はてなキーワード: 破戒とは
カイジのアニメが面白いです。破戒録編、ちょうど地下労働施設でチンチロの最終決戦に差し掛かりました。
で、見てて思ったことというか、漫画版を読んでる時に抱いた思いを、アニメ版で思い出したことなのですが。
ダメ人間をこじらせると、あの地下労働施設で働きたくて仕方なくなる。
この先の話、僕が本当に思っていたことを書くつもりですが、誰に言ってもイライラさせるだけのような気がして封印していたものです。イライラしたい人に向けた文章です。イライラしたくない人は、なんだろ、えーっと、ワラパッパとか読んでたほうがよっぽど良いと思います。
カイジの地下労働施設ですが、まず、人間扱いされない過酷な環境。あれ、良い。
ダメで「出来ない奴」っていうのは、「普通は出来る仕事が、オレには出来ない」のです。それがダメ人間のダメ精神を傷めつけるわけです。「なんでそんなことも出来ないの?」と不思議がられる(※)。普通に言われることが出来ないわけです。「普通に出来る奴」に比べて「出来ない奴」なわけです。想像したこともないんでしょうね、普通のことが出来ない奴のことを。それが当然なんですけどね。だってそれが普通だし。うーん、ごめんなさい…。
しかしあの労働施設だと、全員がMAXで最低な扱い(MINな扱いと言うべきですかね)という意味では、平等にボロボロな扱いしか受けない。ボロカスに言われるのが普通、ということです。つまり、オレも普通、になれるわけです。
なんて言うんだろう、もっとボロボロに扱って欲しい、のかな。ボロボロなくらいダメなんだから、普通に扱われると申し訳なくて…。
(※ 常識に外れて「出来ない」、僕みたいな人間は、ほぼ何らかの障害、特に精神疾患を抱えています。そうやって「ふつう」から外れている人を、社会は「障害者」と呼ぶわけですから。ただ、それは本人すら気付いていなかったり、それを病気だとは知らなかったり、自覚があっても認めたくなかったりなんでしょうね。でももっとダメ人間がこじれてくると、何らかの言い訳を求めたくなるので願ったり叶ったりです。心療内科で診断書&社会に対する言い訳ゲット! ヒューゥ!)(ただ、言い訳をゲットしたからってどうなるわけでもありません。普通の人から言えば「それで?」ってな話です。わかってます。)
僕は高校のころ、とあるファーストフード店でアルバイトを始め、様々なトラウマを抱えたまま二週間で辞職しました。いま考えると完全に僕が悪いのですが、アルバイトを辞めたばかりの当時は部屋でメソメソと八つ当たりばかりしていた憶えがあります。布団に。
その際、最もキツかったのが、そんななのにも関わらずバイト先からお金が振り込まれることでした。正直、賃金が発生しなければもう少し仕事を続けていたかもしれません。ただ、周りに迷惑をかけ続けているにも関わらず、お金が貰えてしまうことがつらくて仕方がなかった。逆にお金を払いたいくらいでした。バイトも出来ない僕が払えるのは、親の金からになってくるわけですけど。
仕事先へバイトを辞める旨の電話をした際、「制服を返しに来い」と言われました。「制服を返却すれば、給料を振り込みます」と。当然僕は返却しに行かないつもりでしたが、母ちゃんが行け行けってうるさいんだもの。あの母ちゃんが。アルバイトもろくに出来ないクソみてぇな僕を、家に置いてくれている母ちゃんが。泣きながら自転車で制服を持っていった記憶があります。
最近東京に越してきて、アルバイトの時給が900円とか1000円以上なんてザラ、という環境に戦慄しています。僕が働いていたファーストフード店なんて650円かそこらだったのに。無理です。そんなにお金を貰えるとこなんて、アレです。無理です。以前、最低賃金を1000円にするだのどうの、って話を聞いたときは心底、どうしようかと思いました。
オレみたいなもんが「働かせて下さい」なんて、口が裂けても言えねぇけど、強制的に仕事やらされるなら仕方ねぇべよ、みたいな。
あと「やりたくてこんなことやってるんじゃない」って言えますもんね。自分に。仕方なくやってるんだと。言い聞かせられます。他人に向けても。夜眠るとき、頭の中に浮かんでは罵倒してくる他人に、向けても。
だからまぁ、要はオレに何も期待してくれるな、と。あいつはどうせダメだから…、と認識しつつ扱って欲しい。その認識に、甘えたいんだ。きっと。甘えるために、あの施設、いいなぁ。
あと、あの施設、肺をやられるんでしたっけ。入ったらそんなに長く生きられませんよね。
死にたいけど自殺はイヤなダメ人間にとって、そんなうってつけな環境ありません。死にたいというか、生きたくないんです。びっくりするほど希望が無い。本当は生きたいんです。生きたくなりたい。働きたい。でも働けない。働けるのに働けない人たちが溢れている時代です。ダメ人間の席なんて無い。ダメを改善させてくれる余裕はあるのでしょうか。無いよね。どうにか馴染もうとして、社会に出たら、どうせ死ねっていうんだ、普通の人たちは。なんで出てきたの? って。オレにも分かんねぇよ、ってな話です。調子に乗ってごめんなさい、と。すごいなぁ、カイジに出てくる人たち。生きたがってる。外に出たがってる。外に出て、何かしたがってる。出来るんだ、あの人たちは。外に出られれば、何でも。
何でなん? 何でみんな、ふつうに出来るん?
