俺はひきこもり始めて五年目で今年二十歳になった。
ひきこもりにも程度があると思う。コンビニとか余裕で行ける人もいれば、自室にこもって風呂にも入らず数年姿を見せないとか。
俺の場合、やむを得ない事情でもない限り玄関のドアから一歩も踏み出せない。ただ、家に自分の部屋がないおかげか、親とは毎日顔を合わせるし風呂にも入る。でも、会話(というか返事)は月に数回だけ。
やむを得ない事情というのは具体的にいうと、気胸になって一週間入院したとか、中耳炎になって耳鼻科に行ったとか。
本題だけど、人(社会)との関わりを維持したほうがいい理由は、死にたくなるから。文字でもいいから人と会話しないと頭がおかしくなる。
ひきこもりというと、一日中MMOやっててフレンドたくさんいるとか、ネット上にはたくさん友達がいるって思ってる人もいるかもしれないけど、俺の場合、気軽に会話できる人ってこの世に一人もいない。
ひきこもって1、2年のころは、かろうじて小中学校の友達数人とTwitterのDMでやりとりしてたんだけど、一人は普段のツイートがインセル丸出しでそれがキツくてブロックしてしまった。もう一人は積極的に話しかけてくれてたんだけど、それにどう返事したらいいのか全くわからなくて放置してたら、連絡も途絶えるようになってしまった。
なにも考えなくていいから5ch見るのが好きで、嫌儲板とか専門板でレスバして会話してる気になったりしてたんだけど、最近の5chは書き込み規制が厳しくて固定回線では書き込めなくなった。ニートだから浪人(5chの課金)も買えないし、固定回線より規制が緩い携帯回線も持ってないし。
そうやって、5chでのレスバも出来ない友達もいない意味のない人生を送ってたら、今月の頭くらいに孤独感がひどくなって本当に死にたくなって、とりあえず気分転換にアニメでも見ようと思ったら全然頭に入ってこなくてやばいと思った。
だから、とりあえず自分の好きなゲームのVCとかコミュニティに参加してみようと思って初めてDiscordインストールした。けど、書き込むのが怖すぎて未だに「よろしくお願いします」の一言しか書き込めてない。
引き出し屋特集とかしてた頃と違って、最近のメディアは優しくて「逃げてもいい」とか「不登校でもやり直せる」系の記事が多い印象だけど、あらゆることから逃げてきたダメ人間としては、我慢できそうなら我慢したほうがいいと思ってる(後悔してる)。もちろん、死ぬくらいなら逃げたほうがいいに決まってるけど。
というのも、レールから外れると元に戻ることなんて出来ないから。どうにかしがみついているのと完全に脱線してるのとでは、軌道修正のコストが違いすぎる。
あなたが不登校児の親なら、とにかく子供と社会との関わりを保ち続けることにリソースを割いたほうがいいと俺は思う。それは通信制の学校に通うとか、自助グループに参加するとかいろいろある。あと、ひきこもりがちなら外に連れ出せるうちにメンタルクリニックに通院したほうがいい。通院でも散歩でもいいけど習慣化は重要。
あなたが当事者なら、とにかくプライドと恐怖心を抑え込んで、何でもやってみる(努力する)のが重要だと思う。人前に出たらバカにされるかもとか考えるとたしかに怖いけど、ひきこもりなんてバカにされて見下されて当然だし、そうは言っても暴言吐かれたり殴られたりするわけでもないんだから。
それと、令和に入ってから厚労省や地方自治体がひきこもり支援を推進しているし、とくに未成年か氷河期世代が対象の支援は多い印象だから積極的に活用したほうがいい。
で、俺は、支援窓口に電話する勇気もないし外に出るのは相変わらず怖い。メンタルクリニックにも行ったことなくて、ひきこもり五年目に突入して行けるとも思えない。そもそも親になんて言えばいいのかもわからない。住んでる地域にひきこもり専門のメンタルクリニックっていうのがあったんだけど、どうやら未成年限定らしいし、もうどうでもいいや。
おっちゃんでよければ、友達になったるで。