はてなキーワード: サンデーとは
「入国希望者か?」
「はい」
「どんな噂をきいてきたか知らんが、ニュースサイトの国はすでに飽和状態だ。うまい汁を吸うつもりで来たならば引き返したほうがいいぞ」
「はあ、そうですか」
「……引き返す気はないようだな。ではこの国の滞在期間をきこうか」
「追い出されるまで」
「あ?」
「この国の人に追い出されるまでいたいと思います」
「……変わったやつだな。よかろうニュースサイトの国は来るものを拒まない。ようこそ最新情報の飛び交う世界へ!」
そう言ってガリガリに痩せたみすぼらしい男は芝居がかった姿で両手を広げた。
どう見ても入国管理官とは思えないその哀れな姿に、キチはありのままの疑問をぶつけた。
「あなたは入国管理官かなにかですか?」
「ん? 違うよ。私はネット評論家だ。主にニュースサイト論を取り扱う権威さ。あくまでボランティアとしてニュースサイトの国に訪れる人間に忠告と審査をしてい――」
セリフを言い終える前に、銃声が鳴り響き、自称ネット評論家でニュースサイト論の大家の頭に大きな穴が開いた。
即死である。
「また沸いてやがったかこのアクセス乞食め! 大丈夫かい旅人さん? こいつはニュースサイトを知らない一般人にたくみに擦り寄って権威ぶる物乞いだよ。なにか妙な言いがかりをつけられなかったかい?」
「いえ、べつに」
「まったく今週だけで3人目だぞっ どこから沸いてくるんだこのゴキブリどもは…?」
「えーと、それで入国してもかまいませんか?」
「ああ、もちろんだ。WWWの概念に基き出入り自由だ。好きにやってくれ」
銃を肩にかついだ男はにやりと笑うと、乞食の死体を引きずってどこかに行ってしまった。
「では行きましょうキチ」
「そうだねヘルペス」
旅人はアンドロイド(注:ここではHMXシリーズのメイドロボを指す)におんぶされながら人の多い市街へと入っていった。
「キチ、重いので自分で歩いてくれませんか?」
「見た目が愛らしい女の子のメイドであっても、アンドロイドに人権はないよ」
「思いやりに欠けるマジキチですね」
そんないつものやり取りをする旅人たちに、ニュースサイトの国の住人が声をかけた。
「はい、さっき入国したばかりです。あなたはニュースサイターですか?」
「ああ、そうだよ。ねえ、旅人さん? さっそくで来たばかりで悪いんだけど、何かいい情報はないかい?」
「いい情報……ですか?」
「そうさ、なにか外の世界であった最新のできごとを知らないかい?」
「……えーっと、あなたはニュースサイターなんですよね?」
「うん、そうさ。ちなみにニュースサイト歴2年だからベテランだね」
「ニュースサイターなのに最新の情報を一般人の僕にきくんですか?」
キチがそう問いかけると見る間にニュースサイターの機嫌が悪くなった。
「そういう訳ではないです。ただ僕はニュースサイトの国に来れば最新の有意義な情報が手に入るとばかり思っていましたので」
「はっ! これだから新参はっ もらうことばっかり考えて何も提供しないんだからな!」
「おいおいどうしたんだ、そんな大きな声をだして」
ベテランニュースサイターの男をたしなめたのは、4~5人連れの屈強な男たちでした。
「あっ!? ギガジンさんににゅーす特報さんっ それにKKGとロケットニュースさんとZAKZAKさんと探偵ファイルさんと秒刊サンデーの湯川とえーとそれから…ま、ま、まんげ?さん!」
「だんげです」
屈強な男たちの後ろにいた小男は不機嫌そうに訂正した。
「そう怒るなlazy。それで? その旅人さんとお前は何を揉めてたんだ?」
「lazyじゃなくてごーるです……じゃなかった。だんげです」
「は、はぁ、実はこの新参がベテランの俺を馬鹿にしやがるんです。ニュースサイターの癖に情報に疎いなんていちゃもんを…」
「ははっ、まあ中堅のお前はちょっと情報に疎いかもしれないな」
「あっ! ひ、ひどいっすよにゅーす特報さんと探偵ファイルさん!」
「よし、じゃあこのニュースサイトの国を仕切る俺達が、ひとつ旅人さんに最新の情報を教えてやろうじゃないか」
屈強な男たちは張り切った様子で、それぞれのノートパソコンを開きました。
「えーと……おっ! これなんかすごいぞ! 痛いニュースからの情報だがなんと鳩山総理が――」
「それはテレビで見ました」
キチははっきりと言いました。
「ははは、君は古代の遺物であるテレビなんて見ているのかい? うーん、じゃあこれはどうだ? V俺からの情報だがアニメにありがちなことで――」
「アニメに興味ありません」
キチははっきりと言いました。
「アニメに興味はない!? じゃあ君は今日もやられやくを見ないのか??」
「なんですかそれ」
「うーん、それは人生の半分は損をしているぞ。そんな変わり者の君には――」
「ねえ、キチ?」
「なんだいヘルペス?」
「ニュースサイトの国ではアニメというものを見ることが常識なんですか?」
「さあ」
キチは興味なさそうにこたえました。
「おっ! これはなんかすごいぞ! 見ろよ猫の画像だ!!」
別のニュースサイターが妙に高い声で歓声をあげました。
「興味ありません」
「猫が嫌いなのか!? じゃ、じゃあこれを見ろ!」
屈強な男の一人がノートパソコンの画面をキチに押し付けてきました。
「ネタミシュ……いやネタタマという面白画像サイトだ! 君の興味があるタイトルをクリックしたまえ!」
「すいません、僕は有意義な情報が欲しいのですが」
