2024-10-13

今年もブックサンタをやった

ここ数年、ブックサンタはこの時期になるとそれなりに話題になるので知ってる人も多いと思うけど、色んな事情クリスマスプレゼントを貰うのが難しい子供に本をプレゼントするっていうNPO法人活動で、協賛書店で本を買ってレジで「ブックサンタです」って言うとその本を預かってくれるというものがある。

去年やってみたんだけど、あまりにも選書に悩み、自分以外の人が何を選ぶのかも知りたすぎたので、次は友人を集めていっせーのでやってみたいと思っていて、それを今年やった。

友人と自分の計5人で本屋に集まり、ヨーイドンで本を選びに散って、決められた時間に集合して手札を晒し合うという感じにして、友人の選書を見せてもらった。

私は今回、『谷川俊太郎質問箱』にしようと思っていたけれど、書店に行って見たら取り扱いがなかった。

ので、悩んだ結果『小学館こども大百科キッズディア』にした。

これは、私が小さい頃父親誕生日プレゼントとして欲しいものを聞かれて「面白い本が欲しい」と答えたところ『21世紀こども百科』を貰ったという経験があって、そしてそれを暗記するまで貪り読んだ記憶があるので、やっぱりこういうものを読むのって物凄く世界が広がるよね、という思いがあるので。

ただ、最近百科事典図鑑は分類分けされての発行が殆どで、「いきもの」「歴史」「音楽」とか、特定分野の百科事典はあれど、全てを網羅するタイプ百科事典は実は全然並んでおらず、『小学館こども大百科キッズディア』は2011年発行で結構古くて、でもこれ以外にそういう百科事典がなかった。もうそういう百科事典出版されないのかな。『21世紀こども百科』で世界の広さを知った身としては、多少項目が少なくても全分野を網羅した百科事典こそが子供可能性を広げてくれるんじゃないかと思ったりするけど。

以下は友人達選書メモ

友人1

 『きんぎょがにげた』作:五味太郎 

2歳向けの絵本

送り先の子供に2歳児を想定していなかったので、これは私にはない選択肢だった。

友人2

 『遠野物語』著:柳田國男 編:柏葉幸子

こども向けに編集されたハードカバー遠野物語

小学校中学年向けらしい。こんなのあるんだと思った。

友人曰く、これを読んだ誰かから第二の柳田國男が生まれるかもしれないしとのこと。確かに本を贈るのは投資でもある。

友人3

 『注文の多い料理店』著:宮沢賢治 絵:しまだむつこ

小学校中学年向けの絵本

この本って中学年向けなんだ、というのがちょっと意外だったけど、確かに内容としてはそうかもしれない

友人4

 『色の辞典』著:新井美樹

こども向けというより、デザイン好きな人向けの本。

400色近い色の名前となりたちを綺麗なデザインでまとめた小さい本。

多分読む子供を選ぶけど、好きな子には凄く刺さりそう…というか、私がちょっとしかった。これがプレゼント自分だけのものになったらきっとすごく嬉しかったと思う。

これらの本はレジ書店に回収されるので手元には勿論残らないけど、友人の選書過程を眺められたのは結構面白かったし、やっぱり皆だいぶ悩んでいた。対象年齢も性別もよくわからないというのもあるし、最近トレンドもわからないし。

青い鳥文庫の棚を見ても、私達が子供の頃とは雰囲気が少し違って、『パスワードシリーズ』とか並んでなかった。自分の思い出の本を贈るのも楽しいけど、でも今時の子には面白くないかも、というのもある。

私が最後まで百科事典と悩んでいたのは、女児向けに「おしゃれ」「友達付き合い」「マナー」等をかわいいイラストで手引きするタイプの本で、これが結構棚の面積をしめていた。この手の本、実際すごく役に立つのバカにもできないのだ…結構分厚いけど、パラパラ読むと私もこども時代にこの本読みたかったなと思う。

「しごと図鑑」みたいなのも迷ったんだけど、これは、世の中にはこんなに沢山の仕事があって、皆には職業選択の自由がある、何にでもなれるっていうのを子供に伝えたいという気持ちがあるためで、なんかそういう気持ちだけ贈り物の本を選ぶことに若干の躊躇いを覚えたのでやめちゃった。

役に立つとかそういうのじゃなくて、面白いかどうかで本を選びたいんだよな。

ブックサンタをやったことがある人、やる予定の人、どんな本を選んだのかな。他の人のも聞いてみたい。

ていうかこういう本の選び方で合ってるのかな。

本当にこれで子供達に喜んでもらえるんだろうか。

  • 沖縄の劇画作家新里堅進の「ハブ捕り」「シルガンター虎十」などをおすすめしたい。

  • ブッタをクったンや今年もサ

  • こういうイベントを共有できる友人がいるというのはとてもいいことだと思います それだけでじゅうぶんでは

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