2016-11-17

国立大学法人ブラック企業化しはじめている件

ちょっと前に、河野太郎さんが大学運営交付金研究費云々のポスト投稿していた。

それと少し関連する内容をつらつらと書きます

書きなぐっているので、読みにくいと思うけれど、許してね。

あと、具体的な数字を調べてない(まあ、知ってても増田には出せないけど)ので、体感と伝聞の話になってしまう。これまたごめん。

進む国立大学ブラック

僕はとある国立大学研究助手をやってるんだけど、まあ一言で言えばタイトル通りです。

研究助手という立場なのに、雑務に追われて今年度は殆ど研究ができていない。任期までに何もできず娑婆に放り出されてしま未来が、かなり現実味を持って見える。

なぜか。単純だけど、現場人員は減らされ、逆にやるべき仕事は増え続けている。

それに尽きる。

助教助手職員はこの10年で減り続けている

10年ほど前、僕がホヤホヤ学部生だったころには、所属学科10人の助手がいた。

それが今自分助手立場になってみると、8人まで減っていて、来年度にはさらに一人減って7人になるという。

助教は2人いたのが、今は1人。(教授の数は変わらず。)

事務方職員も減ることはあっても、増員している雰囲気はない。

でも、仕事は増え続けている

上述の通り、教員職員の数は減り続けているのだが、仕事比較にならないほど増えている。

国際的なアレ。

オリンピック意識しているのか、スーパーグローバル大学云々の流れのせいなのか、わからない。

しか雰囲気として、2020年ひとつの節目に、どこの大学も国際化を目指している。

海外大学から教員招聘海外提携大学との共同プロジェクト、視察、講演等々…以前と比較して、海外と関わる仕事ビックリする程増えている。

しかし…笑い話にもならないが、英語が流暢といえるレベル教員殆どいないので、英語が堪能な若手の助手通訳仕事が降り掛かってくる。

また、そういったプロジェクトが増えれば増えるほど企画書報告書運営、準備等々の雑務が、プロジェクトごとに発生する。

そういったプロジェクトには予算も発生するが、人員が増えるわけではないし、使い道も限定されているので、正直に言うとただ単に大変なだけだ。

大学運営する為の金を稼いでね的なアレ。

文字通りです。教員研究するためのお金を、瑣末な仕事で稼ぐ必要があるが、そのお陰で研究する時間ガンガン削られる。

タイム・イズ・マネーとは、なんという皮肉の利いた金言か。

産学協同プロジェクト地域とのプロジェクト行政とのプロジェクト。こういうのも昔と比較して増え続けている。

「今年は去年よりも更に忙しくなった。ヤバい、なんとかしないと」

これはウチの科の教授セリフだが、去年も同じことを言っていた。

ボジョレー・ヌーヴォーかよ」と思うところだが、体感的には年を追うごとにマジで忙しくなっている。

ていうかボジョレー・ヌーヴォー日本国立大学を見習って欲しい。

結果として、ブラック化しはじめている

兎に角、どんどん忙しくなっているのに、人員は減らされ続けていて現場疲弊している。

ただ非常勤だろうが常勤だろうが、教員給与は固定されているので、残業すればそれすなわちサービス

週によっては毎日終電近くまで仕事していることがある。常態化してないだけマシだが、殆ど雑務だ。研究ではない。

また事務職員の離職率は異常に高く、年度初めにいた人が次の年度末を待たずに消えていることは少なくない。っていうか枚挙にいとまがない。

で、一人あたりの仕事量が増える。結果、鬱で休職する人も珍しくなくて、それでまた一人あたりの仕事量が増える。

事務に行く度に、死んだ目をした人びとと「忙しいっすね〜」と挨拶するのが最近の日課だ。

河野太郎さんのデータだと、別にガッツリ予算が減っているわけでは無いらしい。

あのポストを読んで以降「だとするとこの現状はなんだ?」と思うようになった。

まだまだブラック企業惨状には及ばないと自覚はしているが、年々近づきつづあることも明確だ。

はー…なぜ日本に生まれたんだろうか。

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