「有意義? あっ! わかった! そういうことか! 君は実用的なものを求めているんだな?」
屈強な男はにやりと笑うとパソコンを少し操作しました。
「これだな? 君が求めている情報はこれしかありえない」
そう言って見せられた画面には女の子が強姦されている気味の悪い画像が表示されていました。
「キラ速というサイトさ。なんならアドレスを教えてあげてもいい」
「……けっこうです」
「これもダメなのか!? じゃ、じゃあ後はもうハム速……いや、しかしあそこはいい加減ワンパターンにもほどがあるし…。あっ! アルファルファモザイク……は別にいいか」
「おう、引っ込めよ羅列ニュースサイト」
「あっ なにをするー!?」
キチの前で一生懸命パソコンを操作していた男は首根っこを掴まれて吊るし上げられました。
「2ちゃんねるのネタばっか紹介しやがって。そんなもん最新の情報じゃねえ」
「そうさ。お前ら羅列は所詮お遊びニュースサイター。2ちゃんのソースになるような記事を提供する俺達こそが真のニュースサイターなのさ」
「う、うわー!」
羅列系ニュースサイターはそのまま道端に放り投げられてしまいました。
そしてそのまま二度と起き上がってはきませんでした。
どうやら落ち方が悪くて、首の骨を折ったようです。
「さて、新参くん。俺達の情報はすこし刺激が強いが大丈夫かね?」
「心臓が弱いならここで逃げ帰ってもいいんだぜ?」
キチはなんでもいいから早くしてくれ、と答えました。
「くっくっく…いい度胸じゃないか。では俺から。お前はおいしくなかったら代金を返してくれると宣伝されたハンバーガーを知っているか? 俺はあれが本当かどうかを試してだな――」
「それが有意義な情報ですか? あとあなたは人として恥ずかしくないのですか?」
「な、なんだとキサマ!」
「はは、たしかに人として恥ずかしいよな。じゃあ次はまっとうな俺の情報だ。実は中国の女子中学生でな――」
「それのどこが有意義なんですか? あとあなたは人として恥ずかしくないのですか?」
「な、なんだとキサマ!」
「ふふ、まったくだな。ここで真打の登場だ。まずはこの写真を見てくれ」
「……この写真の右下にあなたの所持するサイト名とは違うロゴがありますが無断転載ではありませんよね?」
「な、なんだとキサマ!」
それからもニュースサイター達は次から次へと情報を教えてくれましたが、どれも下品で役に立たないものばかりでした。
中には真っ赤な嘘すら多くありました。
「……もう一度ききますが、あなたたちはニュースサイターなのですよね? 本当に?」
キチは静かに問いかけました。
「そうかこいつは荒らしだったのか!!!! どうりで俺達にいちゃもんばっかりつける訳だ!」
「あー! いるよな最近、こういうキチガイ野郎が! 頭おかしい奴が増えたっていうかさあ!!」
「せっかく俺達がネットを盛り上げてるのにこういうキチガイが沸いてくるとだいなしになるんだよ!!」
「出て行けよ!!! ニュースサイトの国は誰でも出入り自由だけど、荒らしは許さない!!」
いきりたつニュースサイター達は口々にキチを罵ります。
「皆さん、落ち着いてください。僕は荒らしではありません」
「そうか釣りだったのか!!! ど、どおりで低レベルな煽りばかりしてきたわけだ!!」
「生憎だったな釣り野郎! 俺達はその程度の煽りじゃちっともイラつかない!!!」
「はは、お、俺なんて途中から釣りだと分かってたから笑いをこらえるのに必死だったよ!!」
「お、俺も俺も!! お、俺もわかってた!!!」
だんげはぴょんぴょん飛び跳ねながら存在をアピールしました。
「あー、面白かったよ旅人さん。じゃあな。もういいだろ?」
「……分かりました。残念ですがこの国を出ることにします」
キチはヘルペスの尻を叩いて出口に向かうよう促しました。
「おい待てよ!! ちゃんと釣り宣言しろよ!」
「釣りなんてしていませんが」
「ったく、これだから新参は…! 引き際をわきまえない釣りなんて見苦しいよ」
その後もニュースサイター達は延々と何かを言っていましたが、キチはとりあわずに来た道を引き返していきました。
「う……うぅ…頭撃たれたなう…っと。もうすぐ死ぬなう…っと」
ニュースサイトの国の国境付近に、最初に出会った乞食が打ち捨てられていました。
驚いたことに頭を撃ちぬかれているのに、まだ生きています。
「あ、あれ…? き、君はさっきの……?」
「どうも。ニュースサイターたちに追い出されてしまったので他の国に行くことにしました」
「そ、そうなの…? あ、そうだ。じゃあ君、その追い出された経緯をまとめて記事にしてくれない? そしたら僕がコメント付きで記事を紹介してあげるから」
「……いえ、けっこうです」
キチはきっぱりと断ると、ニュースサイトの国を去っていきました。
「ふ、ふふ、良いネタだ。新たに国を訪れた旅人が…一日と経たずに国外追…放…なう…」
乞食は最後の力を振り絞ってツイートすると、今度こそ本当に息絶えました。
「ねえ、キチ?」
「なんだいヘルペス」
「どうしてあの国の人たちはニュースサイターと名乗っているんでしょう?」
「さあ…僕にはわからない。ただひとつ言えることは――」
「言えることは?」
「どんな肩書きを名乗ろうが本人達の自由だよ。本人が恥ずかしくない限りは、ね」
「単にリンクを貼るだけの人でもですか?」
「ああ。単にリンクを貼るだけの人でもだよ」
「くだらない記事や嘘丸出しの話ばかりするはた迷惑な人でもですか?」
