2022-07-09

安倍元首相の功績は忘れない

暴力を許さず抵抗する活動を私も続けているが、今回のような事件が起こりうる社会を作ってきたのはまさに安倍政治であって、自民党政権ではないか。敵を作り、排他主義で、都合の悪いことは隠して口封じをし、それを苦にして自死した人がいても自身暴力性に向き合わなかったことはなくならない。

https://twitter.com/colabo_yumeno/status/1545410438724079618


弱い立場にある人を追いやり、たくさんの人を死にまで追い詰める政治を続けてきた責任は変わらない。「誰の命も等しく大切」と多くの人が言う今、人の命の重さは等しくないんだなと感じさせられてしまう。

https://twitter.com/colabo_yumeno/status/1545410440280150017


安倍政権上記のような問題点が皆無だったと言うつもりはないが、やはり正当な評価とは言えない。自分護憲平和主義者なので安倍自民投票したことは一度もないが、やはり肯定的評価したい気持ちが強い。功罪比較すれば、やはり功績のほうが大きい。


そもそも「敵」をつくって排撃するような政治安倍政権の特徴ではなく、それ以前の小泉政権から民主党政権にかけて強くみられたものである2000年代政治では、「構造改革」「既得権益解体」「税金無駄遣いの撲滅」の名の下に、公共事業地方土建業者、霞ヶ関官僚公務員人件費バッシングされた。「税金無駄遣い撲滅」政治の行き着く先が2012年生活保護バッシングであったのであり、これついては自民党はもちろん旧民主党系の野党もまさにど真ん中の当事者であって、無責任であってはならないだろう。


2012年12月以降の安倍政権では、こうしたバッシング政治から完全に決別した。安倍元首相は「改革」「既得権打破」などとはほとんど口にせず、「アベノミクス経済成長」を掲げた。税金無駄遣いより、成長による税収増を目指すようになった。連日のように公務員叩きや生保受給者叩きを行っていたワイドショーの内容が、一気に「アベノミクスとは何か」の解説へと変わっていった時のことは、鮮やかに記憶している。

安倍政権にも確かに問題点が多くあったが、少なくとも公務員生活保護へのバッシングには決して加担しなかった。既得権叩き、無駄遣い叩きではなく経済政策解決を、という方向に大きく舵を切る役割を果たした。既得権者や税金無駄遣いを叩く、ギスギスした陰鬱政治から、まっすぐ成長をめざす明るい政治へ転換した。このことは安倍元首相の功績として、高く評価されるべきだと思う。

過激公務員バッシング政党だった「みんなの党はいつのまにか消滅し、一時は全国的ブームだった橋下維新大阪以外では支持を広げられなくなった。新自由主義政治世界からなくなったわけではないが、表向きそれを扇動しようとする政治勢力は安倍政権期に退潮した。左翼リベラル派の人たちについても、民主党政権下では政治的な立ち位置が迷走していたが、安倍政権ではわかりやすく元気に反政権反体制ポジションをとれるようになったと言える。


安倍政権のせいで悪化したとされる中国韓国への感情にしても、時系列データを見ると、大幅に悪化したのは民主党政権の時期であり、安倍政権期は横ばいか、7年トータルでは逆に若干改善している。これだけではなく、安倍政権の時期の大幅に悪化したとされるデータを探すのは難しい。たとえば貧困率は小幅の改善で、自殺率は大幅に改善している。安倍政権日本社会が大幅に悪化たかのようなリベラル派の議論は、ネットいくらでもデータ検索できる時代において、支持者を減らすことはあっても増やすことはないだろう。

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