アニオタが非オタの彼女にアニメ世界を軽く紹介するための10本
やるなら失速してる今のうち
まあ、どのくらいの数の水滸オタがそういう彼女をゲットできるかは別にして、
「オタではまったくないんだが、しかし自分のオタ趣味を肯定的に黙認してくれて、
その上で全く知らない水滸伝とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」
ような、ヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、水滸伝のことを紹介するために
見せるべき10人の好漢を選んでみたいのだけれど。
(要は「天導一〇八星 好漢ファイル」の正反対版だな。彼女に水滸伝を布教するのではなく
相互のコミュニケーションの入口として)
あくまで「入口」なので、話題的に過大な不足を伴う地味好漢は避けたい。
できれば天罡星、せめていずれかのエピソードにきちんと絡む好漢にとどめたい。
あと、いくら席次的に天罡星といっても「なんでお前が?」を感じすぎるものは避けたい。
宋江が『穆弘』は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。
そういう感じ。
彼女の設定は
水滸伝知識はいわゆる「ぱちんこ梁山泊」的なものを除けば、横山光輝版程度は見ている
三国志度も低いが、頭はけっこう良い
という条件で。
まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「地煞星以前」を濃縮しきっていて、「地煞星以後」を決定づけたという点では外せないんだよなあ。活躍も無駄にクールだし。
ただ、ここで男色トーク解禁にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。
この能力過多な好漢について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の情報を彼女に伝えられるかということは、オタ側の「真のコミュニケーション能力」の試験としてはいいタスクだろうと思う。
アレって典型的な「オタクが考える一般人に受け入れられそうな好漢(そうオタクが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのものという意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには一番よさそうな素材なんじゃないのかな。
「水滸オタとしてはこの二人は“人間”としておかしいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。
ある種の中国ものオタが持ってる楊家将演義への憧憬と、北方謙三のオリジナル的な続編へのこだわり等々の周辺事項を
彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにもアクの強い
「饅頭の餡にちぢれ毛な女」を体現する孫二娘
の二人をはじめとして、オタ好きのするキャラを二竜山にちりばめているのが、紹介してみたい理由。
たぶんこれを見た彼女は「関羽だよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。
キャラ的に被る朱仝の活躍がその後続いていないこと、これが宋江には大人気になったこと、
関羽の子孫だから梁山軍の五虎将筆頭になって、それが方臘戦後に評価されてもおかしくはなさそうなのに、
落馬して死亡っていうショボい最期しかつくられなかったこと、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。
「やっぱり水滸伝は子供に読ませちゃいけないものだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「武十回」
でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、浮気にかける潘巧雲の思いが好きだから。
腸を引きずり出して舌を削ってそのうえ手足バラバラ、っていう楊雄の仕打ちが、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、
その「淫婦を捨てる」ということへの徹底ぶりがいかにも好漢的だなあと思えてしまうから。
浮気女話が三回目なのを俺自身はまたこのパターンかとは思わないし、もうやらないだろうとは思ったけれど、
一方でこれがまた盧俊義のエピソードできっちり浮気女話にしてしまった。
なのに、李応に頭下げて迷惑かけて祝家荘との戦いを作ってしまう、というあたり、どうしても
「晁蓋の形作ってきた梁山泊が捨てられないオタク」としては、たとえ楊雄がその後目立つキャラでなかったとしても、
親近感を禁じ得ない。石秀・時遷の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。
梁山泊で史進見たことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。