「ああ。くだらない記事や嘘丸出しの話ばかりするはた迷惑な人でもだよ」
ヘルペスはあきれ果てた顔でため息をつきました。
「キチガイじみてますね」
「そうかもしれない。だけど僕の名前だってキチさ」
「みんなキチみたいに分かりやすい名前を名乗ればいいと思うのですが」
「そうだね。少し分かりにくい名前や肩書きの人が多いかもね。でもキチガイって本来はそういうものさ」
「だからキチなんですね」
「うん。名前や肩書きに関係なくキチはキチなのさ」
そうごちるとキチは微笑みました。
ヘルペスは背中に寒気を覚えながら、キチを背負い直し、再び歩き出しました。
終わり
iPhoneのアプリ「支出管理」というソフトが便利で、非常に家計簿を付けやすい。
収入は毎日そんなに変わらないので、支出だけしか管理しなくて十分なのです。
突っ込まれる前に説明をしておくと…。
日付 | 大分類 | 小分類 | 金額 |
---|---|---|---|
2010/2/1 | 医療費 | 病院 | ¥1,450 |
2010/2/1 | 医療費 | 病院の薬 | ¥1,580 |
2010/2/1 | 飲食費 | お菓子 | ¥118 |
2010/2/1 | 飲食費 | 昼飯 | ¥440 |
2010/2/1 | 飲食費 | 飲み物 | ¥110 |
2010/2/1 | 書籍 | ジャンプ | ¥240 |
2010/2/1 | 交通費 | 電車 | ¥160 |
2010/2/1 | 交通費 | 電車 | ¥150 |
2010/2/2 | 飲食費 | 昼飯 | ¥280 |
2010/2/2 | 交通費 | 電車 | ¥160 |
2010/2/2 | 交通費 | 電車 | ¥150 |
2010/2/2 | 飲食費 | お菓子 | ¥105 |
2010/2/2 | 飲食費 | お菓子 | ¥100 |
2010/2/2 | 書籍 | 漫画 | ¥1,617 |
2010/2/3 | 飲食費 | お菓子 | ¥105 |
2010/2/3 | 飲食費 | 昼飯 | ¥280 |
2010/2/3 | 飲食費 | お菓子 | ¥525 |
2010/2/3 | 飲食費 | お菓子 | ¥100 |
2010/2/3 | 書籍 | サンデー | ¥260 |
2010/2/3 | 食品日用品 | スーパー | ¥1,391 |
2010/2/4 | 飲食費 | お菓子 | ¥100 |
2010/2/4 | 飲食費 | お菓子 | ¥220 |
2010/2/4 | 飲食費 | お菓子 | ¥105 |
2010/2/4 | 飲み会 | 一次会 | ¥3,000 |
2010/2/5 | 飲食費 | 昼飯 | ¥280 |
2010/2/5 | 飲食費 | お菓子 | ¥100 |
2010/2/5 | その他 | iPhone アプリ | ¥230 |
2010/2/5 | 書籍 | 漫画 | ¥560 |
2010/2/6 | 飲食費 | 朝ご飯 | ¥98 |
2010/2/6 | 交通費 | ガソリン | ¥2,194 |
2010/2/6 | 飲食費 | お菓子 | ¥136 |
2010/2/6 | 飲食費 | 昼飯 | ¥900 |
2010/2/6 | 遊び | 温泉 | ¥700 |
2010/2/6 | 遊び | ペンション | ¥9,765 |
2010/2/7 | 飲食費 | 飲み物 | ¥150 |
2010/2/7 | 飲食費 | お菓子 | ¥150 |
2010/2/7 | 飲食費 | 昼飯 | ¥250 |
2010/2/7 | 遊び | 温泉 | ¥500 |
2010/2/7 | 遊び | お土産 | ¥630 |
2010/2/7 | 飲食費 | 夕飯 | ¥1,150 |
2010/2/7 | 交通費 | 洗車代 | ¥1,000 |
2010/2/7 | 交通費 | ゲレンデまでのガソリン+高速代 | ¥6,000 |
2010/2/8 | その他 | スノーボードのグローブ修理 | ¥525 |
2010/2/8 | 飲食費 | お菓子 | ¥100 |
2010/2/8 | 飲食費 | お菓子 | ¥105 |
2010/2/8 | 書籍 | ジャンプ | ¥250 |
2010/2/8 | 食品日用品 | ハンズ | ¥1,155 |
2010/2/8 | 食品日用品 | 無印 | ¥776 |
2010/2/9 | 飲食費 | 昼飯 | ¥450 |
2010/2/9 | 飲食費 | お菓子 | ¥160 |
2010/2/9 | 飲食費 | お菓子 | ¥100 |
2010/2/9 | 書籍 | イブニング | ¥330 |
2010/2/9 | 飲食費 | 夕飯 | ¥1,000 |
2010/2/10 | 飲食費 | お菓子 | ¥100 |
2010/2/10 | 飲食費 | 昼飯 | ¥280 |
2010/2/10 | 書籍 | サンデー | ¥260 |
2010/2/10 | 飲食費 | お菓子 | ¥130 |
2010/2/11 | 飲食費 | お菓子 | ¥105 |
2010/2/11 | 交通費 | 電車 | ¥160 |
2010/2/11 | 遊び | 映画 | ¥1,000 |
2010/2/11 | 飲食費 | 昼飯 | ¥1,130 |
2010/2/11 | 食品日用品 | 無印 | ¥262 |
