2020-10-31

地元図書館が一つ増えた。

しばらくは密、もしくは密回避のための制限入場だろうから、行かない。けど、タウン誌取材記事を読んだら不安になってきた。新しい図書館、とても楽しみにしていたから、実際に行ってがっかりするのも悲しい。

まず運営はかのCCC、ではない。でも、バリバリ意識している。「人と人が出会う場としての図書館」「暮らしのなかの図書館」、うんぬん、かんぬん。蔦屋は嫌いじゃないけど、この町はおしゃれをいつも間違える。この数年、税金を投入してつくられる建物、行うイベント、すべてどこかで見たようなものばかりだ。マルシェを併設した健康増進施設オーガニック入院食が売りの産婦人科マグロもりもり乗っけ放題の丼が目玉の道の駅。このの漁港マグロなんて獲れたことないでしょうよ…

そして怒涛の地元押し。行政要望しているのかもしれないけれど(だとしたら市民ニーズに鈍感)、もしくはコンペに通りやすいよう運営受託者が提案したのかもしれないけれど(ありがち)、地元出身作家作品に登場するモチーフが館内各所にちりばめられ、豊富地元関連資料地元商店街店主による講演会企画、うんぬん、かんぬん。それ、本当に市民興味ある??住んでて、そんなに地元のこと知りたい?新しい恐竜最近どんなの発見されたのかとか、キム・ジヨン入り口韓国文学読んでみたいとか、認知症介護医者の言うこと理解するために信頼できる医療書読みたいとか、中学受験経験談を読んで塾選びしたいとか、話題の独学大全ってどんな本?とかそういうのじゃない?暮らしに密着した図書館に求められる本って。誰のために企画して選書しているんだろう。建前のため?地元資料、古くから図書館にもメチャクチャ置いてあるじゃん。。地元商店街店主の講演、この先長く続けられる?集客バラツキが出て市役所から動員する羽目になったりしない?地元作家の本だからこの絵本読み聞かせしてあげよう!なんてならないよ…。サクっとノンタン探しちゃうよ。

私が図書館にお願いしたいのは、まず快適で集中できる空間。照明・温度湿度。静かに歩ける床。ユニバーサル動線バギー車いすを置けるスペース。それから質問やす司書さんたち。○○な本はありますか?って聞いたときに、こういう探し方もあるかもって打てば響くように返してくれるプロ司書さん。混まない程度に配置された検索端末。ギチギチに詰め込まれていない取り出しやすい棚。ボロボロになる前に交換される世代を超える名著たち。時代に合わせてどんどん新陳代謝する情報技術医療・家庭・歴史などの実用本。ベストセラーや寄贈書籍などもありつつ、万人が借りるわけではないが痒いところに手が届く本をバランスよく蔵書する姿勢。市内各所の図書館との融通の利く取り寄せサービス学生勉強やす豊富学習コーナー。PCOK、電源ありの現実的作業コーナー。その先に、地域の人との交流とか、活動発表とか、地元で愛されるモチーフ(見たことないけど)がちりばめられているとか、そういうのをやってほしい。

でも大変でしょ、だからまず基本だけでいい。どうか新しい図書館が、良いところでありますように。

追伸、おすすめ図書館があったら教えてください。旅先で行きたい。今のところのベストは、奈良県情報図書館

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