2020-07-25

おけけパワー中島に心を乱されるタイプ同人女が怖い

Twitter話題になっていた「同人女」に関するマンガを読んだ。面白かった。

大分流行に遅れてしまったけれど、このマンガにまつわるエピソードを語りたい。

私にとっては、ものすごく恐怖体験であった。

秀才字書きと天才字書きの話

https://twitter.com/sanada_jp/status/1269465337675698176?s=20


まず、「面白かった」、というのは「ギャグマンガとして面白かった」という意味だ。

キャラクターの表情や、セリフのキレ。

若い女の子が、自意識を膨張させて執念を燃やしていき、

ラストもその執念がちょっと空振りする感じ(うまくいえないけれど)がギャグ的に楽しかった。

作品見ててもらえてよかったね~という楽しい余韻もあった。

Twitterで流れてきてサクッと読め、クスリと笑えるマンガとしては最高のバランスだ。

わたしは、これを「ギャグマンガ」として読ませていただいた。作者さんのファンになった。

しかし、このエピソードは大きな波及効果を持っていた。

Twitterで巻き起こったこマンガに対する「語り」は、別次元に発展し、

同人女たちが共振し、ときには己の古傷を語りだしたありさまは、魔法裁判にかけられた人みたいだった。

特にわたしタイムラインで見た「おけけパワー中島」への「心乱され感」がすごかった。

もちろん、肯定否定いろんな感想があったけれど、

あるある……なんか悔しいよね」「このタイプの人、ムカつくんだよね」

といった嫉妬憎悪方向への共感があったことに驚いてしまった。

特に

「おけけパワー中島が悪いわけじゃないと頭ではわかっていても、このタイプの女はいらつく」

といった、冷静と情熱のあいだ、みたいな言及が、私にとっては恐怖そのものだった。

おけけパワー中島は、悪くはないのに人の心を乱す……?

ヒトノキモチ、ワカラナイ……コワイ ……

わたし二次創作が大好きだ。若い時には本も出していた。

同人に参加する多くの人はアマチュアで、「作品が好き」という気持ちが昂ぶった帰結として、

大金を使って本を出す」という狂気趣味だ。意味がわからない。

この愛に狂った感じが心地いい。

フォローしている人も現在進行中で同人活動をしていたり、

結婚出産・昇進、病気……理由は様々だが、自分では本は出さなくなった人もいる。

共通するのは、好きな作品同人活動を愛する気持ちだった。

同人活動も生身の人間がやっているものなので、対人・金銭トラブル等の噂は耳にするものの、

基本的には「自分作品に狂っている活動」を粛々と行っているように思えたので、

こうした「他人へのイラつき」みたいなものカジュアルに表明されるのに驚いてしまったのだ。

私にとって「おけけパワー中島」は、初読のときには「神作家フォロワーに一人はいる軽いノリの人あるある」程度だった。

私の経験でも、ものすごく上手な同人作家さんはなんとなく気軽に話しかけづらいものだが、

たいてい一人は非常に仲の良い人がいるので、楽しそうだな~と思いながら眺めているのが常だ。

七瀬さんに関して、あれは創作から面白いのであって、

もしリアルの友人が同じことしていたら

ちょっとストーカーっぽい思考から、しばらく同人から距離おいたら……?」と言う。

もしくは、

「そんなに仲良くなりたいんだったら、まずは挨拶とか萌え語りとかしてみないとスタートラインに建てないんじゃない? 」と言う。

七瀬さんは仲良くなりたいわけではなさそうなので、地雷を踏み抜きそうだなとも思う。

でも、千と千尋の神隠しで、「カオナシ」が千尋に金を差し出して気を引こうとしているのを眺めている気持ちになってしまう。

幸せになれなさそうなコミュニケーションだ。

いや、コミュニケーション以前の問題だ。一方的すぎる。

クソデカ感情一方通行現象は、同人誌の中だけでお腹いっぱいだ。


「人に認められたい」「人に見られたい」というのは、ときには苦しいものなのではないかと思う。

承認欲求というのは自力では解決できない側面があり、努力100%解決できるものではない。

"地獄になりやす欲求ランキングトップ3(私調べ)"なので、

趣味である同人に持ち込むととてもじゃないがやってられないだろう。

そんなこじれた感情は、思春期経験して割り切っていてほしいもである

七瀬さんに対しては、「相互フォロワーになることと、pixivブクマを超すことだったら、後者だけに絞れば?」とも言うかもしれない。

ブクマ数は努力という自分責任になり、他人コントロールしようという衝動から逃れるすべだとおもうからだ。

そんな価値観を持つ私は、

おけけパワー中島に心を乱される同人女の人とは、仲良くなれないと思っていた。

でも、そうではなかった。

Twitterで仲良くしてもらっていた人も、実際に経験していたようだし、

その気持を表明できる程度には、よくある話なのかもしれない。

いや、もしかしたら心を乱されないほうの人が少数派なのだろうか?

おけけパワー中島みたいに、「悪くはないのに人の心を乱す」存在はいくつもバリエーションがあるのかもしれないし、

わたしも、人知れず、誰かを傷つけたり恨みを買ったりしているかもしれない。

コワイ。


「おけけパワー中島」は、同人女ロールシャッハテストみたいなものだった。

彼女を見て何を感じ、何を語るか。それはその人の価値観経験が色濃く反映されているのだろう。

もちろん、物語への没入能力が高い人は経験ないことにおいても”共感”ができるので、

実際に経験したことがなくても「おけけパワー中島に心を乱されるのあるあるだよね~」となるのかもしれない。

長々書いたけど、私が経験した”恐怖”とはつまり

「おけけパワー中島」によって、

価値観が異なる世界をまた一つ知ってしまった】という単なるカルチャーショックである

カルチャーショック対処方法は「そんな世界もあるんだな」って割り切ることしかない。

おけけパワー中島に心を乱される同人女の人はコワイけど、きっとお互い様だ。

向こうも私の情緒理解のできなさがコワイと思う。

人は人、自分は自分、で割り切って、うまい人間関係を構築するしかないなとおもった。

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