2010/2/11 | 交通費 | 電車 | ¥160 |
2010/2/12 | 飲食費 | 昼飯 | ¥280 |
2010/2/12 | 飲食費 | お菓子 | ¥100 |
2010/2/12 | 飲食費 | 飲み物 | ¥120 |
2010/2/12 | 飲み会 | 一次会 | ¥4,000 |
2010/2/12 | 飲み会 | 二次会 | ¥2,000 |
2010/2/13 | 交通費 | 電車 | ¥300 |
2010/2/13 | 医療費 | 病院 | ¥1,020 |
2010/2/13 | 医療費 | 病院の薬 | ¥990 |
2010/2/13 | 交通費 | 電車 | ¥290 |
2010/2/13 | 飲食費 | 昼飯 | ¥740 |
2010/2/13 | 飲食費 | 夕飯 | ¥1,500 |
2010/2/15 | 交通費 | ガソリン | ¥616 |
2010/2/15 | 遊び | リフト | ¥3,500 |
2010/2/15 | 飲食費 | 昼飯 | ¥1,000 |
2010/2/15 | 飲食費 | 飲み物 | ¥200 |
2010/2/15 | 飲食費 | お菓子 | ¥138 |
2010/2/15 | 遊び | 温泉 | ¥1,000 |
2010/2/15 | 交通費 | ゲレンデまでのガソリン+高速代 | ¥4,000 |
2010/2/16 | 飲食費 | 昼飯 | ¥280 |
2010/2/16 | 書籍 | ジャンプ | ¥240 |
2010/2/16 | 飲食費 | お菓子 | ¥130 |
2010/2/16 | 飲食費 | 夕飯 | ¥238 |
2010/2/17 | 飲食費 | 昼飯 | ¥280 |
2010/2/17 | 飲食費 | お菓子 | ¥210 |
2010/2/17 | 交通費 | 電車 | ¥310 |
2010/2/18 | 交通費 | 電車 | ¥310 |
2010/2/18 | 飲食費 | 飲み物 | ¥120 |
2010/2/18 | 飲食費 | 昼飯 | ¥280 |
2010/2/18 | 飲食費 | お菓子 | ¥105 |
2010/2/18 | 食品日用品 | マツキヨ | ¥699 |
2010/2/18 | 飲食費 | 夕飯 | ¥1,100 |
2010/2/19 | 飲食費 | 朝ご飯 | ¥432 |
2010/2/19 | 飲食費 | 昼飯 | ¥1,000 |
2010/2/19 | 遊び | リフト | ¥7,400 |
2010/2/19 | 飲食費 | 夕飯 | ¥1,000 |
2010/2/20 | 飲食費 | 昼飯 | ¥820 |
2010/2/20 | 飲食費 | お菓子 | ¥350 |
2010/2/20 | 飲食費 | 朝ご飯 | ¥600 |
2010/2/20 | 飲食費 | 夕飯 | ¥1,000 |
2010/2/21 | 遊び | お土産 | ¥630 |
2010/2/21 | 飲食費 | お菓子 | ¥220 |
2010/2/21 | 飲食費 | 昼飯 | ¥880 |
2010/2/21 | 交通費 | 駐車場 | ¥200 |
2010/2/21 | 交通費 | ゲレンデまでのガソリン+高速代 | ¥2,300 |
2010/2/22 | 飲食費 | 昼飯 | ¥800 |
2010/2/22 | 飲食費 | お菓子 | ¥100 |
2010/2/22 | 飲食費 | お菓子 | ¥100 |
2010/2/22 | 飲食費 | お菓子 | ¥100 |
2010/2/22 | 書籍 | ジャンプ | ¥240 |
2010/2/22 | 飲食費 | 夕飯 | ¥1,000 |
2010/2/23 | 飲食費 | 昼飯 | ¥1,000 |
2010/2/23 | 飲食費 | 飲み物 | ¥110 |
2010/2/23 | 飲み会 | 一次会 | ¥4,200 |
2010/2/24 | 飲食費 | 飲み物 | ¥140 |
2010/2/24 | 飲食費 | 昼飯 | ¥600 |
2010/2/24 | 飲み会 | 一次会 | ¥3,000 |
2010/2/24 | 飲食費 | お菓子 | ¥700 |
2010/2/24 | 書籍 | サンデー | ¥260 |
2010/2/25 | 飲食費 | 昼飯 | ¥280 |
2010/2/25 | 飲み会 | 送別会 一次会 | ¥4,500 |
2010/2/25 | 飲み会 | 送別会 二次会 | ¥1,500 |
2010/2/26 | 飲食費 | 昼飯 | ¥618 |
2010/2/26 | 飲食費 | 飲み物 | ¥150 |
2010/2/26 | 遊び | Howling in the Night 2010 | ¥4,500 |
2010/2/26 | 書籍 | 押井守関連 | ¥4,000 |
2010/2/26 | 交通費 | 電車 | ¥640 |
2010/2/26 | 飲食費 | お菓子 | ¥105 |
2010/2/26 | 飲食費 | 夕飯 | ¥126 |
2010/2/27 | 食品日用品 | 無印 | ¥577 |
2010/2/27 | 交通費 | 駐車場 | ¥100 |
