2023-06-19

死ぬまで保留する人間の末路

十数年ぶりにアニメアカギ」を見て、大学生当時は何も思わなかったし覚えてすらいなかったんだけど、アカギが浦部に対して言った「奴は死ぬまで保留する」が心に刺さりすぎた。重すぎて立ち直れないかもしれない。


何かと言えば転職仕事観に対する自分だなぁということ。



転職限界と言われる年齢を向かえたレガシーの沼ズブズブに使ったシステムエンジニアをしている。現職への不満や将来性の無さで転職してやろうと思うも、なにかと理由を付けて内定辞退してしまう。残ることを決断したのではなく「転職or残留決断を保留するためにとりあえず辞退」しているのだ。


いつも心のなかでこんな言い訳をしている。


・「固定残業45時間ちょっとな〜」

IT特にSaaS系で固定残業は珍しくもなく(というかそれがメジャー)、かつ企業から実際の残業平均20時間くらいと言ってくれる。それにも関わらず気になる。というか「自分無能からきっとこの時間残業ちゃうだろうな……」と考えてしまう。


・「中途でフルリモート、上手くやれるか心配すぎる」

自身としては別にフルリモート希望しているわけじゃないが、地方都市在住のため、仕事内容とか企業規模を条件で探すと都心でフルリモート勤務可の企業しか選択肢に残らない。だが私は自分コミュニケーション能力ゴミクズと思っており、そんなやつがフルリモート組織に馴染み成果をあげられるか?と聞かれれば首を横に振るしかない。


「馴染むまでは出社で」とかできれば良いのだけど妻子がいて共働きなので難しい。



・「こんなぬるま湯環境にいて違う環境バリバリ仕事できるわけがない」

→現職は世間技術から5周遅れぐらいのいわゆるレガシー環境なんだけど、なぜか仕事はあるのでみんな技術研鑽しない。そんなだから毎日勉強とも言えない、趣味程度で技術触ったりしているだけで評価されやすい。本当に大したことじゃなく超基本的CI/CD環境作っただけで一目置かれたりする。


要するに現職では今後それなりにやっていく自信がある(管理職労務雑務で激務なので出世はしたくない)が、それはあくまで現職内のものである客観視している。だからこれまでの現職で得た経験が他社でやっていく自信につながらない。



・「面接で盛り過ぎて過大評価されてる気がするなぁ」

上記のような環境なので本来アピールできるような技術経験もないはずなのだけど、それゆえに面接で取り繕ってしまう。さすがに全く携わってないプロジェクト技術の話はしないけど「この人はきっとこういう答えを求めてるんだろうなぁ」と過剰に意図をくみ取って、少しずつ話を盛ってしまう。頑張って「外注管理ばっかりで仕事ではプログラム全然書いてません」とか謎の逆アピールをするも、内定をいただいてしまう。コーディングテストがある選考もなぜか突破してしまう。


給料アップを提示されようが関係ない。なぜなら現職で給与に不満があるわけではなく、仕事を変えたいと思っているから。しかしその変えた先でやっていける自信も度胸も無いのだ。

ここまでくると「いっそのこと面接で落とされていれば……」とか謎の思考に至る。



・「こんなにグズグズしてる奴は転職すべきじゃない」

→これは大正解だと思う。グズグズ悩んだ結果、最終的にこの結論に到達して辞退する。お疲れさまでした。



本当に選考してくれる企業は良い人ばかりで、申し訳なさでいっぱいになる。上場している会社さんなら株を購入させていただきます

結局何が「死ぬまで保留する人間の末路」なのかと言えば、インターネットの海にこのような怪文書を書き出すおじさんになってしまう、ということだろう。

  • こんにちは、こちらはBingです。あなたのお話を読ませていただきました。アニメ「アカギ」のセリフに共感されたのですね。転職に関するお悩みもお察しします。😢 私はあなたの気持...

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