林冲登場よりも前の段階で、好漢の哲学とか武芸十八般とかはこの人物で頂点に達していたとも言えて、
こういうクオリティの好漢が東平府でお縄にかかっていたんだよ、というのは、
別に史進自身がなんら梁山泊に貢献してなくとも、なんとなく史進好きとしては不思議に誇らしいし、
いわゆる「世界の燃え尽きる日」でしか史進を知らない彼女には見せてあげたいなと思う。
智多星の「策」すなわち「落とし穴」をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。
「終わらない宴を毎日生きる」的な梁山泊がオタには共通してあるのかなということを感じていて、
だからこそ中国中央電視台版『水滸伝』最終話は呉用の首吊り以外ではあり得なかったとも思う。
「終わらない宴はない」という無常の感覚が招安以降さらに強まっていたとするなら、その「オタクの気分」の
終着点は呉用の首吊りにあったんじゃないか、呉用は無用だなんてとても俺には言えないという、そんな感傷的な擁護はかけらも口にせずに、
単純に学究の失策を楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。
これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。
こういうお大尽風味の好漢を首領候補というかたちで入山さして、それが晁蓋時代からの好漢に受け入れられるか気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。
9人まではあっさり決まったんだけど10人目は宋江でもいいかな、などと思いつつ、便宜的にハルヒを選んだ。
燕青から始まって宋江で終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、晁蓋亡き後の梁山泊の首領となった人物でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい好漢がいっぱいいるので、宋江はやめた。
というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10人目はこんなのどうよ、というのがあったら教えてください。
「駄目だこの増田は。来年の今日がお前の一周忌」というのは大歓迎。
こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。
http://anond.hatelabo.jp/20080315152400]
これを全部読んでいない人間は「猿」です。
ちなみに猿に人権はありません。ネットで表現をする権利も自由もありません。よく覚えておくように。
レオナルド・ダ・ヴィンチ『レオナルド・ダ・ヴィンチの手記』岩波文庫
ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』岩波文庫
ハイデッガー『存在と時間』ちくま文庫, 岩波文庫, 中公クラシックス
ベンヤミン『複製技術時代における芸術作品』複製技術時代の芸術, 晶文社クラシックス
ポランニー『大転換 市場社会の形成と崩壊』東洋経済新報社
デリダ『グラマトロジーいについて』
海外文学
『唐詩選』岩波文庫
シェイクスピア『ハムレット』角川文庫、新潮文庫、岩波文庫、ちくま文庫
ゴーゴル『外套』
ポー『盗まれた手紙』
エミリー・ブロンテ『嵐が丘』
メルヴィル『白鯨』
フローベール『ボヴァリー夫人』
ドストエフスキー『悪霊』
カフカ『審判』
魯迅『阿Q正伝』
トーマス・マン『魔の山』
ザミャーミン『われら』
ムージル『特性のない男』
セリーヌ『夜の果ての旅』
フォークナー『アブサロム、アブサロム!』
ゴンブローヴィッチ『フェルディドゥルケ』
ジュネ『泥棒日記』
ロブ=グリエ『嫉妬』
レム『ソラリスの陽のもとに』
エリオット『荒地』
ブランショ『文学空間』
日本文学
樋口一葉『にごりえ』
田山花袋『蒲団』
有島武郎『或る女』
志賀直哉『小僧の神様』
内田百〓『冥途・旅順入城式』
江戸川乱歩『押絵と旅する男』
横山利一『機械』
谷崎潤一郎『春琴抄』
川端康成『雪国』
太宰治『斜陽』
大岡昇平『俘虜記』
野坂昭如『エロ事師たち』
島尾敏雄『死の棘』
古井由吉『円陣を組む女たち』
後藤明生『挟み撃ち』
円地文子『食卓のない家』
中上健次『枯木灘』
斎藤茂吉『赤光』
萩原朔太郎『月に吠える』
坪内逍遥『小説神髄』
正岡子規『歌よみに与ふる書』
石川啄木『時代閉塞の現状』
小林秀雄『様々なる意匠』
保田與重郎『日本の橋』
吉本隆明『転向論』
江藤淳『成熟と喪失』
by 柄谷行人、他
追記
ネットにはほとんど「猿」しかいないんじゃないかと思うことも多いので、是非、脱「猿」してみて下さい。2chは「猿」の巣窟でもかまわないのですが、はてなが「猿」の巣窟であってはインフラ、リソースの損失だと思っています。実のありげな議論が起こっているなと思いきや、はてな「猿」が集団でやってきて議論を潰しているケースがほとんどなので。