2010/2/27 | 食品日用品 | スーパー | ¥1,700 |
2010/2/27 | 食品日用品 | 100円ショップ | ¥210 |
2010/2/27 | 食品日用品 | スーパー | ¥158 |
2010/2/28 | 食品日用品 | 薬局 | ¥198 |
2010/2/28 | 飲食費 | 夕飯 | ¥480 |
2010/2/28 | 飲食費 | 飲み物 | ¥130 |
2010/2/28 | 交通費 | 電車 | ¥380 |
2010/2/28 | 固定費 | プロバイダ費用 | ¥5,708 |
2010/2/28 | 固定費 | mixi | ¥315 |
2010/2/28 | 固定費 | au携帯 | ¥3,105 |
2010/2/28 | 固定費 | ソフトバンク携帯 | ¥3,856 |
2010/2/28 | 固定費 | DMM | ¥1,890 |
2010/2/28 | 固定費 | 東京電力 | ¥4,187 |
2010/2/28 | 固定費 | 水道代 | ¥1,743 |
2010/2/28 | 固定費 | ガス代 | ¥3,570 |
2010/2/28 | 固定費 | 自動車保険 | ¥3,240 |
2010/2/28 | 固定費 | 家賃 | ¥73,350 |
¥222,671
大分類 | 金額 |
---|---|
固定費 | ¥100,964 |
食品日用品 | ¥7,126 |
飲食費 | ¥29,124 |
飲み会 | ¥22,200 |
遊び | ¥29,625 |
交通費 | ¥19,580 |
書籍 | ¥8,257 |
医療費 | ¥5,040 |
その他 | ¥755 |
明らかに支出が多すぎです。
実家に5万いれて実家暮らしをしても、飲食+固定費で5万以上は浮くんだな。
しかしながら、一人暮らしに一度慣れたら、もう実家暮らしなんてできないけど。
飯代わりにお菓子を食うくらいだったら、家で作った方が安上がりだ。
忌憚のないご意見をお願い致します!
この時期になると大学生向けに読むべき100冊みたいなリストが出回る。
あんなリストを真に受ける人も少ないだろうが……はっきり言って悲しくなるくらいお粗末だ。
ずらっと並べられた古典名著。あまりに埃の被ったラインナップにがっかりする。
こういった学問には「原書病」とでも言うべき、くだらない風習が根強く残っている。
原典や本文を極度に重視するのは不健全だ。それ自体は面白いとしても、その後発展と整理を経て洗練されている。
歴史的興味以外であえて出発点に戻る価値はすごく小さい。そんなところに本当の「教養」は存在しない。
難解で時代遅れな文章と格闘したって、趣味以上のものにはならないし、考える力は湧いてこない。絶対誤読するし。
そこで本当に頭を強くしたい人が読むべき書籍リストというものを作った。
これは単なる学問という空気に浸ってみたい人が読むものじゃなくて、日常に根ざした本物の力を分けてくれるものだ。
この100冊さえ読めば考える素材に困らないだけでなく、コミュニケーションの強者にもなれる。
飲み会で古臭い古典の話をしたって煙たがれるだけだが、この100冊をネタにすればそんなことにはならないし、
黙考はずいぶんと深くなるし、ブログのネタに応用すれば必ず一目置かれる。
選んだのは現代的で網羅的、そして極めて平易なもの。どの分野にも精通できるように色んなジャンルのものを配置した。
この100冊を大学生活のうちに読み切れば、必ずや一生の財産になるだろう。
ここに挙げられた本が、現代最新型にアップデートされた真の「教養」だ!
『逃走論』 浅田彰
『アメリカン・コミックス大全』 小野耕世
『よいこの君主論』 架神恭介
『おまえが若者を語るな!』 後藤和智
『シミュレーショニズム』 椹木野衣
『箆棒な人々』 竹熊健太郎
『新しい「マイケル・ジャクソン」の教科書』 西寺郷太
『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』 ばるぼら
サンデー時評:「ヒトラー呼ばわり」をめぐって
その点、鳩山さんもソツのなさはあるが、最近は発言にぶれがみられる。失言とまでは言えないにしても、気になる言い回しが時折ある。
えっ
教養人として定評のある谷垣さんの目に、民主党新人の行動とヒトラー・ユーゲントの狂信的なイメージが二重写しになったのだ。刺激的な批評というだけでなく、二人の党首にかかわることだから、見過ごしにできないものを感じる。
こいつ、民主の議員が麻生総理就任の時の若者人気を「ナチスの台頭みたいだ」とかほざいてたのを完全にシカトぶっこいてるよな。
んーなんかやっぱりズレてる気がします。
腐女子では無い漫画に詳しいと自称する人は、腐女子世界で「xxxぐらいは知っておけ」という常識的な作品や作家をちゃんと網羅しているのに、腐女子ときたら…という話ならば、話が通じるけど。
腐女子に限らず、一般社会で「漫画に詳しい」と自他共に認める人間は、ガロなんて読んでなくて十分。
それこそ、社会人にもなってジャンプ・マガジン・サンデー・チャンピオンを毎週みんな読んでるぜ!って言われたら充分「漫画詳しい人」だと思う。
あと、本当の意味で”知らない”は嘘だとは思う。
ふゅーじょんは、異常なほどガロ系押しだから、目にはつくはず。
でも、目に付いたとしても「興味を持つ事がない・記憶にさえ残らない」(結果論)が正解では?
