2020-07-07

いい歳して腐女子になった

いかん。これはいかん。

自分がどうしてこんな気持ちになってしまったのか全く分からない。

気持ちの転がるスピードについていけなくなっている。落ち着くために増田を書く。

まれて初めてBLにハマった。

もともと周囲に腐女子は沢山いた。学生時代は常にクラスで一番おとなしい女子グループ所属していたし、芸大に進学するとそれはそれは沢山いた。だから友達おすすめのカプ本を見せてもらったりしたことはある。でも何を見せてもらっても、どれだけ魅力を熱弁してもらっても、全くテンションが上がらなかった。女の子が出てくる恋愛漫画はいくらでも面白いものが見つかるのに、なんで…といつも思っていた。

オタク友達に囲まれているのに自分けがオタクになりきれなくて、疎外感ゆえに八つ当たりして「これ男同士である必要あんの?」とまで思っている時期もあった。

から2ヶ月ほど前。

旦那とあるゲームを買ってきた。数年前に発売されたゲームで、自粛要請間中にやってみようかなと言う。せっかくだから私もやってみることにした。

うん、結構面白いキャラクターデザインなかなかいいな…と思いながらプレイしていると、一人のメイン登場人物、Aのイベントシーンに目が釘付けになった。

なんだこれ。なんだこれ。えっっこれは……かっこいい……………。

急に画面を直視できなくなった。自分心臓ものすごいスピードで鳴っているのが分かる。なんかめちゃくちゃ暑くなった。

その日はなかなか眠れなかった。目を閉じると例のイベントシーンが浮かんできて、また暑苦しくなってしまう。

翌日の仕事全然集中できず普段絶対にしないようなポカミスをした。家に帰るととりあえず例のイベントシーンの動画を見た。昨日に比べると少しはマシになっていたがそれでもまた同じように心臓がドクドクしているのが分かった。

それから数日、一人になった時間を狙ってイベントシーンの動画を繰り返し、繰り返し見た。見ていない間は思い返した。

そのイベントシーンは時間でいうと非常に短いもので、シーンが終わるとロードを経て通常のプレイ画面に戻る。

何度も何度もシーンを思い返すうちに「画面が戻る間、彼は何をしているんだろう」という疑問がわきあがってきた。

ピクシブで誰か描いてないかな…

気が付くと数年ぶりににピクシブアプリダウンロードし、「A」検索をかけていた。案の定シーンとプレイ画面の狭間時間に何があったのか想像して描いている方がいた。貴女が神か。ありがとうございますありがとうございますと、いいねをした。

そこからタグを辿って延々とAのイラストを見続けた。最高。最高すぎる。かっこよすぎる。なんだこれ。男性キャラでこんなにかっこいい人がいるなんて。

タグの中でも特に沢山Aのイラストを描かれている方は、BというキャラカップリングさせたBL作品も描かれていた。

B?あぁー最近攻略したとこでちょっと出てきたな…と思いつつ、美しいAのイラスト表紙に吸い寄せられて思わずタップしてしまった。

読んだ。感動した。泣いた。なんて美しい愛。なんてピュアな恋。

まりにも美しいキャラクター達の恋心の発露に、いびきかいて寝ている旦那の横で声を押し殺して泣いた。

B、何者なんだ。気になる。Bも最初は気づかなかったけれどめちゃくちゃかっこいいじゃないか

こっそりベッドを抜け出して、ゲーム機を起動させてBがメインで出てくるところまでぶっ通しで攻略した。もう完全に眠気は吹っ飛んでいた。

AとBが会話をするイベントシーンを見て、例の同人を思い出してまた涙ぐんだ。もう私の中でAとBは完全に運命恋人同士になっていた。

それからというもの暇を見つけてはピクシブでAB作品を探し(もちろん原作ゲームはあれから速攻でクリアした)、ニヤニヤする生活を送っている。

本も買いたいけれど、数年前の作品からか軒並み完売しておりどれも手に入らない。仕方ない。

とにかくネットでAB作品を見るのが楽しい。読むと、温泉につかったときに「あ゛~~~」と言いたくなる、あの染み渡るような感じがする。ABに自己投影しているというよりは、ABの2人が幸せにしている空気に「あてられる」感じがする。

なるほど、色んな友達が壁や観葉植物になりたいと言っていたのは、こういうことなのかもしれないな。

人生で初めてBLにハマッたことを私はまだ誰にも話していない。

なんだか少し気恥ずかしい。自分でもまだ気持ちの整理ができていない。腐女子友達にもABに大して興味が無いならば言わないほうがいいのかしらとも思っている。

周回遅れ感半端ないけれど、今はとにかく楽しい

…落ち着くために増田に書いたけど、全然落ち着いてないなこれ。まぁいいや。

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