2024-09-02

どこかのVtuber事務所で夜中にリリースがあって、その背景を少し補足したいと思う。

2000年代以降、PC周辺機器の性能向上によってPCでなんとか楽曲制作が完結できるようになった。

これによって今で言う歌ってみた等の音楽制作声劇朗読講談等人の声にフォーカスしたもの素人カジュアル音源化、データ化できるようになった。

無論在野のプロとでも言うべき人もいたし、技術推進などもあったが、基本的に非常に浅い分野のものけが切り取られ、間違った知識も擦り続けられあまり質の良くないものほとんどだった。

質が良くない、というのは例えばテレビラジオ等の放送、あるいはそれに関連する音楽映像制作業のような基準や規格に準じた一定品質基準がない事を意味する。


そんな状況なので素人素人作品を楽しむような世界がしばらくは軸だった。

ボカロ文化の隆盛等様々な事情によって金を生み出せるハイアマチュア、あるいはプロへと転向していく人が生まれていくのだが、問題はここにまずある。

作編曲でもミキサーや各種音響技師でも実はある程度体系化されているものを突然「売れたのでプロとしてやっていきます」と言い出すとプロとしてやっていく最低限の知識水準の平滑化がなされていない。

得意な分野がやっと一人前や半人前ということで、不得意だったりそもそも認識していない分野はゼロマイナスである

「でもオレに依頼を出す人がいるから食っていけるので、オレはプロです」という暴論がここで成立する。

プロという単語には倫理や遵法、技術知識など様々な分野で一定の水準をイメージする人が多いが、ここで致命的に食い違う事になる。

彼ら彼女らには職業倫理のようなものはないし、プライドを持つような技術経験がないのでモラルが育たない。

しかし、資格世界ではないし、技術競争の分野でもないエンタメでは面白ければ正義で、人気があれば強者である。なぜなら代理店の仕掛けに乗れるからである

加えて令和の世の中になるとできていない人間相手にそれを正面から指摘等しないで、自然的に疎を形成する傾向がある為、依頼をしたい側が困る事になる。

依頼する側がまずド素人で、依頼相手に選ぶ人間がこれらの文脈でのプロかどうか判断する審美能力がない。困りましたね。


事業として現実仕事をしている世界では、間に制作会社や代理店が入って然るべく手配されるので依頼者が素人でも日本では許される傾向がある。

…あるのだが、これら歌ってみただとかVtuberだとか呼ばれる実質的素人の人々はそういうもの必要性をあまり認識されない。

ANYCOLOR社がせめて上場企業でなければもっと矮小化もできたのだが、実質的には素人仕事上場している事を今後問われる形になってしまった、という大人社会的な話が本格化してしまうのが残念だ。

声優さんスタジオでのセリフ収録や歌収録でも質の低下著しいが、彼らは後ろがプロだ。事務所が始末をつけてくれる。

Vtuberのようなライバー達、中の人素人でいることを続けるのなら、事務所プロにならないといけないのではないだろうか。

  • TwitterのDMでビジネス笑の連絡してそうな「ネット活動者」なんかまともじゃないって何度も言いましたよね

    • 今回の奴は会社の代表で会社としての窓口があるぞ ついでに言えば協会の理事でそっちの窓口もあるぞ

  • ネット関連で仕事できる界隈はみんなこんな感じじゃない? クリエイターとかITエンジニアとか   医者とかと違って誰が死ぬでもないし、特化してる部分でプロとして仕事すればいいし...

  • 50代くらいのおじにこういう説教されたことある

  • 当人はにじさんじの仕事すら代表実績から文字数上外れる程度に 乃木坂をはじめとしたメジャーなリアルアイドル、テレビ番組、テレビアニメの仕事をこなしてきたプロ中のプロですよ ...

  • そもそもYABは超実績あるぞ なるべく問題をVtuber界隈だけに止めようとしてる奴らはなんかの工作なんか? AKBグループなんかに問題化されて一般ニュースとかになったら大変だもんな

  • ただゲームしてるだけで数億円を稼ぐ現代の貴族と接してたら魔が差すのも致し方ないとおもうの

  • 私は別に飯食べれてるならプロ名乗っていいと思うけどな。 コンプラとか意識され出したの最近だし倫理感持ち合わせてない人とか会社規模によらずそこいら中にいるわけだし。 ANYCOL...

  • YABに仕事を依頼してたAKBグループは事務所としては素人だったのか

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