だから、元増田が疑問に思う事も分からなくもない。
分からなくもないけど、それと「読むべき」って話は全然違う。
元増田が言ってるのは
と同レベルなんだよね。
元増田が希望する”漫画詳しい人”の定義に、他人が合う必要もないと思うよ?
それに自称するからには、元増田が知らない作品について詳しい事だってあるはずだ。
(詳しい=造詣が深いとは限らないが)
腐女子やヲタク向けにエロパロ発行してることは知ってたし、当時はふゅーじょんだけが特出してたけど、
だから、なに?って感じだ。
良いものは良いだろうし、マーケットがあるなら、それがヲタク向けだろうが、アングラだろうが、サブカルだろうが、入り込んでやれ、って商魂たくましいのがふゅーじょんだろうと思ってる。
それぞれのファンがそれぞれを認識して、理解しあう必要なんてどこにあるの?
ガロとかのファンが、腐女子マーケットを理解して、どうするの?
どっちも爆発的にマーケットに乗るような物じゃないのに、持ち上げた事で今の地位を得てると思ってる。
少なくとも、ガロ読者とかは、”恐ろしく漫画やアニメの知識が偏って”るだろうに。
その偏りをちゃんと理解してるはずだ。(だから、ガロは特殊な分野でいられる)
そして、偏りにたいして、公平にしようなんて思ってもいないだろう。
日本の漫画界、とりわけ評論畑には、高尚から低俗へ続くヒエラルキーというものが存在して、青年誌のストーリーモノが「大人の鑑賞に堪える漫画」として頂点に君臨し、白泉・秋田あたりの少女・女性向け漫画がそれに次ぎ、ジャンプ的ストーリー漫画とサンデー的コメディ作品ならジャンプの方が上の扱いを受け、エロ漫画が最底辺となる。
ガロ的なものはこのヒエラルキーからは独立した地位を占め、(お家騒動以前の)エニックスや、角川的な萌え作品は存在自体が無視されている。ヒット作が出るとジャンプ漫画とかの文脈で解釈しようとして的外れなことをいう。ハガレンなら半分くらいは理解できるだろうが、グルグルとかは手も足も出るまい。
少女漫画については、いっけん多く論じられているようだけれど、彼らの手が届くのはせいぜいなかよしまでで、実際に小学生女子に支持されている今ならちゃお、以前ならりぼん掲載作のような、「幼稚な」作品についてはやはり触れられることは少ない。
いやはや、漫画評論とはまったくご大層な代物である。
追加コード 4文字の追加コードを加えることによって「その他のイメージ」を追加することができます。追加コードはさまざまな目的に使用する為にいくつかの種類があります。一般的なコードはINとPTです。書籍の「その他のイメージ」にはINを、書籍以外の「その他のイメージ」にはPTをご使用ください。
PIECE SHOTS (書籍以外のその他の画像 PT + 数字): PT01, PT02, PT03, PT04, PT05, PT06, PT07, PT08, PT09... (例:B000123456.PT01.jpg)
INTERIOR SHOTS (書籍のその他の画像 IN + 数字): IN01, IN02, IN03, IN04, IN05, IN06, IN07, IN08, IN09... (例:1234567890.IN01.jpg)
ANGLE SHOTS (各視点からのアングル): TOPP, BOTT, LEFT, RGHT, FRNT, BACK
両方とも同じぐらい使われているのがふと気にになった。
Amazonに質問するほどのことではないので、ここに書き捨て。
INを使っている
サンデー vs マガジン http://bit.ly/3LRWH
BLEACH ソウルカーニバル http://bit.ly/3iEbz
など
PTを使っている
など
定額給付金の1万2千円で、2万円の商品券をマクドナルドが販売
商売上手だとは思うが、内容をよくよく見てみるとセコイ
まず
使える内容はあらかじめセットの商品券として決まっている
詳しい内容は以下
「景気をつかもう」商品券内訳
- セットA 10枚
- セットB 10枚
- (ダブルチーズバーガー/てりやきマックバーガー/チキンフィレオのいずれか+ポテトM+ドリンクM)
- セットC 9枚
- デザート・サイドメニュー 3枚
- コーヒー 30枚
- シャカシャカチキン 3枚
- コールドドリンク2杯 4枚
合計 69枚
5月15日から販売開始したから期間は半年だ
この期間で商品券を全部使おうと思ったら、2~3日に1度の頻度で使っていかないといけない
大人でこのような頻度で利用していたらヤバイのでは?(健康への影響が心配だ)
サンデー時評:今年は思いきりアホになるか
とにかく、私は懸命にメモをとった。一昨年夏、船旅をしていて、船中で村上和雄筑波大名誉教授の講演を聴いた時である。話に意外性があって面白いということもあったが、メモをとらずにはおれなかった。
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岩見 隆夫(いわみ・たかお)
毎日新聞東京本社編集局顧問(政治担当)1935年旧満州大連に生まれる。58年京都大学法学部卒業後、毎日新聞社に入社。論説委員、サンデー毎日編集長、編集局次長を歴任。
http://mainichi.jp/select/seiji/iwami/news/20090105org00m010013000c.html
