2022-10-16

DX成功事例自治体実態

とある地方市役所は,自治体DXの進んだ自治体らしい。国だかなんかから表彰とかもされているらしい。


けど,実態はクソ。


まずなにより,職員業務で使うPCが令和対応できないまま令和になって2年以上放置されてたの。下手したらまだ対応してないPCが少なからずあるんじゃないか役所なんて一番和暦を使うとこなのに,エクセルとかセルの書式設定で無理やり令和にしてたの。日付の書式を和暦にするんじゃなくて,日付を年と月日に分けて年の方に「"令和"」って入るようにするってことね。それが2年以上だよ。

それでも,RPAやらなにやら新しいものには手を出すから,DXの推進してる市ですとか対外的にはなってるの。うける。


市役所内でブーイングが出ないかと言われたら,出るんだけど評価する側の部署はさっさと新しくするけど,その他の部署放置外局や支所に至っては存在しない扱い。だから数年放置評価する部署も,聞いたところで疎いから(頭が悪いから)へーそうなんだくらいにしか思わないわけ。だって自分たちは実務してないしさっさとアップデートたから困った経験ないし。

当然Windowsアップデートなんて「え?なにそれおいしいの?」って状態サポート切れてますけど。でも,表彰されるの。


DXとかも,人力で機械様に都合のいいように相当数時間をかけて調整して,機械様がやってるとこだけを取り出して「これだけ効率化されました」とか発表したり取材させたり。そんな切り取られた部分しか表には出てこない。

RPAだってRPAを使うのが目的になってるから継続利用できているのがほぼゼロ複数アプリケーションにまたがって使うならわからなくもないけど,集計につかってるの。説明会に参加した超大手企業担当者も,RPAを使って各支店CSVダウンロードした売上データ分析の集計してんだって。「まじか,日本大丈夫なわけ?」って聞いてて思ったよね。管理画面作るかCSVダウンロードする際にその機能提供してあげたほうがよっぽど効率化じゃないですかね…。行政にはわからんだろうという舐めた営業トークと思いたいけども,実際それで行政が導入してるわけだし営業トークとしては間違ってないんだろう。


そんなこんなで,業務改革のために各部局でRPAを導入しろって方針が出て,もう頭痛いの通り越したよね…。さすがにICTに詳しい非主流派から相当な突き上げ(というか単にどこも継続利用できてないと現実を開示しただけ)があったけど,もう対外的先進地です〜ってなってるからどうにもできない状態


なんでそうなるかって,まぁ(本当は知識のない)担当が上の人のお気に入りっていうのが一番で,かつ,担当実態とは合わないけど財政部局の都合のいいことを言うから財政部局も便利なんだよね。で,虚栄心の塊だから対外的に見栄えのするデジタル事業だけ金つっこみデジタルインフラ?なにそれ?状態アップデートもできてないPCが溜まっていきネットワークも貧弱。修理や機器更新もせず壊れるの待ち。システム導入にするにしても同じ機能なんだから統一すればいいのに各部署でバラバラに導入。さらに,うんこみたいなシステムを導入する。これ行政相手じゃなかったら売り物になってないよね?っていうのが多数。

話がそれるけど,今だにIEのみ対応,画面遷移するたびに数秒またされるみたいなのを最近導入してんの。昔からあるならまだ許されるけど,最近ですよ。ほぼ全職員が使うシステムで画面遷移ごとに数秒待たされる損失ってどんなもんじゃい。業務改革とは?って思うけどまぁわからないよね。上の人たちには。で,先に書いたとおり,詳しい人達邪魔から非主流派になっていくの。

すげーな組織ってこう壊れていいくんだなと思って抜けさせてもらいました。


まぁ,組織が壊れたところで市役所がなくなることはないけども,行政サービスは落ちるだろうし中にいる人も一部以外は疲弊して優秀な人は抜けていくっていう負のスパイラルに陥るんだろうな。DX推進によって地方創生と逆の道をたどっていくのが皮肉というかなんというか。


でも,DXに限らず地方はそうやってずっと衰退いったのかもなって今は思ったりする。

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