアとする民放が少ない上に、地理的事情で関西広域圏の
だから、四国の一環というよりは関西広域連合の方が近い肌感覚。
・岡山
その上の津山??英田郡??佐用郡??旧宍粟郡ラインの交流とかもあるから、
遠いようで近いけどパッとしない間柄。
・岐阜(西部)
滋賀県も中日新聞エリアだし、大垣・本巣エリアと滋賀湖西エリアは近い関係。
木曽エリアや木曽三川下流エリアを考えると、やっぱり愛知-岐阜-三重の中部圏の気もする。
中途半端な間柄。
まず廃止ありき、ってのもずいぶん偏見のある言い方だと思うが。
たとえばある企業グループが経営難に陥り、一部の事業から撤退しなければならないとしよう。そうしたら、市場が飽和して競争力のない事業から撤退するのは自明だろう。そして、関西のオーケストラ業界が飽和して、センチュリーはその中で競争力がないのは明らかなんだよ。
お前ら全然わかってない。関西は歴史が深すぎて関西の中でも女子のカワイサは段違いの伏魔殿だということを。
この二つの都市には可愛い子いすぎる。ある程度ストライクゾーンが広いやつだと、電車乗ってるだけで最高。
しかし、京都は(話してみるとわかるけど、)ちょっとあたまいい子も多すぎる。
よくわからんけど聞いた話によると、血の濃い薄いの問題もあるらしい。ほんとによくわからんがそれが流通することの怖さ。
神戸も可愛い子多い。
京都にはヒケをとらない。しかも、基本田舎根性があったり、芦屋が近かったり、
市街地は市街地でアケスケな感じが昔からあったりするので、「可愛い+純真+御嬢様+天然ボケ」という最強コンボが狙えたりする。
そうじゃないやつでもまじで可愛い&ナンパ成功率まじで高いらしいぞ。
ヘタレイケメンが好きなやつもここに住め。ほんで芦屋とか、兵庫の北部の出身のやつを狙え。
間違っても西宮には手を出すな。あそこはヘタレの産地ではない。あたまいいやつが好きならそこを狙え。
人がいろんなとこからきてたりとか、関西の中ではパイがでかいので、素は可愛い子も割と多いが、
神戸や京都みたく電車乗っててかなりの数がストライクゾーンはいるとかいうことがなくなる。
化粧濃いのも痛い。けばい。その点京都はわかってる。ツンデレわかってツンデレやってるイメージ。
電車乗ってると、
神戸でガンと高まった可愛い濃度が、大阪で一気に落ちて、京都でまた跳ね上がる。
そんな感じ。
あと、その次の、和歌山と奈良と三重、滋賀はよくわかりません。
同率。もうよくわからん、という意味で。
今日は私は行きつけの天丼屋で夕食を済ませることにした。戸を開けるとしゅうしゅうという揚げ物の音と食器同士が触れる音が高らかに響いている。油の中に野菜やエビが入る時に立つ、細かい泡が浮かんでは消えていく鋭い音が食欲をそそる。もちろん匂いもだ。私はこの店の大将と知り合いなのでカウンター席に座り、揚げている大将に挨拶する。
「こんばんは」
「おっ久しぶりやね」
「いやいや」
「そう言えば外、かなり曇っとるよ。雨になるかもしれんね。曇り空……いわゆる天丼、だったかな」
「こりゃ失敬」
といった会話をしていると店の奥で大声が響いているのが聴こえた。二人の人物が立っている。一人はスーツをスマートに着こなした妙齢の女性。その身なりからすると俗に言う「キャリア」だろう。一方ではすっかり禿げ上がった、ポマードの匂いがしそうなよれよれのスーツに包まれて顔が真っ赤になったオヤジがいる。この二人の間でトラブルが起きたようだ。
「なんでおまえの天丼のエビは大きいんじゃ!? ワシを舐めとんのかこらぁ!!」
「やだ、ちょっと人の丼にきっちゃない箸つけんといてよ!! あんたセコいこと言わんといて!!」
「大将!! この店は客をえこひいきすんのか!? 美人にはごっつい海老天、ワシみたいな客には甘海老みたいな天ぷら乗せるんか!?」
「うわっ、酒くさっ!! おっちゃん酔うてるやろ!?」
その言葉どおりオヤジは酔っ払っているようで目が据わっている。全く天丼屋に酔っ払って入るなんて、内臓を潰すとしか思えない愚かしい行為だ。だが、今はそんなことはどうでもいい。私は二人の所に行って丼を見て、そして言った。
「どっちも同じ大きさやと思いますけど」
「ほら」キャリアが言う。「この人も言うてるやん。同じ大きさやって。甘海老って大袈裟な」
「お前、別嬪さんの肩持つんか!?」オヤジが私の胸倉を掴む。「どいつもこいつも舐めくさって!! 表に出んかい!!」
店の中で騒ぎを起こすと、テーブルや食器を破壊してしまうかもしれない。店の評判にも傷がつくだろう。私は意を決し、「ほな表に出よやないか」と言ってオヤジの腕を払った。険悪なムードが漂う。と、その時。外から陽気な歌が聞こえてきた。
てーんてーんどーんどーんてんどんどーん
「この歌は……まさか!!」
私たちはびっくりする。大将もびっくりする。扉を開けて入ってきたのは、予想通り「アンパンマン」で活躍する重要なバイプレイヤー、天丼マンだった!! 頭の丼からは湯気が立っている。揚げたての食材の匂いが周囲に広がる。
「話は全部聞かせてもらったよ」と天丼マンが言った。
「申し訳ありません、無様なところを……」
「ちょっと味見させてもらおうか」
そう言って天丼マンはオヤジの丼から海老天を取り、口に含んだ。あまりの素早さにオヤジも唖然としている。キャリアも唖然としている。私も唖然としている。店内の人間が全員唖然としている。
「うむ、腕を上げたね」
「恐れ入りやす。住み込みで修業させて頂いた時から今に至るまで、師匠の叱咤と励ましの言葉を胸に頑張っておりやす」
「君は多分関西で五指に入る天丼師になったね。精進を怠っていない。僕とはもう紙一重の腕前かな」
「そんな、勿体無い言葉を……」
「さて」と天丼マンは私たちに向かって言う。「確かにこの海老はその女の子の海老よりも小さいかもしれない。でも、どの天ぷらもその店の主人の心と、火傷したり手に傷を負ったりして長年修業して培ってきた賜物なんだ。それを忘れるのは良くないね。おじさん、海老天一本貰ったお礼にぼくの海老天をあげるよ」
「これで今回は手打ちにしないかい?」
キャリアが言う。「私も、大人気ないこと言うて、ごめんなさい」
「天ぷら好きの人間に、悪い人間なんていないよ。では、二人の仲直りも終わったようだし、ぼくはこれで失敬するよ」そして私の方を向いて言う。「君も間に入って止めてくれようとした勇気は大したものじゃないか。最近の若者には珍しいね」
「本物の天丼マンさんにお会い出来てこちらこそ光栄です。アンパンマンさんによろしくお伝え下さい」
「いやいや、またどっかの天丼屋で会おう」
天丼マンはそう言って扉を開けて外に出ようとして、足を止めて言った。「ありゃ、雨が降ってきてるね」
「さっきまでは曇り空だったのにね」と天丼マンは言った。「何て言うんたっけ。曇り空のこと……天丼?」
「まさに……天丼!!」