村上和雄ってそんなんだったのか。「サムシング・グレート」なあ。
http://b.hatena.ne.jp/entry/http://mainichi.jp/select/seiji/iwami/news/20090105org00m010013000c.html
上の記事にトンデモとか疑似科学とかタグつけられてるのに驚いた。
どうやらはてな民の一部の皆様にとっては、科学と非科学が同じ文章で語られているとなんでもトンデモ科学らしい。
脊髄反射も甚だしいね。
科学的実験の証明に宗教を持ち込むことはないし、宗教の教えを科学で証明しようとしているわけでもない。
ただ研究の成果に神の姿を見ているだけであって、科学者が無宗教でないといけない理由もあるかね。
それが伝わらなかったとしたら、まぁ確かに記者が悪いといえばそうだが。
いくつか読んだ事はあるけど、もっと氏の本を読んでみようと思う。
ひどい。とにかく、ひどい。糞オナニー。
あの企画、サンデーとマガジンのシャツを作る、という点まではいい。かなりグッドだ。
しかし、それ以外は糞だらけだ。
まず、シャツの質の悪さがひどい。シャツの品質落として、値段も660円って何だそれ。アホか。そんな貧相なシャツ買いたくねぇよ。
でもって、コラボ系シャツの意味が判らない。例えば「あしたのジョー・はじめの一歩コラボシャツ」とか「あした天気になあれ・プロゴルファー猿コラボTシャツ」とか、意味不明すぎる。
どんなターゲットなんだよ。一歩ファンなんてここ10年の層だろ。ジョーは30年前の層だ。両方をシャツ着るぐらい好きって、ニッチ過ぎるだろ。「ボクシング漫画好き」なんてどれだけいるんだよ。一歩ファン、ジョーファン、それぞれかなりの数いるんだから、それぞれで出せばよかったんだよ。両方出すと、一歩ファンはジョーあるから買わないし、ジョーファンは一歩あるから買わない。
更に、漫画シャツっていうのは3パターンあって「漫画のキャラを全面に押し出す」か「漫画のキャラと思わせないカッコイイシャツで、知ってる人が見るとすぐその漫画と判るシャツ」か「漫画家にデザインさせたシャツ」かなんだけど、1番目と3番目だけは確かに上手く行ってるように見える。けど2番目が糞。シャツデザイナーが糞だから。ホントに糞だよ。デザインと服飾の関係わかってないから、単なる模様だもん。
まぁ色々言いたい事あるけど、コラボ系企画が無かったらと、デザイナーが数倍いい人だったら、俺は結構あのシャツを買うだろうと思ってたんだけど、企画とデザイナーの糞っぷりに1つぐらいしか買わないって事。
いや、マジ「俺にデザインさせろ」状態だなぁ。
やっぱり「話せば分かる」「問答無用」的なやりとりはあったのかなーと例の事件を報じる記事を眺めていたら元次官の人が思い思いの表現で呼ばれていることに気付いた。
最後の2つは英語にするとカッコいいだろう!的発想を感じないでもない
もしくはプロと呼ぶに値するのはこの人くらいしかいなかったという遠回しな官僚disだろうか
「神殺し」って言ってみたら脳の中二病野がすごく活性化しました
本当に仏になっちゃったー!ってマギー審司がやってるところを連想させられてイラッ
次にどんなのがくるか考えてみる
各社の記事に一覧性を与えて面白い二つ名の存在に気づかせてくれたぐぐるニュース先生こそ黒幕
11/20 木 11:28 加筆修正
「ナーガス」
コンビニでサンデーとアメリカンドッグを購入しようとレジについた私は、突然耳慣れない言葉を受けて顔を上げた。
レジの店員だった。
ちょうど、サンデーをレジに出して、アメリカンドッグを追加注文しようと保温ケースの方を向いていたところへの「ナーガス」だった。
ナーガス?
しばし店員と顔を見合わせた。店員は、35歳前後の細身長身の男性。どことなく落ち着きが無い。
もう一度店員が言った。
「ナーガス」
そこで気が付いた。彼は、値段を告げていたのだ。
サンデーは250円。「にひゃくごじゅうえんです。」が、早口すぎて「なーがす」と聞こえたのだ。
「あ、すいません、あと、アメリカンドッグ1つ、お願いします。」
私が追加注文すると、一瞬、眉をしかめてから、さも忙しそうにアメリカンドッグを掴んで紙袋に入れると、サンデーと並べて置いた。
「サーガス」
レジのディスプレイを見ると、「355円」と書いてあったので、405円を渡す。
「ウータッ」
そう言いながら私の手の中に50円を押し込む。
・・・。
ところであの、レジ袋には入れてくれないのですか?
レシートはもう、別にいいんだけど。
もはや店員はこちらと目を合わせていない。その様子が不自然で、たぶんこれは「袋入れてもらえますか?」といわれるのを避ける為の彼なりの工夫なのだろう。
しょうがないのでアメリカンドッグの袋とサンデーを手に持って、コンビニを出た。
夜11時。風が冷たい。
あの店員、どう見てもバイトだったな・・・まさか店長ということはあるまい。35歳前後でこの時間帯にコンビニでバイトか・・・。
最近、たまにそういうのを見かける。
共通しているのが、「いかにも世渡り下手そう」という印象の、35歳ー40歳前後の男性という特徴だ。
早口、無愛想、機転の利かなさ、自己中心さ・・・それではこれまでの就職先でも大変だったろうに。
いったいこれから先の長い人生、どうやって乗り切っていくのだろう?
彼の今後を少しだけ考えたが、答えが見つからず、考えるのをやめた。
アニオタが非オタの彼女にアニメ世界を軽く紹介するための10本より
まあ、どのくらいの数の白泉男子がそういう彼女をゲットできるかは別にして、
「オタではまったくないんだが、しかし自分のオタ趣味を肯定的に黙認してくれて、
その上で全く知らない少女マンガの世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」
ような、ヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、花とゆめコミックスのことを紹介するために
見せるべき10本を選んでみたいのだけれど。
(要は「脱オタクファッションガイド」の正反対版だな。彼女に少女マンガを布教するのではなく
相互のコミュニケーションの入口として)
あくまで「入口」なので、時間的に過大な負担を伴う40巻、80巻越えのマンガは避けたい。
できれば文庫版10巻、長くても単行本20巻にとどめたい。
あと、いくら白泉社的に基礎といっても古びを感じすぎるものは避けたい。
24年組好きが『綿の国星』は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。
そういう感じ。
彼女の設定は
少女マンガ知識はいわゆる「児童向けまんが」的なものを除けば、ちびまる子ちゃん程度は見ている
サブカル度も低いが、頭はけっこう良い
という条件で。
まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「ぼく地球以前」を濃縮しきっていて、「ぼく地球以後」を決定づけたという点では
外せないんだよなあ。長さも21巻だし。
ただ、ここでオタトーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。
この情報過多な作品について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の情報を彼女に
伝えられるかということは、オタ側の「真のコミュニケーション能力」の試験としてはいいタスクだろうと思う。
アレって典型的な「オタクが考える一般人に受け入れられそうな少女マンガ(そうオタクが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのもの
という意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには
一番よさそうな素材なんじゃないのかな。
「白泉男子としてはこの二つは“マンガ”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。
ある種の歴史マンガオタが持ってる平安への憧憬と、氷室冴子原作のオタ的な考証へのこだわりを
彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにも氷室冴子な
「童貞的なださカッコよさ」を体現する高彬
の二人をはじめとして、オタ好きのするキャラを世界にちりばめているのが、紹介してみたい理由。
たぶんこれを見た彼女は「あ〜るだよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。
この系譜の作品がその後続いていないこと、これが文化系サークルでは大人気になったこと、
サンデーならOVAになって、それが飯田線を舞台にしてもおかしくはなさそうなのに、
白泉社内でこういうのがつくられないこと、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。
「やっぱり少女マンガは乙女のためのものだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「桜蘭高校ホスト部」
でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、この作品にかける高屋奈月の思いが好きだから。
断腸の思いで削りに削ってそれでも23巻、っていう尺が、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、
その「捨てる」ということへの諦めきれなさがいかにもオタ的だなあと思えてしまうから。
フルバの長さを俺自身は冗長とは思わないし、もう削れないだろうとは思うけれど、一方でこれが
日高万里や武藤啓だったらきっちり13巻にしてしまうだろうとも思う。
なのに、各所に頭下げて迷惑かけて23巻を作ってしまう、というあたり、どうしても
「自分の物語を形作ってきたものが捨てられないオタク」としては、たとえ高屋奈月がそういうキャラでなかったとしても、
親近感を禁じ得ない。作品自体の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。
今の若年層で銀ロマ見たことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。
笑う大天使よりも前の段階で、カーラ教授の哲学とかマンガ技法とかはこの作品で頂点に達していたとも言えて、
こういうクオリティの作品が隔週誌でこの時代に載っていたんだよ、というのは、
別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなく少女マンガ好きとしては不思議に誇らしいし、
いわゆる黒歴史実写映画でしかカーラ教授を知らない彼女には見せてあげたいなと思う。
那州雪絵の「目」あるいは「絵づくり」をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。
「終わらない寮生活を毎日生きる」的な感覚がオタには共通してあるのかなということを感じていて、
だからこそアニメ版『赤ちゃんと僕』最終話は修学旅行以外ではあり得なかったとも思う。
「祝祭化した日常を生きる」というオタの感覚が今日さらに強まっているとするなら、その「オタクの気分」の
源はグリーンウッドにあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、
単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。
これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。
こういうコスプレ風味の恋愛をこういうかたちでマンガ化して、それが非オタに受け入れられるか
気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。
9本まではあっさり決まったんだけど10本目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的にハルヒを選んだ。
ぼく地球から始まってハルヒで終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、打ち切り以降の黒歴史時代の先駆けと
なった作品でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい作品がありそうな気もする。
というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10本目はこんなのどうよ、というのがあったら
教えてください。
「駄目だこの白泉男子は。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。
こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。
今月号のサイゾーの、宇野常寛・更科修一郎氏の対談企画、サブ・カルチャー最終審判[第3回]「面白いのに、マンガが迷走する理由」にて、こんな記述がある。
文化系サークルに代表される男性比率の高い小さなコミュニティーに女性が入ってくると、その女性をめぐる奪い合いが起こり、コミュニティー自体が崩壊する原因がまま見られる。その原因となる女性をこう呼ぶ。宇野は05年に知人と某ブログサービスにて意図的にこの言葉を流行させたが、「サンデー」系の中年オタクは、身もふたもない現実を指摘して自分たちの劣等感を刺激するこんな言葉が存在すること自体が許せないらしく、まるで自らのコンプレックスを吐露するかのように、過剰に噴き上がる姿が散見された。
この某ブログサービスってはてなダイアリーのことだと思うんだけど、この言葉って宇野さんが意図的に流行らせたんだ?
それに当時のこのキーワードに対する反発内容って、サークル崩壊の主たる原因は恋愛リテラシーの乏しい男性陣にあるのに女性に一方的に責任を負わせるのはいかがなものか、というものだったと思うんだけどなあ。